アツすぎるアーセナルの2019夏の移籍ウィンドウは、残り24時間を切ってさらに新しい有力ターゲットが出現するなどさらにケイオスに。
日本時間今晩25:00のウィンドウクローズまで、まったく目が離せなくなってきた。
昨日のデッドラインデイエントリに引き続き、さらに情報をアップデート、現在までのアーセナルの移籍市場をめぐる状況を整理しよう。
【移籍市場】アーセナルのデッドラインデイ注目ポインツまとめ【2019夏】 | ARSENAL CHANGE EVERYTHING
この夏はほんとにすごいよ。
アーセナルのファンのためのデッドラインデイ2019夏を楽しむポインツまとめ・その2(残り12時間くらい版)
キーラン・ティアニー獲得に当確
当確ですわ。もうお花つけときますわ。
Arsenal keen to sign Celtic left-back Kieran Tierney for years & finally have their man, subject to medical tomorrow (no formality given injuries but should be ok). Contact re-established this morning via Raul Sanllehi call to Peter Lawwell & deal swiftly concluded #AFC #CelticFC https://t.co/ZgayeIwX14
— David Ornstein (@bbcsport_david) August 7, 2019
BREAKING: Arsenal have agreed a fee with Celtic over the transfer of Kieran Tierney who is on his way to London for a medical, Sky Sports News understands
— Sky Sports News (@SkySportsNews) August 7, 2019
すでにいくつか信頼できる系ジャーナリストたち(笑い)から情報は上がっていたが、BBC SportsやSky Sportsといったメジャーなメディアもこれに追随。事実上キーラン・ティアニーはアーセナルへの移籍が決まった。
今日(デッドラインデイ)メディカルだということ。ケガの影響はないだろうと見られている。
長かった。。
セルティックに支払う移籍金は£25Mという以外、支払い方法など内容は詳しく報じられていないが、セルティックが求めていたといわれるキャッシュ£20M+アドオン5M(計£25M)だと見られる。いずれにせよこれでティアニーはスコットランド史上最高額のフットボーラーとなった。
本人とは5年契約で£75kpwだとか。相当期待されている選手なら妥当なサラリーではないだろうか。
なお、この取り引きがここまで長引いた理由について、ジャーナリストのジェイムス・ベンジは「アーセナルは最高の取り引きを最後まで求めたから」とfootball.londonのアーセナル移籍Q&Aコーナーで見解を述べていた。
要するにできるだけいい条件で契約できるよう粘ったと。なんという商魂。なんというラウル。
セルティックのファンは宝石を奪われて怒り狂っているようだが、明日以降正式に発表されたら、ここは空気を読まずにクラブレジェンドのシュンスケ・ナカムラにはお祝いのメッセージを贈ってほしいね。そしてまたセルティックファンに大ひんしゅくを買うと(笑い)。
やーめでたい。めでたいよ。ワンビサカよりいい選手を半値で買えたのだから!
ところで、プリシーズンでも何試合かLBでプレイしたユースのドミニク・トンプソンがブレントフォードに売却される(された?)という案件が裏でひっそりと進行していたようで。
This could be an interesting move, considering Celtic have been linked with Rico Henry as a replacement for Tierney. https://t.co/Yx2RQb4ygy
— Charles Watts (@charles_watts) August 7, 2019
これは、つまりセルティックがティアニーのリプレイスにブレントフォードのRico Henryという選手を狙っていて、そのブレントフォードのLBのリプレイスにトンプソンを売ったのではという。
こういう三角貿易な取り引きが3クラブの相談で行われたのかどうかは定かではないが、こういうのたまにあっておもしろいとは思う。
てかトンプソン売ったの??
ダヴィド・ルイスがアーセナルに移籍!?
いやあ、ゆうべGFFNがブレイキングしたときはさすがに2度見したよねー。
Breaking | L’Équipe report that Chelsea defender David Luiz is seeking to force a move to Arsenal. More follows.
