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アーセナルでの5年を振り返るアルテタ。ロングインタビュー

PLシーズン前半最後の試合となるGW19は、昨日の日曜日に多くの試合が行われていた。わしゃてっきりPLの年内試合は終わったのかと思っていた。今日、月曜もいくつかの試合があり。そしてなぜかアーセナルの試合はだいぶ遅れて水曜日@元日。どうゆうこと?

不思議なスケジュールである。

その影響かわからないが、AFC公式サイトが年末っぽい特別感あるコンテンツをアップしていた。そのひとつは、ミケルのAFC5周年を振り返るインタビュー、それとイーサン・ワニエリのインタビュー。どちらもけっこう量がある。

読むついでに両方訳そう。まずはミケルのから。

Arteta assesses last five years and season so far



ミケル・アルテタのAFC5年の記録

記事のリードにある彼の記録を要約する。

  • アルテタのAFCヘッドコーチとしての最初の試合はアウェイのボーンマス。2019年のボクシングデイ。彼がAFCで20人めのマネジャー(※ヘッドコーチ)として正式に指名された6日後だった
  • それ以降の258試合で、FAカップとコミュニティ・シールドを2回勝利。60%の勝率は、クラブ史上どのマネジャーよりも高率
  • フルシーズンでそれぞれ、8位、5位、2位、2位でフィニッシュ。CLにも復帰し、昨シーズンはラスト8まで進出
  • 去年つくったクラブ記録は、PLシーズン最多勝利(28)、PLゴール(91)、最多勝率(67.3%)。アルテタはPLのMOTM(Manager of the Month)に7回選ばれた
  • 現時点でアルテタは、アーセナルのマネジャーとしてこなした試合数は10位。勝利数は7位

AFCでの5年と今シーズンの今後。ミケル・アルテタのロングインタビュー

(ミケル、ここに来た初日を振り返って、この5年であなたはどんなふうに変わった?……)

MA:夢だった。それが現実になり、それからもう5年もたった。わたし自身、たくさんのことが変わった。私生活も、クラブの周辺も、いまクラブがいる場所も。それを振り返るとすれば、たくさんのとてもポジティヴなことがあり、またとても難しい時期もあった。でもそれは、われわれが今日のわれわれであるために必要なことだったと思っている。

(マネジャーとして学んだもっともいいツールは?……)

継続。それだけ! なぜなら、前の日がいかに良かろうが難しかろうがそれに関係なく、つづけていく必要があるから。

それをいい人間たちといっしょにやる必要があり、エナジーをもたらす必要がある。なぜなら、結局は自分は観られているし、触発されるとかその一員であるとか感じる必要がある。

それをとてもパワフルに行うとき、おそらくはそこでこの仕事上で最高のことが起きる。いっしょに働いているひとたちを観ても、彼らはここに帰属意識があり、毎日自分たちのやっていることを楽しんでいる。

(あなたがここに来たとき、選手のレヴェルを上げ、サポーターとの絆を築きたいと述べた。いまそれを振り返ってどう?……)

わたしが思うに、たしかにそれをやっているし、わたしがもっとも誇らしく思うことのひとつでもある。われわれ全員が、クラブと環境を築くことに貢献している。われわれはその一部だと感じ、自分たちのやっていることを誇りに感じている。だから、ここからは大きなトロフィを取らねばならない。それはみんなわかっている。

(あなたが来たときクラブのムードはどう感じた?……)

分裂や距離があり、信念がなく、ネガティヴィティが蔓延していた。たくさんのひとが、それをとてもパワフルなやりかたで転換させたのだ。喜びと信念をクラブにもたらし、ふたたび最高レヴェルの競争力をもたらした。

選手たちはここにいることに喜びを感じ、喜んでこのクラブにやってくる。そうした時間をわれわれの仲間たちと共有できるのは素晴らしい。ステディアムも完全に変貌した。たくさんのポジティヴがある。

(昨シーズン、われわれは2010年以来初めてCLのQFにたどり着いた。コーチに集中しているものとしては、クラブの再構築よりもそのほうが意味があった?……)

スポーツ面では、おそらく。だって、アーセナルを語るのにCLなしでは話にならないから。何年ぶりかでそれを達成したことや、QFまで進出したわれわれの実際のプレイは、素晴らしかった。

よいことは、期待度が上がり、選手が渇望し、クラブがとても野心的になっていること。われわれ全員がそうだ。われわれはここで立ち止まるつもりはない。もっともっとほしい。

(昨シーズンと今シーズンをくらべて、マンシティに引き分けたときの反応に進歩が見える?……)

それもステップバイステップだ。自分たちに何ができるかアイディアがあるときもあるし、相手に強いられることもある。それは理想的ではないし、相手の功績でもある。

だが、われわれはここまで来た。われわれは、最終日にもそこにいたし、PLの最後の瞬間までそこにいた。われわれがPLでやってきたことは数字にもなっているし、あれを受け入れるのは難しかった。

勝てなければキツい。しかし、それが自分たちをもっといいものにする。キャパシティとクオリティある相手がいることで、さらにもう一歩先へ行ける。そこでまたレヴェルを上げなければならないと知る。

(今シーズンここまでで、このチームがなにを達成できるか教えてくれた試合はある?……)

チームについてはコンスタントに学んでいる。そして今シーズンはすでにタフな時期をかなり過ごしてきた。対処せねばならないたくさんの予想できなかったことが起き、チームの反応に驚かされもした。進化への意志があった。

