試合の論点
アーセナル vs ブライトンのトーキングポインツ。
Securing the bag.
Enjoy highlights from today’s 2-1 success over Brighton & Hove Albion 📺 pic.twitter.com/5PeL3bTK1n
— Arsenal (@Arsenal) December 27, 2025
こちらは攻撃だけまとめた非公式ハイライト。みごたえあり。このあと消えるかも。
All of our attacks vs Brighton pic.twitter.com/jOwvNJz2Y0
— 👨🏽🦯➡️ (@user84848384) December 27, 2025
変わらぬトレンド。だがポジティヴなきざし
今回はまたまたオウンゴールもあり、完璧な試合運びから終盤の苦しみもありで、びっくりするほどこれまでどおりだった。あらたなケガ人も出て。
このブログでも何度も書いているように、ぼくはこれはもう持続可能性がないと思っていて、もし今後もこれをつづけるなら、どこかでポインツは落とすはずで、そうなれば今年の目標達成もかなわない。
だが、そう云いながら今回もそれでもなんとか最低限の結果は得ているという、もうどういう顔をすればいいのかわからない試合後だった。
チャンス量に対してゴールが少なすぎる件についても、思うところはいくつかあるのだけど(ファイナルサードまでたどり着いたときに、そのままゴールを目指さず一息ついてしまうとか。せっかくのケイオス状況がそれで解消)、それにしたってさすがにゴールが少なすぎると思うのだよね。もっと決まっていてるのが自然。
だから、ある部分は不可抗力というのか、奇妙だと思う。自然に反している。やはり呪いか。
そういうよくない流れがありつつ、この試合ではいいこともいくつかあった。
ひとつは、オーデガード。彼はひさしぶりに彼らしいゴールを決めただけでなく、アシスト記録こそなかったものの、いくつもチャンスをつくった(5)。
彼は16試合ぶり(前回のゴールから216日)のゴールだそうで、彼自身があのようにゴール脅威になってくれると、アーセナルの攻撃はだいぶ助かる。
それとライス。サカやライスのようなワールドクラスは、毎試合で高いスタンダードを見せているわけだが、この試合の彼はなんとRB。キャリア初?

試合前は、RBとか云ってもどうせinvertしていつもどおりのポジションでプレイするんだろうと思っていたら、想像以上にRBだった。ジュリティンがプレイしているエリア。いや、もっと右タッチラインにいたかも。MFには、オーデガード・ズビメンディ・メリーノがいたので、自重して彼らとポジションがかぶらないように配慮したのかもしれない。
フルバックとして最後まで激しく上下動できるあのスタミナ、縦の狭いエリアにパスを通すテクニック、プレス耐性。選手としての総合力からしても、ワイドで守備的にプレイすることもなんの問題もないように見えた。
今後彼がどれだけあそこでプレイする機会があるのかわからないが、あらたなオプションをみつけたのは間違いなくポジティヴ。
そして、この試合ではガブリエルが復帰した。
およそ20分間のプレイでタッチ11。この試合は、おそらく彼にとっては火曜のヴィラを見据えた起用だったと思われる。
いまカラフィオーリとティンバーがどれほどの離脱になるかわからないが、ここで彼が帰って来ることは、チームにとってはかなり大きい。守備の要であり、精神的支柱であり。
ガブリエルがこのトレンドを変えてくれるきっかけになることを祈りたい。
またまた不発ヨクレスに議論噴出。そして時間切れがせまる
今回も結果は出ずのVG。ショッツ3、SoT2で0.60xG。あのGK正面だった強烈なやつは決まってほしかった。
そして試合後は、彼のパフォーマンスについてファンのあいだでも喧々諤々の議論になっていたという。r/Gunnersのあるサブはコメントが700+。とても盛り上がっていた。
否定派、擁護派、それぞれの意見があり、興味深かった。
試合後ソーシャルメディアでとくに注目されていたのは、このクリップ。ブカちゃんからの右からのクロスに対し、ヨクレスとマルティネリがどう動いたかの比較。
Look at the difference in box movement.
Gyokeres – no intent to cut across his defender and hides behind Van Hecke.
Martinelli – darts towards the near post and anticipates the cross from Saka. pic.twitter.com/rLDGVCH1H4
— – (@imzftbi) December 27, 2025
もちろん、これはネリの動きがFWとして理想的なのに対し、ヨクレスの動きが適切ではなかったという事例として挙げられている。
まあ、これだけ観ればそうですねとしか云えないのだが、さすがにこれはヨクレスにあまりフェアじゃないような気もしている。彼だって状況によってはネリのように動くだろう。この試合の彼はたまたま悪かったといって擁護するつもりもないが。
そもそもそういうFWの動きを知らない選手なら、最初からアーセナルは彼を取らなかったと思う。
この試合しょっぱなの彼の弱々しいショットもやり玉にあげられているが、あんなのHaalandだってたまにやるだろ(しらんけど)。
そういう意味では、否定派の意見はちょっと短絡的なものが多い。みんなが彼に期待した「ゴール前でのキラーな本能」を見せてくれない以上、観ているほうもフラストレイションもたまるし、文句を云いたくなる気持ちもわかるけど。
それに、今回の試合でも彼が下がったあとにBHAに流れが傾いたみたいな、彼の結果(ゴール)ではなくプレスなどの守備のワークレイトで擁護するなら、これまでのアーセナルの9たちと同じで、それもあまりいいことのようには思えない。
だが、ここでアーセナルのファンが彼に対して失格の烙印を押すみたいな空気はつくるべきではないとは思える。だって、そんなの彼の自信を奪うだけでチームにはなんの解決にもならないのだから。いま彼に必要なのは、自信と落ち着き。リーグへの理解もつづけているだろうし、自分ならできると彼に思わせないと。
とはいえ、そろそろ時間切れの恐れもある。
そろそろハヴァーツが戻ってくれば、彼だけに9を頼るような状況はひとまず解消される。ハヴァーツの復帰は12月中とも云われ、つぎは12月最後の試合。もしかしたら、つぎのヴィラでベンチに入るかもしれない。
今後は、このふたりとジェズースで9をシェアしていくことになるだろう。そして、数試合後には誰が9のレギュラーとしてスタートするようになっているか判明しているはず。
だから、ヨクレスにはこの試合で結果を出してもらいたかった。このままでは、彼がスターターになれそうにない。
もちろん、ハヴァーツが来ることでヨクレスにいい効果がないとはいえない。こちらがリードしながら終盤に入れば、膠着した状況よりも彼が使えるスペイスもあるだろうし。
シーズンを半分消化したここまで、ヨクレスが思いのほか(?)苦しんでしまったのが残念だった。チームも本人も、ファンだって、もっといいものを期待していた。
だが、ハヴァーツと切磋琢磨しながら過ごすことになる残りシーズン。彼になにかを見つけてほしいものだ。
ラヤが救う
もはやゴール。
How did David Raya keep that out? 🤯
🔴 @Arsenal pic.twitter.com/lQWjrGcZWw
— Premier League (@premierleague) December 28, 2025
この試合については以上












