勝ったね。
ヘッドコーチのことばを借りるなら、それが最重要。
ホームで降格圏にいるチーム相手に苦戦し、またしてもクリンシートを逃すなど相変わらずモヤモヤさせられたが、注目されたエジルが持ち味の攻撃パフォーマンスで結果を出したのがうれしい。
Arsenal 3-1 Burnley: Pierre-Emerick Aubameyang double sees Arsenal keep pressure on top four
フェスティヴ・ピリオッドに入った今週末のEPLは、シティやチェルシーがホームで敗れるという波乱もあった。
上位が負けるとなぜかお付き合いでポイントを落とすのがアーセナルあるあるだが、今回はきっちり3ポインツ。
この結果、アーセナルは4位チェルシーにポインツで並んで5位。まだまだトップ4にプレッシャーをかけられるポジションにいる。
ボスの試合後のみことば
試合後のプレスカンファレンス。公式サイトより。
(タッチラインでショーン・ダイクと……)
エメリ:グドゥアフタヌーン。われわれが勝利したことがもっとも重要だと思う。ピッチ上で選手同士で起きたこと。わたしたちのこと。レフェリーに関すること。わたしはレフェリーにもわれわれのあいだにあるものにもリスペクトが必要だと思うよ。
(ダイヴィングだと訴えてます……)
賛成できない。
(選手たちはまったくダイヴをしなかったと……)
していない。ダイヴすることはわたしのスピリットではない。それは正しくないと思う。
(オーバが彼がイングランドでプレイして以来最高に気力のみなぎった試合だといってます。同じように感じてますか……)
そうだね。相手はとてもオーガナイズされたチームで、試合プランのなかでとてもとてもクリアにキャラクターがあった。わたしたちはそれをリスペクトして、それらに対応しなければならなかった。ロングボール、セカンドアクション、身体を使ったジュエル。こちらよりもフィジカルで、それはふつうのことだが、それでもわれわれはポゼッションしてボールを持って攻撃し、相手サイドでプレイをしたかった。
わたしたちはとてもよくプレイしたし、コミットメントにも満足している。何人かの選手はいつもと違うポジションでプレイした。ジャカはセカンドハーフはCBのようにプレイしたし、リクトもCBでプレイした。彼らのコミットメントはとても大きかったと思う。
(レフェリーをリスペクトしているということで、バーンリーはリスペクトを見せたんでしょうか……)
ノーだ。レフェリーにもわれわれにも。それはみんなのものだと思う。わたしたちはレフェリーの判断をリスペクトする必要がある。
将来はVARがここへ来て(※訳注:VARは来季よりPLに導入)レフェリーを助けるだろう。だってレフェリーだってミスを犯すんだ。わたしたちのように。わたしだって毎日ミスを犯すが、そこから学びたいし、判断においてミスを少なくしていくようにしたい。レフェリーも同じだ。わたしたちはレフェリーをリスペクトする必要がある。
わたしは今日はとても重要だったと思う。彼らのアクションに対して苦労した。彼らもこちらのアクションに苦労したけどね。
(メスト・エジルがスタートしてキャプテン……)
とてもいいレスポンスだった。彼はわれわれが望むようなプレイをしたと思う。彼のスキル、今日のコミットメントはとてもすばらしく、彼はチームを助けてくれた。わたしは昨日プレスカンファレンスであなたたちに話した。われわれにはメスト・エジルが必要で、今日のように彼はチームのためにプレイした。
(鋼のような力強さ、あるいはそうでないことがサウサンプトンに負けた理由……)
サウサンプトンで負けたのはそれが理由じゃないと思う。もっといろんな要素がある。今日、わたしたちはそのようなときにたどり着いたが、ベストクオリティではなかった。しかし今日のような相手に勝つためのコンディションは整っていた。それを今日示したんだ。
ブライトンも同じだ。フィジカル的にもとてもタフな試合になる。バーンリーのようにとてもオーガナイズされていてとてもいいコーチがいい仕事をしている。それはチャレンジで、これらのチームをわたしはとてもリスペクトしている。彼らはフィジカルな選手、たくさんのクロスとボックス内でヘディングできる選手を選んだ。こちらはボックスから遠ざけるように守る必要があった。
(ナチョ・モンレアルについてとディフェンダーの候補……)
筋肉の問題だ。リスクをかけたくなかったので交代を決めた。大きい故障じゃないことを願うよ。来週プレイできるといいんだが。ブライトンでプレイできるかはわからない。しかしいずれにせよわれわれはプレイできるよ。コシエルニが使えると思う。
ムスタフィは復帰に近づいている。けが人が増えるかもしれないが、復帰する選手たちもいる。
(ラカゼットの交代時のリアクション……)
観ていない。でも彼も勝利を喜んでいると思うよ。彼は得点したかっただけで、ストライカーというものは得点できないときは、腹を立てるものだ。わたしはそういったことを見るのは好きだ。彼は今日とてもよいプレイをした。わたしには前回の試合が彼のベストだった。彼はベストに近づいてきている。
ショーン・ダイクのコメント「ふたつのダイヴが見逃された」
彼は試合を通してオフィシャルに文句をいっていたようで、試合後のエメリとの握手では、エメリが足早に去ろうとするダイクに何かいっているところがカメラに抜かれて話題になっていた。
ダイク:試合でのダイヴィングは誰も観たくないものだ。試合の終盤のジャカのアレは、ボックス内で崩れる前にミリセコンドでレフを観たあとにダイヴしたんだ。わたしはあんなものは観たくもないし、誰もが観たくないものだと思うね。
アシュリー・バーンズがタックルに行ったとき、彼らの選手は明らかにエルボウを使ってきた。しかしカードを受けたのはこちらだ。ほとんどありえないことだよ。
ふたつのダイヴがあったのにどっちもカードもなしだ。ひとりはすでにカードをもらっていたのだから、レッドカードだったんだ。
いやいや、バーンズもゲンドゥージを踏みつけたり、ソクラティスにヘッドロックかましてるじゃんね。
オバメヤンとソクラティスのコメント「フィジカルバトルを楽しんだ」
試合直後のふたりのヒーローインタヴュー。
“I have never played in a game like that” @Aubameyang7 and Sokratis react to #Arsenal‘s win over Burnley.
