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【マッチレビュー】17/18EPL アーセナル vs WBA(25/09/2017)

快勝といっていいものか。WBAをホームに迎えたEPLの一戦は一抹のモヤモヤが残るもののアーセナルの2-0勝利に終わった。

Arsenal 2-0 West Brom: Alexandre Lacazette scores twice in Gunners win




アーセナルのスターティングイレブン

エジルがベンチ濃厚ということで、ほぼ予想どおりの布陣ではあったがエルネニーをCMに入れてラムジーをひとつ前に上げてきたのはちょっと意外だった。ラムジーのアタッカー起用というのは、本人はウェールズで慣れている役割とはいえ、アーセナルでは久しぶりに見ることになった。

アーセナル VS WBAの論点

ラカゼットが2得点

デビューからホーム3戦連続得点はアーセナルでも初めてとのこと。今回はいわゆるごっつぁんゴールとペナルティであったけれど、どんなゴールであれ、ストライカーが得点するというのはやっぱり素晴らしい。あのピロピロパフォーマンスも好きになってきた(あれはなに?)。

ラカゼットという選手がどういう選手かだんだんわかってきたけれど、ほんとに点で合わせるストライカーという感じなんだな。彼はファイナルサードで全然ボールを持たない。ワンタッチかツータッチですぐに味方にボールを預けてしまう。ボールを持ったときに囲まれても決して慌てずテクニックで相手をいなして良さげなところにパスを通してしまうので、ボールキープが苦手なわけじゃない。そういうスタイルなのだ。

ただ見ているほうとしては若干の物足りなさもある。淡白とでもいうか。彼がサンチェスの半分くらいドリブルするようになったら、もしかしたらアーセナルの攻撃はもっとおもしろくなるのかもしれない。

ビルドアップ問題でモヤモヤ

ラムジーを上げたことが影響したのかわからないが、この試合前半しばらくはアーセナルはCBからのビルドアップに苦労した。WBAはコンパクトに守備陣形を保ち、アーセナルの3CBがボールを持ったときにはきっちりと3人がそれぞれにプレスをかけてきた。このやり方はアーセナルの3-4-3をかなり研究してきたなという印象だった。結果、前半WBAには何度か危険なチャンスもつくられた。

3人のCBに同時にプレスをかけられCMをマークされていると五分五分のロングボールを送るよりなくなる。明らかな格下でもこれをやられると予想外に苦戦する。昨シーズンのマンシティもこれで何度かやられていたのでアーセナルに限った問題ではないが、こういった思い切ったプレッシングをやられたときにそれを無効化できるプランB、プランCを持っておかねばならないと思う。

CBから短いパスをつないで着実にビルドアップするには、いかにCMが狭いエリアでCBから受けたボールを前に運べるかが重要だが、そこは今回やはりラムジーの不在を感じさせるものがあった。エルネニーもいい選手だが、個人技でフェイントをかけてプレスをかいくぐるような動きのテクニックではラムジーのほうがまだうまい。

ジャカは繰り出すパスはもちろん精度が高いが、そういう狭い局面でのリンクプレイがあまり得意そうに見えず、若干危なかっしい。ジャカがビルドアップで引っかかり危機に陥るというシーンは何度も見た気がする。あの低いポジションでヘマをやられると致命的なのだ。チェンバレンをCMで使いたくなかった理由でもあると思う。たまに100点を取る選手よりつねに80点をキープできる選手のほうがCMに向いている。

1年半もいないカソルラがいまだに熱望されているのは、そういったビルドアップの問題も大きいだろう。彼より上手にCBと前線を繋げられる選手はいない。移籍マーケットでカソルラの後継者を取れなかったことが悔やまれれる。ちなみにボスの最新コメントではカソルラはクリスマス後に復帰できるかもとのこと。

ペナルティ問題

これは深く突っ込まないでおくか。ムスタフィのアレはライブで観ていた当初、わ、ペナルティやっちまったか!と思ってリプレイをみて足引っ込めてるしなんだやっぱりPKじゃないじゃないかと胸をなでおろし先程ハイライトを改めて観たらやっぱりペナルティだった。ムスタフィの膝が当たってしまっているように見えるのでまあPKでしょうな。でも写真見るとやっぱり膝が触れる瞬間ではすでに足元は滑っているっぽくも見えるので自分の勢いで滑ったといえなくもない。いやでもあれはふつうにPKを取られるシーンだ。あれを取らなかったレフェリーは何なんだ。

