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【マッチレビュー】17/18EPL アーセナルvsボーンマス(09/09/2017)

イングリッシュ・プレミアリーグ第4節、ホームでのボーンマス戦は久しぶりに見る快勝。狭い局面でもワンタッチでポンポンとリズムよくパスを回し、スペースを目ざとく見つけては走り込み、プレッシングでボールを奪いまくり、カウンターではつねに3~4人が相手陣内に殺到しパスコースがありすぎて迷ってしまうほど。始めから終わりまで、やることなすことうまくいくというアーセナルにとっては理想的な展開だった。やりたい放題であった。これまでの陰気なムードを一掃したな。

それにしても前節リヴァプール戦との落差。インターナショナルウイークを挟んだとはいえ、この好調ぶりはいったい何が原因だったんだろう? まさか催眠術

Arsenal 3-0 Bournemouth: Danny Welbeck strikes twice in comfortable win

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アーセナルのスターティングイレブン

こんな感じ。やはり予想通り3バックは維持した。当ブログの予想スターティングではCBのムスタフィだけ外してしまった。希望していた移籍ができなかったということでメンタルが心配だったが、結果的には彼の起用も当たったといえるだろう。もっともこの試合ディフェンス陣ががんばる場面が少なすぎたが。

 

アーセナルVSボーンマスの論点

まあ勝ってよかった。それがすべてである。

コラシナツがやばい

なにがやばいかってヤバイんだからやばい。この試合MOMを決めるとしたらふつうは2得点のウェルベックになるだろうが、ぼくはコラシナツを推したい。彼の運動量はもちろんすごいが(終盤バテちゃったけど)、ディフェンスだけでなくオフェンスがハンパない。あのツラであのクリエイティブ。これはもうパない。ヤバくてパない。ボールを持って運べるし、スキあらばスペースへ飛び込んでいく男気。もちろんラカゼットもゴールは取るはプレッシングはサボらないわですばらしい補強だったわけだが、コラシナツのチームへの貢献度は限りなく高い。天までとどけ。

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ダニー・ボーイの件

2得点。やっときたか。あのループシュートが決まっていればハットトリックだった。

いつもがんばるウェルベックは本当に愛すべき選手だ。スピード、フィジカル、高さ、テクニックと、FWとしては「万能型」ともいえる彼がスターティングを約束されないのはフィニッシュに難があるからに違いないが、だからこそ得点がほしかった。先制点もあまり格好のいいゴールとはいえないものだったし、2点目ももしかしたらクロスのつもりだったかもしれなくて、ちょっとまぐれくさかった。だが得点は得点である。FWが自信をつけるには得点しかないのだから。

ラカゼットイズトゥルーストライカー

いいゴール。ああいう場面でグラウンダーじゃなく、ゴールネットの真ん中より上を揺らすってストライカーって感じがする。

OptaアカウントのOptaJoe氏のツイート「アレクサンドル・ラカゼットはアーセナルにとって最初のホームゲーム2試合で得点した二人目の選手です。一人目はシャマクです。」

おい。

ラムジーとジャカの中盤問題

この試合、それまでさんざん非難されてきたこともあってか、ラムジーがポジショニングにそれなりに気を使っていたという印象があった。今回のような試合だと中盤で彼のボールキープ力も存分に発揮されて、CMらしいプレイだったと思う。

ただ、ラムジーの問題はどうしても攻撃に力を入れすぎるところで、この試合ではそれが裏目に出ることはなかったが、やはりちょくちょくファイナルサードで自由に動いていた。もちろんCMが攻撃参加することで攻撃に厚みが出るので攻めているときはいいとして、問題はボールを奪われて中盤でラムジーが開けたスペースを使われるという展開である。今回は結果オーライとなったが、ラムジーのポジショニング問題は今後も尾を引きそうである。彼はウェールズでやっているようにやっぱり前線でストライカーと組んでNo.10をやりたいのだよな。それをわかっていながら彼をCMに置くからには「慎重になれ」くらいしかいえないのではないだろうか。

ただ、守備に難ありと100万年ほど指摘され続けているアーセナルだから、そういう選手にそういうプレイを中盤真ん中で未だにやらせているというのは、やっぱり問題あるんだよなあ。いやラムジーがめちゃくちゃ攻撃力が高いとかなら別なんだけど。

ジャカはあれだ。まあいいや。よかったよ。

サンチェスがエミレーツの一部ファンに暖かく迎えられた件

サンチェスが交替で入るときブーイング来るかなあと思って観ていたけど、中継の音声だとちょっとざわざわしていたくらいでよくわからなかった。実際にはスタジアムの一部からブーイングは出ていたらしい。当然だわな。

しかしボスは移籍マーケット後のサンチェスの起用についてはかなり気を使っていたはず。この試合では勝敗も決したという時点でジルーとともに投入されたのも、なるべくサンチェスが変に注目を浴びないように気を使ったものだったに違いない。ふたりがサイドラインに現れたときとっさにジルーチャントが起き、交替のウェルベックへの拍手が送られたが、結局それがサンチェスへのブーイングをかき消したかたちだった。

交替で入ったサンチェスはまったく走れず、フィットネス的にとても試合に出られるような状態とも思えなかったが、もはやエミレーツ・スタジアムから心が離れていると思われているサンチェスがファンからどのようなリアクションで迎えられるかを考慮すれば、やはりできるだけ交替出場の印象の薄いあのタイミングしかなかったのだろう。

その他

ムスタフィがCB中央にいた。ムスタフィはわりと精度の低い長いパスを出したがりなので、それをコシエルニに任せるようにするというのはいい判断だと思った。結局移籍したい問題はどうなったんだろうか?

