試合について
アーセナルのファースト11
SofaScoreより。
4-3-3
トロサール、ジェズース、マルティネリ
ハヴァーツ、ライス、オーデガード
MLS、ガブリエル、サリバ、ティンバー
ラヤ
サブは、メリーノ(72 ジェズース)、パーティ(87 ライス)
スターティングのセレクションで意外だったのは、ハヴァーツの8。パレスでは、そのおかげで守備バランスが崩れたとも云われていたので、それを繰り返すとは思わなかった。
ただ、そのおかげで、ジェズースが9で使えて、マルティネリとトロサールを同時に両ワイドでスタートさせることができた。あとは、アルテタはライスの6も継続したかったかもしれない。
いろんな検討があった結果のこの11人で、どこがいちばんのこだわりポイントだったろうか。ジェズースの9? ハヴァーツの8? まあ、もともとハヴァーツはMF(8)として獲得された選手であり、アルテタがそのアイディアを捨てられない気持ちはわからないでもない。あきらめたくないというか。
彼はR8のオーデガードとくらべると、L8というよりは、かなりポジショニングの自由が与えられた10であり、唯一そういう特殊な役割を与えられているように見える。前後左右どこにでも顔を出す。
それと、LBにMLS。彼はこれでPLのフルデビューからで3試合連続でスタートとなった。
今回ベンチの半分がLBという笑い話があって(9人中4人)、そのなかで誰よりも18才のMLSが優先されているという事実。これはけっこうすごいことだ。そして、彼もパフォーマンスでちゃんと期待に応えているという。ベンチにいたカラフィオーリが、そわそわしはじめてもおかしくない状況になっている。
それにしても、今回サブをふたりしか使わなかったのはどうしてだろう?
23分にリードしてからはとくに、チームからはあまりエナジーを感じず、選手たちには疲労がたまっているような印象さえあり(とくにオーデガード)、フレッシュな選手を入れる理由はむしろあったと思うのだが。トロサールなんかは100%じゃなかったというのだし。
今回のベンチには、攻撃的な選手がワニエリひとりしかおらず、アーセナルのスクワッドデプスがまたしても注目されているところだが、そのワニエリを入れてもよさそうなタイミングはあったと思うし、カラフィオーリが問題ないのなら彼に時間を与えることもできたんじゃないか。
よくわからんね。
マッチスタッツ
Sky Sportsより。
アーセナルがスタートからゴールを決めるまでの23分間、ポゼッションはなんと91.3%。パスの数は10倍の差があった。圧倒的に攻撃しているいい時間にゴールを決めたとも云える。
しかし、それ以降から試合終了までのアーセナルのポゼッションは59%にまで落ちる。試合全体を通して、ほとんど一方的な試合ではあったものの、アーセナルが1ゴールを決めただけで早々に力を抜いてしまったことは残念だった。スタンドも最近のホーム試合にしてはピッチのできごとに対して反応も鈍く静かで、ホームのサポーターも消化不良だったんじゃないか。
それに、最後まで1-0の僅差でしかなかったので、仮に試合終盤になにか間違いでも起きようものなら、1-1になって阿鼻叫喚だったに違いない。あの試合でドロウならほとんど犯罪である。
それと、アルテタも試合後に述べていたように、今回もフラム、エヴァトンにつづいて相手のロウブロックには苦しむことになった。
アーセナルは前半84%もボールを支配して、ショッツがたったの4(SoT2)はあまりにも少なすぎる。そのうちのひとつが決まっていたからよかったものの、そのままゴールレスで長い時間が経過していたらと考えると背筋が凍る。フラムやエヴァトンを再現するところだった。
Opta AnalystによるxGは、1.94 v 0.16。
試合終盤は無駄にヒヤヒヤしてしまったが、イプスウィッチの最大のチャンスでもある95分のショッツのxGは0.12。まあ、ふつうこれくらいのチャンス量でゴールは決まらない。
チャンスといえば、ビッグガビの63分のコーナーからのヘッダー。それは決めてくれえというやつ。あれはビッグチャンスに観えたが0.27 xGであった。
レオさまさまである…