試合結果予想
BBC Sport (Chris Sutton’s prediction) N/A
Sky Sports (Jones Knows) N/A
WhoScored.com 2-1
アーセナルはホームで強く、レアルはアウェイでそうでもない。妥当な予想。だが、欲張りはできないとはいえ、2-1程度のリードでは十分じゃないんだよなあ。
試合のみどころ
アーセナルのホームながら、レアル・マドリッドの攻撃、アーセナルの守備、という構図がまず思い浮かぶ。
アーセナルは一年間にプレイする多くの試合で支配的にプレイするチームだが、より強者が相手のときは、かなり守備的にもプレイできる。それが、イングランドでビッグ6に近年まったく敗けていない理由だろう。守備はかなり信じられる。
とはいえ、MbappeやVinicius Jrのような選手たちを好きにやらせると痛い目にあう。1 v 1では危ないので、つねに複数で対応するような守備戦術が重要になるはず。右も左も、DFと彼らを助ける選手たちは守備の集中を切らすことは許されない。なかでもMLSは、シニアフットボールでも初めて体験するトップオブトップのアタッカーかもしれない。
だが、相手が強いからといって守ってばかりはいられない。05/06の試合でも16才でベンチに座っていたセオ・ウォルコットは、このファーストレグについて「アーセナルはQFを勝ち抜けるには、必ず今回2ゴール以上は決めねばならない」と述べていた。なぜなら、スペインでのセカンドレグで無失点で試合を終えるのはかなり難しいから。ある程度やられることは覚悟して、アグリゲイトスコアで勝ち抜けることを考えねばならないという。まったくそのとおりだと思う。
この試合でアーセナルがレアル・マドリッド相手に複数ゴールを決めることは、実際どれほど難しいだろうか。
正直、ぼくは攻撃に関しては、ディープブロックをやるチームが相手よりははるかにやりやすいんじゃないかと思っている。相手が攻撃をしてくるということは、相手ハーフにスペイスがあるということであり、スペイスが使えるときのアーセナルの攻撃力はかなり高い。
もちろん、相手が引く試合よりも攻撃のための時間は少なくなるだろうが、より決定的な攻撃を繰り出せるはず。彼らには守備の弱点があるというのだから、なおさらである。せっかくだから、アーセナルが勝つなら、ゴールの奪い合いみたいな試合も観てみたいと思う。アウェイゴールは関係ない。シティみたいな試合にならねえかなあ。
しかし、攻撃がしやすいだろうと思えるいっぽうで、相手の攻撃を防ぐのはやはり最大級に難しいだろうと思う。彼らのアタッカーは、ほとんど世界最高のクオリティの個人であり、それをいかに阻むかは勝負の決め手になるに違いない。
この試合には、とくに思い入れのある選手がいると思う。
まずは、キャプテン・オーデガード。もちろん彼は元レアルであり、なんだかんだ分厚いスクワッドを前にプレイ機会に恵まれず、アーセナル移籍を決断した経緯がある。あのとき、オーデガードのような宝石をだいぶ安価に譲ってくれてアーセナルとしては、レアルさまさまであった。
当然本人は道半ばにして去ることになったレアル・マドリッドに思うところはあるだろう。彼らと彼らのファンに、自分のほんとうの価値を示したい。いま彼は世界のトップレベルのチームをキャプテンとして率いている。古巣を前にやる気は十分。
Why Martin Odegaard struggled at Real Madrid and how it led him to Arsenal
それと、ウィリアム・サリバ。彼はこの夏のレアルのトップターゲットだという噂がよく囁かれていた。実際そうだったとしても、彼がこの夏に移籍したがるとは思えないが。しかし、あと数年の長い期間で考えたときには、彼がレアルに行くチャンスを逃したくないと思ってもおかしくないとは思う。彼はトップDFとして、トップクラブでプレイするのがふさわしい。そういう選手にとってレアル・マドリッドが憧れのチームというのは事実だろう。
それと、サリバに関してはレアルのエースであるMbappeとの関係もある。このふたりは幼馴染であり、サリバ自身、Mbappeの父親にコーチをしてもらっていたという逸話もある。フランス代表のチームメイトして、仲も良いみたいだ。去年12月に、彼がFrance’s Footballer of the Seasonに選ばれたとき「ウィリアム・サリバのほうがふさわしかった」と述べていた。ブロマンス。
この試合は、ポジション的にふたりが対峙する局面も少なからずあるはず。どちらのチームのファンからもサリバには注目が集まるだろう。
あとはサカ。アーセナルのエースとして、05/06の試合にもっともインスパイヤされているのは彼だと思う。もちろん、あの試合の唯一のゴールスコアラーであるティエリ・アンリに。
彼はストライカーではないが、攻撃の中心選手という意味ではサカがこのチームのアンリだし、その自覚もきっとあるはず。自分がゴールしてチームを勝たせると。彼のようなトップ選手が輝くには最高の舞台だ。
選手ではないが、アルテタのことも忘れちゃいけない。彼はスペイン人であり、スペインの巨人相手の試合に特別な思い入れはあるだろうし、また彼はラ・マシア出身のいわばバルサスクールのひとであるからして、レアル・マドリッドとの対戦は、すなわち宿敵との対戦でもある。敗けられない。
これまであらゆる成功を成し遂げてきたCarlo Ancelottiには、マネジャーとして経験も実績もまだ遠く及ばないものの、アルテタもまたこの試合で示したいことがある。
アルテタが会見で述べていたように、ホームサポーターがこの勝負に大きな役割を担う。クラブとしては雰囲気を盛り上げるための試合前の花火、バナー、赤スモークなどの演出も計画されているという。この夜、どれだけラウドでノイジーなエミレーツになるのか。それもまた楽しみ。
いやあ、みどころが盛り沢山ですね。
キックオフは、日本時間で明日4月9日(水)早朝4:00。
COYG!!!
見慣れないサムネだな…そりゃそうか(笑)
ここ何年かでは最重要かつ最注目な試合。ある意味ではFAカップファイナルより大事かもしれないくらいには。
はちゃめちゃ楽しみにしてます。頼んだぜ白い巨人たちを倒そうぜ!!赤きladsたち!!!