24-25シーズンPL初戦、アーセナルはホームでウォルヴズに勝利。
ホームチームがややグダグダする時間帯もあったものの、それも初戦らしさか。ハヴァーツ、サカと活躍すべきひとがちゃんと活躍し、3ポインツでお仕事完了という感じであった。ひとまずはそれでよし。
いちおう昨日の時点で、レスターとToTを除いては、PL全体でもGW1の試合が終了した。ほとんど番狂わせもないようで、順当なスタートとなった。
アーセナルの試合を振り返ろう。
アルテタの試合後コメント「(ラヤのセイヴ)信じられない!」
試合直後のアルテタのインタヴュー。AFC公式サイトより。
アルテタ:試合からはたくさん得るところがあった。とくに前半。われわれはとても力強いパフォーマンスで、たくさんの状況もつくった。ビッグチャンスもつくられたが。全体的に1-0では十分ではなく、それはウォルヴズがよかったから。彼らにはプレッシャーをかけられた。
彼らにはふたつボールを簡単に渡してしまうことを強いられた。とくにピッチ中央で、彼らはちょっとした不確実性をつくる。そして、そのような時間帯で、ブカヨが信じられないような2点めを決めた。
もしトップ、トップチームになりたいのなら、どうにかして勝つ方法を見つけねばならないし、われわれは後半にそれをやった。
PLでは、ファイトして追い求める必要がある。どの試合も悪夢であり、とてもはっきりしていなければならない。今日は、われわれはとてもよいチームとプレイした。彼らが後半に入れてきた選手を観てほしい。だから、勝つ権利を得なければならないし、われわれはそうした。勝った。たくさんのポジティヴもある。先へ進もう。
(ハヴァーツ?)とても力強いパフォーマンス。わたしが思うに、全体的に彼の理解、リンクアッププレイ、プレッシャー下でのボールの受け方、つねに素晴らしかった。そして、あのゴールはナンバー9のゴールだ。ポジション、タイミング、アグレッション、あのクオリティなら決めねばならない。
われわれはいいスタートをしたかったし、それをやれた。スクワッドはフィットして準備もできている。EUROでプレイした選手も多くいたし、彼らもチームに貢献したかった。だから、これは全員の功績である。
試合後の記者会見。AFC公式サイトより。
(チームセレクションについて……)
アルテタ:とくに試合の始まり、前半、とてもよかった時間。とてもアグレッシヴでインテンス、攻撃への意図が大いにあり、とても速く、ボックス内で多くの脅威があった。たくさんチャンスをつくったから、そこで2-3点は決めているべきだったかもしれない。そして試合はちょっと変わっていった。
後半のチームは、ややスロッピーになり、コントロールしなくなった。とくにいくつかボールを渡してしまったこと。かなり難しい相手にだ。そうして試合は少しオープンになったところで、ブカヨが信じられないアクションから2-0にした。そこからまた違う試合になった。
(今シーズンのチームはもう一歩踏み出せる?……)
その意志を見れば。われわれがどこへ行こうが、毎日のプレイや結果でそれを示していかねばならない。
これは初戦であり、それにどう反応するかはつねに不確実なものがある。相手は非常に強いチームだった。われわれは2ゴールし、クリンシート。勝利。お仕事完了だ。
(ハヴァーツのゴール?……)
グレイトなアクションだった。あのアクション全体、ポジション、配球、ボックスでチームのポジション、彼のボールへの攻撃のしかた。スパーブだった。グレイトなゴールだ。
(結局ライスは問題ない?……)
彼はちょっと痙攣があった。彼はそこまで長いプリシーズンは行っていなかったが、とてもトライしていたし、今日もまたすごいパフォーマンスだった。
(アーセナルは到達可能なレヴェルにどれほど近づいている?……)
まだかなりあると思いたい。これは初戦だから、できればもっといいチームになれると思いたいし、毎週進化したい。そこが目標だ。
(成長をつづけるチーム……)
これからもわれわれには、いい日と悪い日があるだろう。ときには、相手によってどうプレイするか導かれることもある。今日は、納得できる勝ち方だったが、おそらく(いつもの自分たちとは)違う勝ち方だった。なぜならそれが試合の要求だったから。
(相手がサカの左足のカットインサイドを許したことに驚いた?……)
メッシなら、あの場面でかならずボールをあそこに置く。だって彼はいつもそれをやるから。それが選手のクオリティというもの。
(ラヤ、ライス、サカはEURO2024ファイナルもプレイしていた……)
驚きはない。それが彼らのメンタリティだ。ファイナルのあとすぐ彼らは「初戦にはきっと間に合うので」と云っていた。わたしは、夏のあいだ彼らとは計画を調整しようと話はしていた。彼らは早く戻りたがっていたよ。彼らはもう準備ができていたのだ。
これは、われわれに必要なメンタリティだ。選手がそれをするなら、チームのレヴェルが上がる。それこそが必要。