彼らは多くの領域で進歩をつづけていて、いい訳は決してしない。ただそれに向かっていき、なれるベストになるという目標に向かって無慈悲になる。

(現在リヴァプールがトップで、今年もタイトルには直接的ライヴァルがいる……)

このリーグもこのあと数年にかけて、たくさんの変化があるだろう。すべてのクラブのスクワッドやそのクオリティ、マネジャー、ストラクチャを観てもそう思う。

わたしももう長いことここにいて、こんなリーグはかつて観たことがない。この世のものとは思えない。それが要求であり、たどり着くべきレヴェル。

われわれは、そこにいる。自分たちの鼻をそこに突っ込んでいる。トップになりたい。

(いまタイトル争いをどう観ている?……)

それに何かいうのは無理だ。なぜなら、まだたくさんの試合が残っているし、多くのチームが予想もしていないことを乗り越えねばならないから。

このリーグで試合に敗けるのは非常にたやすい。そのつぎも簡単に敗ける。そのつぎに引き分けることもできるし、3週間のあいだにとても違うポジションにいる。だから、どうなるか観てみよう。

(1月の移籍ウィンドウがもうすぐ。戦略について?……)

われわれが、どういうかたちでそこに入っていくか観てみよう。スクワッドはいまよりももっと健康になってもらいたいが、それが誰にわかる?

われわれは、もしものときのために備えている。われわれは実行することができる。しかし、移籍ウィンドウはとてもトリッキーでコントロールするのは非常に難しいものだ。機会はとても限られている。だが、われわれに備えはある。

(今シーズンここまでの結果に与えたケガのインパクトはいかほど?……)

まずなにより、リヴァプールの功績がある。彼らは恐ろしく安定している。ああいうことをやるチームはふつうはリードしていくものだ。

われわれは3試合で長い時間を10人でプレイしたのは事実であり、それがポインツに高くついたし決定的だった。そのうえ、われわれにはケガ人がいた。しかし、何度も云うがそれもフットボールの一部。それをいい訳にはできない。

われわれはもっとうまくなりたいし、それがわれわれのやろうとしていることだ。

(今シーズンのわれわれは、またセットピースが強い。チームがどこからゴールを決めるかにこだわる?……)

ノー。こだわらない。美しいゴール、いわゆる醜いゴール、オープンプレイ、セットピース、トランジション、ファストビルドアップ、リスタート…… 問題じゃない。

このレヴェルでは、チームには相手を驚かせるたくさんのリソースが必要だ。相手に違うやりかたを強いるために。ある場所に相手の注意をひき、ほかの場所で有利になる。それがわれわれが毎日やっていること。

(チームがセットピースに頼っているのは心配?……)

われわれは、むしろそれをしなければならない。

もちろん、とても深いロウブロックを攻撃するときや、スペイスが最小限のとき、カウンターを恐れてボックス内にたくさんの選手を入れられないとき、セットピースはそれをやる素晴らしい方法だ。なぜなら、ディフェンダー以外のたくさんの選手がボックスに入って、とても組織されていないなかで、決めねばならないから。

それは機会。われわれはすべての可能性を利用する。

(初のマネジャー職にして、現在あなたはPLで三番めに長いマネジャーになっている……)

わたしの側からは感謝しかない。そのためには信用されていなければならないし、クラブにはその決断ができる勇敢なひとたちがいて、わたしを指名してくれた。だからわたしはとても幸運だ。

そのあとは、それを自分で毎日勝ち取らねばならない。人材を連れてきて、何事も素早くやることだ。試合に勝たねばならないし、その秘訣など何もない。

選手たちには成長が必要で、チームはとてもはっきりとした考え、どうプレイしたいかのフィロソフィが必要。サポーターがその考えをサポートし、安定しなければならない。

だから、わたしにとっては感謝ということばになる。自分の居場所、いっしょに働く仲間、そして野心。

以上

 

契約延長とか、こういった機会の節目でボスのインタビューがいつも行われている。だいたい毎度トピックは一般的なものであり、回答も予想できそうな質問になりがちだから(そもそも相手の返答がわかりきっている質問をする意味はある?)、今回もとくにこれといって注目すべき部分はないように感じているが、強いて挙げるなら、冬ウィンドウについてのコメントだろうか。今回はサカの不運なケガのおかげで、補強必要性はかなり高まっている。

それについてアルテタは「もしものときたのために準備ができている」と繰り返し述べており、今回の補強について意気込みを感じさせる。毎年この時期に同じ質問をされても、大きな動きはないだろうとかそっけない返事ばかりなので、今回はいつもと違って本気ということだろう。

もしものとき。

冬ウィンドウというのは基本的にシーズン中だから、夏と違って相手都合が大きいのだよね。この冬に売りに出るというタイミングがばっちりの<市場機会>が必要だし、あるいは契約中の選手をシーズン中にぶっこ抜くのはふつうは簡単じゃない。だから、いろんな交渉や説得が必要になる。

アルテタが準備と云っているのは、具体的にはKSEの支援のことなんじゃないか。金。ほっぺたをペチンペチンするための。

今回アーセナルとしては、エドゥが退社して初の移籍ウィンドウになる。暫定SDのJason Aytoやリチャード・ガーリックといったネゴシエイターの腕の見せ所。期待しよう。

 

おわる



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お互いリスペクトしあって楽しく使いましょう

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