こんにちは。アーセナルにはまだPLもあると知っているか。
さて土曜日アーセナルのMD32は、ホームにブレントフォードを迎える。
もちろん、このあと水曜日には超重要なCLレアル・マドリッドとのセカンドレグが控えているため、この試合は、先週のPLエヴァトンと似たようなアプローチでのぞむことになると予想される。すなわち、レギュラーチームを温存し、バックアップ選手を多くスタートさせる大幅なチーム変更。
それによって先週はエヴァトンに勝てなかったが、今回はエミレーツ。いまもあの勝利の甘美な余韻が残っているはず。ここで悪い試合はファンに許されないだろう。ホーム4連勝もかかる試合。
アルテタの試合前コメント「(今後ライスがフリーキック担当?)大いに議論している」
昨日行われたミケル・アルテタの試合前記者会見。AFC公式サイトより。
(この2日間のトレイニンググラウンドの雰囲気……)
アルテタ:素晴らしい。信じがたいエナジーがある。あれはとても特別な夜だったから。それは終わり、ここからはブレントフォードに完全集中していく。この試合もわれわれはベストが要求される。
(ライスのフリーキックはどちらがお好みだった?……)
難しいね。わからない。どちらもテクニックはかなり違う。彼がとらえたレンジとアングルはどちらも素晴らしかった。あれがわれわれの勝利を助けたこと。それが最重要。
(どちらがデクランの好みだったか知っている?……)
ノー。
(今後は彼がフリーキックの第一候補になる?……)
それは大いに議論しているものだ。彼はいろいろなときにクリエイトできるし、ボックスの周辺でもそう。それがアシストでもゴールでも、なぜなら彼にはすべてのクオリティが備わっているから。
彼はボックスに走り込めるし、ドリブリングで相手を排除できる。ロングレンジのショットもあれば、セットピースでももたらせる。それが、チームが彼とともに向かっているところだ。とてもいろいろなやりかたで試合を決められる選手になること。
(選手たちがテーマ「ことを起こす」を実行している……)
そのとおり。あの前日にも話したように、それは信じることではなかった。それじゃ十分じゃない。確信なのだ。それを感じ、それを現実にする。
それをやるためには、われわれは自分たちが全シーズンでずっとやってきように、多くのことをやらねばならなかった。とくに、われわれにあったさまざまな状況でも。だから、同じマインドセットでこれからも継続していこう。
(残りシーズンのサカの重要性……)
とても重要。彼が脅威をもたらし、つながりと予測不可能性をもたらす。それは、ほかの選手にはもたらせないかもしれないものだ。とくにつながり。彼がすでにチームとのあいだに築いているもの。
彼にはステディアムを盛り上げるちからがある。それが素晴らしいのは、ステディアムのエナジーを持ち上げるのは非常に難しいことだから。彼はそれができる選手であり、それは素晴らしい能力だ。
(サカの契約について。サカはこのチームとどうしてもなにか勝ち取りたいと述べている……)
彼はとても謙虚。とても率直で、クラブにコミットしている。彼はこのクラブや、ここにいる人たちとも非常に根強いつながりがある。
わたしは、彼がここに残りたい、このチームといっしょに勝ちたいと云うのを聞いてとてもうれしかった。
(ブレントフォードにはどう挑む?……)
いつもどおり。それがわれわれのコンテクストだ。われわれは3日ごとにまったく違うコンペティションをプレイしている。最大の舞台はヨーロッパの試合であり、その後にPLに戻ってきた。これはまったく違う試合で、相手も試合の状況もまったく違う。
どんな試合にも勝つチームになりたいのなら、シナリオがどうあれ、それを3日ごとにやる必要がある。
(マドリッドに勝ったあとチームの休暇は何日?……)
1日のみ。みんなそれにとても喜んでいたと思うよ。勝った翌日は、そのフィーリングを共有したいからチームといっしょに過ごしたくなることもあるが、われわれは1日休んだ。なぜなら、回復にはそれが一番だったから。ブレントフォードとの試合に準備するためにも。
(あの試合は何度見返した?……)
一度だけ観て、あとはすぐにブレントフォードのことを考えている。
(選手の足を地につけさせておくのに苦労する?……)
彼らを連れ戻そうとはしていない。エナジーと勢いを維持し、それをブレントフォードに向けて利用するのだ。彼らのこれまでを観ていれば、今回もとても難しい試合になる。彼らは素晴らしい。
彼らのこれまでは際立っているし、美しいストーリー。彼らはそれを自分たちの取り組みで勝ち取っている。彼らの組織、信念、プレイ。それは彼らの大きな功績。われわれにとってはとてもタフなテストになる。
(Thomas Frankのことはどれほど尊敬している?……)
とても。尊敬以上、憧れかもしれない。彼はそれをクラブの全員とヴィジョンをシェアすることでやってきた。彼らにははっきりとしたアイデンティティがある。
われわれが多くを学べるクラブでありチームだ。なぜなら、わたしの意見では彼らのやりかたはとてもとても明快だから。そして、そのモデルは維持され、進化する。
彼らの直近6試合でのアウェイの結果を観るといい。彼らを倒すために何が要求されるか、われわれもわかっている。
