こんにちは。
PLのMD10。やっとシーズンの1/4を消化して、アーセナルは単独のトップ。すべてのコンペティションで8連勝中というのだから、いまのところは絶好調と云ってよし。
そんなわれらの今回の相手はバーンリー@Turf Moor。なんだかひさしぶりのアウェイだと感じるので調べたら、われわれは直近6試合で一度しかアウェイ試合がなかった。だが、このあとはこれを含めてアウェイ3連戦。
Turf Moorと聞くと、なんだか往年のガチムチなSean Dycheっぽい彼らをつい連想してしまうが、いまやアーセナルも負けじとガチムチになってしまった。われらがセットプレイで相手をいじめる側になるとはなあ。
Tony Pulisも草葉の陰でアーセナルに嫌味を云うはずである(※「12年くらい前にセットピースやロングスロー戦術をAFCサポにはバカにされヴェンゲルにもラグビーチームだと揶揄されたが、アルテタはわかっていた」と発言 ※死んでない)。
それはともかく、以前はアーセナルもフィジカルでダイレクトなフットボールに悩まされた場所であるが、いまはどうか。
今日の試合をプレビューしてゆこう。
アルテタの試合前コメント「スクワッドサイズはとても必要」
昨日行われたミケル・アルテタの試合前記者会見。AFC公式サイトより。
(チームニュース……)
- ない。これまでと同じ
- マルティネリはアウトで、今日の午後にもう一度トレイニングセッションがあるので、サリバはそこでみる必要がある。
- 残りは残りは復帰に近づいている
- 彼らはよくなってはいるが、まだ起用はできない
(マルティネリの復帰までのタイムライン?……)
- まだわからないが、試合はまだ早すぎるとは思う
(ハヴァーツ、マドゥエケ、オーデガード、ジェズースは?……)
- 数週間。このなかの何人かはもっと早くなると思う。いま彼らがやっていることをつづけていけば、よくなるはず
- まだ試合で使うのは難しい。このあと(来週から)2週間のIBがあるのでその後には何人か戻るだろう
- 全員かどうかはわからない。何人か。だが、そのときにはかなり近づいているはず
(8連勝の勢いを保つ……)
- そうだね。切迫性のレベル、集中、毎試合で見せている野心を維持すること
- どの試合も違うチャレンジをもたらす。ときにとてもガマンづよくならねばならないし、違うアプローチが必要なこともある
- バーンリーとの試合はとてもタフだ
- 彼らは極めてよくコーチされており、わたしはScott [Parker]をとてもよく知っている。彼がクラブとチームでやってきたことはすごい
- 彼らの試合をすべて観て、直近の5試合で彼らはとてもとても倒すのが難しいチームだった
(今シーズンの競争力について……)
- かつてないほど。レベルは毎年上がっていると思う
- ストラクチャがよくなり、組織がよくなり、クラブとマネジャーの意思決定がよくなり、選手もよくなっている。それがその難しさを物語る
- ビッグチームを観ても、彼らどうふるまい、ポインツを稼ぎ、そしてポインツ落とすとしても、非常にわずかな差しかないし、それがこのリーグの現実
(チームセレクションがあなたの最悪の仕事?……)
- ノー。それは云わないでおこう
- 選手を決めることについて最悪の部分は、ある選手にプレイを許さないこと。それはわれわれの仕事でもっともキツイ部分ではある
- しかし、彼らもまたわかっている。結局は彼らもまた選択するとき、いいこともあれば、悪いこともある。わたしも彼らのすべての決断をジャッジするわけではないし、われわれにそれはできない
- だから、逆にいえば、それは起こり得ない。だから現時点では、われわれはそれにとてもポジティヴに対処している
- そして、その結果はあなたたちも観ていることだろう。プレイしていなかった選手たちが、プレイすることになったときのインパクト。彼らがどうパフォームしたか。あれはいい準備といい精神状態がなければできないこと
(プレイしていない選手たちの失望をどうマネジする……)
- それは教育。おそらくは、フットボールをプレイすると決めた若いころから彼らが得ているもの
- プレイするのは11人で、その他の10人か12人は試合でスタートしないが、それはチームにとり彼らが重要でないという意味ではない
- だから、できればわれわれ全員にキャリア早期に正しいコーチから得た教育があってほしい
