アーセナルは、ようやく一年ぶりのヨーロッパ復帰。といってもEL。
昨日とおとといと一足先に始まったCLの試合を観ていても、さすがに有名クラブ/ビッグクラブばかりでELとの格の違いを感じた。われらも、あそこに戻らねばならない。
アーセナルのELグループステイジ初戦の相手は、FCチューリッヒ(FC Zürich)。Zurichは、英語だとズーリックみたいに発音するんすね。スイス最大都市のクラブ(※首都はBern)で、アーセナルとしてはいちおうグラニト・ジャカの国でもある。
今回はアウェイ試合ながらちょっとイレギュラーなのは、彼らのホームステイディアムであるLetzigrundが、現在ほかのイヴェントで使用中ということで、かわりにSt. GallenというクラブのKybunparkというステディアムを使用するらしい。チューリッヒからは、車で1時間程度の距離。これは、めずらしいケイスなのだとか。
アーセナルは、先日PLマンU(A)で0ポインツ。今シーズン初めての敗けで連敗はぜったいにできない。それにチューリッヒは、ドロウでもポット4のクラブということは、基本的にグループ最弱とみなされる。アウェイとはいえ、アーセナルはかならず3ポインツを持ち帰らねばならない試合である。
本日のこの試合をプレヴューしてゆこう。
アルテタの試合前コメント「ヨーロッパでの悪い記録はわたしが破りたい」
昨日行われた、現地におけるアルテタの試合前プレス会見。AFCオフィシャルサイトより。
(強いスクワッドを連れてきた件。その理由はできるだけ早く予選突破を決めたいから?……)
アルテタ:われわれには、そんなにたくさんの選手がいない。残念なことに、この2週間でケガ人が何人も出ている。このコンペティションは、われわれがとてもシリアスにとらえているものだ。対戦相手にも苦しまされることになるだろう。だから、われわれは正しくこのコンペティションに入っていきたいし、勢いを維持したい。
(アーセナルはヨーロピアンコンペティションで30年ほど勝っていないことについて……)
それは長い時間だ。わたしはその悪い記録を破る最初のものになりたい。それをどこかから始める必要がある。つまり明日だ。いいスタートをする必要があり、試合に勝つ権利を得る。
(ガブリエル・マルティネリについて、彼をこれまでプレイさせてきたことが恩恵になっている?……)
わからない。われわれはただ自分たちが観ているものに基づいて決断を下そうとしているだけだ。その選手はどこにいるべきか、チームのなかに空きがあるか。彼らがステップインする準備ができていると信じたとき、彼らにはパフォーマンスするチャンスを与える。特定のことを選手に要求するため、選手にとってフェアな場所で。
そして、いまとても高いレヴェルで安定してパフォーミングしている格別に才能ある選手を観ている。彼はそれをつづける必要があるし、進歩しつづける必要がある。
(トーマス・トゥークルがチェルシーを去ったのは驚いた?……)
わたしがそれを知ったのはトレイニングセッションを始める直前だった。この仕事をしている仲間が解任されるのは、いつだって悲しいものだ。残念なことに、われわれもそれがどうして起きるか知っている。わたしは彼の今後のことを祈る。それはうれしくないニュースだったよ。
(いま安定して仕事できていることに感謝している?……)
いまわたしが実感しているのは、わたしがつねに述べていることだ。われわれの仕事では、どこかのステイジでそうしたことは起きうる。それは避けねばならない。旅を楽しみ、毎日を楽しむ。なぜなら、いつそれが起きるかなんてわからないのだから。
(ESRについて……)
彼は、あるエリアで違和感があった。そこは彼がもう数週間取り組んでいたところだった。彼は試合のあとで違和感があって、この数日はトレインできていない。だから彼はスクワッドから外れた。
(ジャカのあたらしい役割とそこでの彼の進化について……)
彼は今年違う役割を担っている。彼は、より前のエリアにいて、とてもよくプレイしていると思う。彼は今シーズンはとても安定しているし、チームにとりとても重要な選手になっている。
(3年前、クラブに残るようどうやってジャカを説得したので?……)
わたしは、あの状況について彼に自分の意見を伝えた。そして、あのとき、なぜ退団するのが彼にとりベストな考えじゃないのか理由を説明しようとした。彼のキャラクターを知り、彼というひとを知り、わたしは彼が後悔することになると思ったのだ。
