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Arsenal, Transfer

サンチェスOUT、エンバッペIN。アーセナルにまつわるふたりのコストについて

おれたちのMetroより。『サンチェスがマンシティに移籍するのは、アグエロかエンバッペを獲得したときだけ』

Arsenal will only sell Alexis Sanchez to Manchester City if Arsene Wenger can sign Sergio Auguero or Kylian Mbappe

アグエロいいね。アグエロといえばアーセナルが狙いそうにない典型的な高齢(29)スター選手。

サンチェスがほしい? いいだろう。ならばアグエロをもらおうか!

そんな交渉が本当に行われているとはとても思えないが、もし本当ならカウンターで一矢報いるという意味で個人的には歓迎である。サンチェスはマンシティのようなEPLのライバルにだけは行かせてはならないが、万が一本人の希望でどうしてもマンシティというならそれくらいの交換条件はつけるべきだ。

 

一方で同じく獲得の噂が出ていたバイエルンはサンチェスに関してすでに白旗を挙げている。理由はずばり「金」だとのこと。

Alexis Sanchez transfer: Bayern president rules out ?100m move, making Man City move look imminent – Goal.com

29とか30とかの選手に100Mユーロをかけるのはバイエンのポリシーに反する。ということらしい。極めてまともな判断である。

この発言は主要メディアが取り上げたので見かけた人も多いと思うが、サンチェス=100Mユーロという発言に「?」と思った人もいたかもしれない。そんなに高くなかったよな?と。マンシティのオファーが50Mポンドあたりだと見られているように、たしかにどんな有能な選手でも残り契約1年でそこまでの移籍金は出さない。

つまり、この100Mポンドという金額は移籍金だけではなく、サンチェスの複数年のサラリーも含んだ「彼の獲得でクラブが負担するコストの総額」であろう。われわれファンは忘れがちであるが、クラブは選手獲得には移籍金だけでなく、選手本人の在籍する複数年のサラリーも考慮しなければならない。とくに高給の選手はこのコスト負担がクラブの財政をじわりと蝕んでいく。

アレクシス・サンチェスのコスト

ちなみにサンチェスを獲得するクラブは、移籍金50Mポンドに加えてサンチェスが要求するであろう給料、週給300Kポンド(年俸15.6Mポンド:日本円148円計算で約23億円)X 契約年数という莫大な資金が必要となる。

仮に4年契約で計算すると、

週給300k x 52週(1年) x 4年=62.4M

となり、移籍金50Mと合わせて112.4Mポンド、日本円148円計算では約166億円という天文学的な数字となる。アラサーの選手ひとりになんという巨額。ちなみにこれは、浦和・FC東京・横浜というJリーグの金満トップ3の年間収益を合わせてもまだ足りない。

年齢的にサンチェスのフォームのピークがくるタイミングを考えれば、ここからさらに上向きが続くという確証もなく、今後の32才までの4年は当然下り坂も計算に入れねばならなず、FC HOLLYWOODことバイエルン・ミュンヘンですら及び腰になるのも無理もない。



移籍できない高給選手

サンチェスは旬の選手だ。旬を過ぎた高給選手の末路は悲しい。選手以上に悲しいのは選手と契約をしている所属クラブだ。当然契約が終わるまでは給料を払い続ける義務がある。

ウェイン・ルーニー(週給260k)の例を出すまでもなく、ピークを過ぎた高給取りの選手は引き取り手がない。ピークを過ぎた多くのスター選手が中国や中東に向かう理由でもある。去年マンUがイブラヒモビッチを獲得したのは大きな賭けだったが1年契約というのが賢かった。イブラはまずまずの結果を出したはずだが結局契約更新とはならなかった。それも当然イブラの高給(週給220k)を鑑みた結論だっただろう。そしてイブラはフリーになってもまだ移籍先が決まらない。減給を受け入れなければ移籍先はほぼチャイナ一択となるはずだ。マンUはイブラに関しては使わない高給選手を抱え続けるという不良債権化を免れたというわけだ。ルーニーについては、頭の痛い状況が続くだろう。