- もしいまわたしがそれをやらねばならないのなら、それは難しいだろうがオープンハートでトライしてみよう
- 彼らのことを気にしていることを理解し、ベストを引き出し、彼らが時間を得て、特定のふるまいやプレイするための意志はできるだけフェアにする。そして彼らにプレイする機会を与える
(あなたはサイドラインでは落ち着くようになった?……)
- ほかのコーチたちよりもっと落ち着いていることだってあるよ(笑い)
- もう何年も、信頼と自信がチームのなかにあるし、自分がやっている仕事にもある
- 思うに、フィードバックを得ることはわれわれの仕事にとても近い人たちや、とてもよく知る人たちにとりベストなことだ
- それがどこからやってきたのかを尋ねる。なぜならそれがそのやりかたであることもあるから
- わたしは自分のチームにはとても活動的でいてほしいし、同時にとてもクリエイティヴでとても規律があってほしい
- そのようなマネジャーになりたいのなら、試合を観ているだけではだめだ。それは自分のやりかたでもあり、わたしがこのゲイムに生きるやりかたでもある
- わたしは選手たちにもゲイムを生きてほしいし、ボディラングエッジを使ってほしい。そこからつねに進歩することができる
(あなたはフィードバックを誰に求める?……)
- たくさんの人たち。知り合いのこともある。ここではそれは云わないでおこう
- しかし、それは良かれ悪しかれ、彼らのもたらすすべてのアイディアはわれわれをよくしてくれる
- ひとには自分の見方があり、彼らはチームと毎日いっしょにいるわけでもない。おそらくは、違うアイディアや違う視点を持ち、ものごとをよりはっきりと観ることができる人たちが、もっともわれわれの役に立つ
- わたしだけじゃない、すべてのコーチにとって。もちろん選手たちにとっても
(それはほかのマネジャー?)
- そうだね。ほかのスポーツなどもありうる。彼らのことはあなたたちも知っているはず
(選手たちひとりひとりに何かを考えさせられる?……)
- それこそわれわれがつくりたいもの
- 彼ら全員のベストを引き出したいのなら、そうしたスタンダードがトレイニングでセットされていなければならないし、それがトレイニングでないのなら、試合中にそれを再現するのもとても難しいだろう
- だから競争と協働のあいだにあるバランスだ。選手間でもバランスは同じで、その日の役割とやるべきことのあいだに理解が必要。わたしはそのスピリットを愛す
(Scott Parkerがアーセナルを「よく油がまわったマシーン」だと……)
- われわれは試合の多くの側面で支配することができるチームだと思う
- もちろんそれでもまだ多くの面で進歩することもできるし、チームとしてはそれがコンスタントの進化というもの
- しかし、試合を通してはリソースがあればあるほど支配できることも増える。とくにPLでは試合に勝てるチャンスも上がる
(シーズンの試合数について……)
- フィクスチャについて、われわれがするすべての決断はふたつの重要なことによって導かれなければならないと思う
- それは選手の選手の健康。それとサポーター
- それ以外ない。あとはそのふたつよりもはるかに小さい
- われわれはその原則を忘れるべきじゃない。わたしが云えるのはそれだけ
(将来コンペティションから撤退するチームが出てくるかどうか……)
- われわれはそうならないことを願う
- もしわれわれがそのふたつの原則を書いた大きな紙を、なにか決定するときにつねに前に掲げてあれば、そうはならないはず
- それをせず、無視するようなら、そのときはなんだって起きる
(今年はトロフィを勝ち取るいいチャンスがある?……)
- われわれの前に大きな機会があるが、われわれもこの安定のレベルを継続する必要があり、それがいかに難しいかもわかっている
- 明日は極めてタフな試合になるので、試合に勝つためにはパフォーマンスレベルを最大にしなければならないだろう
(アカデミー選手たちの期待をマネジすること……)
- いいニュースをもたらせるなら、それは簡単だし、ワンダフルなこと。そしてとてもいいリアクションも得られる
- しかし、われわれが自分たちの仕事のなかで準備しておかねばならないのは、ときにはそうじゃないニュースやメッセージをもたらすこと
- チームにとりベストなことは、個人にとってベストじゃないかもしれない。だがそれも決してわからない。なぜなら、そのときどきの決断について、自分にとってはよくないものだと思っても、それがキャリアのなかでベストな決断になることもあるから。わたし自身もそれを経験している
