オバメヤンを獲得した現在となっては、かなり今更な件。だってもうバメヤンがフィットしていればずっとベンチじゃないか。
How the boss uses stats to make changes
ラカゼットがフルトレーニングに復帰したということを受けて、ボスがなぜラカゼットをセカンドハーフに交代させるのか、『アーセナル・マガジン』に語った。
ヴェンゲル:われわれは選手たちのフィジカル・クオリティを把握している。誰がセカンドハーフに交代するのかどうかもだ。誰もハーフタイムで疲れている選手はいない。しかしセカンドハーフでは残り20分で交代することになる選手がいる。
疲労の要素は全員がそれぞれ違うレベルにある。どの選手がよりセカンドハーフで交代することになるかもわかっている。何人かはそれに完全に一致するし、何人かはセカンドハーフに逆にむしろがんばっちゃったりする。
セカンドハーフにフィットネスを15%落としてしまう選手もいる。だから交代選手を使うときにはそれを考慮せねばならない。サブを使うときでも、いつもひとりは交代を待つようにしておこうとする。なぜならその選手もまた交代が必要かもしれないが、その選手がポジションをキープすることが必要なことがあるからだ。
ラカゼットはディフェンダーよりも交代の多いポジションでプレイしている。ディフェンダーよりもストライカーのほうが多く交代させるだろう。なぜなら彼らはいつも、誘って、守って、攻撃して、ディフェンスの穴をつくらなければならないんだ。ストライカーというのはほかのポジションよりももっと交代させるものなんだ。
ふたつめは、個人的に彼はまだ(新しい環境への)適応期間にあると思っている。彼はまだセカンドハーフでときどき苦労することがあるようだ。とくにラスト20分、動き回ることにね。それは彼が適応期間にあるためだと思っているよ。フィジカルではなく(それはさほど落ちていない)、少しシャープさに欠けるように見えることがあるんだ。
だそーです。これ、この件が一番盛り上がってたときに話してもらうべき内容だよな。
ラカゼットは毎度90分使われないことであんなに不満げな態度を見せていたんだし。適応期間のなかには新しい環境でとにかくセルフコンフィデンスをビルディングする期間というのもあるはずで、ボスがそれをわりと台無しにしていたことは否めない。なんなら彼の不調の原因のひとつだったかもしれない。
そしてオバメヤンの獲得が決定打に。彼にとって新しいメインストライカーの獲得ほどプライドを傷つけられたことはなかっただろう。アーセナルにおけるラカゼットという選手のメンタルマネジメントはとにかく最悪に近いのではないかと思える。
アーセナルは来季、ラカゼットとオバメヤンというボックス内で仕事をするまったく同じタイプのストライカーをふたり抱え続けるだろうか。1年で放出なんてことになったら目も当てられない。
ラカゼットがアーセナルで幸せでいられる未来がもしあるとしたら、オバメヤンとツートップをやるしかない。そんな野心的なフォーメーションにチャレンジしてくれるネクストボスを希望。