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ハイフン名の謎

休日らしい話題。

個人的に、しばらく以前から、アーセナルやPLフットボールの情報を観ていて、なんとなく不思議に感じていたことがある。

それは、英国人選手の名前の「ハイフンで連なった名字」。それがとくに増えている気がしていて。なんのことかわからんですか。アレです。アーセナル的には、Smith-Rowe(※後述するようにハイフンなしだったので訂正)とかMaitland-NilesとかJohn-Julesとか。ああいうハイフンでつながった姓の選手たち。以前はいまほどではなかったような。

そして、いまから3日ほど前、アーセナルアカデミーで「Amario Cozier-Duberry」という17才の選手がプロ契約を結んだということがクラブからアナウンスされたときに、r/Gunnersの当該サブでもそのことがスレ違いの話題に。ぼくもずっと疑問に思っていたことなので、興味深くスレッドを読んだ次第。

自分でもすこし調べてみたので、今回はそれを共有しよう!

既出すぎる話題だったらごめんね。



アーセナルユースと「ダブルバレルドネイム」

くだんのサブ [Arsenal] Amario Cozier-Duberry signs professional contract から、いくつかのやりとりを引用してみよう。

アーセナルではハイフン名(hyphenated names)の勝利がつづいているな。アカデミーの名前もHale-Endにすべきじゃない?

↑ちょっと訊きたいんだけど。最近英国ではハイフンがついたラストネイムが流行ってる理由があるの?

↑伝統的に、女性は結婚のときに男性のラストネイムを名乗るけど、婚外子の赤ちゃんが増えて、それが減ってきていてるんだ。そういうカップルは、どちらかのラストネイムを選ぶよりも、ダブルバレルドネイム(double barrelled names)を選ぶことがわりとある。

↑じゃあ、ハイフン名のふたりが結婚したらどうなんの? 彼らの子どもは全部で4つの名前を名乗る?

↑アーセナルからクアドラプルバレルドなタレントが出てくるのが待ちきれないな。

↑ハイフン名の家の子は、どっちかの名前を選ぶんじゃない? Wilson-NewtonとSmith-Jacksonだったら、Wilson-Jacksonを名乗るとか。

↑赤ちゃんがしゃべれるかな。

↑ハハ。ぼくが云う「child」は大人の子どもね。自分の親が別のハイフン名のひとと結婚したりとか。

↑いまアーセナルユースでは、ダブルバレルドの名前の選手だけにプロ契約を与える戦略に違いない。

ハイフン名(ダブルバレルド名)は、両親の姓を両方あわせて使っているということ。なるほど知らなかった。いろいろ勉強になる。

Wikipediaにも「Double-barrelled name」というページがある。

英国だけでなく、ヒスパニック(スペイン系)、ドイツなどでもこういったふたつのラストネイムを(ハイフンで)くっつけた名字は一般的/伝統的にあるらしい。

これは、“double surname”や“hyphenated surname”とも呼ばれ、“Double-barrelled”の語源はショットガン(Double-barrelled Shotgun・二連式ショットガン)が由来という説もあるということ。

日本でも、夫婦別姓の議論や、最近インターネットで話題になっていた離婚後も名字を変えなかった女性の戸籍とか、われわれもこの手の姓名に関するニュースは日常的に目にしているが、このような西欧の習慣だと、日本人の感覚からすると激しく混乱しそうに感じる。本人確認とかパスポートとかすごいめんどくさそう。AさんとBさんがいて、A-Bさんがあらたに生まれるわけで。いわゆる日本の伝統的家族観の支持者が発狂してしまう。

EPLで「ダブルバレルドネイム」の選手が増加

さて、話をもとに戻すと、このハイフン名をちょっと調べたら2017年にこんな記事があった。『Daily Mail』。

It’s the age of the double-barrelled Premier League star

EPLでも、このダブルバレルドネイムの選手は、いまから5年前の時点で、急速に増えてきたと思われていたようである。増えてると感じていたのは、やっぱり錯覚じゃなかった。

記事から縦長すぎるグラフィックを拝借。James Ward-ProwseからTrent Alexander-Arnoldまで。

シャツに「オックスレイド・チェンバレン」の名前入れオプションが£18。笑える。。ダブルバレルドじゃないけど、ソクラティス(Papastathopoulos)も長すぎる系の名前で苦労してたエピソードがあったのを思い出す。

グラフィックを観れば、ダブルバレルドネイムの著しい増加は一目瞭然。16/17の時点で18名。これ以降、この5年でさらに増えているんじゃなかろうか。

この記事でも、ダブルバレルド名の増加の理由は、多くの女性が自分のラストネイムをキープするようになったからだとしている。

Smith Roweにはハイフンなし

さらにこの話題でこんな記事を見つけた。ESRのダブルバレルド名にハイフンがない件について『The Sun』独占。2021年の3月の記事。最近の記事だが、これはまったく気づかなかった。

Arsenal star Smith Rowe admits he doesn’t know why his name doesn’t have hyphen

ESR:(シャツのダブルバレルド名にハイフンがない?)ぶっちゃけ、ぼくはあまり気にしたことない。まあ、気に入ってるかな。マムは怒るかもしれないけど! それを入れられるのが好きじゃないから。

ぼくは、なんでそこにハイフンがないのかなんて訊かれたこともないよ。マムはそこに(ハイフンが)なくてもいいんだって云ってたけど。そういうものでしょ。気にしないよ!

非常にどうでもいいことを訊かれた感じが(笑い)。まさに英国の東スポ。

 

ということで、ダブルバレルドネイム。日本語だとふさわしい訳はなんだろ。

この手の名字の名前の選手が増えているということは、それだけ若い選手に多いということでもある。アーセナルでもアカデミー選手のほうがとくに多い印象はある(英国人がメインだからかもしれない)。

今後どんどん増えていくんだろうか。

 

おわり



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4 Comments on “ハイフン名の謎

  1. 全く知らなかったのでとても興味深く、また理解が深まりました

  2. ありがとうございます。とても面白かったです。
    うまく言えないけど、こういう文化的な面?を学ぶ機会があるってのも、海外リーグファンである副産物で、すごく大切なことだと思います。
    サッカーって良いよね。

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