- だから、彼らの面倒をみることだ。彼らの良い部分を引き出す。そして翌日にはなにが起きるか
(選手たちがエミレーツステディアムを我が家(our house)だと云っている件……)
- それはわたしの感じ方でもある。彼らも同じであってほしい。だがそのことばを使うなら、とてもそうだと感じていなければならない
- そこに着いたときに感じなければならない。エナジーレベル、自分たちの家を守るんだという強い渇望、誰でもあってもそこに近づくものには脅威となり、それがマインドセットでなければならない
- もし選手がそう感じ、サポーターがそう感じるなら、われわれはどんどん強くなっていくと思う
(アウェイについて……)
- われわれは違う領域に行き、当然そこでは違うことばが話されている。だが結局は、目的と自分たちが試合でかなえたいことはとても似ている
- しかし違うのはコンテクストで、なぜならそこには違った状況があるから
(フィクスチャスケジュールのおかげで選手たちがストライキを起こしたら?……)
- そうならないことを願う
- もしわれわれが選手たちの健康とサポーターたちを守るなら、決してそのようなところには至らないと思う。それだけだ
- われわれは窓を閉じる必要があり、窓を開けてはいけない。それは閉じていなければならない
- それはわれわれがもっとも大切にしている価値だ。われわれは世界一のリーグであり、どんな窓も開けてはいけない。なぜなら、われわれがそれをリスペクトしていないことになり、自分たちが考えていることや、なにがこのゲイムやリーグをとても特別なものにしているか忘れることになるから
- もしわれわれがそれをリスペクトするなら、間違いなくわれわれは問題ないと思う
(ノニ、カイ、マーティンはNLDに間に合う?……)
- 彼らはヤバい選手たちだからわたしもワクワクしている
- わたしは彼らが毎日いっしょにワークしているのを観ているし、いかにチームに戻りたがっているか
- 彼らがこのような長期離脱から戻ってまた起用できることは、スクワッドにもとても大きなブーストになる
- それはもうすぐだと思うので、わたしはとてもうれしい
(アカデミー選手たちのいいパフォーマンスのインパクトがドレッシングルームにある……)
- そのとおり
- とくに、キャリアを始めたばかりの選手たちいついてはよく話している。なぜなら、かつては自分たちもみんなそこにいたから
- それはわたしが選手たちと話していたことで、アンドレ(ハリマン・アンヌース)があの日に考えたこと。日程やチーム、時間、誰がとなりでプレイしていたか、その日に何が起きたか。なぜなら、それはこのあとの人生すべてに残るもので、われわれ全員にその日をいい日にする責任があったから
- あの夜は彼にとってはとてもとても特別な日になった
- その他の事実としては、カップ戦でプレイしていたこと。そこにいようがいまいが
- もしわれわれがすべてのトロフィを勝ちたいのなら、そこにいたいのなら、どのコンペティションでも無慈悲でいなければならない
- それをかなえるためには、われわれには全選手が必要であり、全員のベストが必要
- われわれには、あまりプレイしていない選手もたくさんいるが、たとえばケパは機会があれば3つのセイヴをした。なぜなら彼は毎日まるで獣のようにトレインしていたのだから。それは偶然ではない
(スクワッドのいまのサイズを維持すること……)
- かつてわたしもそのなかのひとりだった。わたしがアーセナルにいたころ、すごいスクワッドがあった
- わたしがマンシティにいたときも、各ポジションで2-3人から選ぶことができた
- 勝っているときのチェルシーやリヴァプールに行きたいなら、彼らはすでにすべてを持っている
- われわれはなにも特別なことはしていない。ありがたいことにいまはそれがある。たとえ5-6人の選手を失っても、ビッグプレイヤーを失っても、われわれはほかの解決策を使い、それでも競争力を保っている
- だから、それはとても必要性がある
- それ以外の方法でそのレベルから逃れることはできないと思う
(過密フィクスチャの解決策はある?……)
- ノー。おそらく簡単ではない
- しかし、それは可能でなければならない。なぜなら、もしわれわれが実現可能でないなにかを設定するなら、そもそもいったい何をやっている?
