試合結果予想
BBC Sport (Chris Sutton’s prediction) N/A
Sky Sports (Jones Knows) N/A
WhoScored.com 2-1
まあそうなるだろうという予想。
試合のみどころ
ファーストレグをアーセナルが3-0で勝ったということは、レアル・マドリッドがSFに進出するためには、今回のセカンドレグでははそれ以上の結果が必要になる。最低でも3ゴール。アーセナルが1点でも奪えば、それが追加。アーセナルはPLでもCLでもほとんどベストディフェンスのチームで、これはRMにとってはホームとはいえ簡単なタスクではない。
いっぽうのアーセナルは、前回3ゴール奪われた試合が79試合前だそう。2023年12月のルートン・タウン4-3。
それと、今シーズンも安定した守備の記録。それはCLでも証明されている。
ただ、こういう記録はあまり当てにしないほうがいいとも思う。なぜなら、レアル・マドリッドは、アーセナルがこういった記録をつくってきた対戦相手のなかでも最大の攻撃力だったりするから。ファーストレグでも、MbappeにはDF裏に侵入されゴールを奪われそうになった。個人クオリティあるチームは、試合の流れと関係なくゴールを奪える。RMはそういうチームだろう。
したがって、この試合の大きなテーマのひとつは、やはりアーセナルの守備とレアル・マドリッドの攻撃ということになる。エミレーツでのファーストレグすらそのように予想して、それに反してああなったが、今回はさすがにああいう見た目の試合にはならないだろうと思う。
しかし、守る立場や追われる立場というのは、なんだかイヤなものだと思う。独特のプレッシャーがある。しかも、今回はおよそ8万人が収容できるサンチャゴ・ベルナベウの敵対的雰囲気もある。
もし彼らが1ゴールでもリードすれば、奇跡を信じ始めたスタンドの空気は否が応でもピッチに伝わる。1ゴール、2ゴールとゴールがつづくようなら、もう止められなくなるかもしれない。昨日のPSGはギリギリで耐えたが、ヴィラはそういう圧倒的勢いのなかでプレイしていた。ベルナベウがそうした雰囲気にならない理由はない。
逆にアーセナルは、どんなかたちでもゴールに成功すれば、それはもう相手のエナジーをごっそり減らすことができる。カウンター、セットピース、ペナルティ、まぐれだろうがなんだっていい。
今シーズンも、アーセナルとの試合で相手のサポーターたちが意気消沈し、早々にスタジアムをあとにするような試合は何度かあった。このようなビッグマッチで、しかもホームで、ズタズタにされようものなら、彼らのファンの失望は計り知れない。世界最強のプライドもなにもない。彼らとてそのプレッシャーと戦っている。
今回は、ぜひサンチャゴ・ベルナベウのスタンドをガラガラにしてほしい。アウェイサポーターの声援がこだましてほしい。そのようなことが起きれば、きっと後世までの語り草になる。
ここしばらくのアーセナルは、相変わらず攻撃をしてくるチームとの相性が抜群によい。マンシティ、PSV、そしてレアル。相手の弱みを消すより、自分たちの強みを出そうとするチーム。今回はその最たるものだ。自信を持とう。
アーセナルのキープレイヤーは、ライスもメリーノもオーデガードも全員がカギになると云ってもいいくらいだが、なかでもひとりはマルティネリを挙げたい。
アーセナルは、チームとしての課題だったカウンターアタックを2試合連続で成功させており、この試合でも相手にプッシュされるなかで当然それを狙うはず。
RMとの対戦においては、オーデガードやサリバなど、前回の試合エントリでは因縁のある選手についてすこし書いたが、マルティネリだって因縁がないわけでもない。RMのエースには、Vinicius JrやRodrygoといったセレソンのウィンガーがいて、もしネリがトップを目指すなら彼らはNTでもポジションを争うライバルだ。彼自身、この試合にかけるものはかなりあるはず。いつまでもバックアップではいられない。
ネリは最近はとくに調子を上げているように観えるし、先日のPLブレントフォードでも彼の変わらぬ献身的な守備にも目を見張るものがあった。RMは今回とにかくゴールが必要なので、攻撃するしかない。そうなれば、PLではほとんどの試合で埋められている相手ハーフのスペイスが今回は走りたい放題。彼が輝くお膳立てが揃っている。
もうひとりのキープレイヤーはやはりキヴィオール。Mbappeへの対応など、ファーストレグで得た自信を今回はさらにかためる必要がある。
彼はビッグガビのケガからようやく得たチャンスで、自分のクオリティを示すチャンスであり、アーセナルでの将来は悲観的でも、彼の今後のキャリアにとっては非常に重要な試合になる。むしろここで野心を見せるとき。
この試合では、サリバとキヴィオールの仕事は多くなる。ミスは絶対にしてはならないプレッシャーのなか、どのようなプレイができるか。トップDFとしてのメンタリティが試される。
ファーストレグの結果からアーセナルが絶対有利なぶん(※OptaではアーセナルのSF可能性は91.4%)、この試合は、どのような状況や雰囲気になろうとも、アーセナルがいかに冷静さを失わないことができるか。そこが最大の注目ポイントになるはず。落ち着きを失わず、いつもどおりの自分たちでありさえすればいい。
3ゴールのリードはふつうはひっくり返らない。奇跡など起きないと信じるべきだろう。いや、ミケル流に云えば、信じるだけじゃ十分じゃない。super convinced(超確信)が必要。
試合のキックオフは、日本時間で4月17日(木)早朝4:00。
勝たなくてもセミファイナルには進出できるんだが、せっかくだから勝ちたいよね。世界一のメガクラブを失望のズンドコに落とせる。こんなチャンスはめったにない。
COYG!!!
キヴィは途中出場の時はヒヤッとするときもありますけど、スターティングの時は心強く思ってます。
マンユナイテッド戦しかりマドリー1stレグしかり。
今回も頼んだぞ!!!