チャンピオンズリーグ。アーセナルのファンとしては、ずっと当たり前だと思っていたクラブフットボール最高の舞台。
アーセナルがそれを逃したときから、こんなに長く待たされるとは思っていなかった。2017からの6年間。
思えば、この間のアーセナルはほとんどずっと低迷していて、クラブのアイデンティティもゆらぎ、一時はどこに向かっているのかさえわからないようなありさまだった。
それが、近年になってミケル・アルテタがようやく自分のやりたいことをチームにインストールできるようになってくると、去年から突然花が開いたみたいにチームが躍動を始めた。ほんとうに久しぶりに感じる、アーセナルのプレイを観ているときの充実感。
そして、いまここ。ついにCLに復帰した。われらが本来いるべき場所に戻ってきた。感慨深い。
個人的には、この期間はぼくがアーセナルについて熱心にブログを書き始めてからの時期とだいたい同じで、謎の使命感で(?)ブログを更新するためにかなり熱意を持ってアーセナルを観続けていただけに、よけいに感慨深く感じている。
ありがとうアーセナル。
……おっと、終わりそうになってしまった。
今晩(※日本時間で明朝)の23/24UCLグループラウンド初戦のPSV@エミレーツをプレヴューしてゆこう!
アルテタの試合前コメント 「このクラブはCLにいなければならない」
昨日のアルテタの試合前プレスコンファレンス。今回の会見は、ガブリエル・ジェズースが同席していた。AFCオフィシャルサイトより。
(マネジャーとして始めてのCLを前にどんな気分?……)
アルテタ:誇らしいし興奮している。クラブとしてもこのコンペティションにいたときから随分長い時間がたった。もちろん、わたしには初めてで、とても楽しみにしている。
(選手たちも同じ?……)
イエス。それをずっと追い求めてファイトしてきたから。ついにそれを得た。それを最大限楽しまないと。
ホームからのスタートで、サポーターたちもとてもワクワクしているに違いない。チャレンジを楽しみたい。
(ガブリエル・マルティネリのケガの状態……)
彼はハムストリングに違和感があった。大きな問題になるのかそうでないのか、さらなる検査が必要だ。
明日は間違いなくアウトだ。
(彼はトトナムの試合にはフィットしそう?……)
可能性はある。だがわからない。検査を観てそれがどうかだ。
(あなたはふだんチームニュースは明かさないが、明日のゴールは誰がスタートするか云える?……)
今回も同じ答えである!
(グループの進歩に自信を持っている?……)
それこそわれわれがやりたいことだ。しかしこれはフットボールであり、明日はとてもいいチームとプレイする。彼らは今シーズンまだ敗けていないし、多くを勝っている。それに彼らはCLで勝つことにも慣れている。とてもタフなテストになるだろう。間違いない。
(このコンペティションでプレイ経験のあるシニア選手の重要性……)
そのミクスチャがあるのも、初めてプレイする選手がいるのも素晴らしいことだ。何年もそこでプレイしてきた選手たちもいるし、それを勝ち取った選手もいる。つまり、経験のミキシングであり、デビューする選手は最高レヴェルでパフォームできるようにしなければならない。
(日曜のGK交代への反応には驚いた?……)
ノー。なぜなら、わたしは意見を尊重するし、疑問も理解するから。歴史的にどうなっていたかわたしも理解している。
わたしにとっては、そこにはなにも違いはないのだ。われわれは長いあいだそうしてきた。ベルント(レノ)がいたとき、われわれはアーロンを買ったが、それと違いはない。それがわたしの仕事だ。
わたしは最高に正直に疑問には答えなければならない。そして、マネジャーとしてのわたしの仕事は、チームとクラブにとりベストに思えることをすることであり、自分のためではない。
(明日のサポーターの重要性……)
明日の夜にどうなるか観てみよう。素晴らしい雰囲気になるだろう。彼らが特別な夜をつくってくれる。わたしは、アーセナルで数試合プレイしたことがあるが、美しい思い出がある。待ち遠しい。
(チームの再構築プロセスにおけるマーティン・オーデガードの役割について……)
彼はチームのキャプテンであり、チームにとり非常に重要な選手である。進歩し進化した選手でもあり、もうしばらくわれわれと旅をともにしている選手でもある。
彼はわれわれが行ってきたことのなかで、とても助けになっている。クラブが望んだ文化を築き、自分たちのやりたいプレイにふさわしいプロファイルを持つ選手をリクルートすること。もちろん、彼のパフォームするレヴェルは非常に安定している。
(モハメド・エルネニーはアーセナルの選手としてCLでプレイしたことがある唯一の選手……)
彼はまだ若いけどね! 彼の調子はいい。もちろん、もうしばらくたつし、彼はとてもひどいケガをしていた。だが、彼はリハブプロセスの終盤になっていると思う。
彼はほぼ2週間チームとトレインしているし、調子はいい。彼がいてくれるのはいつも素晴らしいよ。
(この試合に向けて神経質になる?……)
われわれはこれをほかの試合と同じように扱う必要がある。PLではトップの相手との試合には慣れているので、明日もそういう意味で同じだ。
