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アーセナルがSeskoを逃す。ストライカー補強はどうなる?

暑い。

もしかして一週間以上ブログを放置してしまったのか。びっくり。まあ、あんまり目ぼしいアーセナルネタがなかったのもあるが。

そして昨日、ビッグニュースが。ETH残留……じゃなくて、この夏のアーセナルのトップターゲットと云われていたBenjamin Seskoが、RB Leipzigに残ることを決めたという。

今までの騒ぎはいったい何だったんだよ。てっきり彼は来るものとばかり。“Yes”なんて云ってねえじゃんかJohn Crossさんよお。

一般的にはもっとビッグニュースであるETHのマンU残留にも驚いた。彼らはとっくに別れていたと思ってたから。このマンUの決断は、やっぱりアルテタ/アーセナルの成功に触発された部分はあるんだろうか。簡単にあきらめず、コーチをサポートする。彼が今後マンUで成功し始める姿を想像して、ちょっとだけ心配になった。ぜひ来年もお笑いチームであってほしい。



Benjamin Šeškoがドイツ残留へ

アーセナル界隈であれだけ騒がれたSeskoは、RB Leipzigと新契約をかわしドイツに残ることに。これは、BVB時代のHaalandと似たような振る舞いらしい。各所で云われていたように、彼はEUROが始まるまえに進路を決めたかたちである。

その他もろもろの情報によると、Leipzigとは来年の彼の移籍を妨げない紳士協定があり、つまり来年の移籍を見越して一年クラブに残ることに同意したという。RCも設定されないというので、彼の今年の活躍次第で移籍金も上がり、彼の残留を強く望んでいたLeipzigとしては大成功。うまいことやった。

そして、彼を狙っていたと云われるアーセナル、チェルシー、マンUは、べつのターゲットへ向かうことを余儀なくされることになった。

Seskoの選択は理にかなっている

彼が来ることを信じていたアーセナルファンとしては、これはいささかショックなできごとではあったのだが、いみじくもチャールズ・ワッツが述べたように、選手側からすれば完全に理にかなう選択ではあった。とくに彼のような将来がある若い選手にとっては。

カイ・ハヴァーツでかなりうまくいっているアーセナルで、彼がいきなり9としてレギュラーでプレイできる可能性は低く、それが約束されているLeipzigに残るほうが、成長をつづけている彼にとってはよほどリスクがすくなかった。来年の夏はもっといい条件のオファーが来る可能性だってある。まだだいぶ若いのだから、ここで移籍をあせる必要もない。

それと、これは個人的に思うことだが、ミケルはレギュラーチームをかなり固定するので、もしレギュラーでないのならプレイ機会は間違いなく限定される。いまアーセナルに移籍することは、彼のような選手にとっていかにチャレンジングかということ。彼がもし、アーセナル移籍か残留かで迷っていたのなら、そのことが決め手になった可能性はあると思う。

ということで、アーセナルのトップターゲットと思われていたSeskoは消えた。ひとまずこの夏は。

そうなると、アーセナルはどこへ向かうのか?

追記:アーセナルからの引き合いを断ったJorrel Hatoにつづく

いまから約一週間前の、これの件を書き忘れていたよね。

アーセナルの重要なターゲットのひとりと云われていたアヤックスのDF、Jorrel Hato。アーセナルやマンUのようなクラブからの関心が伝えられるなかで、彼が公にアヤックス残留宣言したという。『Ajax Life』より。

Hato:(ビッククラブからの関心がある)ノー。ぼくは来シーズンもアヤックスでプレイするってだけさ。ここで学ぶことはまだ終わっていない。それにぼくはアヤックスで勝ち取りたいんだ。それが、ここに来てからの夢だった。

彼の場合はまだ18才と若すぎるということもあるが、Seskoと似たような問題意識をもって進路を決めているように思える。

いくら高評価といえど、彼がいきなりアーセナルでレギュラーでプレイする姿は想像できないし、アーセナルだってその約束はできないだろう。いませっかくアヤックスのようなクラブでのびのびプレイできているのに、PLのトップクラブでもベンチを温めるだけなんて時間の無駄。

