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2018プリシーズンICCアトレティコvsアーセナルの論点

さて昨夜のシンガポールのアトレチコ戦。おもしろかった?

ぼくはもちろんエメリの戦い方も観られたし十分楽しんだが、期待も高かった分こんなもんかという気もした。まあプリシーズンなんて毎回そんなものである。連日のハードなトレーニングで当然フィットネスは落ちてるわけで。

メディアの記事やファンベースも含めていろいろな試合後の感想に目を通したけれど、やはり得点したスミス・ロウと中盤の深いポジションからゲームメイクしたゲンドゥージ、ふたりのティーンネイジャーが注目された。

SKY Sportsの記事をネタにこの試合の論点をざっくり確認していこう。

Emil Smith Rowe stars as Unai Emery’s Arsenal lose to Atletico Madrid



アトレティコvsアーセナル(ICC)5つの論点 by SKY Sports

スミス・ロウが輝く

ボクスの隅に巻いて決めたゴールは素晴らしかった。彼のパフォーマンスのハイライトだった。

ラムジー、ゲンドゥージとともに中盤を形成した。

17分には青シャツに囲まれながら印象的なスキルを見せ、全体的にボールを前へ運ぶ意志を見せた。

ファンはこのプリシーズンでもっと彼の活躍を観られることを望んでいる。

ラムジーがキャプテン

ラムジーは残り契約1年でいまだ去就が不透明だ。だがエメリはすでにラムジーを彼の新シーズンのプランのなかで重要であると述べており、ラムジーにアームバンドを渡している。

エメリはラムジーを中盤の中心に置くことで彼のアーセナルへのコミットを期待しており、この試合でエメリにとっていかにラムジーが重要な選手であるかを垣間見ることができた。

ラムジーはいつものように中盤でハードワークし、前半にはアトレティコに対し高い位置からプレスをかけ続けた。そしてラカゼットへ送ったスルーボールはクレヴァーだった。

オバメヤンがサイドへ

アーセナルのファンは、昨シーズン終盤に輝いたオバメヤンとラカゼットのコンビをエメリがどのように使うか興味を持って観ていた。そして、この試合ではオバメヤンを左サイドに置き、ラカゼットを攻撃の先端に置いた。

前半にはふたりのペイスがアトレティコを苦しめた。

彼らは、印象的な動きを見せていたリース・ネルソンとともにポジションチェンジを繰り返した。

この柔軟性もエメリにたくさんのオプションを与えることになるだろう。

ゲンドゥージがスターティンに

ゲンドゥージはボーレムウッドでベンチから出場したのに続き、この試合でアーセナルの選手として初めてスターティングイレヴンに入った。このロリアンから8Mポンドで獲得された19才は、エメリの中盤底からゲームメイクを担い、バック4を保護しつつ、深い位置から攻撃を組み立てた。

彼はスタートから自信にあふれ、どのパスもロングレンジのシュートも野心があったものの、難しいときもいくつかあった。

前半終了前には自陣のボックス際でポゼッションをロストしてしまったし、後半開始時にはケヴィン・ガメイロにボールを奪われ得点機をつくられている。

とはいえ、おおむねエメリは自分が観たものに満足していることだろう。

トレイラがワールドカップ後の休暇から戻ってくればより経験の豊富な彼がホールディングロールでスタートするだろうから、ゲンドゥージはシーズンを通して起用の機会が多いとは思えないが、彼のポテンシャルは明白だ。

エメリのインテンシティ

エメリはハイインテンシティなプレイスタイルで知られ、このアトレティコ戦で彼のメッセージがチームに浸透している兆しを見せた。

ラカゼット、オバメヤン、ラムジーは前半にはかなり高い位置がアトレティコのDFにプレスをかけ、敵のミスを誘おうとしていた。

試合はセカンドハーフの全員交代で収集つかない感じになってしまったし、アーセナルはまだまだ未完成ながら、エメリの影響はもう現れていた。

以上。

個人的雑感

インテンシティとチームワーク

正直、ぼくはこの日のアーセナルがそこまでインテンシティ高いパフォーマンスを見せたという感じはしなくて、多くの時間でヴェンゲル時代との違いはそんなになかったような気がした。