More: https://t.co/WgthSCuefB pic.twitter.com/WvNoUdUWwn
— Sky Sports Premier League (@SkySportsPL) December 22, 2018
(試合について……)
PEA:イエス、フィジカルバトルだったなあ。まじでまじでハードだったよ。パパはこういうのが好きなんだ! でも勝ったし、それが一番重要だ。
(こんな気合の入った試合はいつ以来……)
PEA:そんなのない! ほんとにほんとにハードで、総力戦だったし、よくやったよ。
(フィジカルマッチが好きだって……)
パパ:イエス。もちろん。今日は難しい試合だったが、勝って3ポインツ取れたことが大事。いまはもう次の試合を考えている。試合の前なんていったっけ?
PEA:そうだ。そうだった。ぼくが2点取るっていったんだ。
パパ:ぼくはオーバのことを知っている。もう6-7年知ってるからね。彼はこういう試合ではいつもやるんだ。1点か2、3点取る。
(バーンズとのバトル……)
パパ:もちろん楽しんだよ。それがフットボールだ。
PEA:このボディ見てよ。
パパ:ときどきやりすぎてしまう。でも(今回は)ぼくのミスだったとは思わないな。立ち上がってボールから離れようとしていただけだった。でもOKだよ。それがフットボール。起こりうることだ。
(ゴールについて……)
PEA:最初のはただディフェンダーより早く蹴ろうと。2点目は、ゴール前のアレは昨日のトレイニングでやってたみたいな。ファーストタッチがよかった。コントロールが重要で、そうしたらあとはシュートして得点するだけだよ!
(トップスコアラーです……)
PEA:クールだね。そうか。でもいまはもうつぎだ。シーズンはまだ長い。
パパ:何点取ってんだっけ?
PEA:12。
パパ:OK、30点は行けるな。そうできることを願ってるよ。
仲いいじゃねえか。ラカゼットが嫉妬しちゃうぞ。
エインズリー・メイトランド・ナイルズのコメント
1点目にはエジル、ラカゼットとともにボックス際でのボール回しにも参加。ベレリンの不在をカヴァーする無難なパフォーマンスを見せた。
AMN:ファンの前での勝利はいつもナイスだね。とくに2連敗したあとで、勝利の道に戻ってこれたことがナイスだ。けんかみたいな試合だったけど、みんながんばって勝てるだけのゴールを取れた。
試合はとてもタフだと思った。どの試合もタフで、要するにマインドセットなんだけど、マネージャーはいつもぼくらにプレスすることを要求するし、今日はよくやれたと思う。ぼくは自分が前に行くことでチームを勇気づけようとして、それができたことがうれしい。
負けた試合はもう終わったことだ。それについてできることはなにもない。今日この試合に集中して結果を見ることだ。
試合後、ステディアムの少年にシャツをあげた映像が公式サイトにあがっている。少年の笑顔に癒やされたなあ。
以上。
後半の論点エントリは追って。
謝罪
前回のエントリで締めのことばに「メリークリスマス」と書くべきところを「メリーク○スマス」と書いてしまって、大変に失礼しました。予測変換に頼った完全なる間違いです。あとで気づいていまはもう修正済みですが、読者の皆さまには不快なことばを使ってしまったことを深くお詫び申し上げます。このことばはぼくは今回初めて知ったけどかなり嫌いです。
CBクライシスの中、兎に角勝って良かった。
何かと話題のエジルですが、ハードワークするという条件ですが、やはり必要な選手だと思います。
あくまで個人的な印象ですが、エメリの目指すハイプレス・ショートカウンターは連動した守備からの攻撃で個の能力に頼らなくても得点できるのが理想形だと思います。これの完成度が上がれば、チーム力は相当上がると思います。
そしてエジルがいれば、遅攻やロングカウンターでも得点する確率が上がると思うので、様々な状況に対応することができると思います。
是非、エメリには現有戦力を最大限に活かしてほしいです。