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【マッチプレビュー】25/26 カラバオカップR4 アーセナル vs ブライトン & ホーヴ・アルビオン(29/Oct/2025)さらなるケガ人でチームセレクションが難しく

こんにちは。

さて、現在7連勝中と好調のアーセナル、今日はカラバオカップ4thラウンド(ラスト16)のブライトンである。

アーセナルはブライトンとはあまり相性がよくなく、直近6試合の対戦でも3回しか勝てていない。とくに数年前に彼らにエミレーツで3連敗するなどもっと悪い成績がある。

22/23シーズンには、カラバオカップ3rdラウンドでもエミレーツで彼らに敗け早期敗退している

お互い週末にはPL試合も控えており、フルパワーでのぞむことはないように思われるが、どのような試合になるだろうか。

とくにアーセナルは突然のケガ人続出で、スクワッドデプスだなんだと余裕でいられなくなってきた。



アルテタの試合前コメント「FWにオプションがなくなっている」

昨日行われたミケル・アルテタの試合前記者会見。AFC公式サイトより。

(チームニュース……)

  • (サリバ)アウト。この試合では起用しない
  • (ライス)起用できる
  • (カラフィオーリ)起用できる
  • (マルティネリ)無理そう。これから検査してケガの程度を知る必要があるが、この試合は早すぎる
  • (サカ)大丈夫

(ダニー・ウェルベックとブライトンについて……)

  • ウェルベックはかつてのチームメイトだったからとてもうれしい
  • 彼のキャリア全体からすればいいときも難しいときもあったが、いまの彼は素晴らしいと思う
  • ブライトンのチーム、Fabian [Hurzeler]とコーチ、彼らがつづけている仕事は素晴らしい
  • Fabianがチームにわずかな違いを加えていると思う。とてもよく準備されたチームで、彼らのビッグチームとの成績が示すとおり倒すのはとても難しい。とてもタフな試合になる

(チームを変更する?……)

  • われわれは選手たちのプレイ時間と負荷をできるだけマネジしようとしている
  • われわれにはたくさんの試合があり、回復のための時間も短い。やや異常なほど
  • だがそれでもわれわれはとても競争力を保ちつづける

(アーセナルのタイトル資格について雑音は聞こえている?……)

  • それこそわれわれが望むもの
  • わたしが思うに、われわれが興奮しチームがこのレベルでコンスタントに競えているなら、それを信じる正しい理由があるということ。そこが重要
  • 大きなトロフィを勝ち取りたい、そのフィーリングをチームとクラブ、周辺にしっかりインストールする必要がある
  • そして現時点でわれわれはとてもいいポジションにいる
  • だが、まだ早いこともわかっている。毎試合の難しさよ

(あなたはセットピースのトレンドセッターになったように感じる?……)

  • わからない
  • しかし、われわれは多くのほかの側面でもたくさんのことをしていて、チームはそれを手にしていると思う
  • われわれがやっているのはほかのチームと同じ
  • ヨーロッパのベストチームは特定のことをやっている
  • われわれが情報を集め、それを自分たちのチームに合わせられるなら、それが役に立つとわかるなら、それが多くの試合に勝つ道になる
  • それが人類の歴史というものだろう

(ファンとのつながり……)

  • われわれはつねにもっとほしい
  • だが、パレス戦のあとでも述べたと思うが、わたしはあの雰囲気がほんとうに好きだ
  • ミッドウィークにアトレチコのようなビッグマッチをしたあと、それを再現するのはつねに難しいが、そこにはまさしく素晴らしい雰囲気があった
  • われわれがそれをやればやるほど、それを増せば増すほど、試合を通してそれを維持し、チームがそれを感じ、よりよくなり、強くなり、対戦相手に対しもっともっと難しいチームになれる

(チームにあるFWのオプションについて……)

  • とくにフロントラインが難しくなっている。ノニ、カイ、ガビ・ジェズース、それにガビ・マルティネリもアウト
  • だからそのエリアはより慎重にならざるを得ない。多くのオプションがない
  • だから、先ほども述べたように負荷をマネジすること。選手がフレッシュで、とてもよく競えるよう、いまのレベルを維持できるように

(カラバオカップの重要性……)

  • 今日、それがもっとも重要
  • なぜなら、それがいまわれわれがプレイする試合であり、われわれがもう長いあいだ勝っていないコンペティションだから
  • それを明日始める必要がある
  • とても強いブライトンに勝つためにはグレイトなプレイをする必要がある。その準備はできているので、それをピッチで示す必要がある