(彼らの主な脅威はどこからくる?……)
それだよ。彼らにはそれがたくさんある。ハイプレスでとてもアグレッシヴだ。彼らがトランジションでボールを奪われても、とても組織されている。彼らはそれがとても優秀。
彼らが深く守ったときも、彼らには深くから走れるランナーたちがいる。どんなリスタートもセットピースになり、たくさんのケイオスをつくる。それにはとても備えていなければならない。
(火曜の試合はあなたがいる時期でのベストパフォーマンスだった?……)
ワールドワイドに与えたインパクトという点ではそうかもしれない。あのやりかた。多くのひとが語る試合になったかもしれない。
しかし結局は、まだ試合は残っているし、やるべきことは多い。わたしは、このチームがともにこの時間とつながり、歴史を築いたことが素晴らしいと思う。
(今週末からPLに半自動オフサイドが導入される件……)
イエス。CLでもうまくいっていたと思うし、全員の仕事がやりやすくなり、試合がもっとフェアになる。歓迎だ。
(セカンドレグの前に選手たちを休ませたい誘惑にかられる?……)
いまは選手たちがどれだけ回復しているか観る。この試合だけではなく、来週のスケジュールもあるから。誰がプレイしてもとても競争力はある。
(ケガ人の情報……)
デクとブカヨは、ふたりともフィットしている。ふたりとも蹴られただけで、よく回復している。明日も起用できる。
リッキーもよく回復している。復帰までの時間を設定するのは難しいと思うが。なぜなら彼にもステップアップが要求されているから。とくにあのあとの彼がどう反応するかが問題。しかし、彼はいい場所にいる。
(イーサンとマイルズをキープするのはどれほどカギ?……)
われわれは、選手たちがわれわれといてハッピーかどうかを確認することには、かなりのエナジーを注いでいる。彼らが価値を感じているか、チームがやっていることの一員だという自覚があるか、重要とされていると感じているか。
それ以外では、必要性だ。Okay。観てみよう。とくにまずはアカデミー。そして、もしそれができないのなら、よそに行くことになる。
(サカがケガから復帰した時間と比較して、カイはケガからシーズン最終日まで4日長い……)
ということは、数日の余分があるということだ。どうなるか観てみよう。
どのケガも同じではない。しかし、このふたりのマインドセットはとてもとても似ている。彼らには素晴らしい(少ない)ケガ履歴があり、素晴らしいワークエシックがあり、できるだけ早く復帰したいと切望している。素晴らしい医療チームが面倒をみているということもある。
だから、彼の復帰は期待している。だが、待とう。リハブの最終段階にたどり着いたら、復帰にどれだけ近づいているか、あるいは遠いか理解できるようになる。
(最近プレイ時間を減らしているイーサンはそれにどう対処している……)
マイルズは多くプレイしているし、イーサンも多くプレイしている。彼は数日前もエヴァトンのアウェイでスタートした。これはPLであり、17か18才がそんなに多くプレイすることはめったにない。
わたしはとても満足しているよ。彼らはそれにふさわしいし、彼らはプレイをつづけるだろう。
(アーセナルはヨーロッパで自分たちの遺産を築いている?……)*heritage
わたしは、大きなトロフィに関してはそのことばを使いたいね。ただつぎのラウンドに勝ち抜けたというのではなく。
しかし、われわれはどこかから始めねばならない。われわれは7年もCLから遠ざかっていて、そのストーリーを築き始めねばならない。わたしはいまのわれわれは正しい道に乗っていると思う。だが、やるべきことはたくさんある。
(それは選手とかコーチだけでなくクラブ全体で?……)
100%。先日のような夜は、このあと何年も何年も記憶されるだろうし、あれこそ信念をもたらす夜だ。
あれがコンペティションへの目的をもたらし、喜びをもたらし、つぎの試合に備えさせる。なぜなら、ああいうフィーリングをもう一度体験したいから。
わたしの意見では、それが最重要だ。みんながそれを期待し、われわれとともにああいう感情を抱く。
(リヴァプールがいまだ一線を越えていないことに勇気づけられる?……)
とてもとても長いPLシーズンであり、すべてのチームが多くの試合をプレイする。それがどれほどの競争力かわかっているし、毎週多くのチームが1点差で勝つのだから、僅差だということもわかっている。
つまり、つねにチャンスはあるということ。しかし、それがわれわれの手中にないことは確かだ。
われわれはそのポジションにいるために試合に勝つ必要がある。そして何が起きるかだ。われわれがそこにいたいのは間違いない。
(デクランの進化に驚いている?……)
わたしは、クラブとしては彼をすでに完成された選手として連れてきたと思っている。彼にかけた金額は明白だし、理由があってそうした。
しかし、それはわれわれが彼に上限を設けているという意味にはならない。なぜなら、われわれは彼にも多くの進歩の余地があると思っているから。ゲイムへの理解もそう。
そして、彼にある強い信念とイニシアチブ。なぜなら彼にはそれができるから。彼はもっとヘッダーでゴールする必要があるし、もっとゴールする必要がある。もっとタップインし、ボックスの外からもっと決めるべき。彼にはそれができる。
