すでにデイヴィッド・オーンステインやファブリツィオ・ロマーノも報じているように、アーセナルはアンデルレヒトのMFサンビ・ロコンガと、ここ数日で急浮上していたベンフィカのLBヌーノ・タヴァレスのふたりの獲得に近づいているということ。
どちらも数日以内にはサインの見込みということなので、もう取り引きは最終的なステイジにいると見てよさそうである。
アーセナルのファンとしては、ターゲットの噂ばかりが先行して、なかなか案件が決まらないことにやきもきしていたが(いつものことか)、必要だったCMとLBというふたつのエリアの補強がここで成立するとなれば、これはめでたい。
アルバート・サンビ・ロコンガを€17.5Mで獲得へ
昨日のロマーノ。
Lokonga deal progressing and ‘close’. Official bid from Arsenal confirmed as reported yesterday – more details:
€17.5m guaranteed fee, €4.5m as potential add ons, 5% future sale percentage [Anderlecht want 15%]. 🇧🇪 #AFC
Lokonga wants Arsenal – personal terms already agreed. https://t.co/lX6c9RzH5j
— Fabrizio Romano (@FabrizioRomano) June 29, 2021
ロマーノ:ロコンガの話は進んでいて「もうすぐ」。昨日伝えられたようにアーセナルからすでに公式なオファーがあった。
移籍金は€17.5Mが保証され、これに条件達成で€4.5Mのアドオンがつく。さらに5%のセルオンもつく(アンデルレヒトは15%のセルオンを求めていた)。
ロコンガはアーセナル移籍を希望している。個人条件はすでに合意済み。
アドオンというのは、EL出場とか、CL出場とか、XX試合以上出場とか、もろもろ条件達成に合わせてインセンティヴボーナスが支払われる契約。
セルオンは、将来の選手を売却したときに得る移籍金をシェアする契約。5%で相手が納得するなら悪くなさげ。100Mで売れてもアンデルレヒトに払うのは5Mだけ。
当初、アンデルレヒトはロコンガに最低でも€20Mを求めると云われていたので、€17.5M+4.5Mは妥当な取り引きと思われる。
ロコンガについては、先日このブログでも伝えている。ボールプログレッションに長けたCM。
アーセナルがアンデルレヒトのCMアルバート・サンビ・ロコンガにオファー | ARSENAL CHANGE EVERYTHING
まだ21才ということで、いきなりジャカの後任としてレギュラーでプレイするのは荷が重いだろうが、将来性に期待できる優秀なMFなら大歓迎。いずれにせよ楽しみだ。
よかったよかった。
そして。
ベンフィカのLB、ヌーノ・タヴァレスを€8Mで獲得へ
この2-3日で突然来た。この情報が明るみに出てから契約成立までの短さは、マテオ・ゲンドゥージのときを思い出す。
Nuno Tavares(ヌーノ・タヴァレス)は、ベンフィカの21才レフトバック。ポルトガルU-21代表。ベルナルド・シルヴァとかジョアン・フェリックスとかやべえ選手をたくさん輩出しているベンフィカアカデミー出身。
昨日のオーンステイン。
As others have reported, Arsenal are pursuing a deal for Benfica left-back Nuno Tavares. #AFC focus has been a Tierney back-up aged roughly 20/22 & 21yo Tavares would fit the bill. Could be done for around €10m or less. With @gunnerblog for @TheAthleticUK https://t.co/GNKuawS46I
— David Ornstein (@David_Ornstein) June 28, 2021
オーンステイン:すでに報道されているとおり、アーセナルはベンフィカのレフトバック、Nuno Tavaresを求めている。アーセナルはティアニーのバックアップとして20-22才くらいの年齢の選手を探しており、Tavaresは条件にもぴったり合う。€10Mかそれ以下で成立するかもしれない。
昨日の『GOAL』(チャールズ・ワッツ)。
Arsenal in talks with Benfica over £7m Tavares | Goal.com
GOALがつかんだ情報によれば、このレフトバックとの交渉は現在進行中である。ポルトガルならびにイングランドのソースも選手へのアーセナルの興味を認めている。
この21才は、昨シーズンにベンフィカですべてのコンペティションズで19試合プレイ。彼は、先週に長期契約を結んだキーラン・ティアニーのバックアップと見られている。
ベンフィカとアーセナルの交渉は進んでいて、移籍金はおよそ£7Mになりそう。まだ合意には至っていないが、Tavaresにはほかのヨーロピアンクラブスからの関心もあるため、アーセナルは早い取り引きを望んでいる。
Tavaresは昨シーズンのELノックアウトステイジのベンフィカ・アーセナル戦でもサブでプレイしていた。
全然おぼえてない!
『ESPN』(ジェイムス・オリー)によれば、ベンフィカの要求は€12Mだが、アーセナルは(もっと低い金額で)彼の獲得に自信を持っているということ。
ロマーノは「Tavaresは€8M+アドオンでHere we go soon」と、ロコンガと合わせてほぼ決まり認定。
Arsenal are set to complete both Nuno Tavares and Lokonga signings in the next few days – confirmed and here we go soon ⚪️🔴 #AFC
Lokonga will join for €17.5m + add ons, now final details on future sale %.
Paperworks to be signed soon with Benfica for Tavares [€8m + add ons]. https://t.co/lX6c9RzH5j
— Fabrizio Romano (@FabrizioRomano) June 29, 2021
タヴァレスのもろもろについては、獲得が決まったら、このブログでまた詳しくお伝えしよう。
LBだけでなくRBでもプレイできるということで、プレイ動画を観ると右足のキックも悪くない。実質両足つかいという評価も納得のフルバック。これはよいゾ。
「この夏アーセナルは少なくとも4-5人の重要なサインをする」
このタヴァレスの件について書いていた『The Athletic』の記事のなかで、“The club entered the window hoping to add at least four to five significant signings to strengthen the first-team squad.”という一節が注目を集めていた。アーセナルはファーストチームスクワッドを強化するために、最低でも4-5人のシグニフィカントな選手を取りますよと。
€8Mのタヴァレスがそこに含まれるのかどうかは微妙なところだが、ロコンガ(17.5M+)はどうか。
残りは誰/どこになるのだろう。
いまの流れだとベン・ホワイト(50M+)とアーロン・ラムズデイル(20M+)はほんとうに来そう。
CM、LB、CB、GKと取っていて、あと必ず必要と思われるのはRBとAMか。レギュラーのCMも。
ちなみにジェイムス・マディソンは、移籍金があまりにも高すぎるということでアーセナルは足踏み状態だという報道が先日あった。まあ想像されたなりゆきであり、そりゃそうだろうとしか云えない。レスターが中心選手をライヴァルクラブに売ることに前向きのはずもないのだし。
ただ、アタッキングMFの候補はマディソン以外にセカンドオプションもサードオプションもあるはず。
ぼくだけじゃないと思うが、やっぱりアタッキングMFの補強が一番の楽しみであり、どんな選手が来るのかとにかくワクワクしている。
CBに50M以上をぶっこむのだから、AMには当然それ以上を期待する。
おわり