どうも。
土曜のPLは、また派手な試合が多かったな。ハーランドをはじめハットトリックが3人も。そしてそのうちのひとりがBHAの18才。来年、BHAが彼にいくらの値札を付けるかが早くもネタになってた。それにしても、彼らはほんとうにすごい。スター製造機。そして、チェルシー@SB。ありがとうマッティ&ヌーノ!
アーセナルでは、昨日のニュースが衝撃的だった。PLマンUという今日の重要な試合を前に、なんとトーマス・パーティがケガをしてしまったようで。現時点では、ケガの度合いは諸説あり、ひとまずこの試合への参加が危ぶまれている。
パーティといえば、いまは今シーズンからのRBロールがもっぱら懐疑的な目線を浴びているところであり、この試合でアルテタがどんなシステムでのぞむかは大きな注目になっていた。それがこんなかたちで、むしろファンが喜びそうなフォーメイションを強いられることになれば、皮肉なものだ。
チームセレクションについては、ぼくもこのエントリでいろいろな可能性について書くつもりでいたので、ちょっと拍子抜け。パーティ不在だとすると、とたんにそれが限定される。
なにはともあれ、試合をプレビューしてゆこう。
アルテタの試合前コメント Part2「カイ・ハヴァーツに愛を!」
おとといのアルテタの試合前プレスコンファレンスは昨日のエントリで紹介した。まだ未読であれば、こちらを先にどうぞ。
で、今回も会見の後半の内容が時間差で各所で公開されている。そちらをカヴァしておこう。ただ、そちらはちゃんとしたトランスクリプトを見つけられなかった部分もあるので、そこは誤訳があったらごめんよ。
(ハヴァーツについて……)
アルテタ:わたしが彼に抱いている気持ちを伝えよう。わたしは彼のことが大好きだし、毎日のトレイニングでも彼のクオリティを観ている。彼のワークレイとはエクセレントで、チームのフロントで彼のやっている多くのことはとてもよい。ヴィジュアルなひとりだ。
現時点のスタッツで、ひとつ欠けているものがあるとすれば、ボールをネットに入れること。そうした機会にたどり着き、試合でいろいろなインパクトを与える。だが、それ以外はそこにある。
求めることが難しいのは、とくにわれわれのステディアムでは仲間やサポーターがいること。だが、わたしの気持ちとしては、彼に愛情を与えてほしい。そしてわれわれは彼のベストを引き出す。
わたしが思うに、ほかの選手のように、われわれにはこの数年でもとてもとてもとても美しい選手の事例がある。われわれが大いにサポートし、愛情を与えてきた選手たち。そして、彼らもそれを感じ爆発する。
たくさんのいい事例があるのだから、わたしはそれを信じる。なぜなら、全員がアーセナルのためにやる気マンマンになるわけではないから。だが、心の底からクラブのためにベストを尽くしたいというものもいる。それをやろうじゃないか。彼はチームにもたらせるものをたくさん持っている。
(マーティン・オーデガードも時間がかかった……)
もっとさ。2ヶ月以上だ。そしてガブリエル・マガリャエスだって同じだった。ベン・ホワイトは「フルバックでプレイできない」だったし、アーロン・ラムズデイルは「十分じゃない」。もうひとりGKを取れば「大惨事!」。アーロン・ラムズデイルが、アーセナルでよくなかったことなんてあるかい?
