今回もまた奇妙な試合だった。
あれだけチャンスをつくってゴールが決まらず。残り10分でようやく決まったと思ったら、相手のオウンゴール。そして、アディショナルタイムに追いつかれ、逃げ切りも失敗。
これがPLだったら、ほんとに大惨事だったが、今回はカップ戦でフルタイムのあとはそのままペナルティSOに突入し、8人も蹴ってやっと勝った。まあカップ戦だから、結果がすべてで内容なんかどうでもいいというのもまた事実ではあるのだけど。
しかし、ここ最近のアーセナルの悪いトレンドは、いったいなんなんですかね?
概ね内容は悪くないし、最低限の結果も得ている。だが、自分たちでゴールを決められないのが致命的であり、最後の最後に失点するのが致命的。いや、ぎりぎりで致命傷にはなっていないのだが。こんなでもいちおう4連勝だ(※厳密には今回の結果はドロウか)。
CLクラブ・ブリュージュの快勝以降、ウォルヴズ、エヴァトン、パレスと3試合連続で似たようなパフォーマンスがある。
何度もいうけど、これは持続可能性がないよ。こんな試合をつづけていたら、近い内にかならず痛い目をみる。
といって、何が悪いのかもよくわからないから、どこをどうすべきかもよくわからない。今回はジェズースもよかったし、ヨクレスみたいなスケイプゴートもいない。
だから奇妙なのだ。誰かが強い呪いをかけているかもしれない。こうなったらアーセナルもカウンターで陰陽師とか呪術師を雇うしかない。
Arsenal beat Crystal Palace on penalties for place in EFL Cup semi-final against Chelsea
アルテタの試合後コメント「もっと差を拡げているべきだった」
試合直後のアルテタのインタヴュー。AFC公式サイトより。
アルテタ:勝つことができてとてもハッピー。それがわれわれの望みだった。とてもオーガナイズされたチームとの対戦で、とても難しかったが、今日のわれわれはたくさんのチャンスをつくった。
わたしの意見では、差はもっと拡がっているべきだった。しかし、われわれはボックスをもっとうまく守る必要があったし、あのように失点するようなプレイの連続を許してはいけなかった。
しかし、たとえ感情的には受け入れがたかったとしても、わたしが愛するものがあった。とてもよくコントロールし、冷静で、ペナルティもとても自信があった。
(あなたの6年間に7回のペナルティ戦で5回勝利)あのペナルティーズは信じられなかった。選手たちが素晴らしい落ち着きを見せ、パーソナリティとクオリティを見せた。
われわれはとてもよくそれを実行し、最後にはケパがやるべきことをやってくれた。
(現時点で3つのコンペティションでトップにいる)われわれはすべてのコンペティションで生き残っている。それはチームが示す素晴らしい一貫性、クオリティ、一体感だ。今日のチームは8人を変更し、そうなればチームがまとまるのはとても難しい。だから、わたしは自分が観たものをとても誇らしく思う。
今日はいくつか個人からのビッグパフォーマンスもあった。だからうれしい夜になった。
クリスマスを前にして、わたしは今日ここに来てくださった皆さんに感謝を伝えたい。今回もまた素晴らしい雰囲気をつくってくれた。メリークリスマス&ハッピーニューイヤー。
試合後の記者会見。AFC公式サイトより。
(カラバオカップでセミファイナルズに進出……)
- とてもうれしい。セミファイナルには進みたかった
- チームを大きく変更したことを考えれば、わたしはとても満足している。まとまり、エナジー、クオリティを示した
- われわれはたくさんのチャンスをつくったから、94分までに差を大きく拡げているべきだったが、そうはならなかった
- そうなれば、相手にはセットピースからチャンスをつくるクオリティがあり、われわれは失点した
- あの試合の展開は感情的には受け入れがたいが、われわれはそれでも落ち着きを保ったと思う。ペナルティシュートアウトでも、素晴らしい落ち着きとクオリティを見せた
- ケパのこともとてもうれしい。彼のおかげでつぎのラウンドに進めた
(失点について懸念がある?……)
- そうだね。だが、あの失点は、相手を称賛しなければならないものでもある
- しかし、わたしが思うに、その差はもっと拡がっているべきだった
- 自分たちが3-4ゴール決めていれば、最後に何が起ころうが気にならなかった
(最近の試合では僅差がつづく……)
- あれがわれわれのやりたいことだ。チャンスをつくり、なにもさせない。それを継続すべきだと考えている
- たしか、今回もたったひとつのショットしかなかったと思う(※パレスのSoTが1)
- そして、それをやり、選手を信じること
- 今日はゴールを決める大きなチャンスもいくつかあったが、それを決めなかった
- だから、彼らを信じること。トレイニングをつづけて、進歩をつづけていく
(忙しい時期のなかでのスクワッドセレクションのやりくり……)
- わたしはそれは特権だと思う。選手の姿勢のおかげで、その仕事は楽しいものになっている
