ミドウィークのMD26はこの試合が最後ということで、ほかのすべてのチームの試合は火曜と水曜に終わっている。
その結果、2位のシティはホームでフラムに勝ってトップに3ポインツ差に迫っており、アーセナルとしてはプレッシャーのかかる状況だ。ヴィラも勝った。マンUとチェルシーはドロウで足踏み。
それはともかく。
昨日おとといくらいは、英国フットボール世界は大きなニュースが目白押しだった。
ToTがThomas Frankを、フォレストがSean Dycheをそれぞれ解任。この短期間にPLマネジャーがふたりも解任されてしまった。ToTがマジ降格するかも。
またそれとは別方面で大きな話題は、マンUのオーナーのひとりであるSir Jim Ratcliffeの爆弾発言。彼は「UKは移民によって植民地化されている」と述べて、各方面から大ひんしゅくを買っているという。
厳しい反応をするなかには首相のKeir Starmerまでいて、「謝罪を要求する」とこれを強く批難。マンUオーナー氏は、まるで自分たちが移民に搾取されているような口ぶりだが、本人はモナコ在住で英国にはびた一文税金を支払っていないというから笑える。移民より国に役立ってないビリオネア。
Ratcliffeの主張には増えた人口についてあきらかに誤った数字も含まれているとかで、そもそも根拠や前提自体がおかしい。マジで世界中“truth”とか云うやつほどろくなのがいないのである。そしてそれが少なくない民に支持されているという現実。すごい世の中だよ。
この件のポイントはもちろん発言者が英国最大のフットボールクラブのオーナーということ。極右政治家ちゃいまっせ? マンUのチームには移民の選手もたくさんいるし、もちろんファンにもたくさんいる。そんなことも気にもしないオーナー。ファンにはお気の毒としかいいようがない。
さて、アーセナルに戻ろう。えっ、ハヴァーツがケガ!?
アルテタの試合前コメント「選手たちにいかに自分が優秀か思い出させる」
昨日のミケル・アルテタの試合前記者会見。AFC公式サイトより。
(ダウマン、サカ、オーデガード……)
- マックスはまだ使えない
- そのほかの選手たちはどうなるか見てみよう
(ダウマンの回復について……)
- 彼はとてもよくやっている。今週かそれくらいにチームに戻るだろう
- そこからリズムを取り戻し、チームで起用できるようになるか見ていく
(メリーノはシーズン終了までに戻れそう?……)
- ドクターたちは彼の手術にとても満足していた
- ここからは長いプロセスが始まる。骨の回復
- だから、われわれは時間を尊重する。きっと彼なら早く回復するためになんでもやるだろう
- いま話されているタイムフレイムは数カ月。それが3ヶ月、4ヶ月、5ヶ月になるかはわからない
(リヴァプール vs マンシティの試合について……)
- (シティの勝利にフラストレイション)それも理解できるが、それはわれわれにコントロールできないこと。自分たちに集中しないと
- 3日ごとに試合がある。それを楽しむだけだ
(選手たちもその試合を観た?……)
- 彼らは、自分たちがサンダランドに勝ったことをとても喜んでいたよ。タフな試合だと実感していたから
- 彼らは自宅でそれを観たかもしれないが、すべてのエナジーは自分たちのやるべきことに注ぐというだけ
(ポインツ差を縮めるシティがつぎの試合をプレイする前にアーセナルは2試合プレイする……)
- 集中している。なぜなら、シーズンが終わるまでにまだ浮き沈みは起こりうるから
- この半年のあいだにもそれが起きているし、ふつうで自然なこと
(Thomas Frankがトトナムを解任された件……)
- とても悲しいニュース。仲間が仕事を継続できないと聞けば
- Thomasは素晴らしいコーチで、とても素晴らしい人間でもある。それをリーグで示してきた
- われわれは自分たちの居場所をわかっている。パフォーマンスだけではない責任がある
- 彼がつぎになにをするにせよ、わたしは彼の活躍を祈っている
(PLクラブは忍耐が足りない?……)
- わからない
- どの例も同じように観ることはできないから
- つまりコンテクストが重要なのだ。それはどのクラブも違う。つねに可能性はある
(自分のマネジャーとしての期間の長さについて……)
- わたしはどのクラブでも違う時代があると思う
- PLには、長らくふたりのもっともアイコニックなマネジャーであるアーセンとサー・アレックスがいて、そしてそのふたつのクラブもいまやだいぶ変わった
- だからわからない。いろいろな要素があるから
- そのひとつは、ついてきてくれる選手がいること。自分たちのやることを楽しみ、それを信じてくれる。それが大きなこと
- そしてつぎに、たくさんの試合に勝つ必要がある。結局はそれがなければ、仕事をつづけられないのだから
(プロジェクトを成功に導くものは?……)
- クラブの全員とケミストリをつくり、試合の勝率を高くしなければならない