— Get French Football News (@GFFN) August 7, 2019
藪から棒とはまさにこのこと。アウト・オブ・ザ・ブルー。ブルーズから抜けたいだけに。あ、うまいこと云った。
事情としては、ルイスがチェルシーの新コーチのフランク・ランパードとうまくいっていないようで(ルイスに新シーズンのレギュラーではないと通告した模様)、ルイスは昨日のトレイニングを拒否(一説にはランパードが外したとも)、この土壇場のタイミングで移籍を熱望しているという。
そしてこの案件をプッシュしているのが彼のエイジェントだというKia Joorabchian(キア・ユーラブキアン?読み方わからん)。彼はエドゥの代理人?でもありエドゥをアーセナルのTDポストにぶちこんだ張本人ということ。
ブラジルNTでもゆかりのあるエドゥ、このエイジェント、それにPSGで一緒だったエメリがルイスのアーセナル移籍をプッシュしている。
ちなみにこのJoorabchianはコウチーニョのエイジェントでもあり(※TMを見るとクライアントのリストにコウチーニョは入っているがルイスは入っていない。なぜ?)、クッソ忙しいデッドラインデイを過ごしているだろうともっぱらの評判である。
ご存知のようにチェルシーは移籍市場からバンされている真っ最中で、実際ルイスのリプレイスメントは取れないため、造反のようなかっこうになったとしても手放さない可能性は高そうに思えたが、当初£20Mという移籍金の噂が流れたあと『Mirror』が驚きのリポート。
Chelsea ready to agree low price for David Luiz transfer to Arsenal
なんとチェルシーは£8Mでルイスのアーセナル移籍を認めるという。こりゃ驚いた。しかし、潔いとも云える。
なぜなら新任マネージャーであるランパードはこれからドレッシングルームも含めてチームをマネジメントしていかねばならない立場で、マネージャーとして大した経験も実績もない彼であれば、なおさらここで毅然とした態度を見せなければならなかった。なんという好都合。
そしてこの件、さらに笑えるつづきがあって、アーセナルはルイスを£5Mで獲得できることを望んでいるという。。なにこれウケる。。
チェルシー要求額は£5-10Mの間という説もあるのでやっぱり£8Mあたりに落ち着きそうに思えるが、このエピソードもまたラウルの豪腕ぶりをよく示したものだと思える。
だって誰もが安すぎるだろーってツッコんでいたら、さらに「もう少し勉強してもらえませんかねえ……」とゲス顔で揉み手をしたラウル・サンレヒが向こうからやってくるという悪夢。なんというラウル。とんでもない漢である。
マーティン・キーオンなんかはこの移籍に大反対のようだけど、ぼくは個人的にはこの件はいまのアーセナルにはかなり理にかなっていると思う。
それなりのサラリーは覚悟しなきゃならないが、32才だからせいぜい2年契約+1年延長OPとか短期契約の条件なら、いいじゃないか。いずれホールディングやサリバがCBの未来を担うのだし、なんなら来年さらに安くなったウパメカーノに行けばよい。ルガーニのような中途半端な選手(よく知らんけども)でお茶を濁すよりはよほど合理的だ。
CBの能力としては賛否両論の印象があるが、彼は生粋のボールプレイングCBだし、ロングレンジの正確なパスも魅力だ。アーセナルの足の速いFWたちとの相性はかなりいいと思う。また、コシエルニが去ったところにここでヴェテランが加わることは若い選手たちにはいい影響があるに違いない。やったー。
アーセナルはルイスがダメなら別のオプションを探すという報道もあるが、もう時間もない。ダヴィド・ルイス to アーセナルはきっと決まるだろう。こりゃ想像もしてなかったわあ。。
ちなみにルガーニは、ルイスの話題が出る前後まで、おもにイタリア方面から発信された「アーセナル行きが決定」的なツイートが散見されたがその後は一気に沈黙。当然でしょうな。
ウパメカーノも相変わらずライプツィグは売る気がないようだ。しかしアーセナルが今回そこまで本気だったということは、彼の動向は今後も注視されていくことになるだろうと思われる。
ルガーニとウパメカーノを諦めて、ウンティティのローンに集中するという話しもあったけど、ルイスが来るならこれもひとまずご破算だろう。
果たしてどうなるか。
アレックス・イウォビにエヴァートンが£30Mでオファー
これも驚いたねえ。実際にエヴァートンはイウォビにオファー(£25M+アドオン5M)をしたという。
As per others, Everton £30m bid for Alex Iwobi rejected. Made to Arsenal today & knocked back. Expected to return with improved offer but likely need £40m+ to be accepted. 23yo not agitating but would go if deal agreed. #EFC interest recent & is in addition to Wilfied Zaha #CPFC
— David Ornstein (@bbcsport_david) August 7, 2019
ぼくが知る限りでは彼に本気の関心が寄せられるのはこれが初めてかと。£30Mというのはなかなかリアルな金額である。
この件で、エメリはイウォビは売却対象外という立場を取っているというが、オーンステインは£40M以上のオファーがあればアーセナルはイウォビを手放すだろうと云っている。さあどっちが信じられるか?
