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Alexander IsakがNUFCにこの夏の移籍希望を表明。謎タイミングでいったい誰が彼を買えるのか?

せっかくMosqueraが発表されたというのに、同時に無視できないビッグニュースが。

数日前、このブログでもニューカッスルのIsakをめぐる不透明な状況について書いたばかりだが、なんと昨日、本人がクラブにこの夏の退団希望を伝えたという。

こりゃさすがに驚いた。

彼は、例のセルティックとのフレンドリーで不在だったのにつづき、このあと週末に控えているアーセナルとの試合でもスクワッドに含まれていないそうで(そもそもシンガポール遠征に加わってない)、彼とNUFCの関係は風雲急を告げる事態になっている。

アーセナルのファンとしては「こりゃあ、おもしろくなってきやがったな!」と腕まくりでもしながら云いたいところだが、Gyoを確保したこのタイミングで云われても困るのが正直なところ。

彼のファーストプライオリティはアーセナルだったということながら、状況を見るとやっぱりリヴァプール?



Isakはこの夏の移籍を希望。ニューカッスルは代替にSeskoを希望

まさに爆弾発言。

ロマーノ:<ブレイキング>Alexander Isakがニューカッスルにこの夏の移籍希望を伝えた。

クラブは選手のプランに気づいており、ここからどう動くか決断していくことになる。@CraigHope_DM が報じたとおりである。

ニューカッスルは、すでに市場でトップストライカー探しを再始動させている。

BBC Sport。

Alexander Isak: Newcastle striker not part of squad for pre-season tour of Asia

このニュースを最初に報じたというDaily MailのCraig Hopeも認めているように、ニューカッスルのIsak代替は、なんとBenjamin Seskoだという。ウケる。

そして、もっとウケるのがこれ。ニューカッスルがSeskoをターゲットにしていると判明したら、これである。出た。またぞろ。紳士協定。流行語大賞でも狙ってんのか。

ロマーノ:Benjamin ŠeškoとRB Leipzigのあいだにはジェントルメン・アグリーメントが存在する。

一部のクラブに限定して、値札が€70-80m+アドオン€5-10mまで値下げされる。

これは、Šeško本人により「特別」とみなされるいくつかのクラブに限られる。

値下げされた金額も結局€90mはいきそうだから、アーセナルと交渉してたときの条件とたいして変わらないという意見もあるが。

ともあれ、これは全アーセナルファンが閉口せざるを得ないやつ。と、同時にGyoでほんとによかったなと。

まず、Seskoにとりアーセナルはとくに特別なクラブじゃなかったらしいこと。RBライプツィグがアーセナルに条件を譲歩(値下げ)したなんて報道はなかったからね。そして、ニューカッスルみたいなクラブが特別に含まれているらしいこと。いやこの案件が実現すればだけど。いやニューカッスルが特別なクラブでもいいけど。一部にはSeskoはニューカッスル行きに乗り気という説もある。実質彼らが要求する法外な金を払えるのはニューカッスルしかないのかもしれないので、ありうることだ。結局金じゃねえか。

アーセナルと彼の代理人とは2年も3年もずっとやりとりしてきたはずで、アーセナルもこの夏まで彼の獲得できる可能性を信じていた。それでこれはねえだろ。バカにしてるわな。

Seskoはアーセナルじゃなくてニューカッスルでもよかった。Gyoはどうしてもアーセナルでプレイしたくて震えてた。夢のクラブでプレイするために自分のサラリーまで犠牲にした。どっちが推せるかなんてくらべるまでもない。

ということで、ニューカッスルとSeskoは生暖かく見守るとしますか。成功するといいですね!

Isakを買えるクラブはあるのか? Isakはなぜこのタイミングで移籍希望?