- 仕事をつづけたければ、試合に勝てない時期も過ごさねばならない。それが、SDかほかの誰かが決断するとき
- そこがクラブごとに違う
(プロジェクト実行にあたり時間を与えられること……)
- それはとても幸せなこと。それこそわれわれが最初から望むものだ
- それを維持したいし、もっと安定をもたらし、パフォーマンスと喜び、クラブに進歩をもたらしたい
- そして、今シーズンはもっとよくなれる
(マネジャーを変えた相手への準備で柔軟になること……)
- それは今シーズンもすでにわれわれに何度も起きていることだと思う
- 結局、学ぶことだ。マネジャーの変更だけでなく、自分たちに彼らが何をしてくるか。なぜなら、それは今シーズンもたくさんの変化があるから
- だから、われわれはより自分たちに集中している。なにを成し遂げたいか、どうプレイしたいか、相手の戦術に対し試合のなかでなにを起こしたいか
- 相手のセットアップもある。彼らの選手プロファイルも。試合の勢いやコンテクスト。われわれは、それに適応し認識する必要がある
(マネジャーの移籍ウィンドウが必要?……)
- (笑い)わたしはそのテリトリーには入りたくないね。わからない
- 結局、クラブにはなにがベストか決める自由が必要で、それはつねにそういうふうになる
(今回はNLDに向けてフォームを築いていく試合になるか、それともただの試合?……)
- さらなるタフな試合
- 最近のブレントフォードのホームでの強さも知っている。コーチングスタッフも素晴らしい
- 彼らはトップチーム
(最近は天気も悪く試合も多いためピッチが荒れている件……)
- いろんな要素があるが、試合の多さや天候はある。いまの時期も
- ピッチコンディションの重要性はわかっているので、できるだけ良好に保つのはわれわれの責任
(先日アマチュアコーチとのインタビューで戦術的なオーヴァーコーチングについて話していた件。どうやって詰め込みすぎを自覚した?……)
- そんなことを話したか記憶が定かでないが……
- わたしが話したかもしれないのは、ほかの面よりも戦術や技術的側面についてフォーカスすることと、そのシフトについて。なぜなら、結局まずはチームのニーズを把握する必要があるから
- アイデンティティとプレイをはっきりさせること、特定のやりかたでそれを観る必要がある
- もし文化を変えたいのなら、多くの投資が必要になるし、多くの努力が必要になる
- そしていまそれはシフトしている。なぜなら、それがチームのニーズだから
- 彼らの自分たちがやるべきことの理解レベルはとてもいい。だから、われわれはチームにより価値をもたらせるエリアに集中できるようになった
(最初に既存のチームを引き継いだころにくらべ、あなたのシステムにフィットする選手たちが徐々に増えたことで、戦術コーチングにフォーカスする必要性が減ったのでは?……)
- イエス
- それと、わたしも学んだことがあるということかもしれない
- アイディアがあり、あることをやりたいとしても、結局は選手たちのクオリティが最重要だ。選手にあることをさせても、彼が完全に快適でないのなら、それは不自然でありうまくいかない
- 数カ月のあいだは、いくつかのアクションではうまくいくかもしれないが、中期・長期でそうでないとすれば。だからそこが最重要
- それは選手の本性を尊重するということであり、それを組み入れていくこと。それができるなら、そのクオリティを持てるということになる
(11月から3月までブレイクがないスケジュール……)
- そうだね、クリスマスまでは違うやりかただった。あるいは、たとえば4つのコンペティションで4つのアウェイ試合
- そしていまのわれわれは、毎週コンペティションからコンペティションを渡り歩いている
- この短期間にフレッシュにすること。目の前の目標にやるべきことがある。自分たちの目標を達成するために、そこが違いになる
(ズビメンディのゴール貢献に驚いている?……)
- メリーノ、メリーノ。メリーノの功績。メリーノが彼にセレブレイションを教えたし、どうやってボックスに侵入するか全部彼が教えたんだよ(一同笑い)
- わたしが彼と最初に話したとき、自分のポジションでは前に行くには制約を感じると云っていた
- だから、われわれは彼には正しいときにライセンスを与えようとしている。もちろん相手にもよる
- ああいうスペイスを攻撃するときの彼は素晴らしい
(彼のゴール脅威の可能性を感じはじめたのはいつ?……)
- トレイニングというよりは、試合のなかでだ。トレイニングの時間はとても限られているし、ほかのことに集中している
- しかし、彼にはそれができる素質があった。だから、それはわれわれの取り組みの賜物というわけではないね
(今年に入ってから好調なヨクレス。彼になにか変化があった?……)
- あまりない。というのは、彼のワークエシックは同じままだから
