のっけから2連敗と苦しい船出となったアーセナル。このあとは8試合連続で格下相手(トップ6外)との戦いが続くことに。
まずは、夏に積極的な補強を行ったウエストハムとのロンドン・ダービー。エメリがどういったカムバックを見せるかに注目が集まっている。
予想スターティン
当ブログの予想スターティング11。
4-2-3-1
オバメヤン
イウォビ、エジル、ミキタリアン
トレイラ、ゲンドゥージ
モンレアル、ソクラティス、ムスタフィ、ベレリン
チェフ
ちょっと予想が難しい。一番難しいのはやはり中盤で、ジャカを使うかどうか。それとチェルシー戦でもベンチだったラムジー。
もうはっきりいってグウェンドゥージは、アーセナルのファースト11から外せなくなっている。彼はアーセナルでベストというだけでなくPL全体でもベストのパフォーマンスをしている。
Matteo Guendouzi: Has made more tackles and interceptions combined (17) than any other player in the Premier League this season
For more player stats — https://t.co/mLLu52pohQ pic.twitter.com/NuzXCFa2a7
— WhoScored.com (@WhoScored) 2018年8月20日
トレイラはまだチームへのフィットは100%ではなさそうだが、引き続きリスク覚悟でジャカの訓練を続けるか、トレイラをスタートから起用するか、あるいはラムジーか。
相手によって戦い方を変えるエメリが、格下と見られるウエストハム相手にどのようなスクオッドで臨むのか。興味津々である。
けが人情報
あたらしいけが人はなし。コラシナツがトレイニングに復帰するのは10月、AMN、ジェンコ、コシエルニは11月。
明るい話題はコシエルニ。軽く走っている映像を見てびっくり。ついこの前までごっついギプスしてプールでリハブしてたのに。
ぼくは冬の復帰といわれていたのでアーセナルらしく当然年をまたぐものと考えていたが、なんと予定より復帰が早まるかもしれないとのこと。最近こういうこと増えたよな。。スタッフも変わったし、絶対何か問題があるといわれていたメディカルも今後改善していくんだろうか。
Welcome back home, @6_LKOSCIELNY 🔴
Rehabilitation continues 💪 pic.twitter.com/9KYp0co9hV
— Arsenal FC (@Arsenal) 2018年8月23日
ボスのみことば
試合前プレスカンファレンスにて。
(ウエストハム戦はこれまでどんな部分が違いますか……)
エメリ:まだプロセスの途上にある、(シーズン合計で)38試合を戦うのだから。マンシティと戦うのと同じように土曜にはウエストハムと戦う。3ポイントがかかった試合だ。戦術的にはどの試合でも違ったことが要求されるのは明らかだ。最初の2試合のあと、ふたつの黒星があったのでこのウエストハム戦には勝つ必要がある。この試合の難しさは、ウエストハムがいいチームといい選手といいコーチがいることにある。彼らはPLをよく知っているし、たくさんの新しい選手がいる。われわれはアイディア、システムを実現するために自分たちなりに考えている。土曜はエミレーツでサポーターたちとともに戦うんだ。前の2試合よりもいいパフォーマンスを見せることはとても重要になると思う。準備は万端で、毎日トレイニングをしている選手たちを見ていて気分はいいよ。
(イウォビのゴールに彼のやりたいチームプレイが現れていたんでしょうか……)
わたしたちは前に行き得点したい。1本のロングパスでダイレクトにそれが可能になるかもしれないし、パスでそこに至るのかもしれないし、ポゼッションをコントロールすることで試合に勝つかもしれない。土曜にはチェルシーに行ったようにゴールを見つけることができるし、あるいはもっと少ないパスでもそうできる。わたしにとって重要なことは、すべての選手たちがボールをどのように扱うか、ボールを使って一番いいとき、あるいは一番いいやり方で攻撃するか。
(コシエルニが予定より早いみたいです……)
