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【マッチレビュー】25/26 カラバオカップQF アーセナル vs クリスタル・パレス(23/Dec/2025)奇妙な低フォームがつづくもペナルティ戦でSF進出を決める

試合の論点

アーセナル vs クリスタル・パレスのトーキングポインツ。

Guéhiはなんでセレブレイションを拒否したんだろね。

最近おなじみのパターン。しかし勝つ。大丈夫かアーセナル?

ここしばらくは、試合後に既視感、既視感と毎回云っているな。

でも、こんなふうにわかりやすく似たような内容のパフォーマンスを繰り返すというのは、あまりないことなのでは。しかも、めちゃくちゃフラストレイティングだけど、試合には敗けてないというのが。いや、ヴィラは敗けたから例外はあるか。

  • ボールを持って試合をコントロール
  • チャンスを量産
  • なぜかゴールが決まらず
  • ゴールは決めても最少で、オウンゴールかペナルティによる
  • 90+で失点

ケチがつき始めたのは、やっぱり11月のPLサンダランドからかね。90+3に失点し2-2ドロウ。2ポインツ落とした。11月はひとり少ないチェルシーに勝てなかった試合もあり。

そして12月に入ると、PLヴィラで90+4に失点して敗け。

そのあとCLブルージュをはさんで、PLウォルヴズで90分に失点。奇跡的に90+3で再びリードしているが、これは相手のオウンゴールによるもの。

つづいてPLエヴァトンはヨクレスのペナルティで1-0で辛勝。そして今回のリーグカップ・パレス。90+4に失点し同点に追いつかれる。PLやCLなら土壇場で2ポインツ落としたのと同じ。

不運もあるとは思う。GKが突然冴えまくるとか。

今回、エゼのショットがボックス内で相手の手にヒットしたシーンは、VARがあれば完全にハンドボール判定だったと思うので、そういう不運はあるっちゃある。それとてペナルティだが、それでもあの流れでゴールは大きかったろう。

そもそもあまりゴールの入らないスポーツであるフットボールで、90分以降の失点なんて不運そのものだ。

だがしかし、そんな不運が何度も繰り返されるというのは、やはりおかしい。チャンスをつくってもつくってもゴールできないというのも自然に反することだろうが、それも繰り返されている。

これはオカルトめいているが、やっぱり勢いとか運勢みたいなことなんでしょうなあ。前にも似たようなこと書いたな。ケチャップのフタがかたい。

だから、どこかできっかけをつかめれば、またファインフォームになれるはず。そう信じる。そして、今年ビッグタイトルを取るなら、どうしたってそれをやらねばならない。このまま低空飛行でちょっとづつポインツを削られていくみたいなことはつづけてはいられない。

週末のPLブライトン(H)、あるいは来週のPLヴィラ(H)。このあたりは、結果も内容も得られるなら、かなり自信ブーストにはなりそう。とくにヴィラは叩き潰す必要がある。

アーセナルの皆さんには、どうにかして勢いを取り戻してほしい。

ジェズースがいきなりファインフォーム。ヨクレスとの違いが鮮明

ふつう長期離脱から戻ってきた選手というのは、本来のフォームを戻すのに時間がかかるもの。それが全然ないというのはどういうことか。

9としてスタートしたこの試合もかなり好調のようだった。惜しくもGKに阻まれたもののネリのクロスを頭で合わせたショットは、決まっていてもおかしくなかっただろう。

今回のマルティネリの好調も「波長が合う」ジェズースの存在と合わせて論じる向きもあったり、やはり彼は周囲の選手たちを活性化させる存在。

復帰以降、まだ彼にゴールやアシストといったはっきりとした結果は出ていないので、世間的にも9のポジション争いのような議論には至っていないが、ヨクレスとの比較は当然される。

直近3試合の比較では(※相手も違うので単純比較は危険だが)、チームプレイへの関与について違いが鮮明になっている。これP90にすると、もっと差が大きくなる。

ヨクレス(208分):タッチ45、パス10

ジェズース(62分):タッチ51、パス28

基本的にストライカーの仕事はゴール。その点を買われたのがヨクレスながら、もし彼が今後もゴールに苦しむようなことがあれば、総合的にはジェズースを使ったほうがチームの攻撃にいい影響を与えるという判断はありうる。

あるいは、ハヴァーツが戻れば。彼との競争もある。

だから、結局ヨクレスはあのプレイスタイルは今後も変わらないだろうし、彼がこのチームで生き残る/成功するにはゴールを決めるしかないのだろう。ゴールさえ決めてくれれば、タッチもパスも周囲との連携も関係ねえ。

今後、この3人のFWをどう使っていくのか。楽しみになってきた。

マルティネリのベストパフォーマンス

ケガしてしまったので、前半だけながら。水を得た魚のごとき圧倒的パフォーマンス。

左ワイドでボールを持って前にいるDFに1 v 1を挑めば、毎回のように相手を出し抜き。彼と何度も対峙していたのはWBのJaydee Canvotと思われるが、彼はまさにちんちんにされていた。DFにとっては悪夢。

キレてるなあ。

これも、ガビー・ジェイズース効果なのだろうか。

一部のアーセナルファンからはマジで人気ないネリだが、アーセナルの選手たちはみんな彼をリスペクトしてる。以前Arsenal Mediaのコンテンツで、「チームメイトのアビリティをひとつもらえるなら?」みたいな質問に対し、少なくない選手たちが「マルティネリのペイス」と答えていた。最近もヒンカピエがチームでもっともテクニックある選手として、ネリの名前を挙げていた。

そんな彼のいいところが、すごく出ていたこの試合の前半だった。

ケガは、相手のDFとヒザ同士がぶつかる痛いやつで、あの流れだったから彼もやや調子に乗って無理めなチャレンジをしかけてしまった。

プレイできないほどひどいケガには観えなかったが、重いケガでないことを祈ろう。

おれはキミをあきらめない。

その他選手について

ノーガードは目立ってよかったんじゃないの。アルテタの見方を変えさせるくらいのインパクトはあったと感じた。

正直、彼はPLでもCLでも、もっとチャンスを与えられていい選手に思える。とくに終盤リードを守りたいときやチームに疲れがあるとき。アルテタは、ズビメンディやライスの負荷管理を慎重にやっているように見えるから、ノーガードにチャンスを与えることは彼らレギュラー選手にも恩恵がある。彼はもっと信頼できる。

カラフィオーリとティンバーも、この試合でクオリティを見せつけた。

ひさしぶりのMLSは、ややサビつきは感じた。少なくとも、昨シーズンにレギュラーでプレイしていたころのオーラはない。時間がたつにしたがって、試合に入っていったようにも見えたので、彼のフォームを上げるなら、やはり試合で使っていくしかない。彼に、自分は信頼されていると自信を与えねば。

そういう意味で残念だったのが、この試合でプレイしなかったワネーリ。最近はひどく冷遇されていると感じる。

アルテタというひとは、過去にも若いサリバや若いマルティネリなどプロスペクトを冷遇しているように見えた時期もあるので、いまの彼らの姿を観れば今後のことはわからないが、現状このままならやはり冬にはローンに出したほうが、本人のためにもチームのためにもいいはず。

彼が今シーズンここまででスタートした試合は3試合に過ぎず、それはケパと同じという。このあとAMとしてもプレイできるハヴァーツあるいはダウマンが戻ってくれば、彼の機会はますます限定される。最初から試合で使う気のない選手をベンチにおいておく必要はない。

Free Ethan.

 

この試合については以上

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プレヴューエントリでは、試合の結果がわかるようなコメントはお控えください
お互いリスペクトしあって楽しく使いましょう

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