ファンベイスでは£40Mなら売ってしまえという声が優勢で(ちなみにそれが実現するとクラブレコードだとか。チェンバレンは当時£40Mという報道だったと思うが£35Mという認識のひとが多い)、いやそんな安くねえぞという意見もある。たとえばこういうの。
People want to sell Iwobi for peanuts, kid is so underrated and nowhere near his peak yet. pic.twitter.com/gHMm0mqqZJ
— Dezildez (@Dezildezzz) August 7, 2019
彼のチャンスメイキングのスタッツはじつは「かなり」優秀であることがわかる。おれたちが毎試合で観ている彼の印象とはちょっと違うような気もするが、数字は信じられる。
ところで、イウォビはまだAFCONで戦っていて、ぺぺが来る前くらいのタイミングで「新しいウインガーが来るならアーセナルでの未来を考える」と発言したというニュース(たしかThe Sunとかそのへん)について、フェイクニュースだ!とSNSで反論したことがあった。しかし、ぺぺのような選手が来れば彼の出場機会は当然限られていくわけで、彼にとってはうれしい出来事ではないのは確か。現状のチーム内のでやや微妙な立場を考えると、魅力的なオファーなら移籍を検討してもおかしくないのかもしれないという気はする。とくに彼は去年一部の心無いファンからのバッシングもあり、そういったこともクラブへの愛着に影を落とした可能性はある。
さすがにアーセナルがこのタイミングで成長中のイウォビを売るとは思えないが、断りきれないオファーというものはあるだろう。
どうなるか見てみよう。
さてじつはこれに関連して興味深い動きもある。
ウィルフレッド・ザハがクラブにトランスファーリクエストを提出
まさかのザハ再浮上?
BREAKING: Wilfried Zaha has handed in a transfer request at Crystal Palace
— Sky Sports News (@SkySportsNews) August 7, 2019
もしイウォビが£40Mで売れたら、ザハを買う資金が出来てしまう。。どうしよう。。
といっても相変わらずパレスはザハに£100Mを要求しているというので、それがほんとうなら£40M程度じゃ手が届かないのですがね。
現在イウォビを狙っているエヴァートンは、ザハにもプッシュしているということで、CPが退団希望のザハをどう扱うかには注目が集まる。CPをはイスマイラ・サーにも食指を伸ばしているということなので、退団に備えてはいるようだが。
もしエヴァートンがザハ獲得に失敗すると、その予算を使えるということでイウォビのオファーにも影響を与えるかもしれない。そういう意味でもザハの去就には目が離せない。
ジェンキンソンのノッティンガム・フォレストへの移籍が決定
🤝 Jenkinson joins!#NFFC are delighted to announce the signing of England international defender @carljenkinson for an undisclosed fee from @Arsenal on a three-year contract. pic.twitter.com/JbeH0aERUv
— Nottingham Forest FC (@NFFC) August 7, 2019
ジェンコからファンへのメッセージ。涙なくして読めない。
A touching message from @CarlJenkinson ❤️ pic.twitter.com/NIEiegWfp4
— Arsenal (@Arsenal) August 7, 2019
メッセージを書くのがつらいから手短にするね。
ぼくは新しいチャレンジとフレッシュなスタートを求めてアーセナルを去ることになった。またレギュラーフットボールをプレイするためにね。
このクラブでプレイした意味について、ぼくはほんとになんて云っていいのかわからないんだ。でもぼくが云えるのは、ほんとうに夢を生きたということ。これがぼくがみんなにもたらしたことだよ。ほんとのアーセナルファンたちにとっての、みんなの夢を生きたんだ。
浮き沈みもあったけど、ぼくにとってどんなに意義があったか、どれだけすべてを捧げてきたかは見てもらえてたらいいなと思う。
ぼくは70試合アーセナルでプレイしたのだけど、もし子ども時代の自分にそんなことを云ったら笑われるだろうね。
この特別なフットボールクラブにいた時間には、たくさんのグレイトな思い出と友情がある。そしてそれはぼくが永遠に大切にしたい人生の一部なんだ。
クラブにはグレイトな将来が待っているのが見えるよ。いまのマネージャーやコーチングスタッフと一緒に、これからの発展を祈念します。
とりあえずぼくはファンとしてスタンドの席にいるよ。ファンみんなと一緒にね。
愛を込めて。ジェンコ
涙でモニタが見えないよ~。
ちなみにジェンコは、親子代々のグーナー一家で、彼のプレイを観ることはかなわなかったおじいさんへのメッセージも話題だった。
— Arsenal Awaydays (@AFCAwayDays_) August 7, 2019
ありがとう。そしてありがとう。このクラブのファンでいることが誇らしいよ。
エルネニーのガラタサライ行きはまだわからない
Everton midfielder Morgan Schneiderlin is in advanced talks with Galatasaray, according to @ManuLonjon.
