この数日のアーセナル界隈はほんとうに目まぐるしい。ニュースが山盛り。
さて、すでにポルトからはアナウンスがあったため、ニュースというにはやや新鮮味に欠けるが、ようやく昨日、アーセナルもファビオ・ヴィエラ(Fabio Vieira)の獲得を正式に発表した。
Fabio Vieira joins on long-term contract
前評判ゆえに、ファンからの期待もかなり大きい。
アーセナルがファビオ・ヴィエラの獲得を発表
Bem-vindo, Fabio ❤️
— Arsenal (@Arsenal) June 21, 2022
半日でRTが2万ごえ。さすがに注目度が高い。
ベルカンプ、ファブレガス、カソルラ、アンリ……。ここはパトリック・ヴィエラにも触れてもらいたかった。
なお、AFCアドミンはこの発表の直前に、F A B I Oから始まるtweetsで、日本で云ういわゆる縦読みを披露。今回もやっぱりノリノリだった。tweet芸。
Or it could be a coincidence? 👀 https://t.co/3dK5OQ8h1G
— Arsenal (@Arsenal) June 21, 2022
えらいひとたちのコメンツ。
エドゥ:われわれは、ポルトとファビオの取引を完了させることができてとても満足している。
ファビオは、ファイナルサードで楽にボールが持てるという特別なクオリティーズをもった選手。われわれ全員が彼といっしょに取り組めることを期待しているし、これからしてくれるだろうアーセナルへの貢献を楽しむつもりだ。
アーセナルは今後もひきつづきハードワークをつづけ、できるだけ力強くこの移籍ウィンドウをフィニッシュさせたい。
アルテタ:クラブがこのように特別なタレントを見つけ、サインしたことについて、わたしはすごくワクワクしている。
ファビオは、とてもクリエイティヴな選手であり、われわれの攻撃プレイに高いクオリティとヴァーサティリティをもたらしてくれる。われわれはファビオと彼の家族を歓迎する。新シーズンに向けて、彼とのワークを始めるのが楽しみだ。
ナンバーも事前にリークされていたとおり21に決定。
昨日6月21日発表のタイミングは、これに合わせたんじゃないかとの説も。
彼はインスタでのポストから、一度ロンドンに来てアーセナルとサインをし、またすぐにホリデイを過ごしていたミコノス島(ギリシャ)に戻ったらしいことがわかっている。
エンケティアの契約発表のときの写真と今回と、エドゥが同じ穴あきジーンズを履いているということに気づいたファンもいて、ふたりが契約書にサインした日は同じだったのかもしれない。まあ、いくらフォトセッションがあるといって、エドゥもわざわざ着替えないもんな(笑い)。
アーセナル移籍を語るファビオ・ヴィエラ「チームのために全力をつくす」
本人インタヴュー。AFCオフィシャルサイトより。まったく緊張してる様子なし。「ファーストインタヴュー」だから、つづきがあるのかも。
(ファビオ、アーセナルへようこそ! この移籍にキミはどれほど興奮してる?)
ファビオ・ヴィエラ:もちろんドキドキだよ。これはぼくのキャリアのなかでも重要な一歩になる。アーセナルは巨大で歴史あるクラブ。だから、ここがぼくのあたらしいホームになることがすごくうれしいんだ。
(すべてがすぐに決まった。どんなプロセスだったのか教えてくれる?)
たしかに素早いプロセスだった。そこには、ぼくが惹かれるものがあったんだ。クラブのひとたちと面会したことは、ぼくにはほんとにポジティヴだった。ここにいるのがとてもうれしいし、ぼくはチームに全力をつくすためにここにいる。
(なにが決断を促した?)
云ったように、アーセナルは歴史的な英国のクラブ。世界でも最大のクラブスのひとつ。アーセナルがすばらしいチームだとみんなが知っている。それが、ぼくがアーセナルを選んだ理由のひとつだった。ぼくは、このチームのプレイがほんとに好きなんだ。始めるのが待ち遠しい。
(ミケル・アルテタにはもう会った? 彼はキミになんと云っていた?)
まだ彼とは直接は会ってないんだ。でも、話はしたよ。彼が云っていたのは、ぼくとワークを始めるのが楽しみだということと、ぼくとうちの家族のこともよく知りたいと。
(キミのプレイのスタイルを教えてくれる?)
