試合結果予想
BBC Sport (Chris Sutton’s prediction) N/A
Sky Sports (Jones Knows) N/A
WhoScored.com 2-1
敗け予想。まああのファーストレグからすれば、そうなるか。
試合のみどころ
まず、ミケルもアーセンも云うように、アーセナルはやることがはっきりしているのはとてもいいことだろう。先日の試合のコンセプトがよくわからないみたいなPLボーンマスでのようなパフォーマンスを思えば、シンプルに考えられることは、それだけでメリットがある。プレイにも迷いがなくなる。
この試合では、時間帯でどのように試合にアプローチするかみたいなことは、かなり具体的なインストラクションもあると思う。ファーストレグではしょっぱなのアグレッシヴさに面食らったが、そういったことも含めてチームが万全の準備をしていると信じたい。なんなら、序盤でいきなりパーク・ザ・バスをやっても驚かない。前回の教訓を活かし、何事にも適応し、状況に応じて必要なことをやるべき。
それと、ファーストレグの結果についても一度忘れたほうがいいと思う。考えてみれば、仮にあのDembéléのゴールがなく0-0でファーストレグを終わったとしても、今回アーセナルがやるべきことはいまと同じだ。ファーストレグで勝てなかった以上、ファイナルに進むためには、いずれにせよ今回の試合に勝つしかない。
試合展開にもどうか動じずに平常心でプレイしてほしいと思う。セミファイナルで大逆転しCLファイナルへ進出したAFC女子チーム、それに昨日のインテルとバルサ。誰も勝負を最後まであきらめなかった。
もちろん、先にこちらがゴールを決めてアグリゲイト1-1でゲイムオン、とできればそれは理想ではある。だが、もしアーセナルがPSGに1-0と先行されてアグリゲイトで2-0になったら。アーセナルは勝ち抜けにそこから3ゴールが必要になるが、そのときだってあきらめずに不屈の精神を見せねばならない。ファーストレグをリードされた時点でこちらは挑戦者。恐れることはもうない。逆にアグリゲイト2-0から2-1にでもできれば、ムードは変わる。ムードが変わるとき、フットボールではなんでも起きる。直近の事例でもそれが示されている。
PSG視点では、追われるものとしての心理は働くはず。それを思い出させるためにも、アーセナルはどうしてもゴールがほしいところだ。
攻撃に関しては、先週のPSGも週末のPLボーンマスもサカと彼のいる右サイドは、わりと意識的に封じられただろう。それをチームには利用してもらいたい。
ひとつはサカのポジション移動。そうした試合で彼は中央や左でプレイしようとしていた時間もあったのは、チームとしての意図もあったかもしれない。あれはもっと頻繁にやってもよさそう。
それと、左サイドからの攻撃。右サイドに相手守備の重心が移れば、当然左サイドが手薄になる。マルティネリはそのスペイスを活かせるはずで、この試合では、彼が最近の調子のよさを発揮してくれるのがアーセナルにとって理想的な展開になる。
あとは、パーティがMFに戻る効果にも期待したい。多くの時間でライスはパーティと並ぶかたちになりそうだが(4-2-3-1)、彼がボールを持って単独で前に向かって動けば相手を混乱させられる。この試合では、彼はファーストレグよりももっと積極的にプレイできるはず。
PSGのポゼッションはそうとう優秀だが、アーセナルもボールを持ったときはもっと勇敢になるべき。とくにMFエリア。やはり引いてばかりでは試合には勝てる可能性は下がっていく。
むしろ、すでにリードしているPSGはカウンターアタックも重要なオプションだと考えているだろう。実際彼らのそれはかなり鋭い。アーセナルは勇敢にボールを持ちながら攻撃し、いっぽうボールを失ったときのリスクを最小限にする必要がある。PSGのあの強さを思い返すに、なんというミッションインポッシブルなのか。でもやるしかない。
アルテタはマジックモウメンツが必要だと云った。まさに。こういう大きな試合だからチームとしてビッグパフォーマンスをやり、個人のスターも生まれなきゃいけない。
こういう舞台でそれができないなら、いずれにせよこのチームにファイナル進出する資格はないということなんだろう。そのときは、残念ながらあきらめるよりない。
いまこの決定的な瞬間に、でかいタマを天下に示せるか。それが問題だ。
このチームならなんでもやれると信じよう。
キックオフは、日本時間で5月8日(木)早朝4:00。
奇跡を起こせ。
COYG!
※今回、PSGのプレビューにはつづきがあります