だから、彼に必要なのはそうしたクオリティを出すこと。彼のロッカーにはそれが入っているからね。
(彼は半額だった?……)
(笑)そうは思わないよ!
(来週マドリッドはカムバックを目論んでいる……)
われわれは、自分たちのできることに集中しなければならない。自分たちがコントロールできることに。そのときが来れば、試合の準備をする。どういう試合になるかわかっているから。
繰り返すように、われわれはその権利を自分たちで得なければならない。もう一度ステップアップして、いや最初の試合よりももっとよくならなければならない。
会見のつづき。
サマリー。
- Players taking initiative: I love it, especially when it goes into the back of the net. It’s about making things happen.
- Break the rules?: For sure. The energy we created in the stadium, it was a magic moment.
- Reaction of coaching staff: The first one ‘I told him to do it’.
- More of the same atmosphere: it can’t be the same, but we can raise the standards. That has to be the aim. We need to have the best.
- Kiwior: super difficult to do what he’s done, really impressed. What he does it’s phenomenal.
- Journey the team has been on: It’s probably related to confidence and feeling. At Champions league it’s a necessity.
- Result shows what you’re capable of: yes and understanding the months work and the players standards. There’s a lot of people that contribute to that.
- Big involvement in contract talks: I talk to the players and club, try to convince them. But that’s for Andrea and the board.
- Financial power to do what you want to do?: Again that’s for the board.
- How hard has it been to switch off from Madrid?: When you’re winning it’s pretty easy. You are looking forward to the next one.
- I did enjoy it. For a few hours, watched it back and onto Brentford.
以上
さすがに半分くらいのやりとりが、先日のCLレアル・マドリッドについて。あんなにすごい試合だったから当然ではある。
会見後半には、例のライスのダイレクトフリーキックとコーチの指示の真相についてのやりとりもあっておもしろい。ライスがコーチの指示を無視してゴールを決めてしまったことについて、コーチたちの反応は?という質問にアルテタ。
最初のやつは、たしか彼がこんなふうにボールを曲げるように彼に伝えていたのを観たと思うが(一同笑)、観客もみんなも実際はよくわかっていなかったと思うよ。
ニコ・ヨヴァーのまね うちの甥っ子が「ニコがライスにボールの蹴り方を伝えてた!」と云っていたんだが、ほんとのことは知りたくないよね(一同笑)。
センセイショナルなライスのフリーキックゴールの軌道と、実際はクロスを指示していたセットピースコーチのジェスチャが奇跡的に合ってしまったために起きた誤解。ミステリ小説のトリックみたいである。
PLの半自動オフサイド導入についても言及がある。PLではこの土曜日から始めるという。Semi-automated offside technology (SAOT)。かなり以前から話はあったが、ようやく。
The Premier League will introduce semi-automated offside technology (SAOT) on Saturday 12 April after non-live testing in the Premier League and live operation in multiple FA Cup matches this season.
