暑いす。まだ6月なのに。
さて、ガブリエル・ジェイズースは、アーセナルとシティのクラブ間で合意したあと、選手サイドと個人条件でも合意に達したということで、昨日はこれまた大きなニュースになっていた。あとは、正式な発表がいつになるか。今日(月曜)という噂もある。
マンシティさんもフェアウェル動画的なものをドロップしておりましたぞ。
The best bits of @gabrieljesus9‘s 2021/22 🇧🇷🤙#ManCity pic.twitter.com/oczJxSUvXl
— Manchester City (@ManCity) June 26, 2022
ということで、いつになく順調に観えるアーセナルの夏ウィンドウながら、今年は予算の話があまり出てこない。
毎年どんなターゲットでも、予算がタイトでまず売却が前提になるのが通例だった。売れなきゃ買えない的な。
アーセナルはこの夏にいったいどれほどの予算を考えているのか、このあたりでざっくり整理してみよう。
アーセナルはこの夏にいくら使うつもりなのか?
本題に入る前に、このエントリを書こうと思ったのは、この記事を見かけたから。
Ten Hag will have just £100m transfer budget to rebuild Man Utd squad
あたらしくマンUのボスになるテン・ハーグが、クラブから「たった£100M」しか軍資金を与えられなくて困っちゃうというもの。どんな金銭感覚だよ……と思いつつ、世界一有名なビッグクラブならそれくらい当然か。しかも、いまの彼らのスクワッドなら補強したい部分もけっこうありそう。
彼らはその半分以上をバルサのデ・ヨングに使うつもりであり、それ以上許されないと、アヤックスのアントニーやジュリアン・ティンバーらのターゲッツが予算範囲外になってしまうという。
あのマンUでさえ、そのような状況だとすると、近年のリーグ成績はむしろ似た状況のアーセナルが、ここでかなりの資金を投入できるというのは、非常に恵まれているなと。
ちなみに、去年の2021夏ウィンドウでもアーセナルがPLのなかでもっとも補強に金を使ったクラブ(£156.8M)。売却では、ほぼジョー・ウィロックの移籍金(£26M)くらいしか得られていないので、純粋に£130Mほどを選手補強に費やしているという。
ヨーロッパ(EL)にも復帰し、今年も同じくらいの金額を使うんじゃないかという予想もある。だとすると、アーセナルのプロジェクト的には、いまがまさにリスクをかけてスクワッドを補強するフェイズということになるのかもしれない。これがいつまでもつづくとは思えないし、ある程度既存スクワッドのクオリティが高まれば、毎ウィンドウで散財する必要もない。
本題。
これまでに決まった獲得とアーセナルのショッピングリスト、それと既存選手の売却対象リストを合わせると、この夏にわれらがどれほどの金を使うのかがなんとなくわかるはず。
すでに獲得した選手
- Marquinhos £3.15m
- Matt Turner £5.73m
- Fábio Vieira £31.5m
- Gabriel Jesus £45m
もうジェズースは入れといた。
ここまでつかった金額が、合計£85.38m。すでに巨額。
アーセナルの本気ターゲッツ?
そして、アーセナルが今後向かうだろう、ターゲットといわれる選手たち。最近は、このあたりに絞られた感じがある。
- Raphinha £65m?
- Lisandro Martinez £40m?
- Youri Tielemans £25m?
合計£130m。
半分はラフィーニャ。£65mは現在リーズが求めていると伝えられる金額ながら、アーセナルはそのままを支払うつもりはさすがにないんじゃないかとは思う。アーセナルの二度目のオファーは£50mあたりらしい。選手が移籍を希望していることがわかっているリーズにとって、どのあたりが落としどころか。
仮に、この全員を取るなら夏の補強は合計で£200m以上。チェルシーみたいである。しかし、彼らの場合は売却もうまい。
その点アーセナルはこの夏も売却でいいビジネスができそうな予感があまりない。
アーセナルが売った選手
6月27日時点で、すでに売れている選手。
- Konstantinos Mavropanos £2.88m
- Mattéo Guendouzi £9.90m
計£12.78m。ラカゼットのフリーエイジェントが地味に痛い。
マヴロパノスは、シュツットガルトがWHUにすぐ売るという話はその後どうなったんだろ。転売ヤー。
アーセナルが売りたい選手
去年はたくさんの選手がローンに出ていて、そのほとんどが売却対象っぽい。それとプラン外の選手。※金額は現在のMV(TM)。
- Lucas Torreira £18.0m
- Ainsley Maitland-Niles £9.0m
- Héctor Bellerín £18.0m
- Reiss Nelson £5.85m
- Pablo Marí £4.5m
- Bernd Leno £8.1m
- Nicolas Pepe £22.5m
仮に、全員がMVで売れたとして合計£85.95mの収入。すでに売れたふたりを合わせると、£98.73m。人数が多いので、まとまった金額になる。
ただ、これまでの報道を観ているとそれは楽観的すぎる。なにしろ、どこもかしこも金がない。
トレイラやベレリンは、多くのクラブから興味や引き合いはあるようだが、相手が金を使う気がないのが痛い。彼らを手放したいアーセナルが、今後、妥協を強いられるシナリオしか見えない。
レノは、アーセナルを退団してもロンドンに残りたがっているということで、PLに昇格するフラムへ移籍する噂がある。
このなかで、とくに気になるのはやはりニコラ・ぺぺ。ここまでは、まだ具体的な彼の移籍話はほとんど観ていないし、アーセナルのあのパフォーマンスでは引き合いがないのもしょうがないかもしれない。
だから、このまま移籍する道が見えないのであれば、唯一現実的なオプションはやはりローンだろう。そこで一年大活躍で評価を取り戻してもらって、来年にそれなりの金額で売却。彼の高い給与からすれば、アーセナルがそれを一部負担してローンなんてことまでありえそう。ラフィーニャに本気なら、ぺぺの放出にも本気だから。
リールに戻ったら笑えるな。まだ彼の移籍金の分割払いすら払い終えていないというのに。
まとめ
まとめると、この夏、いまわかっているすべての取引が完了するというIFで計算すると、以下のようになる。
支出 £215.38m
収入 £98.73m
計 マイナス£116.65m
去年の夏のNET支出£130mほどではないが、ほぼ同じレヴェル。ぺぺをカウントしなければ、ほぼ同等。
やはり、いまがスクワッドを築くときなのか。
このあとどうなるか観てみよう。
現実的に余剰戦力を全員を売るのは無理ですし契約残り一年の選手は安売りするだろうことを考えるとせいぜい50m程度と考えるとやはり使い過ぎな気がしますね
サカいるのにラフィーニャに高額突っ込むのはサカの移籍見越してじゃないといいのですが
シティがジェズススターリング売却資金でサカ獲得とかありそうで怖いです
個人的には現政権には不信感もあり、
サカ売却をやり兼ねないと感じています。
この夏シティに都合の良い動きしかしてないように見えます。
ゲンドゥージはフランス代表にも選ばれたタレントなのだから(もちろんマルセイユの水が合ってたのもあるでしょうが)もっと高く買ってくれるところは探せないものか。。
レ・ブルーのメンツはかなり高いタレントばかりだと思うのだが。。