このまえは、この試合をPL試合と勘違いして書いてしまって失礼しました。正直FAカップとか存在を忘れてた。サードラウンド。おれたちのFAカップはここから始まる。
アーセナルは、PLのブライトン、リーグカップのニューカッスルと2試合勝っておらず、今回はけっこうプレッシャーがかかる試合になってしまっている。
いっぽうのマンUは、5試合で勝てていないというあいかわらずの低空飛行だが、前回のアンフィールドでのドロウが大きかった。あのリヴァプールから2ポインツを奪った。彼らが自信をつけるに十分な結果。
どちらも解決策を模索中のチームであり、今回はエミレーツとはいえ、なにが起きるかわからない試合だ。勝ったほうが自信と勢いを取り戻せるし、敗けたほうはその逆。怖くなってきた。カラバオカップと違ってFAカップはどうでもいいとは云えないし。
PLチームのほとんどが下部リーグの対戦相手となる今回のサードラウンドでは、間違いなくこれが最大の試合(※ヴィラとハムはある)。
アルテタの試合前コメント「買いたくても買えないこともある」
昨日のアルテタの試合前記者会見。AFC公式サイトより。
(今シーズンのFAカップの重要性……)
アルテタ:われわれの歴史的にはとても大きい。14回勝っており、思い入れがある。ビッグクラブとの美しい対戦だ。ホームのサポーターとのとても特別な機会でもある。とてもビッグゲイム。
(2020年のファイナルはマネジャーとしてあなたの最良の日だった?……)
勝利の記憶やそれを仲間たちと共有して祝うことは、究極の目標だ。わたしは、そのプロセスも会ったひとたちのことも忘れない。このコンペティションには素晴らしい思い出があるよ。
(Ruben AmorimのマンUでのこれまでについて?……)
とくにビッグチームとの対戦を見れば、彼らがいかにパフォームし結果を得ているか。それは非常に素晴らしい。わたしは彼をよく知っているし、彼がポルトガルにいたころからフォロウしている。彼がいまここにいるのは大きな理由がある。彼はここにいるのがふさわしい。
(シーズン中にクラブの趨勢を変えることの難しさ……)
どのマネジャーも理由があって指名されている。しかし、その理由はそれぞれだ。ただチームを進歩させるだけだったり、ある選手からもっとパフォーマンスを引き出すことだったり、クラブを変貌させることだってある。
それは、まったく次元の異なる仕事であり、もし当時のわたしがそれに関わらなねばならなかったら、もっとそちらのほうに力を入れていただろう。
(1月にリクルートしようとしている選手のプロファイルについて……)
まずなにより、チームにインパクトを与えられるもの。数合わせではまったく役に立たない。ただちにわれわれのパフォーマンスにインパクトを与えてくれて、われわれにないものをもたらしてくれる選手だ。この市場でそれを見つけることは非常に難しい。
(チームのカッティングエッジを改善するために選手からどう引き出す?……)
もし、この2-3試合をサンプルに観ているのなら、それはかなり小さなサンプルだ。それは使えない。われわれはどんな短いサンプルも使わない。なぜなら、それはチームパフォーマンスと相関がないから。1年か2年チームパフォーマンス、スコア、関わった選手の量を観る。
自分たちの選手のほうにフォーカスしなきゃならないなんて議論にはなっていない。
(リクルートメントの議論は?……)
われわれはチームを進歩させてくれる選手について、つねに議論している。市場が開いてようが閉まっていようが。なぜなら、計画をしておかねばならないから。そして、一ヶ月のうちにやることがあるから。そうした議論にはつねにオープン。
(FWは優先エリア?……)
ノー。何人かのビッグプレイヤーがケガをしたことで状況が変化している。だから、それはつねに可能性はあるが、それもチームをもっとよくしてくれる選手でないと。
(FAカップのボールについて……)
そこがいい違いになるかもね! われわれはCLの違うボールにも適応している。
それは、もしかしてわたしが先日述べたことを関連した質問だとしたら、云ったように、どのボールも違うのだ。CLもボールも違う。違うグリップがあり、違う飛び方、フィーリングがある。そしてそれはいい訳にならない。それが現実。
フットボールではどのピッチも異なるし、天候も変わる。それが美しさだ。それだけ。われわれはそれに適応し、わたしがそれをいい訳にすることは絶対にない。
(日曜にNMRシャツを着ける重要性……)*NMR = No More Red
素晴らしいこと。なぜなら、多くのひとの努力のうえに成り立っているから。多くのひとの人生のクオリティを上げようと全力でトライしている人たちがいる。安全な場所や環境をつくっている。
