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アーセナルがウィリアム・サリバとの新契約を発表! 2030年まで

先日、英国メディアで新契約に合意したと報じられていたウィリアム・サリバ。

ウイリアム・サリバがアーセナルと5年の新契約に合意と報道される | ARSENAL CHANGE EVERYTHING

さきほど、アーセナルから正式に発表された。まずはこの謎めいた一節からスタート。英語だと“One of our own.”らしい。

いやあ、やっぱり感慨深いね。

チームのベストプレイヤーたちがつぎつぎにアーセナルでの将来にコミットしている。

以前と違ってクラブ財政的に売却を強いられるとか、そういう状況がないのはもちろん素晴らしいが、なにより彼らがあまたの選択肢のなかから積極的にアーセナルを選んでいるというこの事実。

だって、そうでしょう。サリバはもちろん、レアル・マドリッドのような世界一の人気クラブが横槍を出していたというのに、彼はあくまでアーセナルでの成功を望んだのだから。いまのレアルなら、サリバにレギュラーの保証だってオファーしたかもしれない。それでも。

美しい。



ウィリアム・サリバがアーセナルと2030年までの新契約にサイン!

AFC公式サイトより引用しよう。

ウィリアム・サリバがクラブとの長期契約にサインしました

この24才DFは、2019年7月にアーセナルに加入以来、すべてのコンペティション140試合でプレイ。チームの守備ユニットの礎となっている。

ウィリアムがプロキャリアを始めたのが、Saint-Etienne。18/19シーズンにファーストチームでデビューするまでユースアカデミーで成長、シニアチームでは、すべてのコンペティションで23試合でプレイした。

その翌年19/20シーズンには、アーセナルにパーマネント移籍し、すぐにSaint-Etienneにローンバック。さらなる成長をとげ、2020年のCoupe de Franceではファイナル進出に貢献した。

ウィリアムはアーセナルに戻ると、2020年8月のコミュニティ・シールドのリヴァプール戦の一員として勝利。その後2021年1月には半年ローンでNiceに移籍し、リーグアンでさらなる経験を積んだ。

その翌年、彼のクオリティはさらに成熟する。シーズンロングローンでMarseilleに移籍すると、彼らの守備の重要な一員となる。その安定したパフォーマンスで、その年のリーグアンのYoung POTYに選出。また21/22シーズンのリーグアンTOTSのひとりにも選ばれた。

アーセナルにおけるウィリアムのデビューは2022年8月のシーズンオープナーだったSelhurst Parkでのクリスタル・パレス。2-0で勝利した。そして、彼のファーストゴールもあまり待つことはなかった。そのちょうど2週間後のボーンマスで左足の素晴らしいストライク。3-0勝利に貢献した。

ウィリアムはチームの守備の中心になっており、直近2シーズンのPLでアーセナルは最少失点に貢献。この3シーズンは連続で彼はPFA(※選手が選ぶ)のTOTYのひとりに選ばれている。彼はワールドフットボールでもベストCBのひとりとして認識されており、2024年にはFIFAのベストメンズ11に輝いている。

彼がナショナルチームに初めて招集されたのが2022年3月。それ以来、Les Bleusで28試合プレイしている。その後フランス代表として、2022ワールドカップでプレイ、そしてEuro 2024でもセミファイナルまで全試合でプレイし、UEFAのTOTTにも選出された。

えらいひとたち。

アンドレア・ベルタ:われわれは、ウィリアムが彼の将来を、われわれがいまここで築いているものにコミットしてくれたことを非常に喜んでいる。この3シーズンで、ウィリアムは素晴らしいDFになった。冷静で、知性があり、フィジカルプレゼンスがあり。それは彼を世界ベストのひとりにしている。彼は、今後もアーセナルとつづけていくことで、あらたな高みに到達するはずだ。

彼の安定、成熟、そして試合への影響力は、今後もチームの大きな資産として継続していくだろう。われわれも今後の彼の素晴らしいパフォーマンスにとても期待している。

ミケル・アルテタ:ウィリアムはすべての選手とスタッフから愛されている。それが彼のキャラクター、コミットメント、毎日のアティチュードにあらわれている。アーセナル加入以来、彼はおおいに成長した。責任を受け入れ、クラブのみんなともサポーターとも強いつながりを築いた。

われわれは、今後も彼からはもっともっと得られるとわかっている。メジャートロフィを勝ち取るという明確な野心をもって、これからも彼とのワークをつづけ進歩をつづけていくつもりだ。

アーセナルでの成功を誓うウィリアム・サリバ「ここがベストな場所」

AFCが単独インタビューを行っている。

(ウィリアム、アーセナルとの新契約おめでとう。いまの気分は?……)

WS:ありがとう。ぼくも誇らしいよ。2019年に契約して、もう2025年だ。すごくうれしいね。

(キミはいま24才でキャリアのプライムイヤーにいる。クラブと長期契約した意図は?……)

ぼくはホームにいると感じている。いいチームも、いいスクワッドもある。いいスタッフもいるし、ぼくにとってコーチは完璧だね。だから、ぼくはここが自分がいるベストな場所だと思ってる。

(キミは子どものころからアーセナルサポーター。アーセナルのチームを代表するのはどんな気分?……)