まあ、われわれにとりすでにSeskoなぞどうでもよろしい。問題はIsakだ。

ところで、このIsak側の動きがほんとうに謎なのは、このタイミング。

アーセナルはメインストライカーとしてGyoを確保した直後だし、最近もIsakにアプローチしていたリヴァプールは彼の代替と云われたEkitikeを確保した直後。

ぼくは、彼のプライオリティはこのふたつのクラブという情報はけっこう信ぴょう性があると思っているけど(PLとCLを真剣に競えるクラブですし)、だったらなぜ移籍希望の表明が今だったのか。もっと早くにその姿勢を明らかにしていれば、どちらかのクラブに移籍できたかもしれず、そうなればこの夏の移籍市場はもっと違っていた可能性もある。

そもそもアーセナルがこの夏の早い時期にSeskoとGyoにターゲットを絞ったのは、ニューカッスルの「非売品」スタンスがはっきりしていてIsakが不可能だったからだ。アルテタがアーセナルの9として、もっとも望んでいたのは彼だったと云われる。

それとも、Isakが後先を考えずになにか衝動的に動いてしまったとか? そんなわけない。

彼らのチームは選手に£150m(※日本円にして300億円である)の価値があると信じていて、そんな巨大なアセットがずさんに管理されるわけがない。その動きの背後には、必ず戦略があると考えるほうが自然だ。

だから、選手サイドがいまこういう動きをしたことでどういった戦略を持っているのか。それが謎なのだ。納得できる考え方は、すでに水面下で移籍先が決まっている場合だが……

アーセナルとリヴァプールの2025夏ウィンドウのここまで。Isakを買う余地

アーセナルは、昨日発表になったヴァレンシアのMosqueraを含めて、この夏はここまでに€157.80mを使っていて、ここにGyokeresの€63.5mを足すと、€221.3m。ここまでの売却益が€8.0m。つまり、Netで€213.3mを使っていることになる。

アーセナルの履歴的には、Netで€200m以上を費やしたシーズンはこれまでない。この夏は売却のほうでは大きな利益は望めそうもなく、ただでさえクラブ記録の支出になりそうな夏なので、ここからさらにIsakに行くのは困難だろう。こうした状況を知れば、さらにEzeに向かおうとしていることすら驚きだ(※本人がこの夏アーセナルに移籍すると友人に伝えたとニュースに笑)。

いっぽうのリヴァプールも、この夏はここまで€308.68mというアーセナルをゆうに上回る巨額をすでに費やしている。PL記録となる€125mでFlorian Wirtzも購入した。DFの世代交代でエヴァトンパレスのMarc Guehiにも行くという話もある。彼らもまたここからIsakへ行くなら、記録的な支出になるのは必至。

しかしながら、彼らがアーセナルと違うのは売却益がかなり望めること。現時点でもすでに€63.30mの売却があり、ここからさらにLuis Diaz(MV €70m)、Darwin Nunez(同€45m)といった選手の売却を目論んでいるという。これは間違いなくまとまった金額になる。

だから、現状をざっと観た感じで、Isakの移籍先としてはリヴァプールのほうがより現実味があるのは認めざるを得ない。20年以上ぶりのタイトルを狙うシーズンで、最大のライバルにリーグのNo.1プレイヤーが加わるという。まさに悲報。

ところで、昨日このニュースを観て気になったので、ワールドフットボールで過去クラブが単一ウィンドウでどれほど金を使ったケイスがあるのか、あまり人気がないほうのAI(笑い)MSのCopilotさんに尋ねてみるとこういう回答を得た。

まずは売却益を含まないGrossの金額。

CHEの€464m。こりゃパない。でも、リヴァプールももしIsakに行くなら、この領域に足を突っ込むことになる。同じくアーセナルもトップ5には入りそうだ。

そして売却益と相殺したNetの金額。なんか間違ったデータを出してきたので指摘したら、今度は見出しつきで訂正してきた。Copilotさん?

