試合の論点
アーセナル vs フラムのトーキングポインツ。
Another winning night in N5 ✨
Enjoy the highlights from our 2-1 victory over Fulham 📺 pic.twitter.com/3qKzidDhsU
— Arsenal (@Arsenal) April 1, 2025
サカが復帰してすぐゴール。Star Boyの完璧な復活劇。もうディープブロックを恐れない?
この試合の重要な論点のひとつ、ブロック vs コントロールの戦いはどうでしたかね。
結局、アーセナルは2ゴール取って勝ったので、いつもの問題に悩まされることはほとんどなかったのかもしれない。ただ、フェアに云えば、メリーノによる最初のゴールが決まる直前くらいは、わりと相手の固い守備にボールを持ちながら手こずるいつもの構図はあった。
あのゴールはPL最長記録となる50本のパスを経たうえでのゴールだそうで、ボールを持ってコントロールしていると云えば聞こえはいいが、べつの云い方をすれば、いかにも攻めあぐねていたのだった。いつものように。
それでも、なんとかうまいことやって、最後には相手ブロックの背後を付くことに成功し、あのゴールへとつながったわけだ。
ちなみに、あのゴールはブロックの背後にスルーボールを出したジュリティン、それを抜け出してカットバックのワニー、ゴールを決めたメリーノが称賛されているなか、個人的にはジュリティンにパスを出したパーティも称賛したい。あのスペイスでティンバーが前を向いて勢いよく進めるような場所にボールを出したのがパーティ。まるで進む道を示すようなパス。あれがこの一連のプレイのトリガーだった。
アルテタからすると、仮に相手がオウンサードにぶ厚いブロックをつくったとしても、辛抱強くコントロールし、一瞬のスキから穴をうがち、決定的なチャンスをつくるという理想のやりかただったかもしれない。彼の脳内では、コントールすることは絶対善で、それが相手のブロックを招くどころか、その優勢からゴールできないほうがおかしいと思っていそうである。
ただ、今回のフラムはエミレーツでも思ったよりかなり勇敢にプレイしていて、そこまでこのブロック vs コントロールの対比がはっきりするような試合ではなかったかもしれないので、つぎに似たようなことをやるチームとの対戦するときには、あらためてそれを克服したのか見る必要はある。苦しみながら、それを突破できるか。
そういう意味でも、サカの復帰はたいへんにめでたいと思う。彼は今回30分のプレイで、100日間という長いブランクを感じさせないシャープなところを見せたし、ゴールに至ってはまったく脱帽である。やはり、持ってるやつは違う。あれだけの期待を集めて、それに応えることができる。天性のスター☆ボーイ。
ここしばらく、アーセナルが相手ブロックの攻略に悩まされていた最大の理由のひとつは、サカの不在もあり(もちろん彼がいたときも悩まされていはきたけど)、彼の復帰はチームの勢いのシフトを予感させる。アーセナル相手、とくにエミレーツでは大半のチームがバック5などロウブロックでスペイスを消そうとするなか、サカのクオリティはゲイムチェンジャーになりうる。おそらくチームメイツの期待も大きい。それが重要だと思う。悲観的にならず、前向きでいれること。
Ann Hathawayもにっこりしてるからきっとダイジョーブだ。
ビッグガビ、ティンバー、ホワイトが故障。CLレアル・マドリッドまであと一週間のDF危機でキヴィオールに注目集まる
先日、シティのHaalandがほぼシーズン終了というケガをしたというニュースに、あるアーセナルファンが「彼らはなんとラッキーなんだ」と云っていて、たしかにと思ったのだった。
もちろん、彼らとて来年のCLのためにいまも死に物狂いだとは思うが、もし去年か一昨年かアーセナルとタイトルを争っているとき、あるいはもっと前リヴァプールとそうしていたシーズンのこのタイミングでそれが起きれば致命傷になりえることだった。そういう意味では今年の彼らの現状はタイトル争いのような高いレヴェルとはまた違う次元にいる。