(当初は彼らを使わないつもりだった?……)
最初はそうだね。しかし、彼らのいまの状態や、ニーズについてよく理解をしておかねばならないし、彼らには余裕を与えて息抜きをさせなければ。彼らは、これまで多くのことをこなしていきて、この2年でかなり長時間フットボールをプレイしている。
しかし、そこには意志が見られる。「ほんとうにほんとうに復帰できてうれしい」とエナジーが云っている。それはよき兆候だ。
(ハヴァーツは周囲とどれほど合ってきている?……)
選手には、適応の時間やみんなを知る時間がある程度必要だ。クラブ、関係、システム。彼は、状況への対処のしかたやパフォーミングで自信をつけて、みんなの尊敬を得ている。
(前半のラヤのセイヴについて……)
アンビリーバボー! あれは、彼らの最初のシュートだったと思う。われわれはボックスをうまく守っておらず、そしてダヴィドがあの信じがたいセイヴをやった。
(クリンシートとジンチェンコのスタート……)
試合ごとにやっていく。ジュリアンはこの数週間は苦しんでいて、この2-3週間はまったくプレイもしていなかった。リカルドはやってきたばかりであり、いろいろなことに慣れている最中。彼らはふたりともとてもよくなっているし、そこにはたくさんの競争がある。それはチームにとってよいことだ。
アレックスについては、とくに前半はかなりよかった。後半は、変更が必要で、このチームはそこで変更を行うこともできる。
(プリシーズンにあなたが114ポインツが必要だと述べた件……)
わたしはLAにいて、PLを勝つのに何が必要か訊かれたので「114ポインツ」と云った。しかし、それはそうしなきゃいけないという意味じゃない。初戦のあとにそんなことについて話すのは意味がない。
今シーズンにはまた新しい物語があり、われわれが最初から執筆するそれは、できれば美しいものであってほしい。今日はその最初の章。美しい物語をぜひ書こうじゃないか。そして、美しくないものにだって備えておこう。できるかぎりベストなやりかたで、それに反応していく。
以上。このひとはよく「美しさ」について語るのだけど、わたしはけっこう好きだね。アーセナルのようなクラブのボスなら、ぜひつねに<美>について意識的でいてほしい。
カイ・ハヴァーツの試合後コメント「いい結果だった」
サカとともにG1 A1。素晴らしい活躍でシーズンをスタートさせたBFGの試合後インタビュー。AFC公式サイトより。
ハヴァーツ:(ゴールについて)ブカヨがあのポジションでボールを持ったら、彼はかなり脅威になるとわかる。彼は、彼が置きたい場所どこにでもボールを置けるし、ボールのタイミングとランが完璧だったと思う。だから、いいゴールだった。
ストライカーとしてゴールできるのはいつもナイス。いつでもゴールを決めたいし、ゴールとアシストで貢献したい。だから、とてもうれしいよ。
親善試合でもいいフィーリングがあったのはよかった。とくに最後の2試合、プリシーズンは全体的によかったと思う。PLのとてもいい準備になった。
今回の勝利と3ポインツは喜んでいいと思う。タフな試合だったが、はっきりしているのはシーズン初戦はつねにタフということ。2-0はいい結果だ。まだいくらかよくやれる余地があるし、チームはそれに取り組んでいく。
それが最後のホイッスルでぼくらみんなが感じたことじゃないかな。後半はとくにかなりがんばったから。かなり深く守るときもあって、だから全体的に、失点しなかったことも、2ゴールできたことも喜んでいる。いい結果だ。
(ヴィラは)いつもタフな試合になる。その試合も勝ちにこだわっていく。とくに昨シーズンのこともあるから。勝つためにすべてのことをやるよ。
Gary O’Neilの試合後コメント「アーセナルのファンもわれわれがここまでやるとは思っていなかったはず」
ウォルヴズのボスコメントも少し。エミレーツの敵対的雰囲気に言及。
O’Neil:(エミレーツはどんどん難しくなっている?)そうだね。でもわれわれもよく対処したと思う。今年もアーセナルのファンが、ここ数年で取るかもしれないタイトルについて期待していることは、みんなが知っている。
1-0の時点では、あの威圧的な場所で彼らは勝つことを期待していたが、われわれもそれを止めることができたし、試合はわれわれの有利になろうとしていた。
そして、あの場が少しピリピリした感じになり、アーセナルのファンも60分あたりでわれわれがまだプッシュすることになるとは思ってなかったんじゃないか。同点にするチャンスもあった。だから、われわれはとてもとてもよくやったのだ。ここはタフな場所だが、ここでのアーセナルとの対戦ではもっともうまくやれたかもしれない。
わたしが過去2回ウォルヴズで、それと1回ボーンマスで、アーセナルと対戦したときも惜しかった。しかし、われわれのパフォーマンスやそこから何を得たかの点では、今回がもっとも彼らを試せたと思う。