- われわれは、何ヶ月もアップフロントで選択肢がなかったし、いまはバックラインでその状況がある
- しかし、問題ない。クリスチャン(モスケラ)やケパ、選手にはいろいろな状況があるもの
- 試合でもトレイニングでも与えられた役割をまっとうする。そして試合でプレイすることになれば、やるべきことをやる
- 選手全員にそのマインドセットが必要。なぜなら、その役割は大きいから
- 達成したいものがあるなら、やりかたはそれしかない
- だから、わたしは全員がそのマインドセットと姿勢を持って準備できていることがとてもうれしい
(今夜はより熱意があったと感じる?……)
- そうだね、もちろんもっと大きな差はつけてほしかった。相手は手数をかけないチームだから。ひとつかふたつパスがあれば、ボックスで相手を傷つけられる。そういう話はしていた
- そして、わたしは選手たち全員にこの試合の重要性を理解してもらいたかった
- トロフィを勝ち取りたいなら、その差がかなり小さいことを知っておくべき。それをかなえるには、どんな些細なことにも注意を払う必要がある
(僅差での勝利がチームの士気に与えるもの……)
- そうだね、どんな状況やコンテクストでも勝たねばならないということ
- われわれはふたつの難しい試合があった。なんとか相手を倒した。そして今回ももっと差を拡げているべきだった
- そこは進歩すべきところであり、もっとうまくやらねばならない
- だが同時に、これは選手たちの功績だ。3日ごとに最高レベルでプレイをつづけている
(ジェズースのパフォーマンスについて……)
- とてもうれしい。今日は彼の100試合めだったはず
- その旅については、彼自身が説明している。山あり谷ありの道程だったが、11ヶ月後に選手はあのように信じられないほどのレジリエンス、闘志、魂を見せた
- 彼が戻ってきたことは素晴らしい
(ノーガードのインパクト……)
- とてもいい。彼はとてもとてもよかった
- だが、わたしは驚いてはいない。彼を使うときはそうした話もしている。彼は自分の役割を完璧に理解していた
- 彼はそういう選手であり、ケパもそう。周囲にいる全員をもっとよくする
- そして、彼に試合でプレイする機会があれば、パフォームする
(マルティネリとヒンカピエのフィットネスについて……)
- マルティネリはノックだ。後半はプレイをつづけられなかった
- ピエロについても、なにか違和感がある。彼はエヴァトンでケガをしてしまったから
以上
ケパ・アリザバラガの試合後コメント「すべてのシナリオについて準備している」
パレスのSoTが1で、GKとしてはあまり忙しくない夜だったが、最後にペナルティ戦で大きな仕事をした。試合後インタビュー。AFC公式サイトより。
KA:つぎのラウンドに進めるのだから、うれしい。チームはかなりがんばったと思うよ。前半にはいくつかゴールを決めているべきだったけど。とてもいいプレイをしていた。そして後半は50-50みたいになった。
そうなってすら、ぼくらにはいいチャンスがあった。ぼくらはこの数試合で最後に失点している。そこはよく観ていくべきだろう。あとは選手たちの功績。素晴らしいペナルティーズだった。彼らは試合のなかにいつづけたし、彼らがぼくにセイヴする機会を与えてくれた。
(ペナルティ戦)感情面で、集中し力強くいなければならない。なぜなら、最後の最後に失点しまってそこからペナルティーズなら、相手のテイカーに100%の集中が必要だから。だから、それはマインドセットの変更で、そこがうまくいった。
ぼくらはすべてのシナリオについて準備している。とても強いチームが相手だったから。そういうことも起きる。
それについては以前から話していたんだ。ぼくらにはとてもいいGKのグループがある。お互いに話し、つぎのペナルティに集中する。つねにつぎのことを考えている。
(つぎは古巣のチェルシー)いまはトロフィのことを考える。まだとても強いチームとの試合がある。セミファイナルはどちらの試合もビッグゲイムだと思う。タフな試合になるだろう。しかし、ぼくらはすべての試合に準備している。
ウィリアム・サリバの試合後コメント「(アーセナルが勝ったことのない)CLタイトルを取りたい」
カラバオカップのPOTM。最後の最後に失点のきっかけをつくってしまったファウルは、ほろ苦だった。CBS Sportsによるロールスロイスの試合後インタビュー。
(キミとガブリエルはワールズベストのCBペアと云われている。ティンバーもそのカテゴリー?……)
WS:ダントツで。彼はすごくすごくうまくて、1 v 1で彼に勝つのは不可能だし、攻撃でもかなり強い。彼にはこれからもそれをつづけてほしい。彼はトップトップトッププレイヤー。
( 彼はワールズベストのRB?……)
1番か2番めだね。間違いない。
(CLタイトルかPLタイトル、いま選ぶならどっち?……)
その話はチームメイトたちともよくしていて、PLは大好きだけど、自分としてはCL。アーセナルはそれを取ったことがないから。ぼくのお気に入りはCLだね。
でも、どっちも取れるというなら、ノーは云わないよ(にやり)。













