こんにちは。
ついに日曜、カラバオカップ決勝の日が来てしまった。
今シーズン、4つのタイトルを狙うアーセナルにとり最初のトロフィへのチャレンジ。相手はチートの王者としておなじみのマンシティである。両者の対戦で、なぜかアーセナルが悪者みたいになっているのがウケる。
リーグカップ(カラバオカップ)の歴史上、トップリーグの1位と2位がファイナルで戦うのはなんと66年ぶりだとか。これは、また意外な。しかし、それだけこのカップがトップチームに重要視されてこなかったということかもしれない。メジャータイトルとは云い難いし、賞金もゼロにひとしい。やる気が出ないのも当然か。
だが、とくにいまのわれらにとっては残りシーズンにはずみをつけるうえで、このうえなく重要なタイトルになっている。アーセナルが、間違いなく誰よりもそれを欲しがっている。
そういえば、シティは先日レアル・マドリッドを相手にCLを敗退したので、イングランドで今シーズンにクアドラプルの可能性があるのはアーセナルだけになった。これは、どうしたってわれらが勝たねばならない流れでしょう。
さあ、決戦の地ウェンブリーでどんなファイナルになるか。ワクワク。
アルテタの試合前コメント「ATTACK THE TROPHY!」
ミケル・アルテタの試合前記者会見。アルテタにはめずらしく試合前日ではなく前々日に行われた。ファイナルで特別だからか。AFC公式サイトより。
(ケガ人?……)
- 土曜にもトレイニングセッションがあるので、候補に入っている選手たちのよいニュースがきければ
(オーデガードとティンバーは起用できる?……)
- もう一度セッションがあるので、そこで様子をみよう
(20人スクワッドを選ぶ難しさ……)
- とくにこのコンペティションにずっと関わってきた選手がいるからね。それで最後のウェンブリーで機会が与えられないものがいるとすれば、それは難しい
- だからイエス。そこは考えどころだ
(ケパはスタートするので?……)
- 土曜のトレイニングで全員の様子をみて、決断する
(今回はより意義のあるファイナルになっている?……)
- わたしにはトロフィを勝ちたいという、ただそれだけ
- ウェンブリーまでの48時間、すべての準備と楽しみがある。われわれがことを起こせる準備もするし自信もある
(あなたはアーセナルの選手として4回、アーセナルのマネジャーとして4回、ウェンブリーで敗けがない。その100%記録がカギになる……)
- わからない
- だが、それをつづけよう。同じことをやれるように
(Pepとの関係性が変化している……)
- 変化はある。彼はマンチェスターにいるし、わたしはロンドンにいる。わたしたちはふたつの違うクラブのマネジャー
- わたしの側からのフィーリングではなにも変わっていないけれど。変わったことは、もういっしょに過ごすことは二度とできないということ。そこはわれわれの関係にとり重要だ
- しかし、それはもっとも重要なことではない。なぜなら、わたしが彼に抱いている感情があるし、ともに過ごした時間がある。彼がわたしにしてくれたこと、わたしが幼かったころのインスピレイション。それが今後変わることはない
(あなたも緊張してる?……)
- ノー
- とくに緊張はしていない。ワクワクしている。意欲があり前向き
(ヨクレスはトロフィを勝つために契約した……)
- 選手はこのレベルで毎日パフォームせねばならないが、決定的なとき、トロフィにアタックするときがきたときは、それをホームに持ちかえることだ
- それが選手がステップアップすべきときであり、違いをつくるとき。そこははっきりしている
(アーセナルの今シーズンでファイナルはどれほど重要か……)
- 今回はシーズンを決める試合のひとつになる。なぜなら最後にはトロフィを勝ったかどうかだから。ファイナルに到達したら、それがもっとも重要なことだ
- しかし、そこにたどり着くためには、たくさんのことをせねばならず。これまでチームがやってきたようにたくさんのことを自分たちで得る必要がある
- だから、われわれには証明すべきことがあるということ。それをピッチでやる
(これはPep Guardiolaを乗り越えるということ?……)
- そうじゃない
- この職業では、コンスタントに学びがある。コンスタントな進化がある
- わたしは4年間Pepやすべてのスタッフとアメイジングなクラブで仕事できたことを素晴らしい特権だと思っている
- そこはまだわたしに残っている。なぜなら、それはこの旅の一部であり、いまのマネジャーとしてのわたしがいるのもそのおかげ
- だから、進化を継続しコンスタントな進歩を継続しなければならない
(ウェンブリーでサポーターとともに勝つ意味について……)
- それは日曜のお楽しみに残しておこう。そのときなら、わたしはもっといい答えができるだろうから
- だが、満員のステディアムで自分たちがその一部になっていることは、すごいことだろう
- わたしの選手としての最高の記憶のひとつも、そういう試合でプレイしたことだ
- だからみんなもとても興奮している。そこに何がかかっているか、わかっているから