— Get French Football News (@GFFN) August 7, 2019
ガラタサライはモーガン・シュナイデラン(なつかしい)とも交渉中ということで、もし彼とサインするならポジションがかぶるエルネニーは見送られる可能性がありそうだ。
エンケティアはブリストル・シティかリーズ・ユナイテッドか?
どちらも優勢だというニュースがあり、まだわからない。
なお、オーンステインによれば、海外勢からの関心もあるということでドイツクラブという選択肢もあるようだ。
コウチーニョがトトナム移籍を拒否
BREAKING: Barcelona midfielder Philippe Coutinho has turned down a loan move to Spurs
— Sky Sports News (@SkySportsNews) August 7, 2019
気持ちはわかる。
ウェルベックがワトフォードと3年契約
彼はすでにフリーエイジェントになっていたので、アーセナルの選手ではないけども。
彼にとってはよかった。
There’s a new name on the list… pic.twitter.com/nSG5ohwS3G
— Watford Football Club (@WatfordFC) August 7, 2019
Dat Guyにわろた。
ひとまず以上。
移籍ウィンドウの進捗でした。誰か忘れていたらコメントでご指摘ください。
さあ、この結果は今日の夜。ラウルのビッグなディックを見せてもらおうか!(下品)。
コシエルニーは長年アーセナル最高のディフェンダーだったけど、ボール回しがちょっと苦手だったみたいなんでルイスとのリプレイスになれば大分改善されそうですねぇ。
昨シーズンのホールディング離脱と今シーズンのコミュニティシールドの両チーム観てたら痛感してます。
ジェンコ…ありがとうジェンコ。さようなら。
そしてまさかまさかのダビドルイス。
恐ろしい夏だ。
CBも取れたら、inはほぼ満点でしょうか。
outは、リヒト、ラムジー、ウェルベック、チェフ、オスピナ、ビエリク、コシェルニーにジェンコと、数は結構いるものの、入ってきた移籍金がほとんどない(20Mぐらい?)し、サラリーはプラスマイナスで見たらどうなんだろう?
エジルやミキとは言わないまでも、余剰になってる中堅どころを2枚ぐらい減らせたら、サラリー総額も減らせて言うことなしでは。
サンレヒには、ゆとりある運営のために、もうひと頑張りして欲しいです。
COYG
ダビドルイス来たら120点。嫌いで仕方なかったけど味方ならあのずる賢さとビルドアップの巧さは最高。ビルドアップに関してはプレミア1で若かったらペップと一緒にシティで働いてたでしょう。ホールディング、サリバがいるうちらからするとその年齢もちょうど良くてベストな選択。中盤逆三角形の底アンカーも大得意ですし。
これでムスタフィ、エルネニー、ティアニーがきて余分になる左SB1人、ムヒタリアンかエジルを放出出来れば最高の夏ですね。
若手も良い選手が揃ってますし一夏で問題を一気に解決した幹部達には脱帽。コシエルニが残念すぎましたが。
ルイスとムスタフィ並ぶとか、
中々こう。。。。( ̄▽ ̄;)
いやいや、来てくれてありがと。
何となく今回のマーケット、
色々これまで積んできた信用というかブランドを一気に食い潰してる感じがして、
結構怖いです。
色々みながら最適に動くのはバルサ流なのかもしれんけど、
バルサだから許される部分もあるのではないかなぁというか。。。
①これで4位入れなかったらどうしよう、と気を揉む
②あえてダビドルイスとムスタフィ、ジャカが演じるハラハラどきどきを楽しみたい自分がいる(下位相手でホームなら・・・)
③ケガのターンオーバープランがいまから気になる
↑生粋のM気質グーナー
今後数年、アフリカでのアーセナルブランドと、エドゥの南米のネットワークがチームに新たな息吹を与えてくれそう。40Mポンド限定予算の話はやはりサンレヒの交渉テクニックだったということか?
COYG
イウォビ…
この夏はラウルの評価が爆上がり。
エドゥ&ペペINまではミスリンタット追い出した(らしい)嫌な感じのおじさんだったのに。
なんというラウル。
グーナーの皆さんおめでとうございます!w
120%の補強で「とりあえずCLに戻るから、試合を見ててくれ!」ってメッセージを感じるね。
これは見るわ全試合。
何よりダビルイスの獲得が秀逸だったと思う。
強烈に攻撃的な一方でかなりリスキーな選手だけど、ああいうリスクなら個人的には大歓迎。
2007年から見てきて、初めて期待できる開幕かも。
結果はともかく今季は楽しめそうだ。