この夏のLIVが5位にランクイン。

このデータ合ってんのかな。めんどくさいから調べないけど。間違ってたらごめん。

もっとも、金額の大きさだけでくらべてもあまり意味はないかもしれない。クラブが単一ウィンドウでどこまで金を使えるかは、FFPやPSRといった財政ルール次第でもあり、当然その金額はクラブによって違うから。

アーセナルはPSRではかなり余裕があると云われているし、リヴァプールもここ数年移籍市場で使った金額を観ても、余裕はありそうだ。この2クラブはPLとCLでの成績もあり、そもそも収入も多い。

それと、移籍金以外にも考えなきゃいけないことは、彼のサラリー。各種報道によれば、彼はニューカッスルとの新契約交渉で、£300kpwを要求していたという。新クラブでも当然それに匹敵する額は期待されるだろう。巨額の移籍金に巨額のサラリー。クラブの財政的負担はかなりある。これで長期のケガとかされたらたまらん。

アーセナルがこの夏Isakに行くなら?

いやあるかも? ないかも? いやないと思うけど万が一。

あるとすれば、まず彼がプレイする場所を空けなきゃいけない。LWかCF。それと、軍資金もできるだけほしいので、大きな売却を強いられる。

Ezeの獲得もあきらめざるを得ない。ざっくり、Ezeが60m、Isakが130mだとすると、アーセナルのこの夏のGross支出は400mにもなってしまう。

EzeはLWとは別予算などと云われているが、もうそんなこと云ってられない。

プレイする場所を空けて軍資金を得る。ぼくが、ふと考えたのは、ハヴァーツだ。彼の現在のMVは€65m。

彼は、Gyoが来ることでやや微妙な立場になる可能性がある。もちろん、彼はアルテタの大のお気に入りだし、新シーズンスタート当初もきっと彼が9でプレイすると思う。しかし、Gyoが期待に応えて安定してゴールを決めはじめれば、9は彼が確保するに違いない。そうなればハヴァーツはバックアップになってしまう。ヴァーサタイルな選手ゆえ、WGでもMFでもプレイはできるが、いまはどのポジションも競争があり、わざわざ彼のためにポジションを空けるとも思えず。

それと、この夏はファンのあいだでも移籍の憶測が絶えなかったマルティネリ(MV €55m)。彼も間違いなくアーセナルにとってまとまった金額が得られる選手のひとり。いまのチームだと、Isakがアーセナルにとっての「トップLW」になりそうであり、そうなればいまのLWは売却対象になる。トロサールを売却してもポジションは空くが、彼はそこまで大きな金額で売れそうにない。

アルテタが、Isakのためにハヴァーツ、あるいはネリを売却することに同意するか。

ないな。

Ezeを買って夏ウィンドウを終えるというのが、もっともありそう。

アーセナル理想のIsakシナリオ

これは間違いなく、「今年のオファーを断り、来年までおれたちを待て」でしょうな。ズビを勧誘したときと同じ。来年夏なら予算もある。エイジェントVKもひそかに暗躍。

ただ、Isakがニューカッスルに退団希望を表明した以上、あと一年クラブにとどまる選択肢はないよなあ。きっと彼らのオーナーもご立腹だろうし。SJPではファンもブーせざるを得ない。退団希望の選手がクラブに残るケイスはまれにあるが、進んでやりたいことじゃない。

 

考えてみれば、この夏のアーセナルは異様に早いスピードでつぎつぎに選手が決まって、ファンもアンドレア・ベルタを称賛していたほど。8月にもならないのに、もうほとんどのエリアで補強が完了している。デッドラインデイまでこじれて、サードチョイスがローンでやってくるみたいなことがなかった。

しかし、それがこのような落とし穴があったとは誰も予想しなかった。皮肉。

もし、いまも例年のようにグダグダとストライカー探しをやっていたのなら、このIsakの決断は渡りに船だった。間違いなくクラブレコードになる予算もなんとか捻出したはず。

@AFCAMDENが、ここしばらくでIsak側がアーセナルと接触していると云っていたが、なにかポジティヴな話ができたかは微妙だ。もし来年の約束をしていたら、いまここで退団希望なんて口にする必要ないもんね。のらりくらりとクラブからの新契約オファーをかわしていればいいだけ。

おそいよアレックス。♪And it’s too late, baby…

 

おわり



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