あと中継では、ボーンマスのこの試合最大のチャンスでチェフがゴールポストに激突してぶっ倒れているのがスルーされていたけど、大丈夫だったんだろうか。結構危ないと思ったのだが。

危ないといえば、ラムジーとの交替で入ったコクランがハムストリングをやらかした。アウチ。歩いて出ていったがなんか重傷ありそうな予感。とりあえず次の試合は欠場らしい。せっかくカップ戦やら何やらで出場機会があったはずなのに、ついてないコクランである。

DAZNの実況が、イウォビのことをイウオビといっていてものすごい違和感あった。非英語コメンタリーでアイウォビという発音は聞いたことがあるけど、イウオビはさすがに初めてだった。なぜ独自の発音を発明したがるのか。

DAZNはまあ安いし文句はいえない部分もあるが、とりあえず音声切替がないことに大きなストレスを感じる。マンシティとリヴァプールも観てしまったが、実況は日テレのあの人でまじで本当に最悪だった。フジのあの人と双璧といっていい。DAZNは注目度の低い試合はふつうに英語コメンタリーを流しているので、どの試合も英語コメンタリーを使えるはず。できれば音声は切替対応にしてほしいよ。日本語実況はちょっとキツい。あ、アーセナルボーンマスの人はかなりよかった。


蛇足:アンリ氏、チェンバレンにご立腹の件

マンシティVSリヴァプールといえば、チェンなんとかさんが後半からデビューした。最後まで観てなかったのだけど5-0という大差でやられたようで、ホロ苦デビューでしたな。ていうか彼はふつうにサブだよね? 高えベンチ要員である。これがキミのほしかったものか。

それで、例のチェンバレンのインタビューの件でさっそくティエリ・アンリ氏が噛み付いている。

“I still don’t know what he’s good at” – Henry responds to Oxlade-Chamberlain comments after Liverpool debut

アンリ氏:あいつさあ、リヴァプールのウェブサイトでクロップが自分をよりいい選手にしてくれるとか愛とトゥゲザーネス?とかいってんだけど。おまいはアーセナルにはそれがなかったといいたいのか? (中略) で、わたしはあいつを長いこと見ていたけど、あいつのほんとうに得意なことが何かまだわかんないんだよね(笑)。やりたいことがあるのならそれができるってことを証明しろや。

まあそういう反応になるよな。アーセナルにとってはだいぶ失礼なインタビューだったから。

 

以上。

 

アーセナルの次の試合は日本時間9/15(金)早朝のUELのケルン戦である。リース・ネルソンやエンケティアが起用されるのか。そして和製レヴァンドフスキ大迫が見られるのか。楽しみ。

 

 

※コメントくださるかたにお願い
プレヴューエントリでは、試合の結果がわかるようなコメントはお控えください
お互いリスペクトしあって楽しく使いましょう

4 Comments on “【マッチレビュー】17/18EPL アーセナルvsボーンマス(09/09/2017)

  1. DAZNの件でいえば、サンチェスのことを「アレク・サンチェス」と呼んでいて違和感がありました。
    アレクまで言うならアレクシスまで言えよと。なぜそこで切るんだと。

    グラニト・ジャカを「グラ・ジャカ」と言うのかと!

    日本にアレクという愛称?があるのはわかるけど、実況という立場だからちゃんと名前を呼んでほしいと思いました。

    1. こんにちは! DAZNプレミアリーグ中継の実況・解説陣は時間あったら番付したいっすね! 日本語コメンタリー付けているがんばりは認めるけれど、下手な実況なんかだとせっかくのライブが台無しですしね。

  2. いつも楽しみに見ています。
    個人的にチェンバレンはいい売り物になったと思います。

    今のアーセナルにはファイト出来る選手が必要だと思ってたので、コラシナツの加入は本当に嬉しいですね。技術も申し分ない。

    ベンゲルには今更期待してませんが、レーマンには新しい何か(ベンゲルには無いもの、ヘビメタ要素)をアーセナルにもたらして欲しいと思います。

    1. こんにちは! いつも見てくれていると? ありがとうございます!

      チェンバレンはいい売り物になった。確かに。しかもリヴァプールは今CMが必要ないってのがまた笑えますよね!

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