- われわれはそれがとても欲しい。それがわれわれの仲間たちにどういう意味をもつかわかっている
(このチームのポテンシャル……)
- わたしの意見としては、まだやるべきことは多い。しかし、自分たちのやることについてとてもエキサイティングなチームであり、正しいストライドのために継続する必要がある
- とくにこうしたときが来たときに、正しくパフォームすること
- 望みをかなえるために、クラブとしてほしい勢いを築きはじめていく
(決勝進出が習慣になること……)
- それがわれわれの望むこと。実際、われわれは3月末になって、まだ4つのコンペティションに残っていることがこのチームについて多くを語る
- しかし、先ほども述べたように、ここからはつぎのステップだ。つぎの試合だ
- 決定的なときであり、自分たちの思い通りにいく時間が必要
- とくに、こうした試合に対するアプローチでことを起こすことが必要で、試合にインパクトを与えるような決断をしなければならない
(シティも2018年のリーグカップファイナルが彼らの成功にとって重要だったと思う?……)
- 間違いなくイエス
- なぜなら、勝利というのはいつだって役立つものだから。あのトロフィを勝ったことは間違いなく役立った
- それが自信をもたらし、そのようなときが来たら自分たちはやれるというフィーリングをもたらす
- ほしいものをかなえる十分なリソースがあり、それでもまだやるべきことがあった
(ファイナルはベストチームを選ばねばならないとき。GKもNo.1でなければならない?……)
- GKコーチと話してみればわかるように、彼らはとても特別。彼らはつねに違うから。とても特定のポジション
- そこにはかつてのチームがどのような決断をしたからたくさんの歴史もあるので、なにが違うことが起きれば、それは違った聞こえ方をする
- しかし、われわれもそれが10-20年のあいだにどうなっていくかはわからない
(2018年カラバオカップ決勝のときから差を縮めている……)
- あのときはお互いにかなり違うステージにいたと思う
- スクワッドのことだけでなく、その他たくさんのことでも、はるかに差があった
- そして、認めねばならないのはファイナル以前にクラブが勝ち取ったもの。アーセナルはいまとは違う時期にいたので、あそこまでたどり着いただけでも当時は大成功だった
- これまでのアーセナルのリーグカップでの歴史もある
(あなたのこの6年間でいつごろアーセナルがマンシティと競えると感じた?……)
- わたしの初日からのすべての取り組みがある。なぜならそれがこのレベルだから
- アーセナルのマネジャーになって、最高レベルで、このコンペティションで競えると信じられないなら、それはうまくいかないと思う
- もちろんたくさんの要素があり、わたしもそこにいた。差もあると知っていた。何が違いなのかも
- だが、それを受け入れないことだ。それが現実の一部だとしても、できるだけ早くそれを変えるようトライせねばならない
(この6年間プロセスを信じてきた……)
- わからない
- わたしはそういうことだとは思うが、結局は多くの試合に勝たねばならないし、そうしたことばやプロジェクトを維持したいのなら、とても安定していなければならない
- みんながそれを信じ、結局それには終わりがないと思う。このあとの数年で何が起きようが、どれだけ勝とうが
- それはつねにこのあとの2-3年で起きることについてであり、実際それはクラブのどの部署でも計画している。ファーストチームだけじゃない。それはその一部にすぎない
(もっとも時期が早いこのコンペティションはその後にはずみをつけるスプリングボードだと云われる。このファイナル単体で観るのは難しい?……)
- わからないが、いまを生きて前しか観ていないので、そこが唯一の集中になる
- 当然、もし日曜に勝てるならなんて素晴らしいことなのかと想像はできるし、ファンもみんなでいっしょにそのときを過ごすのはすごいブーストにも信念にもなる。だからこそわれわれはそれがどうしてもほしい
(選手たちはクアドラプルについて話している?……)
- ノー
- われわれは試合づつやっていく必要があるとわかっているから。トロフィづつだ
(2014年のFAカップ決勝でアーセンはGKにヴォイチェフではなくファビアンスキを選んだ。選手としてビッグゲイムでNo.1が背後にいることは違いになる?……)
- ノー。そういうフィーリングは選手のなかにはない
- われわれは自分たちのチームメイトをとても信頼している
- とくにいまアーセナルにいるキーパーたちのクオリティがあり、彼らといっしょにトレイニングをしているのだから
- 彼らはほかのクラブでも最高レベルでプレイしていて、どのような状況にも対処できる経験がある
(ケパはこのコンペティションでずっとプレイしてきて今回ラヤを選べば心理的インパクトがある。そういうことも考慮する?……)
- そうだね、どの決断にもインパクトはある。ふたりの選手のうちどちらかを選ぶとき、ふつうはポジティヴに受け取るものとネガティヴに受け取るものがいる
