試合結果予想
BBC Sport (Chris Sutton’s prediction) N/A
Sky Sports (Jones Knows) N/A
WhoScored.com 2-1
試合のみどころ:「勝負を決める6つのキーポインツ」 by Opta Analyst
今回はOpta Analystがこの試合を前に、試合のみどころについて要点をまとめた記事を書いていたので、それを紹介したい。だいぶざっくりなので、くわしくはオリジナル記事を参照ください。
Arsenal vs PSG: Six Semi-Final Subplots That Could Decide the Tie | Opta Analyst
1. Saka vs Mendes – Who’ll Have the Edge?(サカとMendes)
RWのサカ、LBのNuno Mendesのマッチアップ。
もちろんアーセナルは右サイドからの攻撃比重の多いチームであり、サカはそのエリアのキープレイヤー。彼がボールを持って相手LBに1 v 1を仕掛ける機会も少なくない。もう彼にふたりではマークが足りず、3人がかりになるチームすらあるほど。
いまや「ワールドクラス」の呼び声高いサカがこの試合でも注目選手のひとりということは間違いないが、いっぽうでMendesは、R16リヴァプールではMo Salahに仕事をさせなかったことで(※13タックル、19/23デュエル勝ち)、この試合でふたりのバトルは注目されているという。
10月のエミレーツでは、彼も含めて彼らの左サイド守備は、わりとサカにちんちんにやられているように見えるが。今回はどうか。
Saka vs PSG – Oct 01 – 2024pic.twitter.com/6EecIkHBB1 https://t.co/WatdHF5ynK
— 🇳🇴 kimmoFC (@kimmoFC) April 28, 2025
2. Lewis-Skelly vs PSG’s Right-Hand Side(MLSと右サイドのドリブラー)
PSGもアーセナル同様、攻撃が右サイドに偏りがちなチーム。
ボスのエンリケは、毎週のように右サイドのアタッカーをロテイトしているそうで、この試合で誰がRWとしてスタートするかわからない(UEFA公式、フースコはKvaratskheliaを予想)。
そして、PSGは今シーズンのCLで平均2以上ドリブル成功させている選手が4人いる唯一のチーム(P90)。Désiré Doué (3.1)、Khvicha Kvaratskhelia (2.7)、Bradley Barcola (2.6)、Ousmane Dembélé (2.2)。ドリブラーズ。
しかし、MLSも1 v 1はめっぽう強く、CLとPLをあわせた彼のプレイ時間1,488分で、ドリブルパストがわずか「1」。
そもそもアーセナルはチームとしてドリブルに強いチームで、試合平均5.6ドリブルパストはCLで最少。PSGはドリブル成功が試合平均13.6でベスト。ドリブルに関しては、ベスト vs ベストの攻防が観られる。
PSGのドリブルモンスターたちと、MLS(とネリ)の左サイド守備のバトル。注目。
3. Partey a Miss Against PSG’s Possession-Dominant Midfield(パーティ不在とPSGのMF支配)
この試合で、アーセナルのチームがいつもと違うのはパーティの不在。われらはすでにPLの試合で彼不在のチームでテスト本番も行っているものの、それがこの試合にどのような影響を及ぼすかは興味深い。
というのは、PSGのスタイルがポゼッションフットボールだから。今シーズンのCLで彼らの平均ポゼッション63.8%より、多くボールを保持するチームはバイエルン(65.2%)のみ。そして、試合平均のパス(668.2)とパス成功(598.4)はどちらもベスト。
ファイナルサードパス(199.6)、アタッキングハーフパス(379)、相手ボックス内タッチ(39.4)も、すべてトップ3に入る。当然ただボールを持っているだけではない。
彼らのMFのキープレイヤーは、VitinhaとJoão Neves。Nevesがアグレッシヴにタックルでボールを奪い、Vitinhaはテンポセッター。彼らが試合をコントロールする。
