試合について
試合結果
ホームチームにペナルティの機会が与えられてヒヤリとしたのが86分。その後、VARで覆った。まあ映像で見ればベニー・ブランコの無罪は明白に見えたので不安もあまりなかったが、もしこれがPLならそのままペナルティだったかもしれない。
アーセナルのファースト11
SofaScoreより。
4-3-3
トロサール、メリーノ、サカ
ライス、ノーガード、ワネーリ
ヒンカピエ、ガブリエル、サリバ、ティンバー
ラヤ
サブは、エゼ(65 ワネーリ)、ダウマン(72 トロサール)、ホワイト(73 ティンバー)、MLS(73 ヒンカピエ)、AHA(81 ライス)
この日のセレクションでうれしい驚きは、ワネーリとヒンカピエのスタート。
とくにヒンカピエをLBでスタートさせるとは思わなかった。LBは、カラフィオーリとMLSがフィットしていて、3人め。試合後会見でのコメントからすると、アルテタにはヒンカピエのLBとしてのクオリティをこの試合でつかう何らかの意図があったようだ。
それとノーガードがCLフルデビュー。おめでとう。危なげないパフォーマンスだったと思う。さすが場数を踏んだベテラン。
サブは、最初の交代がワネーリとエゼ。
ワネーリについては、残念ながらこの日はいいパフォーマンスではなかっただろう。試合後「だからミケルはイーサンをスタートで使わない」みたいなファンの声もあり、多くの共感があった。このチームのなかではかなり進歩の余地があるひとりとなってしまっている。オフザボール、あるいは意思決定、たしかにやや不満の残る彼の試合ではあった。
ぼくは彼のファンなので、あまり認めたくはないが、これが初めての彼の悪いパフォーマンスというわけでもないのだよなあ。
ダウマンは72分に登場。15才と308日で最年少CLプレイヤーに。トロサールとの交代で、彼がRWに入り、サカはLWに移動した。
トロサールはこの試合も絶好調だったな。またアシスト。ライスとトロサールはファインフォーム。
あと一枚のカードでつぎのバイエルンがプレイできなくなるライスは、もっと早く下げるのかと思いきや、結局81分まで使った。まあ、彼は今回もシャープだったからしょうがないか。AHAが9に入り、メリーノがMFへ。
David Raya made sure Arsenal youngsters Max Dowman and Andre Harriman-Annous had their moment after the win over Slavia Prague 🥹
Dowman made history as the youngest player ever to feature in the Champions League 💫 pic.twitter.com/aYS47pgCaW
— ESPN UK (@ESPNUK) November 4, 2025
ラヤがダウマンとAHAをファンの前へ。ワネーリがデビューした試合でもマルティネリがやっていたな。兄貴。
そういえば、この試合エゼの存在感がまったくといっていいほどなかった。彼は30分ほどプレイしていたはずなのだが、なんの印象もなく。スタッツを確認したら、タッチが「6」で絶句した。お腹でも痛かったのか?
マッチスタッツ
Sky Sportsより。
この試合のスタッツでも最大の注目ポインツはSoT。唯一のスラヴィアのそれは90+5分。追加タイムは+5分だったので、ほんとにあと少しだった。5連続SoTゼロを逃した(※実質)。まあ8試合連続クリンシーツでがまんするか。
前回のCLはエミレーツでのアトレチコで、あのとき彼らのあまりに消極的なプレイが気になってプレス強度を示すPPDA(passes per defensive actions)の値を調べたんだけど、今回は逆にスラヴィアのあまりにアグレッシヴなプレスが気になる。そこにはなんと驚きの数字が。
驚異のPPDA 7.2。この試合のアーセナルの9.5もPLだとトップクラス(※PLのMD9まで平均9.8のボーンマスがトップ)。それを大幅に上回るプレス強度。これはアトレチコのほぼ2倍である。
苦労するはずである。
Opta AnalystによるxGは、0.46 vs 1.78。
32分、サカのペナルティがこのxGに含まれていたことを考えると、思った以上にチャンスはつくれていない。だが、アーセナルはペナルティのつぎに大きなふたつのチャンスをそれぞれ決めた。効率。それが大事。


