いっぽうで、アーセナルはこの3年タイトル争いをしている決定的な時期に決定的に重要な選手がケガをしていて、その影響をもろかぶりしている。サカの3ヶ月はその最たるものだ。この不運。
アルテタも会見で述べているように、今回重要なDFであるカラフィオーリ、ホワイト、ティンバー、ガブリエルの4人をこのような短期間に一気に失ったようなもので、こんなの呪い以外にありえない。カエルの黒魔術かも。
彼らのケガの程度はまだ判明してはいないものの、仮に4人ともしばらく離脱するようなら、残りのDFはバック4に対してたったの5人になってしまった(サリバ、キヴィオール、MLS、ジンチェンコ、KT)。このうちレギュラーはふたりだけ。
RBは全滅したとはいえ、いちおうパーティがいる。ただ、LCBはビッグガビの代役はキヴィオールしかいない。
こうなると、キヴィオールにはガブリエルの代役としてかなり大きなプレッシャーがかかるだろう。とくに来週のCL。おそらくは、現在世界最強チームのひとつだろうレアル・マドリッドとの対戦。
アーセナルはビッグガビがいないと勝率が20%ほど下がってしまうという。
Gabriel is doubtful for Arsenal’s Champions League clash with Real Madrid next week with a hamstring injury. 🏥
He would be a huge miss for them.#AFC #BBCFootball pic.twitter.com/qbvtOlecnP
— Match of the Day (@BBCMOTD) April 2, 2025
この試合でもキヴィオールは2回くらい危ない場面があり、やや安定しないところもあったが、彼くらいのプレイ頻度ならそれもやむを得まい。
今シーズン彼のPLでのプレイ機会は、サリバ不在の代役としてスタートした試合が2回と、サブが今回を入れて7試合。PLのプレイ時間の合計397分(およそ4試合分)に過ぎない、紛うことなきバックアップ。こういうことがあるから、バックアップの選手にもふだんから機会を与えておくべきだと素人としては思ってしまうのだが、ミケルの考えは違うらしい。
シーズン最重要試合になりかねないCLレアル・マドリッドを直前にしてなんということになってしまったのか。ベストチームですら勝てるかわからない相手というのに。
しかし、思えばいまからおよそ20年前のアーセナルとしてはレアルと対戦した最初で最後になった05/06シーズンのUCLでも、バック4のCBは当時ソル・キャンベルのバックアップだったフィリップ・センデロスがプレイしているし、アシュリー・コール不在のLBはCMのマシュー・フラミニがプレイし、そのときも決してベストなバック4ではなかった。そのようなチームでも、サンチャゴ・ベルナベウで勝った初めての英国チームになり、ホーム・アウェイで「銀河系」相手につぎのラウンドへ勝ち抜けることに成功したのだ。
だから、当時の状況に似てることはこのチームにとっては悪くないことだと思う。われわれには、苦しいとき、チームが団結しそれを乗り切るDNAがあることを思い出したい。
われわれは選手も個人も、世界最強チーム相手に証明したいことがある。仮に来週、ベストなチームでなかったとしても、アーセナルの若いスクワッドはCLの挑戦者として思い切ってプレイできるはず。
ヤコブ・キヴィオール。アーセナルではレギュラーになれなかったし、いまもイタリア方面からかなり引き合いもあるようだが、彼のキャリアにとってこれは決定的に重要になりうる試合。ワールドクラスのFW相手にDFとしてどんな仕事ができるかを示す大きなチャンス。ぜひ逃さないでもらいたい。
貴殿の言うWGのストライカー化、ブカちゃんは難しくてもネリはいかがでしょう。ちゃんと足速いので、リアルにネクストアンリになることを夢見てます。
いつもながらのESRへの愛あふれるコメントに涙。自分もまったく同じことを考えていました。まだ24歳、もっともっともっとやれるはず。今年はフラムの試合も毎試合、観続けています。