レアル・マドリッドについて
先週のエミレーツでのファーストレグでは、彼らが思いのほか手応えがなく逆にびっくりしてしまった。ビビっていただけに。とくにチームプレイとインテンシティ。怖いのはアタッカー個人だけみたいな。あのあと、彼らがまったくいつもどおりの彼らではなかったみたいな論評もほとんど観なかったので、単純にアーセナルのほうが強かっただけなのか。よくわからない。今回はどうなんだろう。
先週のわれらとの試合のあと、彼らは国内リーグで17位のDeportivo Alaves(A)と対戦して1-0勝利。ハイライトを観たところ、圧勝という感じでもなかった。この試合ではMbappeがレッドカードで退場になるというシーンもあり、今回の重要なセカンドレグに向けては、あまりいいメンタリティでもない様子である。
ロス・ブランコ、CLにおけるカムバックの歴史
マネジャーも選手もこの試合でファーストレグの敗けを挽回できると口を揃えているのは、彼らには自信があるかららしい。なぜなら、これまでも数々のビッグマッチで逆転勝利をやってきたから。ESPNがそれについてまとめていたので、そちらを拝借。
- Champions League semifinal vs. Bayern Munich, 2023-24
First leg: Bayern Munich 2-2 Real Madrid
Second leg: Real Madrid 2-1 Bayern Munich- Champions League semifinal vs. Manchester City, 2021-22
First leg: Manchester City 4-3 Real Madrid
Second leg: Real Madrid 3-1 Manchester City- Champions League quarterfinal vs. Chelsea, 2021-22
First leg: Chelsea 1-3 Real Madrid
Second leg: Real Madrid 2-3 Chelsea- Champions League round of 16 vs. Paris Saint-Germain, 2021-22
First leg: PSG 1-0 Real Madrid
Second leg: Real Madrid 3-1 PSG- Champions League final vs. Atlético Madrid, 2013-14
Real Madrid 4-1 Atlético Madrid (AET)
最後のは、アトレチコに1-0でリードされたまま90分を迎えながら93分に同点、そのあとの延長戦で勝ったという。
しぶとい。
でも15回もCLを勝ってりゃ、こういうこともあるやね。それに、さすがに3ゴール差から逆転したことはない。
フォーム
ホームのフォームだけ。
今シーズンのホームでの成績は、もちろんアウェイよりは優秀ながら、すべてのコンペティションですでに4つ敗けがある。ドロウがふたつ。圧倒的に勝っている場所ではあるのだが、盤石というわけでもない。
ちなみに直近のホーム2試合(Copa Del Rayとラ・リーガ)では、D1 L1と勝っていない。
チームニュース
Ferland Mendy、Dani Carvajal、Éder Militão、Andrii Lunin、Eduardo Camavinga(サスペンション)がアウト。
この試合では、ファーストレグで不在だった元ガナーのダニ・セバーヨスが復帰するとのこと。エミレーツだったらアーセナルファンからの温かい歓迎があったろうに。
それと、前回サスペンションで不在だったAurélien Tchouaméniも、今回復帰。フースコだとこのふたりがCMでスタートする予想で、前回と違うMFの組み合わせになるのは注意が必要かもしれない。
Carlo Ancelottiの試合前コメント「カムバックするためのリソースがある」
CA:このチームは興奮しているし、やる気も十分。メンタリーにはわれわれは非常によい状態にある。うまく試合をつかむ必要があるだろう。
レアル・マドリッドにはカムバックするためのすべてのリソースがある。クオリティ、コミットメント、経験、ファン…… 。われわれのひとりひとりに唯一残されていることは、自分たち自身のベストを出すこと。
ここ数年、われわれはスペクタキュラーなフットボールをしていないと云われてきた。それはそうかもしれない。しかし、レアル・マドリッドがスペクタキュラーなフットボールより求めるものは、効果的なフットボールだ。
ベルナベウはつねにチームをとても助ける。ピッチはつねに同じで、芝の色も同じ。しかし、そこは協力的な雰囲気に満たされる。
Jude Bellinghamの試合前コメント「初戦よりもっとうまくできる」
イングランドのスター選手ということで、英国でも彼のコメントは注目されている。
JB:(カムバック)先週からそのことばはもう100万回は耳にしているよ。それはすごくやる気になるね。レアル・マドリッドにおあつらえ向きだ。それになにか余計なものを付け足すことはできないと思う。
ベルナベウではつねにすごい雰囲気がある。エナジーも。それがぼくらのベストを引き出す。ぼくらは、レアルのファンに初めてのことを求めるべきじゃない。それがぼくら次第で、ぼくらがパフォーマンスでそのエナジーに合わせなきゃならない。
ぼくらは初戦よりももっといいプレイを見せる必要がある。もっとコミットメント、もっとボールを持ったときのスキル。たくさんのこと。ぼくらはベストを出せていなかったが、もっとうまくできるし、それを明日示したい。
ぼくらは最悪に近いプレイをしたにも関わらず、それでもチャンスをつくった。自分たちにクオリティはある。
(ファーストレグのアーセナル)アーセナルにはべつに驚かされなかった。デクランがあのフリーキックをやったのは観たことがなかったから、アレには驚いたけど。彼らはとてもいいチームで、素晴らしいコーチがいる。
このひとは、ファーストレグのあとトレイニンググラウンドでチームメイトともめたとかなんとか。今度は試合中にもめてもらおうか。
レアル・マドリッドの戦術について by エイドリアン・クラーク
AFC公式サイトより。
AC:この勝負の状況が示すように、セカンドレグのマドリッドは試合の主導権を握らなければならない。よって、わたしは彼らのポゼッションはエミレーツのときよりも(46.6%)ずっと上がるだろうと予想する。
間違いなくアーセナルはプレッシャーにさらされるが、それのよい部分はカウンターアタックのためのスペイスがあるということ。
ファーストレグでは、レアルはアーセナルのMFに苦しまされていた。Camavingaがサスペンションということもあり、彼らはまったく違うエンジンルームになる可能性がある。
もしAncelottiがもっと運動量がほしいなら、Aurelien TchouameniとFederico Valverdeのペアを使うはず。ValverdeはファーストレグではRBでプレイしていた。
セバーヨスももうひとつの選択肢だ。しかし、彼はこのふたりにくらべると走力がない。Valverdeを守備に回すことは彼らのチームを弱体化させる可能性もあるため、Ancelottiは、RBにはウィンガーのLucas Vazquezを使うかもしれない。
Mbappeには注目だ。彼はエミレーツでも45分は電撃的だったし、ここまで英国クラブとの8試合では7ゴール決めてきた。アーセナルは、いかに彼のスピードと動きに対処するかが、ゲイムプランのカギになる。
もうひとつ気にしておくべきは、Bellinghamのポジショニング。彼はレフトウィングの位置からNo.10のエリアに入ってくることを好み、そのエリアから素晴らしいチャンスをつくることができるし、また自身がボックスに入ってゴールを決めることもできる。アーセナルはポゼッションしていないとき、彼のことは注意深くマークしておく必要があるだろう。
キヴィは途中出場の時はヒヤッとするときもありますけど、スターティングの時は心強く思ってます。
マンユナイテッド戦しかりマドリー1stレグしかり。
今回も頼んだぞ!!!