- エナジーや自信かもしれない。ゴールとアシストを決めはじめれば、それが今後ももっと起きると信じられるし、そうなればそれが増えていく
- フィジカリーなところもあると思う。ケガから復帰してから、彼のベストゲイムがあった
- 彼があらためてフレッシュになり、起用できるなら、いいトレイニングをしていい試合をして、すべてがうまくいき、それでいまクリックしている
(選手が自信を得るためになにをする?……)
- 自分たちの優秀さを思い出させること。彼らがなにをチームにもたらせるか
- 仮にもたらせないときがあったとしても、視野を失わせないこと。彼がチームの成功に貢献できるとても重要な側面をみる
- われわれの仕事の大きな部分は、それだけでなく、周囲の人たちにコンスタントに重要なことを思い出させることだ。それと関連あること。なぜわれわれがともにいるのかの理由
(マネジャーがチームにヴィジョンを行き渡らせるのに8ヶ月は十分?……)
- わからない
- なぜなら、そうした議論をするには、なにに同意したか、クラブをどう観ているか、スクワッドの進化はどうか、あるいは期待されたパフォーマンスといったものがあるから
- わたしにはわからない。Thomas Frankについて話せるのは、コーチとしての彼だけ。彼とは何度も対戦しているので、彼がどういうチームを好むかを知っている。あるいはプリシーズンのスパーズのプレイはとてもよかった
- だが、結局はこのリーグは非常に競争力があり、われわれ全員がもろい。誰もがそういう立場になりうるし、それをやりくりするのはとても難しいから
(マネジャーに必要なウィンドウの数はある?……)
- わたしにはない。どんな数がほしいかもわからない
会見の後半。
- What is it about Brentford taking their staff?: they’re one of the best run clubs. It’s not a coincidence if they have those people you have to look at them.
- Looking at what Brentford do?: The certain structures, buying the players, the academy. Really smart people.
- Keith Andrews: as a manager, the foundations and cultures are so strong. What they put in to win games.
- Thiago: they have so many players. Credit to the players and the managers.
- Rise of set piece coaches: it’s more related to the desire of someone to fulfil their footballing career.
- David Raya: in terms of training, we have evolved, he has evolved. You need to find your players. It was quite immediate the impact David had.
以上
Thomas Frank解任
タイミング的にも、今回の対戦相手的にも、ToTに解任された元ブレントフォードのThomas Frank関係のやりとりが多い。※ちなみにダイチがフォレストに解任されたのはこのあと
このひとは先日のAFCマークのカップ事件や、あるいは公の場でアーセナルの選手をやけに称賛したりなどアーセナルファン疑惑が絶えないわけだが、今回の解任劇にあたっては、NLDを前にして彼がToTの選手たちにアーセナルがいかに優秀か語り、それがウザがられていたというエピソードも。ウケる。
後任については、ひとまず暫定マネジャーを指名するようだが、同じくOMを解任されたばかりのDe Zerbi(ワネーリの運命はいかに)、フリーのポッチェが候補に入っているらしい。どっちもやめてほしい。もうダイチでいいじゃんね。
戦術オーバーコーチングの件
自分のミステイクは、当初チームに戦術面で負担をかけたこととアルテタが認めていたインタビュー。
アマチュアコーチがアルテタに訊くトップコーチの極意 | ARSENAL CHANGE EVERYTHING
これを観ていた記者氏が質問。けっこうおもしろいやりとりになっている。こうしてトピックになっているあたり、あのインタビューはやはりなかなかいいものだったようだ。
このなかでアルテタが「結局は選手クオリティが最重要」と述べているのが印象的だった。うーむ。それを云ってしまっては身も蓋もないような。
どんどん自分好みの選手に入れ替わって、戦術説明の手間が省けるようになったというくだりも興味深い。












