かなり変更を加えたチームでやや安定感を欠き、アグレッシヴなブライトンには想像以上に苦戦させられたが、後半の2ゴールで終わってみれば快勝の余韻。
終盤はつぎつぎとレギュラー選手たちが入ってきて、チームはむしろ強度を増した。あの展開から悪い結果は予想できない。
そして、この試合はマックス・ダウマン15才がアーセナルで初スタートした試合として記憶されることになるだろう。荒削りな部分もあったものの、スタンドがどよめくようなプレイを何度も見せた。もし彼を初見のひとがいたらさすがに驚いたんじゃないか。高校一年生の年齢である。
ひとまず、われらはこれでカラバオカップのつぎのラウンドに進むことができた。苦手だったブライトンを相手に、今回もまたお仕事完了である。
Arsenal 2-0 Brighton: Ethan Nwaneri and Bukayo Saka goals send Arsenal through
アルテタの試合後コメント「(ダウマン)特別な夜」
試合直後のアルテタのインタヴュー。AFC公式サイトより。
アルテタ:いろんな意味で美しい夜だ。コンペティションのQFに進出した。
今日はたくさんの選手を替え、これまで一度もいっしょにプレイしていない選手たちでプレイした。それもとても強いPLチーム相手に。
スターターとしてはマックスとアンドレというふたりのデビューもあった。彼らのやったことはみんながとても誇らしく感じていると思う。彼らの年齢にして、このとても大きなチャレンジに向かっていった。そして試合にも勝った。
(10人の変更)彼らは一度もいっしょにプレイしたことがなかったので、ケミストリを築くためには時間もかかる。それでも今日の彼らはとてもよくやっていたと思う。とくにピエロは、初スタートの今回までたくさんプレイしていたわけでもなかった。
たくさんのポジティヴなことがあり、いくつかの大きな学びもある。とても注意深くならなければいけなかったり。だが、全体的には素晴らしい夜になった。
(サポーター)今日も満員だったと思う。彼らはほんとうによくチームをサポートしてくれる。エナジーを感じる。ああいうタイプの挽回を観るのはじつにうれしい。とても感謝している。
試合後の記者会見。AFC公式サイトより。
(QFに進出……)
- とても特別な夜。いろいろな意味でとてもうれしい
- まずQF。難しい相手に勝ったこと。10人変更し一度もいっしょにプレイしていなかったこと。マックスとアンドレのデビュー
- 誰かに機会を与えてそれで夢が叶うというフィーリングは独特なもの
- 結果的にとてもポジティヴになれて、なんとか試合にも勝てたことがとてもうれしい
(ハリマン・アンヌースのパフォーマンスについて……)
- 彼はプリシーズンからチームといっしょにいて、わたしも彼にはとても感心させられていた
- まずなにより、彼のメンタリティ。彼がこれをどれだけ欲していたか。それが最初の材料。彼はどうしても夢をかなえたかった
- 彼はとても安定しているとも思う。ファーストチームとトレインし、彼を選ぶオプションを与えてくれた
- 今日わたしが信じたことは、彼にとって正しい日だったこと。状況からしても、彼はとてもよくプレイしていた
- 間違いなく彼はチャンスを得られることを証明した
(同時にアカデミー選手たちが出てきているのは意図的?……)
- ノー。そうじゃない
- そうなっているだけで、わたしは今日のふたりともに満足している
- マイルズもそうだし、イーサンもゴールを決めた。ブカヨもゴールを決めた。だからふたりのアカデミー出身者がチームをQFに導いてくれた
- これは特別なエモウショナルな夜
(マックスが自分のスターティングを知ったとき……)
- 微笑んでいた
- それが彼なんだ。彼にはすべてが自然。すべてがOK。それが彼のプレイのやりかた
- そこが秘訣であり、彼にとっては大騒ぎするようなことじゃない。彼はただ自分のベストを行うだけ。それがフットボールというだけ。彼は、大いに勇敢に覚悟をもってプレイしていた
- 彼が今日見せたいくつかの素晴らしいスキル、あのPLレベルで相手を抜くことができるランのキャパシティ。それを15才でやっている。間違いなく特別
(ダウマンはもっと試合でスタートしたい……)
- もし彼に訊けば当然そうだと云うはず
- そこはわれわれがマネジしなければならないところ。それだけでなく、彼の生活にはたくさんの新しいことがあり、数日前にも話をしたように、彼には正しいステップを踏ませる
- なぜなら、彼はここでプレイし、またべつのチームでもプレイすることになるから。彼はそれらすべてに対応せねばならない。それがとてもとても早く起きていることに、われわれも意識的でなければならない
- 彼がいまの方向に進んでいけるよう奨励していこう。だが、同時に彼を守る
(若い選手の周囲に模範的な選手たちがいる……)
- そうだね。シニアの選手たちがいる
- 彼らはそういう道があることを信じている。もしそれがあるなら、招集や機会といったものは関係なくなる
- 彼らはそれがわかっている。それを信じてとても欲している。それがもっとも重要なこと
(難しい前半のあとでなぜチームを変更しなかったので?……)
- それは選手たちと関係なかったから
- いくつかとてもスロッピーにボールを相手に渡してしまっていて、それはとても危険なエリアだった
- たとえば、ふだんのわれわれは、セカンドフェイズにおいてルールが2つも3つもない。だからそこで罰せられた可能性もある