ぼくは攻撃の選手で、ライン間にスペイスを見つけ、アシストでもゴールでもどちらもフィニッシュさせる。それが、アーセナルのファンがぼくに期待してもらっていいメインの能力かな。ぼくはいつだってチームのために全力を出すよ。
(キミはクリエイティヴで攻撃マインドの選手として知られている。これまででいちばんよかったゴールやパフォーマンスはある?)
ノー。ぼくにはとくに好きなゴールというのはないんだ。ポルトでの3年間は、ぼくにとってすごく重要だった。みんな、そこがぼくのマイクラブだと知っているから、すべてが重要だった。
(キミの強みと、どこをもっとよくしていきたい?)
ぼくの強みは、パスとシュートの能力。それがぼくのメインの強みだと思う。取り組む必要があるものについては、フィジカル面かな。
(キミはポルトガルU-21のレギュラーであり、しばしばヌーノ・タヴァーレスといっしょにプレイしている。アーセナルとの契約について彼とは話した?)
彼とは話す機会があって、彼はクラブについてちょっと教えてくれた。すばらしいひとたちがいて、ぼくが必要としているすべてについて助けてくれると。それがカギだったね。
(昨シーズンは、EURO U-21でエミール・スミス・ロウとエディ・エンケティアとも対戦した。あたらしいチームメイツのことはよく知っている?)
彼らにはEUROで会ったね。彼らはふたりともクオリティある選手だ。アーセナルにはトッププレイヤーズがいる。ぼくもチームが目標達成できるよう助けるよ。
(アーセナルの歴史についてほかになにか知っていることは? クラブのどこが気に入っている?)
ここでプレイした有名選手を何人か知っている。ビッグスターたちもいたし、このゲイムのグローバルレジェンズも。ベルカンプ、ティエリ・アンリ、カゾーラ、それにファブレガス。彼らをよくおぼえてる。彼らはピッチのうえですごく存在感があった。
(いまのアーセナルの選手でとくに推しの選手はいる?)
ぼくはブカヨ・サカのファン。スミス・ロウも。彼らのプレイがほんとに好きなんだ。オーデガードはかなりぼくに似ている。
(フットボール以外のことも教えてくれるかい? 趣味とか興味のあることとか?)
ぼくは家にいたい派だね。自宅にこもっているのが好きで、外出はあまり好まない。ガールフレンドと家でまったりしていたいほう。
(ロンドンには来たことはある? 自由な時間があったらイングランドで何が楽しみ?)
わからない。まだロンドンのことをあまり知らないんだ。それも楽しみだし、ここでの新シーズンも待ちきれない。かならず何かはするだろうと思う。楽しむよ。
(キミはまだ若いけど、もう準備はできていると思う?)
イエス。これはぼくのキャリアのなかで正しい動きだと感じてる。これはいいものになると思うし、後悔もない。ここにいれてドキドキしているよ。
(最後に、アーセナルでのキミの望みと野心について)
チームがシーズンで設定した目標を達成できることを願っている。ぼくらは全員、クラブが目標を達成するよう、ほかのみんなのために尽くさねばならない。
以上
ヌーノといえば、redditでシェアされていたこれがかなりウケてしまった。Welcome T-Bag
T-Bag from Prison Break. なつかしいな、おい。
もしかしてファビオがひげをたくわえたのは最近なのかも?