(ベン・ホワイトのフィットネス?……)

  • 彼にはセットバックがあったこともよくなかった
  • しかし、プリシーズンの彼はおそらくチームのベストプレイヤーだった
  • 彼はどの試合でもプレイしていたし、素晴らしいフォームだった
  • われわれには彼が必要だ。なぜならベンはチームにとりトッププレイヤーだから
  • 彼は違うやりかたでチームを駆動できる選手で、あのサイドで違う脅威をもたらしてくれる
  • われわれはベストな彼が必要

(彼はワールドカップでイングランド代表になれる?……)

  • まだ何ヶ月もある
  • フットボールではすべてが変わりうる
  • もしベンがそうしたいのなら、Thomas [Tuchel]が彼を正しい選手だと思うのなら、わたしはそうなればうれしい
  • 彼はここでも多くの時間を得るだろう

(アーセナルの守備の進化について……)

  • イエス
  • 最近もわれわれは議論していた。クリンシートをキープすることと失点しないこと、それとメジャートロフィのとても近い関係について
  • そしてこの3年間にわたり、それがわれわれが築いてきた基礎。それを継続する必要がある

(チームの周辺に雑音が多い件……)

  • おそらくそれは事実なのだろう。なぜなら、こんなにも大きなクラブだから、よくも悪くも雑音は多い
  • だが、それはつまり人々がわれわれに注意を向けているということでもある
  • われわれは自分たちの歴史を知っているし、それがふつうだ
  • できれば、いい雑音をつくりたいね

(ピエロ・ヒンカピエのヴァーサティリティ……)

  • 彼は戦士。チームにすごいインテンシティ、フィジカリティをもたらす。エモウションも
  • ボールを持ったときのクオリティもある
  • 彼は超集中する選手であり、インサイドでもワイドでもプレイできるし、それをやってきた
  • これからわれわれは、彼にスピードに慣れてもらう必要がある。彼のフィジカリティがベストなら、レベルを上げられるから

(今シーズンのイーサン・ワネーリのポジション変更……)

  • いろいろすこしづつ
  • ブカヨのケガで彼の代替がいなかったことで、彼があそこに入っていく機会を得たということがある
  • そして彼の年齢にしてはかなりの時間プレイし、いま彼はより落ち着いてより安定してより成熟した
  • どちらのポジションでも、われわれは彼がもっとインサイドでプレイする選手だと観ている。そこに彼の最大の脅威があると
  • そこが彼がもっとも快適にプレイできる場所だとも思う。そこでチームメイトとよく連携もできる
  • だが、それは彼がワイドでプレイできないという意味ではない。それでも彼はそこでプレイできる
  • しかし、わたしは彼がひとつのポジションで成長を始める必要があると考えている

(ファーストチョイスのGKは決めている?……)

  • わたしはそれをしたことはかつて一度たりとてない。どの選手にもそれはしない
  • 結局、選手がそれを自分で得るものだと思う
  • ダヴィドはこの数年チームにとりずっと素晴らしかったし、ケパも彼がどういうところに入っていくか理解していたが、競う準備はできている
  • もしわたしがドレッシングルームや文化について特定の振る舞いをハイライトしなければならないなら、おそらく真っ先に彼をナンバー1だと云うだろう
  • 彼はフットボールであらゆるものを勝ち取ったあと、違う環境に入ってきた。NT、チェルシー、レアル・マドリッド
  • そして彼は毎日、それがまるで人生でもっとも重要なトレイニングセッションのように振る舞う
  • 彼にもプレイするチャンスがある。彼の調子もとてもよいし、もし明日彼がプレイするなら、間違いなくとてもとてもうまくやるはず

(ケパのマインドセットがラヤの進歩を助けている?……)

  • そのつながりやGKとコーチたちのつくる環境は独特
  • 彼らは独特であり、GKになるには、その環境にいるには、独特でなければならない
  • 彼らは多くの時間を彼らだけで過ごす。たくさんの個人練習があり、ケパもレベルを上げていると思う
  • 彼はみんなにとりじつに素晴らしい環境をつくっていて、それは彼のおかげだと思う

(また試合中にGKのサブをやるかもしれない?……)

  • 最近チームには多くの問題が発生し、選手たちが最後まで試合を終えられないためたくさんのサブを使っている
  • だがわからない。いつかそれをやる日があるかもしれない。そんな気になれば、イエス

(ベン・ホワイトはプリシーズン後にセットバックした……)

