昨日のワールドカップロシア、ウルグアイ・フランス戦は互角のように見えて、終わってみればやはりフランスの圧勝といえたのかもしれない。
ウルグアイもさすがに守備ブロックを完全に崩された感はなかったものの2失点。逆にはじめから終わりまで得点の匂いはほとんどしなかった。
頼みのスアレスがまったく仕事をできず、2トップの相棒であるカヴァーニ不在の影響も大きかった。
アンカーポジションでスタートから起用された注目のトレイラはといえば、すべてのセットピースでキッカーを務めたり、味方のフォローやカバーといったディフェンスアクションでときおり気の利いた動きを見せていたものの、フランスの硬いディフェンスを前にしてあまり攻撃に貢献することはできず、残念ながらこの日は最高のパフォーマンスを見せたとはいえなかっただろう。
もっとも、それでもWhoScored.comの戦後のプレイヤーレイティングによると、ウルグアイチームのなかでトップのレイティングだったので(6.95)ほかの選手よりはマシだった。以下フースコ寸評。
ルーカス・トレイラ寸評:4タックル、4インターセプトとフランスのリズムを崩そうと奮闘したが、彼のパスは普段の彼のスタンダードには及ばなかった。とくに攻撃面では。
このレイティングをあらためて見ると、スターティンの選手でウルグアイには7ポイント台の選手はおらず、フランスには逆に6ポイント台の選手がいないということで、結果的にウルグアイが個人の面でもいかに劣勢だったかがわかる。
ちなみにェンゴロ・カンテのレイティングは7.16(5インターセプト)ということで、カンテはぼくから見てもかなり良かったけど、まあここはいい勝負だったと思いたい。トレイラはカンテより5才も若いことを考えれば実質トレイラの勝ちである(実質論法)。
さて、これでウルグアイは惜しくもワールドカップ敗退となった。晴れてルーカス・トレイラの去就が注目されているところで、BBC SPORTSの報道に進展があった。
「アーセナルがルーカス・トレイラの契約に近づく」BBC SPORTS
Lucas Torreira: Arsenal set to complete signing of Uruguay midfielder
もちろん、オーサーのデイヴィッド・オーンステイン本人もツイート。
Arsenal hope to complete Lucas Torreira deal next week. Agreed with Sampdoria & 22yo. Medical + signing imminent – depends if he flies straight from #WorldCup to London or via #URU Finishes 1st team recruitment but a younger player for future also likely before window shuts #AFC pic.twitter.com/LHkXid7Rda
— David Ornstein (@bbcsport_david) 2018年7月6日
これによれば、既報のようにアーセナルとサンプドリア、アーセナルとトレイラ本人はすでに契約内容に合意しており、メディカルとサインのタイミングは、彼がロシアから直接ロンドンに向かうか、あるいはウルグアイを一度経由するかにかかっているとのこと。いずれにせよ来週になるだろうと。
サンプドリアがトレイラの後釜を獲得
FourFourTwoによると、サンプドリアが以前にアーセナルともリンクされていたウディネーゼのヤクブ・ヤンクト(Jakub Jankto)を獲得したという。
Sampdoria sign Jankto as Torreira move draws near
これでもう決まったも同然である。
決まったも同然であるが、公式発表までは決定ではない。
ぼくは公式発表が来るまでは全裸で待機することに決めた(必勝のはちまき&正座で)。
蛇足
Steven N’Zonzi targeted by Arsenal boss Unai Emery
ウルグアイ・フランスでも途中出場したエンゾンジ。
SKY SPORTSでもアーセナルがエンゾンジに向かっていると報じられているのだけど、これはマジなんだろうか。
確かに彼は197cmとビッグでファッキンな長身で、もしアーセナルに彼のような選手が中盤にいれば心強い。が、トレイラを取った今もうひとりDMを取ってどうするつもりなのだろうか。
トレイラとエンゾンジをセンターに並べるアイディアはもちろん悪くないが、そうなるとジャカの居場所がなくなる。エルネニーだってAMNだっているというのに。
(そういえばジャカはスウェーデン戦の戦犯扱いでフィル・ネヴィルに「まがい物」呼ばわりまでされていた。。)
それと、エンゾンジの29という年齢も微妙ではないか。
エメリはスタッフも身内で固めているし、選手補強もバネガなど(バネガはスペインに残りたいとアーセナルのオファーを断った模様)、すでによく知った、使ったことのある選手を取りたがる傾向があるようだ。たとえ高齢でも。
とにかく、格安で取れるというのでもなければ、エンゾンジの件についてはちょっと意図がわかりづらい。限られた予算の話しはどこへいったんだろう。