ブカヨ・サカはレフトバックだったよ? いま彼はRWでプレイしている。グラニト・ジャカは…… だから、われわれにはこんなに多くの例があるのだ。いい例が。選手は自分がやっていることを愛さねばならないし、わたしが考えるのは、彼らはサポートされたときに、もっと自分がやっていることを愛すようになる。
(ハヴァーツのベストポジションは3MFの左?……)
そうだよ。それか右。これからわかるはずだ。なぜなら、変わっていくものだし、ケミストリを見つけるはず。グラニトがもしアレックスとプレイしていなかったら、彼は違っていたかもしれない。
だが、そこにはなにかがあったんだ。ケミストリはピッチの上だけでなく外でも築かれていたし、それが全体の役に立っていた。全体の流動性に。
もしファビオとマルティネリをいっしょにすれば、いいことが起きるだろう。なぜなら、彼らはまるで兄弟なんだから。それは戦術的なものではないし、フォーメイションでもない。
(彼はあなたの云うフットボールインテリジェンスの完璧な例?……)
フットボール脳。彼の理解のしかた、いつ行き、いつとどまり、いつランするか。それはとんでもないものだ。
彼の背後には違う3人の選手がいる。いまはちょっとあれだが、彼らは彼をよくしなければならない。こうした選手は後ろの選手次第なのだ。
わたしもMFだったが、ふたりのCMがこんなで(目をふさぐジェスチャ)逆足にボールをよこしてきたり悪いタイミングでパスをするなら酷いことになる。悪い選手に観えてしまう。それがもし自分の後ろに優秀な選手たちがいたら、もっとやりやすくなる。だから、それをやろうと。
いま、われわれが話しているのはその年齢にして、すでに多くを勝っているものたちのことだ。そして、PLはまだたったの3試合。Calma(落ち着いてくれ)。
(パーティのRBについてと、ガブリエルが日曜のセレクションに含まれる?……)
場合による。去年われわれがフラムでゴールを与えてしまったことをおぼえているかい? フラムにいくつ失点したか? 何失点がふさわしかったか? それは、とてもとても相対的なのだ。
わたしはトーマスのことが好きだけどね。彼のライトバックは、わたしの発明でもなんでもないのだ。アトレチコ・マドリッドで、守備で世界最高のコーチのひとりの下、彼はフルバックでプレイしていた。
(ぺぺについて……)
われわれはまだ解決策を模索している。彼のエイジェントとも頻繁にやりとりしている。だが、いまのところはお知らせできることはない。
(ハヴァーツのトレイニングについて。彼は爆発できると思う?……)
彼がそんなふうになるように、われわれはいま取り組んでいるところだ。ただ、それはなにか具体的な科学ではない。われわれは、それがおいしくなるように、よく観えるように具材を加えていかねばならない。
楽しむことだ。彼らもサポートされているとか、愛されていると感じる必要がある。それ以外のことは彼はすべてやっている。信じてほしい。彼のワークレイトはすごいんだ。スピードや走行距離は、ミドフィールドでは誰よりもある。
そこにはたくさんのことがあるが、そのひとつはわれわれは、われわれがやりたいプレイを彼にさせることで、ほかにも違いがほしいところはいろいろある。だが、確認せねばならないのは、われわれのプレイにおいて重要なそうした基礎において彼がよく観えないということはない。
(ペップがシティでやっているように毎回で戦術やフォーメイションを進歩させていくこと……)
わたしの唯一の意図は、できるだけいいプレイをして、できるだけ試合を支配していくことで勝率を上げること。フルハムでの勝利の可能性は98%だったのだ。それが可能なことだ。われわれが相手にゴールを与えてしまったあと、4点取ることが必要になった。そして彼らは0.8で2ゴール。ふたりの8でだ。そこでこの議論をしている。
わたしが保証できるのは、結果ドリヴンだということ。ベストな例はブライトン。デイヴィッドは難しいときを過ごし批判もされてきた。しかし彼はそこで勝っている。30分で13のパス? 彼は勝って、アンチメソッドになった。それは素晴らしい。それがこの見方だ。(※訳注:ブライトン? ミケルが大好きなデイヴィッドというのはやっぱりモイーズのこと? だとするとウェスト・ハムをブライトンと云い間違えたのかも。それかこちらの訳でなにか勘違いしたか)
