今回も敵地で元気いっぱいの相手に苦戦させられたものの、終わってみれば、われらの3-0快勝でお仕事完了。
これでアーセナルはすべてのコンペティションで10連勝。8連続クリンシーツ。毎度おなじみの結果に、ますます退屈なチームになってゆきますなあ。
しかしそのような試合でもアーセナルファンにとっては、みのりの多い試合となった。ダウマン(15)は最年少CLプレイヤーの記録もつくった。この年齢にして、彼がそこにいることがどんどん違和感がなくなっている。
ほんと、ついにヨクレスまでいなくなったこんな満身創痍のチームでよくやってるよ。キャプテンをはじめとして、われわれがレギュラー級の選手たちを多く欠いていることを忘れそうになる。
試合を振り返ろう。
Slavia Prague 0-3 Arsenal: Gunners claim 10th successive win and eighth clean sheet
アルテタの試合後コメント「(メリーノの9)オプションは発明するもの」
試合直後のアルテタのインタヴュー。AFC公式サイトより。
アルテタ:われわれはもっとほしい。まだ進歩の余地がある。それこそがマインドセットであり、いま自分たちがやっていることを喜んでもいる。
しかし、わたしはまったく満足していない。われわれはもっといいプレイができるし、よく守れるはず。今日のわれわれは相手ハーフでもっとうまくできたことがあった。
非常にトリッキーな相手だった。だが、わたしは多くの理由でとてもうれしい。そこには当然CLで失点せずに連勝できたこともある。とてもタフな場所だった。
そしてわれわれが話しているのは、自分たちのプレイにイライラせず、感情をコントロールすること。なぜなら、相手のセットアップでこちらにもチャンスがあり、そこはとても素晴らしいパフォーマンスとして振り返れるから。
(ダウマンとAHAがCLデビュー。ダウマンは最年少記録)そうだね。それはいままで気づかなかった。だが、驚きはない。わたしが好きなのは彼のプレイ。彼は入ってきてボールに触りはじめ、相手を間延びさせてフリーキックを勝ち取った。年齢は関係ない。それはパーソナリティであり、このレベルでプレイする勇気。わたしは、彼がいてくれてとてもうれしい。
もちろん、彼のデビューはわれわれも超うれしい。アンドレもそう。そして、その他の選手たちもパフォーマンスを維持した。
(チェコまで来たファン)彼らは信じられなかった。彼らとそのエナジーには感謝している。ここで勝利して帰宅する彼らをハッピーにできてとてもうれしい。ここから(ロンドン)は長い距離があるから。とても感謝している。
試合後の記者会見。AFC公式サイトより。
(今夜のパフォーマンスについて……)
- わたしは勝てたことがとてもうれしい。(CLで)4試合連続で失点なし
- とてもタフな場所で、わたしは選手たちにどのような試合になりそうか話していた
- 相手は超インテンスでとてもダイレクト、マントゥマンで、プレイのシークエンスがとても短い。多くのファウルと多くリスタート。流動性を獲得するのが非常に難しい試合だった
- しかしわれわれは、ガマンづよく感情をコントロールした。相手のセットアップなら、いずれチャンスは訪れただろうし、実際そうなった
- 結果的に差は大きくなったものの、まったく楽な試合ではなかった
- 勝利だけでなく、われわれにはあまりプレイしていない選手たちもいた。彼らがとてもいいパフォーマンスだった
- ミケル(メリーノ)が9としてステップアップし、2ゴールを決めた
- マックスもデビュー。おそらくは最年少。アンドレも
- だから、今夜は多くのポジティヴがある
(メリーノについて……)
- 彼がいてくれてうれしい。わたしはつねに同じことを云っている
- あれが彼のピッチ上のヴァーサティリティ。彼のできること。マインドセット、リーダーシップ、ひととなり
- 今日のわれわれは多くの攻撃の選手を失っており、べつの解決策が必要だった
(ダウマンのCLデビュー……)
- 彼が入ってきてピッチでやったこと、最初にボールを受け、相手を抜き去り、ドリブルを始め、ファウルを得る
- あれがパーソナリティであり勇気。それは、教えることはできない
- それがあろうがなかろうが、パスポートに書いてあることは問題じゃない
- 彼をその場に入れる、彼は適応する準備ができている、そしていいパフォーマンスをする
- わたしはとても満足している
(1903年以来の8連続クリンシーツ……)
- それがもうだいぶ昔のことだということは、つまりそれがいかに難しいかということを物語る
- それを達成するには当然かなりの労力がかかるので、もっともうれしいことは記録ではなく、選手たちのマインドセットだ