むしろセカンドハーフから出場したエンケティアやミキタリアンあたりはかなりハイプレスをやろうとがんばっていたので、彼らと比べて前半のシニア選手はそこまでインテンシティ高い感じはしなかった。

プレッシングに関しては、アトレティコのほうが練度がだいぶましだっただろう。そこはシメオネで長いことやっている彼らに一日の長があるに決まっているわけだけど、この試合アトレティコにとってはプリシーズンの初戦、アーセナルは3戦目であることを考慮すれば、もうちょっと組織立ったプレッシングを見たかったと思う。

チームワークといえば、どの時間帯だったか忘れてしまったけど、アトレティコにボールを持ち込まれオフサイドを取るべきシーンでアーセナルのDFライン制御は笑えるほどバラバラで(チェンバースがいたと思うからたぶん後半)、そういったところにもチームとして発展途上という様子は見られた。

そのあたりはこれからどんどん洗練されていくことに期待。

気になった選手

コラシナツがもっとも気になった。悪い意味で。

彼はLBでスタートしてバック3になってからは左のWBとアーセナルのなかでもゲンドゥージと並んで一番長時間出場していたひとりだったが、前半はとくにアーセナルの選手とは思えないほどバックパスばかり出すのでさすがに心配になってしまった。自信がないのかパスはとにかくリスクを避けていたように見えた。

たぶんチームのなかでも彼が一番バックパス率が多かったのではないだろうか。

彼の自信喪失は昨シーズンからのもので、モンレアル放出のうわさもあるなかでこのままコラシナツをファーストチョイスとして使い続けて大丈夫なのか、疑問に思えるパフォーマンスだった。

ヴェンゲル監督が一時コラシナツよりもAMNのペッキングオーダーを優先したことが思い起こされる。このままではまじヤバい。

もうひとりはやはりゲンドゥージで、彼のパフォーマンスにはだいぶ感心した。ゲンドゥージ(・∀・)イイ!!

あのポジションであのプレイスタイルだと、どうしてもエルネニーと比較して見てしまうが、ぶっちゃけエルネニーと遜色ないといってもいい過ぎではなかった。

もちろんいくつかのミスはあったしたしかに不安定なプレイもあっただろう。しかし思い出してほしい。彼はアーセナルで初スタートの19才である。どんだけ。

19才の新人がこのクオリティで、さらにトレイラまで入ってくるというのだから、MF過密でジェフ・レイネ・アデレイドが押し出されても仕方がないかもしれない。。

DAZNコメンタリ

考えてみれば元スパーズの戸田氏とグーナーの西岡さんのコメンタリで実質ノーロンダービーだったんだよね(実質論法)。

日本語コメンタリには毎度だいぶイライラさせられているけど、このふたりはさすがに悪くなかった。

ゲンドゥージをちゃんとゲンドゥージって呼んでたのも個人的には好感だった。DAZNのディレクターにテレパシーを送っといた甲斐があったわ。

いまカタカナで「ゲンドゥージ」でググってみたら当ブログがトップ3独占状態(笑い)。これでグエンドウジ派(スペリング派)に一矢報いれたらいんだけど。

ところで、この中継のコメンタリが気に入らないってのは世界共通なのか、twitterやredditなんかでも今回の試合中継のコメンタリ(それぞれの地域の)に文句をいってるひとが多数いた。

なかでもどこかの中継で「Same old Arsenal」を連発してたバカコメンタリがいたらしくて、グーナーはみんなだいぶ腹を立てているようだ。

まあでもシーズンが始まって、もしエメリ・アーセナルがうまくいかないときがあったら、メディアがいっせいにこれをいい始める可能性はあるよね。

以上。

この試合でなにか気づいたことがあったら、コメントで書いてください。



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One Commnet on “2018プリシーズンICCアトレティコvsアーセナルの論点

  1. スミスローかなりやばかったっすね。
    ジャックが出ていったことを悲しむ暇すらない。未来しかない感じがサイコー。
    ラムジーがこれまでのようにあっちこっち(-.-)を出す感じがなかったなと思いました。
    あとスタジアムけっこうガラガラとゆう。

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