サリバスタイルのいきなりローンバックのやりかたがあればよかったが、そのあたりはクラブ間交渉であり、アヤックスと本人にしてもこの夏アーセナルと契約することは、あまりメリットがないということだったのかもしれない。

考えてみれば、これでアーセナルはHatoとSeskoと重要なターゲットふたりに連続で袖にされたようなもの。夏ウィンドウのオープンに向けて、あんまり幸先はよろしくない。

<追記ここまで>

Joshua Zirkzee? Osimhen? Solanke? アーセナルが9ではなくウィンガーに向かう可能性

一部報道によれば、アーセナルはSeskoを逃したことで、ボローニャのJoshua Zirkzeeへの興味を再燃させているという。手前味噌ながら、彼については以前弊ブログでも記事にした。

アーセナルがボローニャの長身ストライカーJoshua Zirkzeeに興味 | ARSENAL CHANGE EVERYTHING

が、彼はACミランのターゲットであり個人条件ではすでに合意しているとも云われる。彼の€40m(£34m)のRCについても、ミランは支払う用意があり、つまり現時点では彼はミランに行く可能性が非常に高い。本人もイタリア残留を希望しているらしい。セリエAの選手はみんなイタリアに残りたがるイメージがあるな。やっぱり食べ物がうまいからか。

そんななか、昨日これに関しておもしろニュースがあった。

なんとZirkzeeの代理人であるKJことキア・ジューラブシアンが、この案件でミランに€15mのエイジェントフィーを要求して交渉が頓挫しているという。

KJといえば、アーセナルファンにとってのパブリックエナミーという感じですこぶる評判の悪い人物であり(オーデガードの案件を仲介した件は除く)、このニュースがほんとうなら、彼はここでもまた期待を裏切らない暗躍ぶりでちょっと笑える。

Zirkzeeは、バイエルンが50%という高率のセルオンを持っているとも云われるので、ジューラブシアンが求める手数料の大きさはそのことも関係しているのかもしれないが、まああまり褒められた振る舞いには見えない。

最近は、アーセナルの9のターゲットとして、Victor Osimhenの名前があらためて言及されるようになっていたり、あとはボーンマスのDominic Solankeの名前も噂として浮上してきていたが、Seskoを逃したいま、アーセナル界隈ではますます「この夏9には行かない」説が有力になってきたように感じている。

この夏アーセナルにとってストライカーは、ずっと補強優先エリアのひとつと云われてきたが、考えてみれば、そもそもアーセナルはハヴァーツがいることによって、9の補強はそこまで必要性に迫られている状況にない。

現時点でも9として、もしエンケティアが移籍しても、ハヴァーツ、ジェズース、トロサールと3人がいる。もちろんフロントラインのデプスからしてもウィンガーとの兼用でない「ちゃんとした9」はいたほうがいいに決まっているのだが、大金をかけたり、クオリティを妥協してまで取る必要はないとも云える。

十分な条件のオファーがないなどで、仮にエディが残るようなことがあれば、なおさら必要性は下がる。相変わらず売るほうはあまり得意でないアーセナルなので、正直、それもありそうな予感はある。

最近、チャールズ・ワッツのYTにたびたび登場していて、ますますこの界隈での存在感が増しているTNATは「Seskoは市場に機会があっただけで、そもそもこの夏アーセナルにとって9はプライオリティではなかった」なんてことを述べていたようだ。

やはりアーセナルはアタッカーの補強としては、ストライカーではなく、ウィンガーに向かうのかもしれない。

そして、今回Seskoが消えたことで、アーセナルのこの夏のターゲットはまた誰にもわからないところになった。そのうち誰もが驚くようなニュースがブレイキングされるのかも。それもまた楽しみである。

 

夏の移籍ウィンドウが開くのが6月14日。今年の夏は、もちろんEUROがありCopa Americaがあり、多くのトップ選手たちが活動中で難しいウィンドウとも云われる。また、PSR/FFPの関係で6月末までの選手取引が、クラブの会計上で重要な期限になるということもあるらしい。

このあと何が起きるか。

また何か大きな動きがあったら、このブログで伝えるつもりなので、また来てください。

 

では。さようなら。



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