- 彼らは自分たちがどうすればもっと強くなれるかについて話している。もっとよくなれるであろうひとつかふたつの状況について
- だから、もしわれわれが今後も進歩をつづけていけるなら、その記録ももっと大きな意味になる
(最後のVARチェック……)
- 全然うれしくなかった
- あれは絶対ペナルティには見えなかったから。だが決断はなされたのは、彼がとても正直だったから
- 映像はペナルティではないことをはっきり示していたと思うし、わたしは(無失点を)維持したかった
- なぜなら、もしそうなっていたらちょっとスロッピーだったから
(ヒンカピエのパフォーマンスについて……)
- とてもハッピー
- 彼はあそこのふたつのポジションでプレイできる。CBとFB
- 今日われわれがセットアップすべきだったやりかたがあり、ボールを持ったときを思い描かねばならなかった
- わたしは彼はとてもよかったと思う。とても力強く、とても効果的
- 彼も先週は2試合でプレイし、バーンリーでも時間を得て、彼はスピードに慣れはじめている
(4年前マンシティに5-0敗けからのこの連続クリンシーツ……)
- それは27分でグラニト・ジャカが退場になった試合だね。ベストなマンシティと70分10人でプレイせねばならなかった(※弊ブログのマッチレビュー)
- それは起こりうることだ。しかしそれもだいぶ前
- 当然いまのわれわれはかなり違う状況があり、それでもまだ進歩の余地がある
(クリンシーツを喜ぶ選手たち……)
- それはつまりチームが相手の攻撃を無効化できたということ
- 相手はゴールを決めることを非常に制限され、今日のわれわれはほんのわずかしかそれを与えなかった。とくにオープンスペイス
- そこはわれわれがもっとうまくやれたところでもあるが
- しかし、全体的にはわれわれはとても満足している
(ヨーロッパのアウェイ試合でああいう時間を守ること……)
- エナジーであり、信念
- われわれが来たのは相手が特別な雰囲気をつくる場所であり、それは試合開始からそうだった
- 彼らは全シーズンでホームで敗けていなかったのだから、勝つ習慣を身に着けていたのだ
- そしてそれはひっくり返すのはとても難しい。そこは理解する必要があった
- そして最初の15-20分がどうなるかもわかっていた。すこししかプレイできないだろうし、とても注意深くしなければならない。それを受け入れる必要があった
- そのあとは前半を通して流れが変わりはじめた
- 今回もチームは大いに成熟を示したと思う
(今日サリバがMFに入っていった件……)
- それは相手のプレスに関わる
- 彼らの9のプレスによって、われわれが有利になれたところがあった。もしそれがなかったら、すべては完全にマントゥマンになっていたから
- そしてそのプレイをコンスタントにやることはとても難しい、とくにダイレクトプレイのあとでは
- そこはもっとうまくやれたはず。あまりトレインしていなかった
- だから、より多くの解決策を持つこと。トライすること。とくにもっとボールにさわれるよう、選手を彼らのクオリティに合わせて
- それはわたしが試したかったこと
(メリーノはアーセナルの緊急時ストライカー……)
- そうだね。オプションを見出す必要がある。それを編み出すのなら、つねにオプションを持てる
- だがもちろん、ミケルは彼のキャリアでもこれまでプレイしてこなかった場所。それでも昨シーズンのよい経験があり、あのポジションで彼も反応し、パフォームした
- そして今日もわれわれはあのやりかたを信じた。彼にはパフォームするいいチャンスだった
(メリーノがゴールを決めるために変更したこと?……)
- わたしの観点は、彼がつねにとてもいいタイミングであらわれ、ボックスでフィニッシュするキャパシティがあること。とくにワンタッチで
- そして彼にはボックスの近くでプレイするよう念押ししていた
- 彼が相手選手を特定し、タイミングがあり、相手のボックス守備に応じてスペイスを攻撃する。今日はそこがちょっとだけ違っていた。それは相手のセットアップがあったから
- あとは当然彼自身のクオリティ、彼の学びへの意志、毎日の練習がある
(チームの自信をどうやって維持できる?……)
- まず第一に、準備できていると感じること。いまなら、つぎの試合に向けて準備万端だと
- なにをやるかをはっきりさせて、試合に向けて正しいことをする。それに、とてもいい感情状態も
- チームは間違いなくそれをやっている。そのあとにパフォームする。このレベルでは相手もとても難しい
- 試合に勝つ資格を得ようとすることだ
(ティンバーについて……)
- 鬼アツ(Extraordinary.)