そうだね、このシャツを着ることができたときから、毎日楽しんでるよ。

つねに全力を出そうとしているし、クラブやファンのためにもっともっとやろうとしている。

(キミは以前に一度でもアーセナルでプレイするのが夢だと云った。そしていまや150試合。アーセナルでプレイするのはどんな感じ?……)

そうだね、もちろん契約したときはたくさんの試合でプレイするのが夢だったけど、こんなにたくさんの試合でプレイすることになるなんて思ってもなかった。

(キミがここに来たのは2019年でわずか18才だった。この6年間の成長をどう思う?……)

たくさんのことが起きた。契約してすぐサンテチエンに戻って、また戻って来るとぼくはスターターになった。だから、いろいろあった。

でも、自分の旅は誇らしく思う。ぼくはタフなときもあきらめなかった。だから、いまはハッピーだし、これをつづけてトロフィを勝ち取りたい。

(キミにとってはすごくレベルが上がった。ミケルとコーチングスタッフはキミの成長にどれほど貢献した?……)

ボスは世界のベストコーチのひとりだ。彼と彼のスタッフにはたくさん助けられた。だから、彼らがぼくのコーチとしていてくれてすごくよかったよ。

(キミはまだ24才でキャリアのベストはまだまだこれから来る。ミケルとみんなどこまで自分をプッシュするかワクワクしている?……)

そのとおり。ぼくはまだ24で、まだピークにも達していないと思う。だからチームを助けるためにまだまだやるべきことがある。

だからもちろん、コーチやスタッフがぼくがワールズベストのDFのひとりになることも、トロフィを勝ち取ることも助けてくれるとも思ってる。

(キミが云うように、ローン期間を経て、2022年の夏に本格的にアーセナルのファーストチームに入ったことがキャリアのなかでターニングポイントだった。それがここまでのキャリアでもっとも大きかった?……)

そうだね。それが最大のことのひとつだった。ローンから戻ってきて当然ぼくもすぐプレイしたい。でも、そこまでうまくいくとは思ってなかった。すぐにリーグでスタートすることになったし、うまくプレイできた。

ぼくのファーストシーズンで、いきなりリーグを勝ちそうになったんだ。そのつぎの年もリーグを勝ちそうだった。

だから、いまはハッピーだ。100%ハッピーというわけじゃないよ。ぼくらはもっとやらなきゃならないから。

タイトルを勝たなきゃならないんだ。それがぼくらの望みでありクラブの望みだから。それをやらないと。

(アーセナルのファーストチームでのここ数年を振り返って、なにが一番のハイライト?……)

ぼくの最初の試合だったアウェイのパレスかな。たくさんの思い出がある。

ここでのマドリッド戦も。ホームで3-0だ。

(キミは子どものころからのクラブサポーターで、いまは英国やヨーロッパ中のアーセナルサポーターが有名なキミのチャントをうたっている……)

あれは最初に聴いたときから楽しんでるよ。あのうたはいつ聴いても誇らしくなる。ファンに感謝するよ。

(アーセナルファンとのつながりもキミがアーセナルに残りたかった理由?……)

そうだね、ぼくはファンとは特別なつながりがある。ぼくがローンに出ていてここでプレイしていなかったときですら、「キミはいつかここでプレイすることになる」ってぼくにメッセージを送ってくれてたんだから。

ぼくはそれをおぼえていたから、あきらめることもなかった。だからありがとうだ。

(ここ数年アーセナルにはかなり安定したスクワッドがある。そしてこの夏は8人もの新加入があった……)

この夏の契約は全員がよかった。この8人はみんなトップトッププレイヤーだから。だから、彼らがチームがベストレベルに到達するのを助けてくれると思ってる。タイトルを取るのを助けてくれるはず。

(この数年チームにいる選手として新しい選手たちにどれほど興奮している?……)

もちろん、新しい選手たちはチームに競争をもたらす。全員がスターターとしてプレイできる。ひとりのスターターがいて、ベンチにも何人かスタートからプレイできる選手がいる。これはいい競争だ。

だからクオリティある選手がたくさんいるのはいいことなんだ。

(契約書にサインして、このあと数年の野心は?……)

すべてを勝ち取ること。PL、CL、カラバオカップ……すべて。

(サポーターにメッセージをお願いします……)

いつも応援してくれてありがとう。みんなが望むものをもたらすために、ぼくらも去年よりももっとベストを尽くすつもり。

ありがとうビッグウィリー。あらかじめお礼を云っておこう。

ウィリアム・サリバのここまでの記録

AFC公式がそれを記事にしていた。以下はすべて22/23シーズン以降の記録。

アウトフィールドプレイヤーによる最多クリンシーツ。ビッグガビとともにわりと断トツ。

つづいて、分/失点。こちらはDF以外の選手も多く含まれているので、守備クオリティをはかるにはあまりいい指標とは云えないか。

アーセナル内での勝利%。これはけっこうすごい。サリバは67.6%で勝率がトップ。105試合はこのなかではやや少ないが、それでも少なすぎるということもない。いまのアーセナルを考えれば、このあともっと高い勝率をキープしながら試合を重ねていくはず。

 

ということで、ウィリアム・サリバの契約延長。うれしい。

つぎはブカヨのニュース。待ってる。

 

おわり



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