よいことは、われわれは3日か4日おきにPLでそれが経験できること。だから、明日も違いはない。
(アーロン・ラムズデイルの反応は?……)
このスクワッドのなかで、プレイしたりしなかったりする選手の反応については話したくない。悪いね。
(ファビオ・ヴィエラのエヴァトンでのスタート……)
何度も云ってきたように、わたしはファビオを十分にプレイさせてこなかった。プレイするコンペティション的にもチームに余裕がなかった。しかし、毎日われわれは彼の持つ才能を観ているし、彼がチームになにをもたらせるか観ている。
週末の彼のパフォーマンスにはわたしもとても満足だった。
(PLとCLを使って選手たちをハッピーにさせておくこと……)
ハッピーになるには、彼らはプレイせねばならないし、重要だと感じなければならない。評価されているとか、信頼されていると感じる必要がある。そうするにはそれしかない。
わたしはそれをできるだけやろうとしている。最高のパフォーマンスを出してもらうために。それだけだ。
(この数シーズンでもCLへの参加を待ち望んできた……)
わたしはそれを観るたびに、自分たちがそこにおらず、そう感じてきた。自分自身にプレッシャーをかけてきたと思う。このクラブはCLにいなければならない。
わたしがこの仕事を受けたとき、わたしにはこのクラブを最高の舞台に連れて行く責任があった。最高のトーナメントであり、そのために戦ってきた。これはプロセスだが、われわれはいまここにいる。そこから最大のものを得なければならない。
(CLに復帰するまでについて……)
学びのプロセスだったと思う。それを達成したいなら、そこから教訓を得ないと。われわれはそれをやり、チームとしてよくなり、スクワッドを進歩させるために正しいことをした。いまわれわれはここにいて、それは完璧にわれわれにふさわしいと思う。
(ヨーロッパで証明すべきことがある?……)
つねに証明すべきものはある。明日、わたしは証明せねばならない。ベストな準備をし、ベストにプレイするチャンスを選手にもたらし、試合に勝つ。それがこのスポーツの現実である。
(ラムズデイルとラヤのスタイルの違いについて……)
そこは、あまり深入りしたくない。エディが、マルティネリやリースとどう違うかについて話さない。どの選手にも違うパーソナリティがあり、違うキャラクタリスティクスがある。
(PSVについてとLosanoというメキシカン選手を知っているか?……)
このレヴェルではどの選手も危険だ。明日、われわれがしなければならないことはたくさんある。われわれはコントロールしなければならないが、集中すべきは自分たちだ。このレヴェルでプレイし、試合に勝つ権利を得るためのプレイをしなければならない。
以上
先日のエヴァトンで突然ベンチになったラムズデイルの反応について、アルテタは話したくないと。いつもなら、アルテタはむしろこういうのは嬉々として話しそうだけど。「彼の反応はグレイトだった」とか。それを云いたくないということは、ラムズデイルはやっぱり不満を表明しているということなんだろうか。勘ぐってしまうな。
ガブリエル・ジェズースがジンチェンコ勧誘でシークレットエイジェント役を認める
アルテタに同席したジェズースのパートだけで17分もの尺があるのに、AFC公式はトランスクリプトを用意してくれず。リスニングで訳す気力なしごめん。もうヒザの調子は万全らしいということだけ。
Arseblogが例のジンチェンコ勧誘のおもしろエピソード部分だけ書き起こしていたので、そちらを拝借。ナフ・リスペクト。
(AFC加入についてあなたがシークレットエイジェントだったというジンチェンコの話……)
GJ:ぼくはそのときまだ家族とマンチェスターにいて、翌日車でロンドンへ行くはずだったんだ。
それがエドゥがテキストしてきて、ジーナの家へ行くから来れたら来てほしいと。彼と話してくれと。そのあとは飛行機でロンドンにいっしょに連れて行ってくれるというから、Okayしたんだ。
(※ジンチェンコは自宅でエドゥらクラブ関係者と面接中、突然ベルが鳴って宅配便かと思ったらジェズースが現れたと述べていた)
そして、ぼくはそこへ行って彼と話した。彼は驚いてたよ。
彼がここへ来る決断にすこしでも役に立てたならうれしいよ。だってぼくは彼を選手としてもひととしても好きだから。兄弟みたいさ。
ぼくも彼が来てくれてとてもうれしい。いまでは彼も報われているね。いいプレイをしている。彼は毎回プレイしているし、とてもうれしそうだ。
ぼくは彼に云ったんだ「キミはぼくみたいに決めなきゃならないよ」と。そして彼はそうして、ぼくもうれしい。これはなんだか、ぼくが妻を初めて口説いているときみたいだった。彼は決断してくれた。もし彼に訊いたら、正しい決断だったと云うと思う。
これは、セレソンのスタッフだったエドゥとジェズースの個人の関係性ありき。元同僚の説得に加わるからといって、べつにジェズースも負担になるわけでなし。うまいことやった。
ホームでのフラム戦は引き分けてますよー
玄関のピンボン鳴ってジェズスいたらビビるねw