- わたしにとっては、彼はどの部分でもずっとゲキヤバである
- 彼は自分のレベルもアゲ、チームのレベルも全方向でアゲアゲ
- 対面する相手、ペネトレイト、デュエル、ゲイムへの理解
- 彼はことを起こしたい
- 彼はほかのチームメイトたちのとてもいい模範になっている
以上
ミケル・メリーノの試合後コメント「これはまだ始まりにすぎない」
No Gyo, No problem. 9でプレイし、2ゴールのMM。UCL公式サイトより。
MM:すばらしいフィーリング。チームメイツにも感謝。ふたつの素晴らしいパスをくれて、試合全体でぼくをサポートしてくれた。とてもとてもうれしい。
(ふたつのゴールについて)ゴール自体は簡単に見えたかもしれないが、難しさはゴールの10秒前にそのポジションに入ったとき。マークを外そうとして、スペイスを正しく使った。その2ゴールでチームを助けられたことがとてもうれしい。
(ここまでのCL)ぼくらはとても強いチームで、素晴らしいパフォーマンスがある。たくさんのクリンシーツも。個人でもチームでもナイスなパフォーマンスがあるね。しかし、ぼくらはこれが始まりに過ぎないこともわかっている。将来大きなものを勝ち取るには、これを継続する必要がある。
(ダウマンのCLデビュー)彼が芝に足を踏み入れるたびに、観ていてすごいと思う。彼のフレアにはエナジーと自信がある。彼のパフォームするところを観るのは楽しいよ。
クリスティアン・ノーガードの試合後コメント「自分が15才のときCLはTVで観るものだった!」
CLで初スタート。No.6としてばっちり90分プレイし、アーセナルでまたひとつ夢をかなえた。試合後のインタビュー。AFC公式サイトより。
CN:難しい試合になることはみんなわかっていた。彼らはダイレクトプレイで相手にとても困難をもたらすし、とてもフィジカル。90分にわたり、ぼくらが勝ちにふさわしい。またクリンシートもうれしいね。
いまぼくらにはとても勢いがある。まるで勝ちが折り重なっているよう。たくさんの試合に勝っているときはやりやすくなるが、自己満足にひたっているとすぐに違う方向へ向かってしまう。
だから、ぼくらはお互いにつぎの試合、つぎのトレイニングセッションの大切さをリマンインドすることだ。今回の試合を分析して、土曜のサンダランドに備える。
(CLで初スタート)アンセムを聴いたときは満面の笑みになってしまった。信じられないフィーリングだった。
(ダウマンの最年少記録)ぼくなんか15才じゃまだシニアデビューすらしていなかった。CLはTVで観るものだったよ! とてもとても素晴らしい。最年少なだけでなく、マックスは完全にそれにふさわしい(クオリティがある)のだから。
彼はこのレベルでプレイするに十分優秀さ。今日彼がみせたものや、ブライトンで見せたもの。PLでもそれを示している。
彼の将来は明るい。あとは正しいことをやりつづけるだけだ。彼にそれを気づかせるのはぼくらの責任でもある。彼はとても謙虚で、学びたがっているし、成長したがっている。そういったものは、選手が成功レベルに達するのに必要な素質だと思う。
Jindřich Trpišovskýの試合後コメント「われわれにはむごい結果」
勝ちましたので。スラヴィアのボスコメント。
JT:前半のわれわれはすべての面でとてもよかったと思う。しかし、ボールを奪ってからの有利を活かしてもうちょっと危険にもなれたはず。われわれはピッチ全体でプレッシャーをかけた。
残念ながらペナルティで失点し1-0になり、後半のスタートでわれわれは初めての大きなミステイクをやらかした。
わたしからすれば、これはわれわれにとりややむごい結果だ。だがこのレベルでは、ミスの代償は支払うことになる。ふたつの大きなそれがあり、そのひとつで罰せられた。
チームは全力を出した。相手に困難も強いた。だが、キーモウメンツでふたつミスったのが決定的だった。
チームのうち何人かを称賛せねばならない。Youssoupha MbodjiとYoussoupha Sanyang。彼らはサカとティンバーにとてもよく対応した。このアクティヴな「ピッチ全体スタイル」はベストチームにだって通用する。チームと選手にはとてもよい経験になった。またここから築いていく。
このひとの云っていることはわかるな。実際彼らの“all-over-the-pitch style”は、とても手強かったし、3-0で敗けるパフォーマンスではなかった。あとYoussoupha Mbodjiはよかったね。21才のセネガル人。このあと、もうちょっといいクラブへ行きそう。
Lukáš Provodの試合後コメント「アーセナルはすごく強い」
スラヴィアのキャプテン。ハンドボールでペナルティを献上してしまったひと。意図はなかったと思うが、あの手はナチュラルポジションではなかったのも確か。
LP:この試合がかなり難しくなることはわかっていた。しかし、試合の始まりはとてもよかった。ぼくらはとてもよく守った。だが、最初にゴールを奪われたことでアーセナルを楽にしてしまった。
後半にはぼくらももっと危険になろうとした。もっとアグレッシヴに。でもそうだね、アーセナルはすごく強い。彼らはそれを毎週毎試合で見せている。ぼくらもベストを出したし、最大のものを出したと思う。
ぼくはみんなのことをとても誇らしく思う。多くの選手はCLが初めてだった。とてもいい経験になった。