彼はとてもハードに取り組んでいるよ。彼はフランスにいた。先週土曜に戻ってきた。彼がここにいてくれてわたしたちもうれしいよ。だって彼はわたしたちのキャプテンでわれわれとともにいることで彼のスピリットを示している。大きな怪我だったので回復まではまだ我慢が必要だ。彼がここに一緒にいてくれることがとても重要なのは間違いない。彼がわれわれを助けたいということを示してくれるだけでも。
(いつごろプレイできそうっすか……)
わからないね。今朝見たときには、彼はランニングしていたよ。ピッチで動いていた。経過はかなりいいよ。
(敵によってスタイルを変えることは楽しいんでしょうか……)
わたしのアイディアはファーストコントロールだが、敵もまたそれを望む。コントロールを通して、勝利に近づけるし、いつリズムを変えることが必要かわかる。わたしは試合のどの瞬間にもインテンシティが必要だとわかっている。このコントロールは敵にプレイさせないことでもある。たとえば、最初の2試合でコントロールを十分にすることがなかった。ある時間を除いては。土曜はまた別の試合で、戦術的にも異なるものになるだろう。要求は多くなるが、この試合に勝つためによりコントロールできることを望むよ。
(フォーメーションも変えたりとか……)
われわれは戦術的に異なる状況についても取り組んでいる。まずは4人のDFで始め、その後に2と1、そして1と2。それと2と1と、4-2-3-1的なものと4-1-4-1あるいは4-3-3になる。このシステムでトレイニングしている選手たちがいる。ピッチでの状況は異なるものだ。動きのなかで改善が必要になるときは、クオリティがとても重要になる。しかしピッチ上でどのように選手が動くかも重要だ。思うに、ふたつのシステムで、われわれは進歩していけるし、次の試合にも勝てると考えている。
(土曜に2トップを使うなんてことは……)
現時点ではノーだ。現時点ではポゼッション、ピッチ上のポジショニングで試合をコントロールする必要がある。多くの選手をインサイドで使う。そしてこのポゼッションの結果、攻撃の時間が生まれ、守備時にはバランスの取れたものとなる。しかし、それもわたしたちが進歩を続けるためのひとつの可能性に過ぎないし、また別の機会にはふたりのストライカーを試すだろう。プリシーズンの最後の試合、ラツィオ戦で、ラカゼットとエンケティアを一緒に使った。しかしこのポジションは選手のためでもある。彼らは別の機会にそれをできるとも知っている。でもいまはノーだ。
(ジャック・ウィルシャーが帰ってきます……)
彼が退団する前、コルニーで15分彼と話したよ。まずわたしは彼のここでのキャリアをリスペクトしている。そして、彼は自分の将来にとって何がベストか選ぶことになった。土曜日には、彼がここに来ることを知っているし、サポーターたちも彼が好きで同じようにリスペクトしていると思う。ここで彼は歓迎されるんじゃないかな。あとはわれわれはプレイするだけだし、その後は勝つことだけを考える。いずれにせよ、彼のキャリアにとってベストな選択だったことを祈るよ。
(オバメヤンと彼のトレイニングでのフォーム……)
まずチャンスをつくること、ボックスで脅威になること、敵に与えられた小さなスペースをうまく活用すること。そうしたら、試合でたくさんのチャンスをつくるなかで得点はするんだ。土曜にまずやることは、チャンスをつくることとボックスに到達できるように選手たちの自信をつけさせること。そして得点だ。ときに選手は1試合で3つチャンスがあっても得点できないものだ。そしてまた別の日には3つのチャンスで3ゴールするかもしれない。オバメヤンは彼のキャリアにおいて得点を量産してきた選手だ。いずれここでもそうなるだろう。
この会見でグーナー的にもっとも興味深かったのは、フォーメーションのくだりだろうか。
エメリコーチによれば、現状で2トップを採用する気はないとのこと。理由はポゼッションのため。そうかあ。でもディフェンス時に4-4-2あるいは4-4-1-1みたいにはなっているので、もしラカが真ん中、オーバが左に入れば、結果的にカウンター時には2トップっぽくなるのではないだろうか。まあエジルが前に残ってラカかバメヤンが4に組み込まれるかもしれないが。
「2と1、そして1と2。それと2と1」についてはどこの部分に言及しているのかよくわからないな。このまま足し算するとひとり足りないし。
ミキタリアンがなぜおれたちそこまで批判されてんのかわかんねえと困惑
ドルトムントのミキタリアンは忘れてくれ発言が話題のミッキー。BBCの取材に応えた。