- ケパが素晴らしいセイヴを行い、相手にはさらにビッグチャンスがあり、われわれはさらに苦しんでいるような気分になった
- だがフェアに云えば、わたしはそれを予想していた。10人も変更して、彼らがこれまで一度もいっしょにプレイしておらず、シーズン中あまりプレイしていない選手もいるとなれば、それは賭けになる
- しかし、わたしはそのリスクを負う覚悟はできていたし、後半は想像どおり大丈夫になった。そこから10-15分は違うやりかたで始めねばならなかったが、われわれはたしかにそれをやり、試合の勢いはシフトしていった
(モスケラとヒンカピエのパートナーシップ……)
- とてもよい。わたしが観たものにとても満足
- あのふたりはお互いをとてもよく補完できると思う
- 繰り返すように彼らは一度もいっしょにプレイしていないし、いっしょにトレインしたのも2-3回しかなかった
- これからはもっとよくなる
(複数のコンペティションでプレイできるデプスがある……)
- それがチームを強くしてくれる
- いまいくつかの変更を行うことは簡単なことかもしれない。わたしは彼らをとても信頼している
- われわれはいくつかのことを調整し、あるポジションのある個人を進歩させる。それが重要だと思う
- そしてその後彼らはいいフィーリングで競え、とても強いPLチームを倒した
- 全体的に学ぶべきことが多い
(ケパのパフォーマンスについて……)
- 彼はとてもよかった。わたしは驚いていない
- 数日前にも述べたように、彼のふるまいやトレイニング、チームとのつながりかたがあり、どんなときも彼は準備ができている。今日もそうだった
(ワネーリがゴール……)
- とてもよい
- 先日も彼は途中から試合に入っていき、ゴールを決めるチャンスがあった。そんなとき、彼に必要なことをはそのチャンスを逃さないこと
- わたしは彼はとてもいいゴールを決めたと思う
- あまり効果的になれない選手もいるなかで、彼にはそういうアクションがあった
- だがわたしが気に入っているのは、彼がトライをつづけていること。リスクを負い、そのふるまいを変えていない。ことを起こす覚悟があり、最後にはそれが報われた
(フルスクワッドがチームにもたらすもの……)
- チームが彼らを必要なとき、彼らがそこにいて、準備もできている
- いまわれわれはフロントラインにケガ人が多くいるので、自分たちにデプスがあることがわかる
- しかし今日はいくつかのポジションで苦しんだ。まだ10月だというのに
- われわれには彼らが必要になる。彼らにとってはいいテストになったし、わたしも得るものが多かった
(今回のスターティング11を信頼していた?……)
- 100%。とくに、起きたことは彼らとは関係ないものだったから
- それが関係していたのは、むしろわれわれがもっとうまくやれたすべての部分であり、後半にはよくなった
- アンドレが1 v 1のチャンスを決められなかったのは残念だった。彼には素晴らしい瞬間になっていたはずだから
- だが全体的にはとてもポジティヴ
(ワネーリにはなにか具体的な指示をしていた?……)
- ノー
- 全員にしていた指示は、チャンスがあるときにアグレッシヴにならねばならないこと
- 相手はマントゥマンで、こちらのファーストフェイズに対し非常にアグレッシヴだった
- われわれがそれをかいくぐると、たくさんのスペイスがあり、後半はそこを利用してよくなった
イーサン・ワネーリの試合後コメント「エミレーツでのゴールはいつもナイス」
G1。ダメかな~と思ったらうまいこと入った。各所でMOTM。試合後インタビュー。AFC公式サイトより。
ワネーリ:ぼくらはいいプレイをしたと思う。たくさんいつもと違う選手たちがいて、完全に新しい11人だった。だから、いっしょにやったと思う。ちょっと苦しんだ時間もあったけど、最後にはぼくらはとてもよくやっていて、結果を出した。
(ゴールについて)マイルズとぼくは子どものころからいっしょで、つねにいいつながりがある。彼はあそこにいるぼくに気づいて、ぼくもファーポストがフリーだという直感があった。だからゴールが決まってとてもうれしい。
(8連勝)それがいい勢いをもたらしている。それをPLとCLに持っていきたい。でもぼくらは試合ごとにやっていくだけ。だから、そこでいいことが起きればいいと思う。
エミレーツでゴールするのはいつもナイス。とても気持ちいい。
Fabian Hurzelerの試合後コメント「すべてのチャンスを決めていればわれわれが勝っていた」
勝ったので。
FH:もしわれわれがすべてのチャンスをつかんでいたら、つぎのラウンドに行けたのはわれわれだった。
つまりゴールを決めることと、ゴールを守ること。われわれは、もっとも重要なアクションでゴールを決めることも守ることもできなかった。
あれはアーセナルの最初のSoTで、われわは守れなかった。ゴールもできず、クリンシートもキープできないなら、試合には勝てない。
ゴールが自信をもたらすものだ。だが、わたしはそれが敗けた理由だとは思わない。後半にもわれわれにはいい可能性があった。
われわれはハードにトライし、ゴールもしたかった。チームはそれができず、選手たちに次回のためのよりよいサポートをもたらせなかった。
彼らがチャンスを決めていれば勝っていたというのは、正しいね。彼らはじつに優秀なチームに観えたがファイナルサードだけはうんこだった。











