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アーセナルのSD/TD候補にルイス・カンポスが取りざたされる

アーセナル系ツイッターなどではいまもまだアーセナルのSD/TD探しについて、多くの情報が飛び交っている。

さらなる情報もいくつか見かけているので、昨日のスポーティング・ディレクター/テクニカル・ディレクターのエントリにつづいて、今日もそのつづきを書いてみよう。

メインはアーセナルのSD/TD候補のひとりではないかと噂される、現在フランスはリールのスポーティング・ディレクター、ルイス・カンポスについて。



SD/TD候補にルイス・カンポスの名前

昨日のエントリで書いたアーセナルユースのリクルート部長スティーヴ・モロウのほかにも、モンチやオーフェルマルスにつづくほかのSD/TD候補者の名前がちらほら出ている。

もちろん、玉石混交の情報が混じり合う大海のなかでの話しだ。まゆつばかもしれないがあしからず。

そのなかで、ルイス・カンポス(Luís Campos)の名前をよく見かけるようになってきた。ぼくは名前も知らなかったけど、日本でも有名なのかな? 数年前のモナコでの功績でこの世界ではなかなか評価の高いSD/TDであるそうな。

いまから2週間ほど前の記事になるが、彼のプロファイルはredditでも話題になっていたこちらに詳しい。

「ルイス・カンポス:フットボール世界でもっとも知られていないスポーティング・ディレクターの隆盛」。長文なのでぼくもまだ全部は読んでいない。

Luís Campos: The rise of football’s most underrated sporting director

彼はポルトガル人でいくつかの国内クラブでマネージャーを務めたあと、12/13シーズンにはレアル・マドリッド(※モウリーニョの下でタレントスカウト&テクニカルスタッフ)、13/14シーズンにはリーグアンに復帰したモナコで15/16シーズンまでSDとTDを歴任。その後17/18シーズンからリールのSDを務めている。

ポルトガルでのマネージャー時代には、モウリーニョ率いるポルトの27試合無敗を終わらせたのも彼のクラブであるとのこと。

一番の注目はもちろんモナコでのキャリア。エンバッペやレマールが大活躍し、16/17シーズンのモナコが驚異的な強さでフランスリーグはもちろんヨーロッパを席巻したことは記憶に新しい。そのチームには彼の貢献があった。

彼がモナコで働いていた2013-2016に獲得した選手のリスト(TMより)を見るだけでも、なかなかの顔ぶれだということがわかる。

13/14はとくに巨額を使ってビッグネームをたくさん取っているが、そのなかにアントニ・マルシャル(4.5M)、ファビーニョ(ローン※15/16に5.4Mで獲得)がおり、14/15には、ベルナルド・シルバ(14.18M)やティモ・バカヨコ(7.2M)、15/16にはトマス・レマール(3.5M)といった選手もいる(※単位はすべて£)。まだ17才だったキリエンバッペをユースからトップチームに昇格させたのも15/16シーズンである。

彼らの現在の市場価値と獲得時の金額を比べると、いかに彼らが「金の卵」を発掘していったかがわかる。

PSGの一強と云われるフレンチリーグで、積極的にヤングタレントたちを使い爆発的な得点力を見せてタイトルを奪った16/17の黄金期は彼がモナコを去ったあとに訪れたものではあるが、そのチームの基礎をつくったひとりが彼であることに間違いはないだろう。

Yahoo Sports UKによる、ルイス・カンポス2017年の独占インタビュー。

Exclusive: Meet the Monaco transfer guru who signed Mbappe, Bernardo, Bakayoko and more to build football’s most exciting team

このなかでカンポスは、リーグアンに復帰したモナコの再生プロジェクトのなかで彼がいかに大きな役割を担ったかを自ら説明している。

メディカル、トレーニング、チームマネージメント、対戦相手のリサーチ、選手リクルートの方法論の確立……。タスクは多岐にわたり、当時のコーチだったクラウディオ・ラニエリらとともに取り組むことから始まったという。

将来プレミアリーグクラブで働く可能性があるか問われたカンポスは、PLクラブの問題点も指摘した。

カンポス:(いつかPLクラブで働く可能性)それはあるかもしれない。

しかし思うにイングリッシュクラブというのは、文化的なアレなのか、おもしろいほどみんな選手リクルートのやり方を知らず同じ過ちを犯している。イングリッシュクラブは、ほんとにほんとに攻撃のトッププレイヤーが好きだが、そういった選手を半端なクオリティのディフェンスと一緒にプレイさせている。そして、これはわたしの意見だが、これがここ数年彼らが散財しているにも関わらずヨーロッパで成功できないことの説明にもなる。

いいチームをつくりあげるプロジェクトが成功するのは、いつも選手の能力がお互いに関係しつつ「マッチする」からだ。PLではグレイトなタレントと半端なクオリティの選手に大きな差がある。多くのチームにはグレイトなディフェンダーがいないし、グレイトなディフェンシヴMFもいない。

文化的にこれが理解できないのかどうかはわからない。PLにはいつも素晴らしいFWがいる。これがたとえば素晴らしいフルバックのサポートがあればもっとよくなる。で、イングランドにどれだけいいフルバックがいる? いま現在は、トテナムくらいかな。

これのことかな?

ああ耳が痛い。そして最後のひとことイラネ。

彼は「プロフェッサー」の異名もあるようだが(※実際にスポーツ・エデュケイションの教授資格もあるよう)、果たしてヴェンゲル以来のプロフェッサーがアーセナルにやってくるのだろうか。

リールといえば、もちろんニコラ・ぺぺはアーセナルのターゲット。彼が来るともれなくぺぺがついてくるとかこないとか。まあ来ないけどね。

今後に注目したい。

その他のSD/TD候補

ポール・ミッシェル

カンポスのほかに、アーセナルは元ToT、サウサンプトンのヘッド・オブ・リクルートメントであるPaul Mitchell(ポール・ミッシェル)に興味を持っているようだ。

※『The Times』は登録しないと読めない。

Arsenal back to square one in search for technical director as Monchi reveals he rejected interest to return to Seville

彼は現在、RBライプツィヒでヘッド・オブ・リクルートメントをやっており、ライプツィヒの近年の躍進に貢献している人材だという。

フランシス・カジガオ

昨日のエントリに入れておくべきだったが忘れていた。

このブログでも以前に伝えたことがあるが、現在のアーセナルのスペイン方面のスカウト担当で「head of international recruitment」。彼がそのままヘッド・オブ・リクルートメントに昇格する可能性がある。

その後の進展は伝えられていないが、彼の件はBBCデイヴィッド・オーンステインの指摘なのでそれなりの信憑性があるのかもしれない。

個人的には、このカジガオとスティーヴ・モロウ、どちらかの社内人材の抜擢というのがありそうな気がしている。理由は後述。

エドゥを諦めていない?

一方で、すでに一度オファーを断られていると云われている元ガナーズのエドゥことエドゥ・ガスパールについてアーセナルは諦めていないという説もある。

『La Gazzetta dello Sport』のジャーナリストは、オーフェルマルス、カンポス、エドゥがアーセナルのターゲットだとツイートしている。ここにオーフェルマルスも入っているが、おそらくこれは彼の契約更新が発表される前のツイートで、ツイート主も不可能ではないが難しくなったとレスしていた。

カンポスかエドゥか?

この件まだつづく



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