Henrikh Mkhitaryan: Arsenal midfielder says ‘I don’t know why people are criticising so much’
ミキタリアン:いままでフットボールやってきて最悪に批判されている。もうこれ以上の批判はごめんだよ。
自分がチームに何をもたらせるか、チームがぼくに何をもたらしてくれるかは自分が一番よく知ってる。
ぼくらには新しいマネージャーが来て彼のフィロソフィと彼の要求に応えようと必死になってる。
もちろんタフなスタートだよ。マンシティとチェルシーというふたつのいいチームと対戦した。でもこのリーグにはそもそもイージーな敵なんていない。
初戦と第二戦で負けた。でもそれがフットボールだよ。ポジティブでいつづける必要があるし、ハードワークを続けていればいい結果が得られるはずだ。
ぼくらはプレッシャーは感じていない。悪いことが起きるとは考えていないんだ。なぜならたとえ2試合に負けたとしても正しい方向に向かっているからだよ。
ぼくにはなぜ人々があんなにも批判をするのかよくわかんないね。気にもしていないけど。
半年後にヴェンゲルが辞めていくなんて誰にもわからなかったよ。けど、彼がアーセナルでプレイするという素晴らしいチャンスをくれたからぼくはここに来たんだ。ぼくの人生で夢見たクラブさ。だから彼がクラブにいないことが悲しいけど、それでもやっていくよ。
エジルはともかく、ミッキーがそんなに批判されてたっけ?と思ったら、どうもポール・マーソンの発言を受けてのコメントらしい。マーソンはSKYでエジルとミキタリアンはエメリのシステムにフィットしないんじゃないかと語っている。
Mesut Ozil and Henrikh Mkhitaryan don’t fit Arsenal system under Unai Emery, says Paul Merson
辛抱のないOBだなあ。
ジャック・ウィルシャーの帰還
この試合でもっとも注目を浴びるのはジャック・ウィルシャーかもしれない。
彼が退団した経緯については、エメリも会見で改めて言及している。あるメディアでは「たった15分の会話で退団」のようにセンセイショナルに煽っていたところもあったが、そこに至るまでにはクラブと本人のあいだで長いやりとりがあったはずで、決してそんな簡単な話しじゃないはず。それにジャックのフェアウェルメッセージにもあったように、エメリが彼に正直であったことには感謝していた。きっとお互い恨んでいるようなこともないだろう。そこにはただ悲しみがあるだけである。
当の本人は試合を前にこんなふうに語っている。
ウィルシャー:彼らは新しいマネージャーが来たね。でも選手たちのことは知ってるよ。願わくばうまくプレイできるといいね。すべての感情は排除したいと思ってる。フットボールに集中するよ。数々のチャンスをつくり出すことについてあれこれ考えているよ。
またウエストハムのマッチデイプログラムではこんなことも。
ウィルシャー:ヘンな気持ちになるだろうね。ローンで出ていたときは親クラブとプレイすることはできなかったから、あそこで敵としてプレイすることはなかったんだ。でも期待してる。
アーセナルにぼくを退団させたことが間違っていたと証明するのはぼく次第だ。
あたしをフッたことをいつか絶対後悔させてやるんだから!ってやつですね。わかります。
ペレグリーニの称賛
ジャックはウエストハムのピルロになれると絶賛するペレグリーニ。一方でアーセナルがジャックを手放したことに疑問を呈している。
ペレグリーニ:わたしは3年アーセナルと戦った。その前はヴィヤレアルでチャンピオンズリーグを戦ったね。
ジャックはいつもとてもいい選手だったよ。なぜアーセナルは彼との契約を終わらせたか理由がわからないよ。
アーセナルはなんで彼がここに来ることを許したんだろうね。
どうしてだろうね。
エジルへの批判に対して
例の件がいまだにくすぶっているのも飽き飽きしているが、当事者や当事国にとってはそれだけ根が深い問題ということなのだろう。
クロップのエジル擁護
今度はユルゲン・クロップがエジルに援護射撃を出したことが話題に。
Jurgen Klopp defends Mesut Ozil over ‘nonsense’ fallout from Germany retirement