もっともアーセナルは10月のPSGでは、35%ポゼッションで快勝している。この試合もボールを持たれたからといって、そこまで憂えることはない。パーティ不在で、タックルやトランジションといった部分の影響がどれほどあるか。カウンターアタック発動における彼の貢献度は大きいから。
この記事には言及がないが、6としてプレイするライス、LCM(L8)でプレイするメリーノもMFエリアではカギになるはず。トロサールとメリーノの関係性もとてもよかった。
MFをどちらが支配するかのバトルは見もの。
4. The Goalkeepers(ゴールキーパー)
ラヤとDonnarumma。
Donnarummaは、リヴァプールでもヴィラでもヒーローだった。アンフィールドでは勝負を決めるペナルティセイヴをやり、ヴィラでも失点を食い止める決定的セイヴを何度かやった。
ただ、彼は足元に難あり評価をされがちなGK。だから必要があればロングボールも厭わない。アーセナルのハイプレスは彼がボールを持ったときに彼に殺到する。
ラヤももちろん優秀なGK。今シーズンのCLでは、xGOT(expected goals on target)が10.4で失点が6。つまり、失点可能性から実際の失点は4つも少ない。それだけゴールを守っている。これはCLでセカンドベストの数字。
ラヤもボールの長さにこだわりはない。が、アルテタが彼に求めているのは攻撃につながるパス。
お互いのGKのパフォーマンスが試合を決定づける可能性はある。
5. PSG’s Main Weakness: Set-Pieces?(PSGの弱点はセットピース)
今シーズンのリーグアンで、PSGはセットピースからの失点が10。これはワースト2位の数字(※11のチームが4つある)。それは、彼らの失点の32.3%に相当する。失点10のうち、6がコーナーから。
アーセナルはもちろん、今年はとくにセットピースの成功で知られるほどのチーム。
コーナーキック、フリーキック。アーセナルの攻撃セットピースは、毎回注目していよう。
6. Momentum(勢い)
PSGはリーグタイトルを決めて以降、直近5試合で2試合しか勝っていない。
いっぽうでアーセナルもCLでレアル・マドリッドには勝ったものの、PLの直近4試合のうち3試合で引き分け。
両者ともにあきらかにCLに向けて温存している状況があり、どちらに勢いがあるか。
以上
さあ、楽しみになってきたな。
この試合は、ぼくはアーセナルファンとしては正直あまり心配にはなっていない。PSGはそうとう強いだろうし、なんならレアルよりももっと手強い相手のような気もするのだが、われらは「攻撃をしてくるチームには強い」の法則をいまだに守っているから。
彼らがPLのミッドテーブルチームのようにアーセナルの苦手を意識したいやらしい対策をしてくるはずもなく、ボールを持ってどんどん攻撃してくるだろう。そうなれば、アーセナルはかなり強固な守備ブロックを敷いて対応し、カウンターに活路を見出すことができる。
もちろんボールを持ったときは、6万のホームサポーターからのアツい声援を背負って勇敢にプレイするはず。エミレーツでは前回のRMから、今回もエミレーツではかつてやったことがないTifoをやるらしい。これはアウェイでは望めないもの。
アーセナルのチームがもっとも気をつけるべきは、やはりミスだと思う。最近サリバが何度かやらかしているのは集中力の問題だと思うので、この極度に集中が要求されるような試合ではやらかさないとは思うが、それでも。彼だけでなく、チーム全体でつまらないミスだけはしないようにしてほしい。カード2枚もらって退場とかマジ笑えない。※この日のレフでアーセナルが敗けたことはないらしい
ミスといえば、MLSはあの得意のターンはけっこうリスキーで、あれだけ毎試合のようにやれば、さすがに相手も研究している可能性が高いように思える。狙われていないことを祈るのみ。ご安全に。
あとは攻撃。サカネリ。トロサール。メリーノやライスも。なんならキャプテンも。たくさんゴールを決めちゃってほしい。
キックオフは、日本時間で4月30日(水)早朝4:00。
3-0で勝て。
COYG!
スキッパー、この大一番で目に見える結果を出してほしいぜ。
今年は温存してる?か知らんけど、ミドルシュートたのんだ!