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イーサン・ワニエリ(17)。これまでのアーセナルライフを語るロングインタビュー

AFCの2024年末コンテンツその2。

Ethan Nwaneri: A teen living the Arsenal dream

3月で18才になる17才、イーサン・ワニエリのロングインタビュー。

ここ数試合は、同い年のMLSが予想外の活躍で話題を独占している印象があるが、もちろんイーサンも彼に負けない有望株。彼が話題を独占するだろう日も遠くないに違いない。ふたりも同時にアカデミーからファーストチームに入ってくるとは素晴らしいことだ。

アルテタの5周年インタビューにつづいて、読むついでに訳していくよ。



イーサン・ワニエリのロングインタビュー「ビッグゲイムのプレッシャーが大好き」

(イーサン、まずシーズンここまでに自分でどれほど満足してる?……)

EN:いまに満足しているよ。PLで初ゴールも決めたし、試合でプレイするようになった。ファーストチームでの初スタートもあったし、プロとして最初のゴールもあった。でも、まだまだこれからだね。

ぼくのシーズン最初の試合は特別だった。NLDだったから。そのとき何人かケガ人がいたから、ぼくも必要になったときのために準備はしていた。そして、マネジャーにいくつかの戦術的なアドヴァイスをもらって、励まされながら出してもらった。

ぼくは、もともと子どものころからのアーセナルファンだから。あそこで勝った試合に出られたのはすごく意味がある。そのおかげでもっといいものになった。ヘイルエンドにいたときもすべてのダービーを観てきたし、エミレーツでの試合は何度か観に行ったこともある。

ぼくの大好きな試合のひとつはエミール・スミス・ロウが早くにゴールを決めたやつで、3-1で勝った試合。あれはよくおぼえてる。

(カラバオカップではスタートからプレイして2ゴール。あれはどんな気持ちだった?……)

ヤバかったね! でもぼくはそのためにチームにいるから。決めることができてうれしかった。

ぼくの家族もあそこにいて、試合後はみんなうれしそうだった。でも、家族には、ぼくにはこれからもっとあるって思わせてくれた。あのときのシャツは家に持ち帰った。特別なものになったから。でも、これからもっと期待してる。

(カラバオカップではつぎのラウンドでもゴール。プレストンでのゴールよりいいゴールはあまりないのでは?……)

イエス。あれはいいゴールだった! あのゴールは、ぼくが取り組んでいたものだったから満足している。ああいうエリアに入って危険になること。だから、それが試合のなかでうまくいったのはよかった。あれは間違いなくぼくのベストのひとつだ。

あれは、自分に期待していたことでもある。その勢いをつぎの試合まで持っていきたい。ぼくは自分のスタンダードを高く設定しているんだ。そしてつねにそこにたどり着いていきたい。

(そのあとSan SiroではCLデビューも……)

あれも素晴らしい体験だった。最後に出た。選んでもらってとても感謝している。ぼくは、子どものころからCLは観てきたし、プレイしたいと思っていた。

CLファイナルもいつも観ているし、クリスチャーノ・ロナウドがレアルでゴールを決めたやつとか。だから、いまそこで自分がプレイできるのは感慨深い。ピッチに入ったときも、遠征の移動中もそうだった。

それがぼくがやりたいことだった。大きな機会がいつもあって、そこでベストを出す。ぼくはビッグゲイムが100%大好き。大きなトーナメントのファイナルとか、ヘイルエンド時代の遠征とかも大好きだった。

自分がその環境に入っていく気がするんだ。そしてそのプレッシャーを楽しむ。思い出せるかぎりでも、ぼくはずっとそんな感じ。

(キミの成長について今シーズンはコーチからなんと云われている?……)

マネジャーとコーチにはとてもよくしてもらっている。彼らが云うのは、これからもつづけていくこと。励ましてくれる。プレイしていようがいまいが、ぼくはワークをつづける必要がある。自分がやっていることをつづけ、つねに成長のための目標を持つ。

(サポーターの熱狂に囲まれているとき冷静になるのはどれほど難しい?……)

ぼくは、自分がなりたいものがわかっているし、見えている。自分がどこへ行くのかも。それに集中している。

そんなぼくをまだ誰も観たことがないし、いまはこれから起こることのほんの一部でしかない。だから、ぼくの頭のなかではもっと大きな絵図があって、それに向かって取り組んでいきたい。

(ここまでのアーセナルでの旅について少し教えて……)

8才のときにアカデミーに入った。でもその前にプリアカデミーにいたから、基本的にはもうずっとここにいることになる。ぼくはずっとMFだったよ。ポジションはあまり変わってない。U-14かU-15のあたりでは少しストライカーでもプレイして、あれは成長のためにはよかったと思う。あのときから、ぼくのフィニッシングはとてもよくなったから。

U-16のシーズンではDMでも少しプレイした。それとRWとLWも。そういうのが全部ぼくのゲイムの糧になってる。

でも、AMがぼくのベストポジションかな。それがぼくがこれからもプレイしたい場所。

(これまでのキミのキャリアでもっとも重要なコーチは誰?……)