アーセナルにもそんな選手が何人か在籍している。

移籍できないキーラン・ギブス

ちょうど、キーラン・ギブスのことが記事になっていた。

Newcastle target Kieran Gibbs ‘wants £70,000-per-week contract’ to leave Arsenal

ギブスといえば、ここ数シーズンは完全に控え選手であり、今回すでにセアド・コラシナツを獲得したアーセナルにとっては余剰戦力となっている(さらにLB獲得の噂もあるが……)。

ところが現在ギブスの移籍は難航している。それはアーセナルがギブスに対して要求していた15Mポンドという移籍金がネックになっていたという。しかしこの記事によれば、放出に前向きなアーセナルは移籍金は8Mポンドでオファーを受け入れる用意がある。にも関わらず、ギブス自身は移籍先で週給70kポンドを要求しているという。一説にギブスの現在の週給は60kだというので、この金額は現状維持かあるいはアップという金額になる。

ニューカッスルのような獲得を希望するクラブにしてみれば、英国人でホームグロウン持ちとはいえ、所属クラブでポジション争いに負けて放出された選手に対してさらなるサラリーのアップを要求されるというのは、なかなか受け入れがたいものだろう。

移籍金とこのギブスの要求している報酬がどれくらいの金額かといえば、契約年数を仮に3年として、

移籍金8M + 70k x 52週 x 3年=18.92Mポンド 日本円148円計算でおよそ28億円。奇しくも4年契約のアレクシス・サンチェスの1/10とはいえ、キーラン・ギブス獲得でクラブにかかるコストは3年で28億円である。ちなみに週給70kのギブス本人の年俸は5.4億円ほど。コーエン・ブラモールの家族が泣いて喜んだのも理解できる。一般人にとってはまるで宝くじが当たったような話である。

エンバッペにかかるコスト

さいごにキリアン・エンバッペ・ロタンにかかるコスト。

Arsenal plot record-breaking £125 million move for Kylian Mbappe

125Mポンド(185億円笑)で獲ろうとしているというおれたちのキリアンであるが、彼の給料は先日話題になった「900%アップ」の報道を読む限り140kポンドあたりとなるんだろう。18才がいきなり140k(笑い)。神かよ。

Monaco offer Kylian Mbappe incredible 900 per cent pay rise to snub Real Madrid, Liverpool and Arsenal

仮に5年契約でエンバッペをアーセナルに迎えたとすると、かかるコストは

移籍金125M + 140k x 52週 x 5年 = 161.4Mポンド 日本円148円計算では約239億円となる。あれ?計算間違えたかな。

なんという散財。なんという金満。来季も活躍できるかどうかもわからない18才に(いや活躍するだろうけど)。明日怪我するかもしれない18才に(これはする)。UCLを逃して尻に火が付いた結果がこれである。いきなりクラブレコードであるエジルの3倍とか。バカじゃないかしら。ラカゼッテに60Mというのも呆れるが、極端すぎ笑える。今までのシブチンは何だったんですかと問いたい。小一時間。

もっともぼくはエンバッペが本当にくるなんて信じていない。

だってベイルかベンゼマかロナウドを売ってまで席をあけようという生きる伝説ジダン率いるレアル・マドリーよりアーセナルのほうが魅力的なわけがないし(宇宙の定説)、なによりエンバッペが来るということは例えばウォルコットのような余剰戦力を売却するということだろうけど、ヴェンゲルがウォルコットを売却するなんて冷酷なことができると本当に信じられるだろうか? ぼかあ信じないね。

移籍金ばかりに目が行きがちだけど選手の給料も大きい要素だよねっていう結論にしようと思ったのに、いつの間にかエンバッペで台無しである。まじで125Mポンドで来るのか?
 

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