ああいう後半じゃなければ、この試合は非常に素晴らしいパフォーマンスを見せた素晴らしい試合として振り返るはずだった。
最近のおかしな流れが全然変わらなすぎてびっくり。これまた見慣れた展開。
シュートすら許さないようなこちらの完璧な試合コントロールから、残り30分でなんでもないところで突然に失点すると、最少得点差で一気に神経質な空気になり、勢いが相手にシフト。最後はコーナーで時間稼ぎまでやった。ホームだよ? これがいま世界一強いチーム?
今回もまた信じられないものを観たような気がしている。
しかし、わしに云わせれば最大のサプライズは、それでもわれらが試合に勝っていること。これでPL3連勝。暫定的にトップのポジションが入れ替わっていたシティから、今回もしぶとくそれを奪い返した。なんちゅー綱渡りか。
オーデガードが往年の切れ味を取り戻したとか、ビッグガビが復帰したとか、この試合のポジティヴポインツはたくさんあるのだが、試合の余韻がひどい。これはもう安堵というより不安。
試合を振り返ろう。
Arsenal 2-1 Brighton: Gunners hold on to go back to top of table
アルテタの試合後コメント「(ケガ人続出の)困難な状況でもチームは対処しパフォームしている」
試合直後のアルテタのインタヴュー。AFC公式サイトより。
アルテタ:われわれが試合を通してとても支配的だったと思う。とても多くのチャンスをつくり、たくさんの素晴らしいこともした。2-0よりもっと差を拡げているべきだった。しかし、われわれがそうしないのなら、相手チームにはクオリティがあり、個人のクオリティがあり、彼らはゴールを決めた。それでゲイムオンになる。
だが、全体的には、選手たちは3日毎にプレイしていながらパフォーマンスがあった。困難な状況もあった。とくにバックライン。昨日はジュリアンを失い、今日はウォームアップでカラフィオーリを失った。そして(その他の)選手たちがステップアップした。
デクランの右のフルバックは信じられなかった。わたしは彼らがとても誇らしい。デクランのRBは、わたしはチームとそのスピリットをどう感じているのか好例だ。このチームの勝利への意志がある。
われわれは全員が必要になる。違うポジションでプレイし、いまの状況に対処し、それでもパフォームする。それを観ることができてよかった。
(オーデガードのパフォーマンス)今日の彼はスーパーブだったと思う。今シーズンの彼のベストゲイムだったかもしれない。超アクティヴで、とてもポジティヴ、とてもアグレッシヴ。とても満足している。
(火曜にはすぐアストン・ヴィラ)このすごいスケジュールでも選手たちはパフォームし、結果を得ている。このケガがありながら。それは素晴らしい。われわれは、全員のエナジーが必要になる。30日は、またみんないっしょに向かっていき勝利しよう。
試合後の記者会見。AFC公式サイトより。
(今日の勝利について……)
- パフォーマンスにはとても満足している。個人でもチームでも非常に支配的
- われわれは大きな脅威だった。そのすべてに満足している
- しかし、差はもっと拡げているべきだった。あのチャンスの量があれば、2-1の試合ではない
- だが、それがPL。それがわれわれが踏むべきステップ
- たしか、彼らのゴールは彼らの最初のショットだったと思う(※訳注:前半はショッツゼロ。後半4本めでゴール)
- そのあとダヴィドが結果を維持するためにまたセイヴを強いられた
- だが、わたしが好ましく思っているのは、われわれには多くの問題がありながら、それに対処するやりかた
- 昨日はジュリアン、今日はカラフィオーリを失い、デクランはフルバックでプレイせねばならなかった。そしてあのパフォーマンスを観ただろう
- だから、それがスピリット。それが選手たちがいかに渇望があるかということ
(ケガの数に対処を強いられている……)
- わからない。現時点で、われわれは6ヶ月耐え抜いた
- だから、今後どうなるか。まだシーズンは5ヶ月半ある
- 今後よくなっていってほしい
- いいニュースもある。ガビが予想よりも早く戻れたことは素晴らしい
- 医療スタッフが素晴らしい仕事をしてくれたし、彼もまた自分でプッシュした
- それが必要なことだった。誰かを失えば誰かに戻ってもらう必要がある
(ケガによりグループの結束が強化されている?……)
- イエス
- なぜなら、ジュリアンはおかしな着地をしてしまったからで、今度はリッキーがとてもとても奇妙なケガだ
- しかし、デクランにRBでプレイする必要があると伝えても、RWだとしても、彼はOKと云う。チャレンジします、ベストを尽くしますと。その姿勢が観られたことが素晴らしい
