試合結果予想

BBC Sport (Chris Sutton’s prediction）  N/A

Sky Sports (Jones Knows）  N/A

WhoScored.com   3-1

試合のみどころ

やはりこの試合でもここしばらく指摘されている部分に注目したい。いまだに、チームはそれに苦しんでいるように見えるから。

ひとつはオープンプレイからのゴール。いや、セットプレイからでもいいけど。

とにかくチャンスをたくさんつくって、それをフィニッシュすること。アルテタは試合前会見で、フラム戦もエヴァトン戦も自分たちのパフォーマンスは去年よりずっとよかったと自画自賛しているが、だったらなぜ勝てなかったのか。それはフィニッシュに問題があったからだろう。ファイナルサードの問題。だからいつまでもアーセナルでクリニカルフィニッシャー待望論がすたれない。まあフィニッシュはいつだって難しいので、だからチャンスをもっともっとつくる必要がある。

それと、もうひとつは左サイド。攻撃の左右バランス。

これに関して、昨日あたりからだいぶ話題になっていた、MNF（※Monday Night Football。Sky SportsのTV番組）での、ティエリ・アンリのコメントをここで紹介しておこう。

アンリ：ガブリエル・マルティネリのベストの強みはペイス（※スピード）だが、彼はそれを使わない。

彼が1 v 1のとき裏にスペイスがあっても、安全なオプションを選んで後ろに行ってしまう。わたしならそんなことは絶対しなかった。

そして、アーセナルが困ったときどうするか？ ブカヨ・サカにボールを預ける。どのチームもそれを知っている。

だからアーセナルはいまのように不調に陥っていると。まあ、みんな感じていることを云ってくれたというか。あなたと比べられても困るというか。

ネリは、エヴァトンで39才のアシュリー・ヤングにだいぶ手こずってしまったことでも悪目立ちしてしまったところがある。たしかに、39才はドリブルでぶち抜かないといけない。去年からのパフォーマンスで、いま彼に対するファンからの評価はかなり下がっていると云わざるを得ない。

だが、それでも彼をあきらめるのはまだ早いと思うんだ。彼の低フォームも自信低下からくる悪循環のサイクルのなかにあると思うし、彼の使い方やコーチングでもパフォーマンスは上向く余地はあると思うから。

このアンリ発言のr/Gunnersのサブで、22/23シーズンの彼のハイライトリールがシェアされていて、これを観るとみんな彼への愛情を思い出せると思うので、ぜひ観てほしい。たったの4:30。ネリを再生させるヒントが、ここにいろいろあるんじゃねえかなあ。

いま彼が陥っているのは、タッチラインで1 v 1状況になったときに、アンリが云うように縦にしかけずに後ろに戻すか、あるいは無理めに縦に行って、バイラインからカットバックを狙うかの二択で、あまりに予測可能なプレイに終始していること。インサイドにドリブルってのもあるけど、それも消極的選択で、いずれにせよ決定的な仕事にはなってない。39才だって予測できれば十分対応可能なプレイになってしまっている。

彼がGAで20取った2年前といえば、左サイドで彼のうしろにはジャカとジンチェンコがいて、いまとは違って十分なサポートがあったし、なにより動画を観るとわかるように、だいぶ中央エリアで仕事をしている。あれが彼の本来の才能であり素質だと思うし、あれをチームとしてアンロックしなきゃ。彼の低パフォーマンスは、あまり個人のせいにしちゃいけないやつだと思う。

ぼくは、いまの彼のつらい状況がニコラ・ぺぺのときと似ている気がしている。ぺぺほどではないかもだが、タッチラインの1 v 1でいまひとつ効果的になれていない姿があのときのぺぺに重なる。あのときも、もっと彼のうまい使い方はないのかとたくさんの議論があったものだ。

おっと、ここまで書いて彼のスタートを予想してなかったことを思い出した（笑い）。マッチプレビューで書くことじゃなかったかも。まあいいか。リトルガビには注目ということで。彼もアンリ発言がここまで話題になっていたら、さすがに自分が大先輩に何を云われているかくらいは知ってしまっているだろう。それにどう反応するか。

それと、もちろんアルテタも。彼はいつも、いままでやってきたことをこれからも継続すると述べるが、ネリに関してはおそらくこのままではだめなので、彼自身か周囲か、どこかを変える必要がある。それがこの試合で観られるかどうか。彼がプレイしなかったらごめんね。

 

キックオフは、日本時間で12月19日（木）早朝4:30。

COYG

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