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意外に知らない「チャンス・クリエイト」「キー・パス」とはなにか。Optaによるスタッツ定義

15/16シーズン終了前だが、BBCでは各パンディットによるPFAプレイヤー・オブ・ザ・シーズンの候補展望記事が出ていた。

PFA Player of the Year: BBC pundits pick Premier League’s best player

ほとんどの識者があげているとおり、あとの数試合(6試合)でエジルが30アシストに到達するなどの大きな動きがなければ、今シーズンは岡崎慎司率いる(笑)レスター・シティのリヤド・マレズでほぼ決定だろう。

この手の記事では、マレズやパイエ、エジルといった二列目(非ストライカー系アタッカー)のスタッツを紹介するときに、「アシスト+ゴール」あるいは「チャンス・クリエイト(Chance Created)」というデータが使われることが多い。

現時点でゴール+アシストの1位がマレズ(27)2位がヴァーディ(25)とレスターの二人が独占。1位独走も納得のデータ。

そしてアシストはもちろんチャンス・クリエイトで2位を引き離して断トツの1位はメスト・エジル(120)。2位のエリクセンとのポイント差は20以上。現在3位アーセナルのストライカー陣の不甲斐なさを改めて感じる。

ところで、ゴールは言わずもがなアシストもわかりやすいので「アシスト+ゴール」は明快だが、「チャンス・クリエイト」(Chance Created)がどのプレーをどういった基準で使っているかよくわからなかったので調べてみた。ほかにも興味深いワードがあったのでついでに。

以下、サッカーデータを供給しているOpta社ブログ「Optaのイベント定義」より。

Opta社によるフットボール用語の定義

Opta’s event definitions

まずはチャンス・クリエイトから。

「チャンス・クリエイト」とは?

Chances Created

Assists plus Key passes.

「チャンス・クリエイト = アシスト + キーパス」

では、アシストの定義とは。

「ゴール・アシスト(アシスト)」とは?

Goal Assist

The final pass or pass-cum-shot leading to the recipient of the ball scoring a goal.

「アシスト(ゴール・アシスト) = 得点者への最後のパスあるいはシュート兼パス」

シュート兼パスというのは、結果的にパスになったシュートということか。偶然にパスになってしまったようなものもアシストとみなすということだろう。

そして、気になるキーパス。

「キー・パス」とは?

Key Pass

The final pass or pass-cum-shot leading to the recipient of the ball having an attempt at goal without scoring.

「キー・パス = (シュートは打ったが)得点しそこなった者への最後のパスあるいはシュート兼パス」

俗に言う、アシスト未遂というやつ。

つまり「チャンス・クリエイト」とは、ゴールしようがしまいがシュートにつながったプレイ(パス)ということになるようだ。



その他の用語定義

そのほか気になったキーワードをいくつか。

「ショット・オン・ターゲット」

枠内シュートのこと。

ゴールポストに当たったときなどはどうなるのか。

Optaによると、枠外はもちろんゴールポストに当たったシュートも「ショット・オフ・ターゲット」として記録されるようだ。

ポストに当たったといっても、かすったものから内側に跳ね返ってゴールライン上にボールが転がるくらい際どいものもあるわけで、一律に枠外シュートでカウントされるのは納得いかないような気もしないでもない。

「ドリブルズ/テイク・オンズ」

「ボールを保持しながら相手に勝つこと。ドリブル成功とは、ポゼッションを保持しながら相手ディフェンダーに勝つことで、不成功となるのは、ドリブラーがタックルされたとき」とのこと。

つまりたとえば自陣深く敵がいない位置でいくらボールを持って進んでもドリブルとカウントされなくて、敵陣でディフェンダーと対峙して、敵をかわしたときにカウントされるということのようだ。

「デュエルズ」

「相手サイドで50/50の状態から一対一の勝負に勝つこと。どのデュエルも敗者がいる」。

相手陣内のサイド深い位置でウインガーとサイドバックのデュエルというのはよくあるしわかりやすいけど、混んでるエリアだと一対一かどうか見極めるのは結構難しそう。

※2018.6.26追記:このエントリを書いて以降「チャンス・クリエイト」ということばが一般的になってきたので「チャンス・クリエイテッド」から「チャンス・クリエイト」に統一しました。

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