SAOT automates key elements of the offside decision-making process for the VAR…
— Premier League Match Centre (@PLMatchCentre) April 11, 2025
ファンのあいだには、シーズン中、しかも残り数試合で新技術を導入することの是非もあるようだ。新シーズンからやればいいのにという意見は、たしかにそのとおり。でも、このように中途半端に実施するということが、新技術導入の難しさを物語っているのかもしれない。テスト期間は終わっているはずだが、それでもテスト本番にしたいみたいな。
ミケル・メリーノの試合前コメント「自分たちがうまくやれること、そうでないことを学ぶ」
最近の活躍でファンフェイヴァリットに。アーセナルの3月のPOTMにも選ばれたメリーノのインタビュー。AFC公式サイトより。
MM:いまはもちろんブレントフォードにとてもとても集中しているよ。なぜなら、彼らはとても強いタフな相手だから。楽しみだね。
(2025年最初のブレントフォード戦でゴール)あれは元日だったし、イングランドに戻ってきたから特別だった。ボクシングデイのあれここれもあったり。
ゴールを決めるのはいつも素晴らしいし、あれは特別な日だったけど、もっとも重要なことはアウェイで3ポインツ取ったこと。とてもとてもいい思い出だ。
もちろんとても強いチームでタフな試合になるから、その試合を利用するといいんじゃないかと思う。自分たちがうまくやれること、うまくやれないことを学ぶことに集中する試合。そして、試合には勝つ。
(CLでゴール)自信はつねにあるんだけど、この前はエナジーがあり、フィーリングがあり、自分たちがパワフルなチームだと思った。それを使わないと。そういうふうに感じられるのは、いいサインだ。
いつも云っているように、謙虚でなければいけない。地に足をつけていること。自信を感じ、それを毎試合で勝てるようエナジーのために使う。
正直、ぼくがたくさんゴールを決めているのはラッキーだ。いや、まあラッキーではないか。ぼくはそれに取り組んでいるのは間違いない。でもそうだね、ゴールにならないときもあるし、いまは決まっている。だから、ぼくは自分の仕事をつづけられるようトライする。ハードワークをつづけて、ゴールでチームを助けられるのなら、それは素晴らしいこと。
そうじゃなくても、ぼくはいろんなやりかたでチームを助けるよ。
(リヴァプールとのPLタイトル争い)メンタリティは毎試合で勝つことにある。個人的には、ほかの選手たちがやっていることは関係ない。もちろんタイトルを取りたいのなら、彼らにはポインツを落としてもらう必要があるが、しかしメインの集中は自分たちのベストヴァージョンになることだ。毎日3ポインツ取ること。
それはいまも目標ではあるし、集中もしている。試合に勝ち、つぎも勝つ。そのつぎも。それができるなら、必ずいいことが起きるはず。
(ライスのフリーキック)彼はあれで今後も挑戦しつづける権利を得たと思う! でも、みんなにおぼえておいてほしいのは、フリーキックでゴールを決めるのは難しいこと。だから、彼にも毎試合でゴールは期待しないであげてほしい。
もちろん、ボックス周辺のフリーキックでは選手たちが顔を突き合わせる。そしてデクランにはそのクオリティがあり、つねにチャンスになる。
あのふたつのワールドクラスのバンガーは待ったかいがあるというもの。あれはこのゲイムの歴史上ベストのひとつかもしれない。ぼくのゴールはあのふたつに比べたら大したことないかもだけど、3つともナイスなゴールだったよ。
チェンさんがツイッターでシェアしてましたが、まさかのTOTに VVことヴィナイ・ヴェンカテシャン!
エドゥより衝撃的な笑