ここではたくさんのコーチがいた。Dan Micciche、Adam Birchall、Jack Wilshere、Mehmet AliにMax Porter。たくさんだ。それに、ぼくがもっと子どもだったころにも何人もいた。

父さんのObi。ぼくと、いまヘイルエンドのU-14である弟のEmersonをコーチしてくれた。父さんがぼくのメインのコーチで、最大の批評者であり、最大の支援者でもある。

イズンリントンにある地元の公園に、ぼくと弟はよく特訓しに父さんに連れて行ってもらった。フィニッシングとかタッチとかそんなの。ぼくらはエミレーツステディアムの近くに住んでるから。そういうのをやっていたのはよかった。

(弟のEmersonについて……)

彼はMFだけど、RBでもプレイできるよ。彼は今年はU-15にいる。ぼくらはとても仲良し。あんまり似てはいないけど。彼はぼくよりも、もっと社交的なんだ。うるさいし!

ぼくらは3才差で、いつかアーセナルのファーストチームでいっしょにプレイできたら最高だ。そのことについては、よく話す。そうなったらどんな気分かとか。それが目標。

(ファーストチームに上がってからもっとも助けられているシニア選手は?……)

それもたくさんいる。みんな助けてくれるよ。マーティン・オーデガードとブカヨ・サカのふたりにはすごくよくしてもらってる。それはぼくだけじゃなくて、若い選手全員だけど。

彼らはなんでも助けてくれて、ブカヨなんかは同じ道を辿っているから。それはとても重要なんだ。彼は、ぼくらがなにを経験することになるかわかっている。彼はぼくを助けられるし、どうやって助けるかも教えてくれる。

彼はとても話しやすいひとだね。とても落ち着いていて謙虚。でも、ぼくもできるだけ彼を観察してやりかたを学ぼうとしている。マーティンもそう。彼も15才のときからプレイしていたから、ぼくと同じ経験がある。ドレッシングルームは素晴らしいよ。

(15才でデビューしてから、もうしばらくファーストチームとトレインしてきた。それはどういう感じ?……)

キツい。インテンス。しかし、ぼくももうだいぶ慣れたと思う。ぼくは、試合よりもトレイニングのほうがキツいんじゃないかと思うくらい。そのおかげで、試合になったら完全に準備ができている。

(2年前にデビューしたとき、あの注目にどう対処したか……)

あれはすごく早く起きた。でもあとになって、両親もクラブのみんなもとてもぼくを助けてくれて、学校とかほかのことにも集中できた。だから、ぼくはプレッシャーみたいなものは全然感じなかった。あるいは期待とか。

あの試合後、ぼくはイングランド代表(ユース)に行って、そのあと学校に戻った。あれはよかったな。友だちみんながぼくを誇らしく思ってくれた。でも、誰もそこまで大げさにしない。ふだん通りにしてくれた。

みんないっしょに育ってきたから、彼らもぼくの目指している目標を知ってる。だから、それも旅の一部なんだ。みんなからの応援は、素晴らしい。

(あのあとユースに戻ってどうだった?……)

最初の試合では、すべてに役立ったと思う。強くなった。クラブの最年少選手になったら、外部のひとたちはU-18なら毎試合で5ゴールを期待してくる。だから、あれはそういうことに対処するのにとても役立った。

あの時期は、相手からもうちょっと注目されるようになったかもしれない。でもそれも好きだけどね! それがぼくのベストを引き出してくれる。もっと自分を証明したい気になる。

(エイデン・ヘヴンとマイルズ・ルイスケリーはキミの同年代で、ふたりとも今シーズンにデビュー……)

すごいこと。いっしょに育ったグループで、いまやみんなで大きな舞台にいる。ぼくとマイルズは6才からの親友で、いまはアーセナルのチームにいっしょにいる。これってヤバくない!?

そういうことになったので、ぼくらはそれを止めちゃだめなんだ。そしてあまり考えすぎないようにする。もっとやりたいからね。まだ始まったばかりということはわかっている。

(最後に、キミは最近イングランドU-19でもとてもうまくやっている。代表チームは楽しい?……)

イングランドチームのキャンプはいつも楽しんでいるよ。とてもいい。違うクラブの友人と会えるし、それがちょっとした息抜きになる。風景を変えてくれて、それが自分をもっとよくしてくれることもある。

ぼくはU-19でのプレイを楽しんでいるし、いまはさらにステップアップしたいと思ってる。どこでプレイしていても、いつもステップアップしたい。だから、これからどうなるか観てみよう。

以上

 

この冬に攻撃のオプションが足りないから補強をしましょうと云う前に、ワニエリをもっと使ってほしいよね。イプスウィッチでは出番もなかった。

ステップバイステップやブリックバイブリックから、もうちょっとだけ冒険してくれてもいい。MLSが「年齢は関係ない」を毎週のように証明してくれている。

2025年は、ワニーの年になりますように。なむなむ。

 

おわり

 

※2024年は明日でおわりで、明日はPLブレントフォードのマッチプレビューを書くつもりなので、また来てくださいですCOYG



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お互いリスペクトしあって楽しく使いましょう

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