そのような大きな機会にわれわれが貢献できる機会があるなら、それはやらないと。これはクラブの功績であり、これに関わるすべての人たちの功績。とても努力し、インパクトはとても大きい。
(日曜はマンUのファンが8000人来る……)
相手よりも、もっと大きな声を出さなければならない。これはそうした雰囲気をつくるための特別な機会だ。美しいフットボールの雰囲気になると思う。だから、こちらはこちらでやろう。
(違うキットでプレイすることで準備は変わる?……)
変化はある。われわれが慣れていないもの。それには正しい理由があると思う。正しくやる気になり、それを正しく利用しよう。
(ネトにはフィールド外で大きな貢献がある……)
それは、あまりプレイしていない選手はつねに必要なものだ。彼の場合も同じで、彼はカップタイドでカラバオカップではプレイできず、ダヴィドがうまくやっている。
彼がプレイするかどうかはこれから決めることになる。なぜなら、カップコンペティションではGKはよく変えるから。
先週を見れば、ラインアップは1年前とはまったく異なっている。だから、みんながプレイする準備をしていなければならない。
(チームのゴール前でのフォームが心配になっている?……)
われわれは、カレンダーイヤーのPLでも最多ゴールのチーム。だから、それは問題ではありえない。
(今シーズンのオーデガードのゴール……)
そうしたときもあるものだし、彼のここ数シーズンのフォームを維持するということだろう。そして、可能性についてや事例について考えることになる。2年前にAMとして15ゴール決めたことを維持できるか、それは無理だ。それはここ15年起きていない。
だから、われわれはコインの裏側についてとても考えている。彼はとてもハードにトライしている。彼にはビッグチャンスもあり、いくつかの機会を逸してもいる。
だから、ただ彼を支援することだ。必要なときに楽にショットが打てるようにする。彼はそれが得意だから。
(これまでチームはサカとオーデガードのふたりに依存しすぎだった?……)
それも要素のひとつではありうる。マーティンがケガから戻ってきたとき、最初の1-2週間はさらなるエナジーがあり、そのあと3日ごとにプレイしている。彼はこの一週間は病気でもあったので、その影響もある。だから、たくさんの状況があるということ。
もちろん、どうしたってそのような選手のケミストリについては考えることになるし、ふたりがいっしょにプレイしないのなら、そこには違いがあると気づくことになる。
(あなたはヴァーサタイルなFWがほしいので?……)
フロントのポジションでは、ほかのクラブがなにをやっているかと自分たちの支出を比較する。われわれは、そこからは程遠い。それはもう何年にもわたり、さまざまな理由がある。
まずは、われわれにはすでにとてもよい選手たちがいるということ。そして、ある期間でスクワッドのなかに多くの必要性があるということ。
(スクワッドビルディングについて守備からシフトしていく?……)
イエス。なぜなら、われわれには一定の限界があるから。われわれにはたくさんのギャップがあり、なりたいチームになるためにたくさんカヴァすべきことがある。そして、選手たちの能力。もしわれわれが望んだとしても、彼らを買うことができるのか? それが不可能なこともある。
(2020年のFAカップ優勝について……)
わたしはとてもうれしかったし、誇らしかった。なぜなら、あのときはとてもタフな時期だったから。
シーズン中に初めてマネジャーの仕事につき、そのあと(Covidで)自宅にいて2ヶ月半。そして再開されたという事情があり、あれはトリッキーだった。
しかし、わたしは結果がとてもうれしかった。長いあいだわれわれがトロフィを取れていなかったこともある。ただ、同じことがやりたかった。みんなと喜びを共有したかった。
(ファンの前でトロフィを勝つ……)
それがわれわれの望んでいること。何度かコミュニティ・シールドを勝ったときとも違う味わいがある。われわれは大きなやつがほしいし、ファンの前で大きなやつを勝ちたい。
(まともなトレイニングセッションもなく自分のスタイルを組み込むことについて……)
Ruben [Amorim]は、当時のわたしよりも経験がある。Covidもないし、だから、彼のほうがいい状況だと思う。タフなのは、アイディアを生み出す時間がないことで、とくにプレイのやりかた。多くの試合があるのにそれを説明できない。トリッキーだ。だからわたしはわかるよ。
(マンUのリヴァプール戦で違いに気づいた?……)
彼らがすこし違うプレイをしていたのは事実だ。起用した選手も。一部の選手の場所も。