クロップ:これは完全なる誤報の古典的な例だね。もちろん完全にナンセンスだ。この写真はいいように使われたんだ。まずはエルドアン、つぎにたくさんの部外者によってだ。
政治の世界では小さなことがさも大きなことのように扱われるし、それを続けるためならもっと重要なことも追いやられてしまう。ふつう賢いひとたちは抑えようとするものだけどね。だって正しいことをいうことは難しいんだから。わたしだってそうだよ。なんのことかわからないというひとたちの声が大きすぎる。
わたしはイルカイ・ギュンドアンをよく知っているし、エムレ・チャンもヌリ・シャヒンもよく知っている。メストについてだってよーく知ってる。でも彼を家に連れて帰りたくなってしまうね。わたしは、彼らが自分たちの故郷に忠誠心がないなんてことをこれっぽっちも疑っていない。彼らにダイヴァーシティがあるというだけの違いだよ。何が問題なの? 美しいじゃないか。文化的な多様性、わたしたちは2006年のワールドカップのときにそれがほんとうにクールなものだと思ったよね。わたしは、Gerald AsamoahとMario Gomezの両親たちが一緒にバーベキューパーティをする素敵なコマーシャルを観たよ。
みんながあれを観てなんていいCMなんだとため息をついた。そしていまでは、ふたりの男が政治的にとてもインテリジェントなひとたちと写真を取る誘惑に駆られ、それが100%正しいという機会はほとんどない。
だからわたしはこの議論が不毛だというんだ。悪いことが起きたのは正しいことをみんなが知らされなかったせいだよ。
正論をいうじゃねえか。そしてエメリも。
エメリのエジル擁護
Arsenal news: Unai Emery says Mesut Ozil must ‘live with’ Germany criticism | Goal.com
エメリ:わたしたちは彼を助けるためにここにいる。わたしたちは彼の家族であり、クラブは彼のホームだ。
キャリアのなかで、コーチだって選手だって、批判を受けることがある。いい行いをすれば、いいことをいわれることにもつながる。それが批判を受けたときにすることだ。
しかしわたしたちはプロフェッショナルだ。これと付き合っていく必要もある。ここで彼は必要とされているし、わたしたちも彼のことを助けたい。
ドイツ人のクロップと違って具体的なことには何も触れていないけれど、とにかくキミの居場所があるんだといわれる気持ちを考えれば大変にこころのあたたまるメッセージである。
しかし、われわれの関心事といえば、一にも二にもフットボールであってその他のことはわりとどうでもよい。クロップのコメントはわりとファイナルアンサー的なところもあるし。
エジルは最初の2試合で、エメリのシステムに適応できるかどうかという、ファンの不安が的中するような低調なパフォーマンスを見せていることのほうがよほど心配だ。
この試合で輝けるだろうか。
ウエストハムについて
ジャック、ファビアンスキ、ルーカス・ペレスと元ガナーをずらりと揃えるハマーズ。
開幕2連敗はアーセナルと同様で、GDでアーセナル(17位)よりさらに悪い19位に沈んでいる。ペレグリーニはサポーターに「ステディアムを早々に去るのは頼むから止めてほしい」と懇願する事態になっているところだ。
今回はエミレーツでの試合なので、仮にハムサポが試合中に席を立ってもさほど目立たないだろうが、やっぱりあれ悲しいよな。カメラに抜かれるんだよ。
フースコの予想だと、元ガナー3人ともスターティンである。
その他気になる選手はワントップのアルナウトヴィッチ。たしかマンUがほしがってたような。あとキャロルは怪我でアウト。助かった。
マッチファクト
- アーセナルはホームでのウエストハム戦は直近9試合で8勝
試合結果予想
BBC Sports (Lawro’s prediction) 2-0
SKY Sports 3-0
WhoScored.com 3-1
BBC SportsのPL予想ゲスト、俳優のイドリス・エルバは驚きの6-0予想。「イージーな試合だ」。
以上。
キックオフは日本時間で明日8/25土曜23:00。見やすい。。COYG
レノはもうちょっと先になるんでしょうか
エメリがレノをどうするつもりなのかわっかんないんですよねー
でもこの流れでいうとチェフを外す理由があんまりないというか。
個人的にはカップ戦が始まるまでレノが出てこないというのはわりとありえる気がしておりますよ。