ハードワークが称賛されるカイ・ハヴァーツ。だがあいかわらずゴール前での決定力なし

この試合は、レフ事案以外はあんまり語りどころがないのだが（ワニエリ＆MLSが前半だけだったしなあ。ワニーはいいプレイもしていた）、ハヴァーツだけ。

彼はフルタイムでピッチに倒れ込んでしまうほど、この試合は肉体的にそうとう疲れたらしい。今回も、9としてハイプレスをリードしていたし、ずっと走りつづけていた。10人になってからはさらにいつもより体力を使っただろう。あるデータによると、今シーズンの彼の試合の走行距離はリーグで2位だそうである。がんばりやさん。

現状の満身創痍のスクワッドで、実質的に9は彼一人になってしまっているため、その分連戦で負担が重いということもある。

もしこの冬にアーセナルが9を取らないとなれば、トロサールやマルティネリがそのバックアップになるが、彼らも彼らでサカとジェズースがいないおかげで負担が多くなっているため、彼の負担を肩代わりするのは簡単ではない。

このような状況なのでハヴァーツのフィットネス維持は、今後重要になってくるかもしれない。もし彼がここで離脱したらと考えると、背筋が寒くなってしまう。しかし、このまま彼に負荷をかけつづければ、それもなくはない。余裕のないなかで、難しいフィットネス管理が求められる。

それと、今回いくつかのチャンスを彼がミスしてしまったこと。試合前半にはふたつのヘッダーによる絶好のチャンスを外してしまった。どちらもトロサールによる、完璧なセットアップ。あれは、前半だったから疲労は関係ないはず。

正直、どちらかのチャンスは決めてほしかったなと。今回もまた、彼のゴールに対するシャイな部分が出てしまったと感じる。

これはまったくのぼくの感想なんだが、彼は技術がかなり高いことが災いしているんじゃないかと思うことがある。なぜかシュートがGKの真正面に飛んでしまうのは、なまじ技術が正確なぶん、もっとも真っ当なところにボールが飛んでしまうからなんじゃないかとか。彼がこれまでアーセナルで決めてきたゴールの数多くが、GKに一度あたってから入っているように感じていて、それもそのせいとか。彼には、あんまりきれいにゴールを決めているイメージがない。

いずれにせよ、彼をストライカーとして起用しつづけるかぎりは、今後もああいうショッツはあるはずなので、チームとしてはその分多くのチャンスを彼に供給しつづけるしかない。

いつものハードワークが報われるよう、フットボールの神様にお願いしよう。なむなむ。

アルテタ流の考え方なら、正しいことをやっていれば、必ずいいことが起きるのだ。ハヴァーツが報われない理由はない。

Matheus Cunhaはどうだった？

どうですかねえ。

ぼくは初めて90分彼のプレイをちゃんと観たが、最高ではなかったかな。彼の持ち味であるというドリブルも、2/7と振るわなかった。ただキャプテンだけあって、あのチームのなかではさすがの存在感で、彼より多いタッチの選手はLCBしかいなかった。それでも、キラリと光るみたいなところもなく。アーセナルのターゲットだと云われなければ、気にもならなかったかもしれない。

この冬、アーセナルが彼を取るのに£70m必要だというのなら、反対してしまいそうである。

ある記事によると、アーセナルは彼のことをアトレチコ時代からチェックしていたそうで、実際に彼に動く可能性はありそう。でも夏でよいのではないだろうか。割高でもどうしてもという選手には見えなかった。夏ならいまよりは安いだろうし、なんならウォルヴズが降格して格安になるかもしれない。今回のウォルヴズが数的優位になった時間のパフォーマンスからしても、PL残留できるかどうかはけっこうギリギリに思える。

 

この試合については以上

Related Posts