スピード移籍の舞台裏について憶測:多くのクラブが財政難
本人も認めているように、今回はかなり素早い移籍プロセスだったようである。
われわれにとっても、この移籍が周知になったときにはすでに契約が決まっていたという、デッドラインデイ以外では、なかなか観ないスピード感。
そして、ポルトが設定していた彼のリリースクロウスは€50Mで、それを大幅に下回る金額€35M+5Mで決まり、ジョルジュ・メンデスの代理人手数料は35Mの10%の3.5M。それもちまたではかなり良心的だと思われているみたいだ。仲介人とか父親とかいとことかはとことかの謎の中間コストもなさげ。
どうしてこのようなことが起きたのか考えるに、やはりポルトはすぐにでも金がほしい事情があったのだろう。アーセナルはそれをチャンスと見て即決。そしてメンデスが協力した。いやしらんけど。
アーセナルのファンをやっていると忘れがちだが、この夏も多くのクラブが財政難に陥ったまま。景気のいい話はヨーロッパの一部トップクラブとPLクラブだけ。アーセナルは、去年の夏といい、この世相のなかで金を使えることはかなり大きい。
それと、以前から伝えられていたように、この夏のアーセナルは、迅速に取引を進めることをだいぶ気にしているということで、今回彼を「バーゲンプライス」のような金額で獲得できたことは、決断を早めるとこのようにいいことがあるという好例になりそうである。
ちなみに、ラフィーニャについてもアーセナルは素早く動くことで有利な立場に立とうとしているという話もある。いま、バルサはラフィーニャを買う資金に苦労していて、チェルシーはスターリングなどターゲットを決めかねている。ライヴァルたちが足踏みをしている。
タイミングとか決断のスピードというのは、この夏のアーセナルの移籍ウィンドウでは、わりと重要な要素になっている。
さらなる補強を示唆するエドゥ「まだいくつかポジティヴな交渉がある」
アーセナルの移籍ウィンドウをリードしているのは、もちろんテクニカルダイレクターのエドゥ。クラブでのインタヴューが公開されていた。AFCオフィシャルサイトより。
エドゥ:(マルキーニョス、ヴィエラ、エンケティア。ユースへの投資はクラブの計画どおり?)100%そのとおり。アーセナルはそうでなければならない。
われわれは、マーケットのなかで、正しい年齢、正しいアティチュード、正しいメンタリティをもったエキサイティングな選手に向かっていかねばならない。われわれは、アーセナルのような若いスクワッドのクラブが観たいのだ。大きな大きな未来あるワクワクスクワッド。
わたしが去年の夏に述べたように、われわれのアイディアは若いスクワッドを持つことだ。彼らに、3、4、5、あるいは6シーズンズをいっしょにプレイする機会を与えたい。
まだやるべきことは多い。だが、われわれは狙っていた選手たち、サインしたかった選手たちとシーズンを始められることに、とても興奮している。
(ターゲッツの特定作業はいまもつづけている)この夏は、われわれの取り組んできたことの結果にすぎない。われわれはずっとベストプレイヤーズ・ベストターゲッツを見つけようとしてきた。自分たちのスクワッドにほんとうに必要なものはなにか。だから、この夏が始まったときには、もう準備万端だったのだ。
ファビオはいい例だ。なぜなら、われわれはだいぶ以前からファビオへ行く準備をしていたから早く動けた。そして、そのときになり、実現させた。
(まだ移籍ニュースがある)イエス。いまもまだいくつかのいい交渉がある。いいニュースをファンに届けられることを期待している。
多くのメンバーがいっしょに長い時間を過ごすチーム。いいね。
エドゥのインタヴューを訳す前に、うえの段落を書いたのだけど、そのものズバリのことを云っていた。早く動けたのは、早くから準備をしていたからだと。それもいいね。
ヴィエイラは誰かに似てると思ってましたが、プリズンブレイクのティーバッグで腹落ちしました!
ティーレマンスは今季ゴリゴリに活躍して冬か来夏に飛躍するのが本人にとっても良い気がしますね。
今はやや中途半端なわけですが、プレミア中下位の金満に移籍する可能性もありますね。
それらの触手が伸びてこないなら(実際今でもそうなら)そういうことだと思います。
ロマン派若造のあたし、ラフィーニャにあっこまでの金額出すならニャブリに払って欲しい…
おっとファビオ、ウェルカムだぜ!!!!
ラフィーニャが引く手数多で読めない分、ヴァーサタイルな選手で中盤、さらにサカの控えもできそうなってのはナイスディール感半端ないです。
久しぶりに、ゴッリゴリのユース世代の超新星。一昔前はU-17で活躍した人を青田買いしてましたが、ファビオはU-21、というか超直近に彗星がごとく頭角を現したと。
いや期待しかないです。
ティーレマンスはアルテタが熱心じゃないのかな?と勘ぐってしまいます。
サンビの起用の仕方、エルネニーやジャカの処遇もあって読みにくいですね。
自分はあいかわらずティーレマンスよりかもう少し守備的な選手が必要派ですが、、、
(リサンドロ・マルティネスなのかな??もしかして中盤も。。)
エンケティアとの延長もふくめて、エドゥよくやってる派の私は満足中ですが、、ここらで噂のブラジル人の彼も決めて欲しいところですね。楽しいです。