そのあとの彼は、日に日にクラブでみんなからリスペクトをされるようになっていった。サポーターからも。そして、いまはチームのためにとてもいいプレイをしている。
(ティアニーについて。ジンチェンコがフィットしているときにはプレイできないことについて、どういう反応がある?……)
まず第一に、キーランは3-4ヶ月ケガをしていた。彼は復帰し、よくなっている。それに、われわれがほしいのはすべてのポジションでの競争だ。彼の立場だってそれと変わりはない。
(ファビオ・ヴィエラについて。シーズン開始から注目を浴びずにすんだことは彼にとってよかった?……)
われわれは、フロントラインの3つのポジションズ、それとアタッキングMFでプレイできる選手を探していた。とても具体的なクオリティーズを持っている選手を。そして、彼を観たとき、とても気に入った。
すぐにわたしは、彼がチームをネクストレヴェルに連れていく選手だと確信した。彼には、われわれのクラブでプレイするための正しいパーソナリティとキャラクターもある。
メディカルの時点で彼のケガを見つけたときは残念だった。彼はプリシーズンもなく、すべてが遅れることになった。だが、ここからの数週間はもっと彼のことを観られるだろう。みんなには、それを楽しんでもらえると思うよ。
(FCチューリッヒをどう評価する? なにが最大の脅威になりそう?……)
最大の脅威は、昨シーズンそうだったものだ。彼らは得るべき結果を得ていなかった。彼らがどれだけ試合に勝とうとしているか見ていればわかる。これはまたべつのコンペティションで、違うコンテキストがあるし、彼らは明日の準備は万全にしてくると思う。
(退団後のベルント・レノのコメントをどう受け取った?……)
わたしはとても驚いた。彼が試合でスタートしたりしなかったりを、ほんとに政治(the politics)のおかげだと云ったのかどうかもわからない。それについては、ほんとにびっくりした。
(ワールドカップを前にして、プレイタイムについてブカヨ・サカを守っていく計画はある?……)
そうしようとはしている。スクワッドやパフォーマンスの事情が許すかぎり、彼のことは万全にマネジするつもりだし、できるかぎり最高のコンディションでフィールドに出したい。11月以降は、かつて経験したこともないようなことになる。
以上
チューリッヒについて、もっとなんか云ってやれよと。。
昨日のいきなりのチェルシー・トゥークル解任については、プリシーズンでアーセナルに4-0で敗けたことが発端だったという報道があった。ずっと低空飛行していてもらうために、2-0くらいにしておけばよかったな!
ベルント・レノの議論なコメント
質問のなかにあるアルテタもびっくりのベルント・レノのコメントというのは、これのことだろう。Sport bild via fussballtransfersより。
レノ:ぼくは、それがパフォーマンスとかクオリティとかの理由じゃないとわかったとき、行かなきゃいけないと知った。試合の準備をしているときだって、パフォーマンス理由じゃないと思った。ただ政治だと。はっきりしていたのは、ぼくは出ていかなきゃいけないということだった。
(フラムでレギュラーに)ぼくにとりもっとも重要なことは、またリズムを取り戻すことだった。とくにアーセナルではしっかりトレインもできなかったから。準備もできなかった。ナショナルチームに戻れるかどうかは自分次第だ。
このコメントだけだと不明な部分もあるが、夏のマット・ターナーの獲得は彼がUSの選手だからという、単にマーケティング理由だということをレノは云っているらしい。
そうだとして、このコメントに違和感があるのは、そもそもレノの競争相手はファーストのラムズデイルであって、バックアップのターナーじゃないだろということ。彼はもともとラムズデイルが来て、ベンチの状況が変わらないなら移籍を考えると公言していたのだし。ターナーがマーケティング理由かどうかなんて、ファーストでプレイする必要があった彼には本来関係ないはずでは?
ターナーにもまったく失礼な発言だよね。「彼のパフォーマンスは大したことない」ってはっきり云ってるんだから。
マッティ・ターナーは、ELグループステイジでメインでプレイすることになりそうだが、パフォーマンスで見返す必要がある。