  • それは数週間は離脱するケガだったので、われわれは彼の負荷をマネジする必要がある。彼はまだリズムを取り戻していなかった
  • だから、彼がしばらくプレイしていない理由は、それをマネジするため
  • 彼はいまは調子がいい。最近はもっとトレイニングができるようになっているし、彼のフィーリングもとてもいい
  • だから彼はプレイ時間を得るだろう

(彼はもっと早くに手術を受けるべきだった?……)

  • わからない。それはメディカルスタッフに訊く質問
  • だが、われわれは当然選手たちを守りたいので、もし彼らの将来に打撃を与えるようなものだとわかっていれば、われわれは決して彼らを危険にさらさない
  • あなたたちは彼に「大丈夫ですか? 大丈夫ですか?」と訊かなきゃいけない。なぜならそうしなければ、彼は話さないだろうから。だって彼は毎試合でプレイしたい。それは素晴らしいこと
  • だがあのケガによって安定はもたらされなかった。だからこれから彼にはリズムを取り戻してもらいたい。彼はチームに必要だから

会見の後半。

  • Dowman more exposure needed?: the first few months, we had to give him games. He had a lot of exposure and minutes, we have to manage. He’s 15.
  • Plan to not have much first team exposure?: He had to play with two different group ages, it a lot. He will play minutes for us.
  • Coping with Dowman’s age?: We look at his passport everyday. We watch in training and you have to play him, otherwise I’m blind. He’s coped really well.
  • Long term future?: It’s what we want and what he wants. The feeling I have is he loves it here. Huge Arsenal supporter and his family are happy.
  • Fear you could lose him?: I don’t think about those things.
  • Unorthodox Tactics to defender?: Don’t talk about it too much, but make sure they love it.
  • Zubimendi: We’ve trained to give him our experiences and the tools to adapt. He’s doing it and now needs to maintain the level.

以上

後半はマックスボーイに関するやりとりが多い。このなかで話題になっていた部分がある。

If we look at his passport everyday, we never play him. It’s as simple as that. If you look what he does in training you have to play him and if not – I am blind.

「彼のパスポートを見れば、彼をプレイさせることはない」。

アルテタはたぶん彼の年齢を確かめるという意味でパスポートと云ったんだろうけど、国籍でプレイさせるかさせないか決めるのかとファンのあいだでツッコミ多数。年齢のことでパスポートを持ち出したのは悪手だったかも。

まあたしかに彼はもっとファーストチームで観たいやね。プレスの皆さんはファンを代弁してくれてありがとう。

アーセナルをめぐる雑音の不当さ

今回の会見で個人的に注目したのは、最近の雑音(noise)について。

わしも朝起きたらTWのTLをチェックするのが日課になっているけども、ここしばらくはセットピース強者、守備強者への風当たりはずっとひどいものだった。ライバルファンたちの皮肉や当てこすり。それに便乗したようなパンディット。そういうのがアルゴリズム的なアレでたくさんTLに流れてくるのだ。これがエコーチェインバーというやつか。

笑えるのが、そういうネガティヴコメントにアーセナルファンが彼らの古いtweetsを発掘してやり返していること。そもそも数年前のリヴァプールは自分たちのセットピースゴールの多さを大いに自賛していたんだよね。それが立場が変わればやれ退屈だとか、やれアンチフットボールだとか。チェルシーファンがアルテタがモウリーニョよりもつまらないとか云ってるのには、さすがに飯を噴いた。まさに噴飯もの。

まあね、この前のパレスの前半みたいにアーセナルが観ていてつまらないと感じることもたまにあるから、百歩譲って退屈云々のお小言はまあ一部認めるとしようか。

でも、考えてみればいったいどっちが試合をつまらなくしているのかって話ですよな。どっちがアンチフットボールだよ。

アーセナルと対戦する大半のチームがロウブロックをやり、逆にそれをやらないチームは虐殺される。それだけ。

(そういえばアーセナル戦の相手のロウブロックについては、r/Gunnersにおもしろい議論があった。アルテタの遅攻がそれを招いている面もあるんじゃないかという。それも興味深い)

これ同じ人間が記事書いてるってんだから、ひどい偏向報道もあったもんだ。これぞ雑音。まあアーセナルに限らず、セットプレイの流行自体については、それがエンタテインメントとしてアリかナシかの議論はあってもいいとは思う。

 

※コメントくださるかたにお願い
プレヴューエントリでは、試合の結果がわかるようなコメントはお控えください
お互いリスペクトしあって楽しく使いましょう

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