- わたしはそれを違うようにやるつもり。できるはず
- あらゆる決断を慎重にしなければならないし、できるだけフェアであろうとする。それだけ
(今週あなたはPepと話した?……)
- ノー。今週は
(日曜の試合のまえには彼と話す?……)
- イエス。日曜には彼と間違いなく話すよ
(彼と話さないのは理由がある?……)
- とくに理由はない
(アーセナルはマンシティよりもプレッシャーがある?……)
- このポジションにずっといて、何年もトロフィなしでいれば、当然よりいっそう必要性は増す
- しかし、よりいっそう駆られるということもある。なぜなら、とてもそれがほしいから。そしてわれわれにはそれがある
- これはわれわれにとってはとても重要なことで、もうしばらくそれを達成しようとトライしていて、いままさにその機会があるのだから
(この機会を選手のやる気に使う?……)
- わたしはファイナルをプレイするのに多くのやる気は必要ないと思う
- ウェンブリーのファイナルだ。それに関わったものなら誰でも知っているのは、たくさんのマネジすべき、支配すべき重要な要素があるということ
- そこは間違いなく話すだろう
会見のつづき。
サマリー。
- Advantage knowing how Pep thinks?: What he did six years ago to now is completely different. Some players I coached but that’s it.
- Front foot?: We always play like this. We want to be dominate and maximise our potential.
- Having family with you: I would love to do it. I had them. Showing the gratitude.
- Favourites for this match?: Not favourites.
- Thought about silverware: that willingness to win it. I want to win everything.
- How do you accept not winning: When you have to give your best to win it. The players give their best, you just have to congratulate your opponents.
- Winning at city: Very different. More time to prepare, and the group was different after three years.
- Pre match routine: Nothing will change on Sunday.
- Message to the fans: be with us for every action. Together attack the final.
以上
GKはケパか? ラヤか?
アーセナルの試合前の話題として、当然GK選びがあるだろうと思っていた。ケパかラヤか。実際、会見でもその件についてのやりとりが少なくない。
アルテタは会見の時点ではまだどちらにするか決めていないと云っているが、実際これはけっこう難しい選択だ。
心情的には、チームの誰もがケパのスタートを望んでいると思う。このコンペティションでここまでチームを連れてきた功績もあるし、彼のようなバックアップ選手が最後まで自分の仕事をまっとうすることは、全員で勝つシーズンにふさわしいから。このグループのなかでひろい共感がある。
いっぽうで、感情を抜きにすればここではNo.1を選ばねばならないだろう。シティのようなビッグチームとのビッグマッチで、ベストチームを選ぶのはマネジャーとして義務でもある。それと今後のためにも、ラヤにファイナルを経験させておくことも重要だ。うまくいけば、CLとFAカップでもファイナルがある。
ケパを信じてチームの団結をよりいっそう強固なものにするか。あるいは現実をみてラヤを選ぶか。
ふつうに考えるとラヤを選ぶほうがよほど無難な選択ではあるので、もしアルテタがケパを選ぶのなら、それはとても興味深いことだと思う。
……と、これを書いたあとに気づいたのだが、ケパがスタートするという一部報道がある。The Athletic。
Arsenal’s Kepa Arrizabalaga set to start Carabao Cup final vs Manchester City
シティもこれまでカラバオカップでプレイしてきたセカンドGKを今回も使うそうなので、それにインスパイヤされた部分もあるのかも。
ところで、ケパがチェルシー時代にMaurizio Sarriの交代要請に応じなかったあの事件。それもシティとのカラバオカップ決勝(2019)だったとか。ウケる。