※画像はSKY SPORTSより

しかしなんであれもっとアピールしなかったのかね。倒されたジェイ・ロドリゲスも大げさに騒ぐでもなく淡々と続けていたので余計PKぽくなかったかもしれない。

まあでも勝つクラブとはそういった運も味方につけるものだ。



DAZN日本語実況鈴木健氏問題

DAZNのサイトを訪れて今晩のコメンタリーに「実況:鈴木健」を見つけて絶望したのはぼくだけだろうか。もうね。イライラするんだよ。この人の話し方が。ご本人には大変に申し訳ないが本当に苦痛でしょうがない。ベテランのアナウンサーに知ったかぶりといったら失礼だけど、随所にそういう感じが出てきてどうしてもイラッとしてしまう。ほかの多くの実況には感じないこの感覚。何なんだろうか。

あとね、DAZNではOptaデータを中継中リアルタイムに確認することができるようで、スタッツを教えてくれることはありがたいんだがそれについて話しすぎではないか。走行距離とかスプリントとかそりゃあ知れるなら知りたいけど、試合中に何度も何度も言及するようなことだろうか? またかよ!といいたくなってしまう。

それと今回の中継でこの鈴木某氏はクリホヴィアク(Grzegorz Krychowiak)を最初から最後まで「クリホヴァイク」と独自の発音で呼んでいたのは理解に苦しんだ。解説の清水英斗さんが訂正するつもりだったのかやんわりクリホヴィアクと呼んでんのが笑ってしまったけど。もしかしたら現地読みなのかと思ってあとで調べてしまったよ。TransferMarketで選手名の発音が音声で聞けるのだけどふつうに「クリホヴィアク」だった。おれのなかで悪名高い日本語Wikipediaでさえクリホヴィアクだ。なんなんだろうか。出身地(ポーランド)読みでもなく英語読みでもないまったく独自の呼び方を開発するのはまじでやめていただきたい。※ちなみにアーセナル公式ハイライト動画の英語コメンタリーでは「クリショヴィアク」と聞こえた。クリホヴァイクはまじどこから来たんだよ(笑)。

最悪なのはこの人、それなりにキャリアがあるからなのか割りと人気カードに起用されるみたいで、今後もアーセナルの実況に登場することが予想されることだ。がっくり。倉敷さんとか西岡さんはJだけじゃなくプレミアリーグもやってほしいよ。ほんとに。

ナチョ・モンレアルという漢

いやああのスーパーなクリアランスにはしびれた。MOMはおれたちのナチョ。

格下が相手のときはこの3CBというのは非常につよい。機動力に長けていて、それなりに前にパスも出せる。そしてWBにコラシナツがいれば、モンレアルがLBヅラしてドリブルで上がっていくこともできる。この左サイドはうまくいくときはわりと理想的な布陣ではないだろうか。

 

以上。

 

アーセナルはなんだかんだエミレーツではあんまり負けてないんだね。2016年9月以来この1年間でわずかに1敗。逆にどんだけアウェイの成績が悪いのかという。

つぎは木曜夜(日本時間金曜朝)のUEL、BATE Borisov。アウェイマッチ。そして日曜にはEPLと過密日程のガナーズ。そろそろけが人が出てきてもおかしくない頃合いだが……。

 

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One Commnet on “【マッチレビュー】17/18EPL アーセナル vs WBA(25/09/2017)

  1. こんばんは。
    私もジャカの所が見ていて一番怖いです。
    あそこでボール取られると致命的ということもありますが、ジャカの場合特に瞬発力が無いので彼自身がボールロストした場合、自身でチェイスして取り返す可能性なんてほとんど無いですよね。取り返そうとしてもカード貰ってるイメージしかありません。。

    また、ジャカにしては珍しく相手をドリブルで否そうとするテクニカルなプレーが1つありましたが、発想は良くても動作があまりにも遅すぎるので、綺麗に身体を入れられ刈り取られてましたね。やっぱりジャカに足元を求めるのは酷ですかね。意識すればスペースに運ぶ程度のドリブルくらいは出来ると思うんですが。。

    個人的に全盛期のバリーなんか良いお手本になると思うんです!プレースタイルも利き足もポジションもカードの数も。

    ジャカの文句ばかりですみません。笑

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