- だから、それは間違いなく実現可能だ
- できるかぎりベストなやりかたでそれをやろうじゃないか。選手とサポーターをリスペクトして
(自分たちは止められないと感じているスクワッドの自信について)
- ノー。つねに切迫性は感じていなければならない。つぎの相手は困難と挑戦をもたらす
- われわれも3日ごとの試合では、トレインも準備もほとんど時間がないことはわかっている
- われわれはつねにそのようでいなければならない。そして全員がつぎの試合に向けて準備万端であることがわかる
- その挑戦を受け入れ、相手のことを理解すること。そしてわれわれがやるべきことをやれば、試合に勝つ大きなチャンスがある
(タイトル争いが始まるのはいつだと思う?……)
- わたしにとってはプリシーズンの初日
- チームと個人をできるかぎりベストなやりかたで準備して、試合ごとにやっていく。とても長い期間だから
(選手たちがPLを勝つことについて話していることに励まされる?……)
- われわれはこの旅に集中する必要がある。毎日やるべきことに
- もちろん結果を修正し試合に勝ちたいし、そのために準備もする。そしてわれわれはすべての手続、プロセス、野心、すべてをセットする
- そして集中だ。自分たちがやるべきことに
- そうでなければ、ほかのものに気が散ってしまう。わたしはそういうものはチームの周辺にほしくない
(PLであともう一歩踏み出したい……)
- 最後には、それがかなうかどうかの差は多くないと知ることになる
- 相手選手がキーパーと1 v 1になり、それを彼が決めればチャンピオンだ。あるいはキーパーがセイヴすれば、チャンピオンではない
- ケガのときもあるし、判断のこともある。ミスだってある。自分たちでコントロールできない、かなりたくさんのことがありうる
- 自分たちにコントロールできるのは、自分たちがベストにやることだけ
(それはSonのことを云っているので? 彼のことを思い出したんですよね?)
- いろんな要素があるというだけだよ(笑い)。自分たちの思い通りにならねばならない要素がたくさんあるということ
- たくさんの素晴らしいことはできる。そして、それでもまだ多くのことが自分たちの有利なほうに動かねばならない
- もしケガ人がでれば、チームは完璧でなければならない。なぜなら、そうでなければアンバランスになってしまうから
- だから、とてもたくさんのことがある。そしてとてもとても長い
- われわれはすでにリーグで好転しているし、CLへ行くことも同じ。ほかのリーグも同じ
- われわれは、現在とても特定のコンテクストのなかにいる。だから、毎日に集中することだ
会見の後半。
- Least goals conceded record: How we can prevent the strength of the opponents, cut them off. We’ll decrease their probability of scoring.
- Solid defence important: we maintain that record it will give us a platform that is formidable. We maintain that the chances will increase.
- Need to gamble this season: It’s probably do what I feel and trust it. With any player we’re not gambling.
- Brighton: Very hard. You focus on things related to the ball, but we’re three seconds late. Hopefully next time we will be better.
- Towels: I don’t know that rule? Like someone else drink you can’t take it. We need clarity on that.
- Special away day towel: depending where you live, you turn around the towel’s gone.
- Don’t eat much on matchday?: before training I have a light breakfast, I need to look after myself.
- Too stressed on gameday?: No, I’m Spanish. I eat a nice paella and I need a nap. Heavy lunch, I need nappy time.
- Avoiding mini slump: Efficiency. We deserved to win in Milan.
- Andre Harriman-Annous: first of all it’s his performances. If he’s got that, whatever the team needs it he’ll have a chance.
- Palace game moved for good of football: It’s not fair, we have to try accommodate it the best possible way.
- Just before Christmas: There are others, much better, believe me. I’ve already suggested it.
- Superstitious: not with clothes but a lot. We could have a big list. It keeps me in my routine.
- America in November?: Not sure. Ownership was here, they have a great feel, we discussed a lot of things.
- Keeping fans engaged: it’s what you need. When you need a pus to change the energy. I’m sure the players will be there.
以上。このひとのプリマッチ会見はどんどん30分尺に近づいている。毎週こんなに長くプレス対応するコーチはほかにいるんだろうか。
いつまでも解決されない過密フィクスチャ
今回の会見で、いくつかのやりとりがある過密日程の件。
アーセナルとパレスのカラバオカップQFのリスケで、パレスが8日間で4試合というクレイジーなスケジュールになるとかならないでなにやら揉めているというニュースは知っていたが、リーグ全体で選手のストライキに発展するかもしれないなんてことが話題になっているとは知らなんだ。
Carabao Cup: Problem finding date for Arsenal v Crystal Palace
Arsenal oppose Crystal Palace’s ‘unfair’ request to play Carabao Cup tie on 23 December
このブログでも過去に何度か書いてきたと思うけども、過密日程の解決策として「プレイ時間キャップ」をやればいいのにと思う。シーズンとかあるいは毎月の、個人のプレイ時間上限を決めて強制的にレギュラー選手以外の選手に機会を与えることで、とくにトッププレイヤーの過負荷は抑えられる。どのクラブもバックアップを含めたチームとスクワッドの総合力が問われるのは、悪いことでもないだろうと思う。
ビジネス的に試合数を減らせないのなら、そんなことでもやって選手を守るしかないんじゃないかと思ってしまう。