(マンシティの勝利にも関わらずリードを維持した……)
- われわれにコントロールできるのは自分たちがやることだけ
- われわれは多くのいいことをしているし、もっと差をつけるためにもっと進歩する必要がある
- より多くの選手に戻ってもらい、オプションを持ち、チームをとてもとてもフレッシュにしておきたい
- 3日ごとのプレイはチャレンジ。それに対処していく
(いまやっているようなプレイをつづけるなら、いずれ大きな宣言となる勝利がやってくる?……)
- そうでなければならない。なぜならチームには多くのクオリティがあるから
- わたしが好きなのはチームのプレイ。彼らがどうそれを生み、主導権を取ることに選手がどれほど前向きか。ことを起こそうとするアグレッション
- なぜなら、相手はとてもとても難しい相手だったから
- われわれは試合の大部分でとてもうまくやっていたと思う
(ウォームアップ中のケガに選手が反応すべきこと……)
- ない。それも起きうることとして準備していることだから
- わたしがラインナップを発表するとき、わたしはつねに前日に選手たちにそれを伝え、準備させる
- なぜならこれはフットボールだから。PLであり、何でも起きる
- ときに、選手にバグがあり、1時間後にプレイできなくなることもある。だから、ただちにプレイできるよう精神的に正しくあることが必要で、失望をしているときではない。それこそが、いま選手たちがしていること
(カラフィオーリのケガ……)
- 昨日彼が違和感を感じていたものだった。今日ウォームアップで起きてしまった
(アーセナルが最後に快適にやれた試合は?……)
- リーグで? それは大きなことばだ(comfortable)
- スコアラインが大きなときだろうが、できればわたしはそのことばはあまり使いたくない
(ナーヴァスなエナジーを感じている?……)
- イエス
- なぜなら土壇場で失点したり、先日のパレス戦のときのように、なにもやられていなかったところから、いきなり最初のショットでゴールを決めたから
- しかし、われわれはそれでもふだんどおりにそれを通過できねばならない。落ち着きを示し、うまく出来ていないところを理解し、効果的でない部分を理解する
- そして、自分たちのやることではとても素晴らしくやらねばならない
(観客が神経質になり、それが選手に伝わった……)
- (笑い)それが勝利への意志だよ! われわれ全員が勝ちたくてしょうがない
- わたしはいま自分が持っているものを失いたくないし、われわれはゴールを決めるためにプレイを継続せねばならない。落ち着きと能力を示し、3ゴールめを決めているべきだった
- 3-1にする大きなチャンスもふたつあり、それが決まれば違っていた
- それをしなかったので、わわれはやや苦しんだ
(毎回試合で感情的になっている。これは持続可能?……)
- イエス。わたしに云わせれば
(あなたが毎試合で感情的になっているのが選手に伝わり連鎖反応を起こしている?……)
- 試合に勝てば、そこで学び、またやっていく
- 勝利の連鎖反応は非常にパワフルだよ
以上
映像では、これにつづいてヴィラのやりとりが始まっていた。やはり、最近の試合はポストマッチ会見につづけて、つぎの試合のプリマッチ会見をやってしまっているようだ。
さて、今回の会見。最近のこの一連の似たような内容の試合について、ミケルにもっとツッコミがあるかと思ったら、そうでもなかった。彼に訊くべきことはもっとあると思うんだがなあ。
マーティン・オーデガードの試合後コメント「(ライスのRB)信じられないパフォーマンスだった」
非常にシャープだった。G1。試合後のインタビュー。AFC公式サイトより。
MØ:(ゴールについて)あれをずっと待っていた。フィニッシングについては進歩するためにとてもハードにワークしてきた。ぼくはあのエリアに入るのが好きだ。ブカヨとはお互いにとても理解があり、彼がぼくをみつけてくれる。コーナーの小さなアングルだったから、あれはいいゴールだった。
ブリリアントだったよ。さっきも云ったように、ゴールを決めるためにハードワークしてきたから。とても満足している。
(ライスのRB)信じられないパフォーマンスだった。ライトバックでのプレイは、おそらく彼の人生でも初めてだったんじゃないかな。それであのようなプレイした。信じがたい。とてもとてもいいパフォーマンスだった。
これがぼくらのチームだ。全員がチームのためならなんでもやる準備ができている。これはそのさらなる好例だ。