(スタッツやデータが詳細に分析できるようになって、フットボールは10年15年前よりもっと複雑になった?……)
もう毎年のように違っている。1年前、2年前とはかなり違う。信じてほしい。もはや別のゲイムだ。
(よりプレッシャーを感じるのはマンU、それともアーセナル?……)
その質問にはどう答えていいのかわからないね(スマイル)。より期待があるということは、より勝利への意志があるということだ。ベストを尽くしできるだけ競争力を持つこと。達成すべきものがあるのはアーセナルFCだからだ。自分たち自身にそれを課している。
以上。最後の3つくらいのやりとりは割愛した。
ハヴァーツについてアルテタは「彼にサポートと愛情を」と訴えた。
選手が最高のパフォーマンスを発揮するために、精神的に満たされていることも重要。アルテタが云いたいのはそういうことだろう。ファンであるわれらが、マイチームのだいじな選手の足をわざわざ引っ張ることはない。
まあ、いま彼はやや悪目立ちしているというだけで、そこまで批判されるようなパフォーマンスでもない。われらこそ、彼を長い目で見る必要がある。
ヴィエラとマルティネリの試合前コメント「ホームで3ポインツをねらっていく」
アルテタの会見コメントで、このふたりの例が出てくる。兄弟のようなふたり。AFCオフィシャルサイトより。
GM:(マンU戦について)いつもタフな試合だ。今回もタフな試合になるだろうし、その準備はできてる。ずっとハードワークしてきたから、ベストを出せるようにがんばる。ホームでファンといっしょに試合に勝てるように。
FV:大きなライヴァル関係があるね。このふたつのビッグチームのことはみんな知っているし、ファンの前でプレイするのだから、もちろんぼくらが勝ちたい。いつだってビッグゲイムでありタフゲイム。彼らのクオリティは誰もが知っている。だが、ぼくらにもクオリティがある。ホームだから、3ポインツを狙って行く必要がある。
GM:(Antonyと対戦)ブラジルの選手とプレイするのはいつでもナイスなこと。今シーズンはそれがたくさんある。試合に出かけて、そこには自分の国の知り合いがいる。ここにブラジル人の選手たちがいるのはすごくナイスだ。とてもいい試合になるだろうし、Antonyの活躍も期待している。でもぼくは試合に勝ちたい。
FV:(Bruno Fと対戦)もちろんポルトガルから来てる選手のことは、ぼくもよく知ってる。ぼくはポルトでDiogo(Dalot)ともプレイしていた。いいチーム相手のいい試合になるだろう。でも、云ったようにぼくらはホームだから、試合後にシャツは交換しても、試合には勝ちたい。
トミヤスの特集記事:ドレッシングルームの違い
ジュリアン・ティンバーのケガで、チームのなかでも、にわかに注目度が上がっている感のあるトミヤス。AFCオフィシャルサイトが彼のロングインタヴューで特集記事をアップしていた。これはなかなか良かった。この試合の話はしていない。
Takehiro Tomiyasu’s dressing room differences
外国人であるトミヤスの目を通した異文化体験のようなテーマで、キャプテンの選ばれかたが日本と英国で違うなど興味深い話も多い。いまのチームで彼がもっとも親しいのが、ウィリアム・サリバなのだとか。チームのなかでは寡黙なふたり。これは意外でもない?
まだ未読なかたは、ぜひサイトを訪れて読もう。
ハヴァーツのハットが見たいですね。
COYG
>>わたしが保証できるのは、結果ドリヴンだということ。ベストな例はブライトン。デイヴィッドは難しいときを過ごし批判もされてきた。しかし彼はそこで勝っている。30分で13のパス? 彼は勝って、アンチメソッドになった。それは素晴らしい。それがこの見方だ。(※訳注:ブライトン? ミケルが大好きなデイヴィッドというのはやっぱりモイーズのこと? だとするとウェスト・ハムをブライトンと云い間違えたのかも。それかこちらの訳でなにか勘違いしたか)
モイーズのハムがブライトン相手に勝った前節の試合のことを言ってるんじゃないですかね?
ポゼッション率がクソ低く、アンチフットボール的なカウンター戦術でも、モアーズ&ハムはブライトンに勝っただろ?って話かと。