彼らの選手たちのキャラクタリスティクスで、彼らはやるべきことをやる。それが彼らだ。どちらのサイドでも脅威があるし、ボールを持て、裏へも行ける。それが、彼らのチームとしての振る舞いを決めているものなのだ。
数週間前にわれわれとここでプレイしたときも違っていたし、今回も違うことがあると想定している。
(ゴールを決めるためにボードがチームを支援する必要があるとイアン・ライトが述べた件について?……)
わたしはボードからはとても支援を受けているし、それはひきつづきあるだろう。われわれが向いている方向はずっと同じだ。できるだけ多くの試合に勝つこと。自分たちのやりたいやりかたで。トロフィを取るという究極の目標を達成すること。
その支援はこれからもここにある。
(なにをすべきかあなたに云ってくる人たちについて……)
それが彼らの仕事だから。意見があり、それを表明する。わたしには、まったく問題じゃない。
最後の質問ウケる。「ごちゃごちゃうるせえ、ファックオフだ」って云ってほしかったのですね。
今回の会見でもっとも注目された発言は、各所で引用されているこれ。
🚨 Arteta: “We have certain limitations and we have a lot of gaps and a lot of things to cover to become the team that we want, and then the availability of those players…”.
“Can you afford them? Even if you want to, it’s sometimes been not possible”. pic.twitter.com/5mMprkkR3L
— Fabrizio Romano (@FabrizioRomano) January 10, 2025
「わたしたちには一定の限度がある」と、アルテタはクラブのふところ事情について述べている。ちょっとめずらしい発言? いまアーセナルはPSRやFFPでも大きな問題はないとも云われるが、毎回のウィンドウで100m散在できないのも確か。ほかの質問の場面では「ほかのクラブの補強には程遠い」とも述べている。
これについてライバルクラブのファンが、「アーセナルはこんなに金つかってるのに」とまた揶揄しているようだが、実際アルテタが来てからのアーセナルは選手の獲得に費やした移籍金も、選手の給与総額も、ビッグ6のなかでは並か下だ。もちろんシティには及ばないし、リヴァプールにだって及ばない。そういう点は、アルテタに同情するし、ライティが云っているようにクラブはもっと彼に財政的支援をしなければならないのかもしれない。
しかしおもしろいのは、ライバルクラブのファンからのアルテタ揶揄をアーセナルファンのRTでよく目にするわけだが、アルテタをほんとうに無能だと思ってるなら、彼を称賛すればいいのにと思う。アーセナルファンがどん底のETHを擁護していた状況と比べると笑ってしまう。おれも何度も「やめないで」「行かないで」とTWしたものです。彼らがアルテタの無能さを主張するたびに、それが彼の有能さの証明になっているという。あいつらアホだな。
No More Redキャンペインについて
キャンペイン。試合で白キットを着けてプレイする、アーセナルFCのコミュニティワークへのコミットメント。大事なことだ。今回で4年めらしい。いまソーシャルメディアのアカウントやWEBサイトのデザインがみんな白を基調にしたデザインに変わっている。
みんなが安心を感じられる場所をつくる。
💬 “You can go there and feel safe.”
Growing up on the King Square estate, up-and-coming boxer George Hobden tells Declan Rice how he has benefitted from access and opportunities through Arsenal in the Community and No More Red 👇
— Arsenal (@Arsenal) January 10, 2025
アーセナルはチームカラー的にふだんはredを標榜しているから(North London is redとか)、No more redはなんだかそれと矛盾を感じるスローガンではあるが、今回は相手もレッドだからまあいいか。No more redで試合に勝てないとよけいに凹むんだよなあ。
会見の後半部分は、これを書いている時点でまだ公開されていない。Hayters TVのYTが予約投稿になっていた。