レノの件。各所でブレイキングしているが、もちろんOrnyもトゥイート。
Arsenal are in advanced talks to sign Germany goalkeeper Bernd Leno from Bayer Leverkusen. Not done but set to be decided today & expected 26-year-old will join #AFC – unclear which current GK would make way. Torreira pursuit ongoing – optimism but not done & #WorldCup delays it
— David Ornstein (@bbcsport_david) 2018年6月18日
アーセナルがバイヤー・レヴァークーゼンのドイツGK、ベルント・レノとアドヴァンスなトーク中。まだダンではないが、トゥデイにディサイド&26才のAFC入りがエクスペクテッド。現状のGKがメイク・ウェイするかどうかはアンクリア。トレイラのパースーもオンゴーイング。オプティミズムあるがノット・ダン。#WorldCupのせいでディレイしてる
トゥゲザーしようぜ。
AFCでは着々と必要なポジションの補強が行われている。こりゃすげえや。今度はベルント・レノが決まりのようだ。
ベルント・レノなんて観たことも聞いたこともないというおれのためにレノ情報をおさらいしておこう。
ベルント・レノのプロファイル
1992年3月生まれの26才。身長190cm。右利き。現在の所属クラブはBayer 04 Leverkusen。2020年まで契約を残しており、今回彼の獲得でアーセナルが要するコストは22Mポンドユーロ程度とされる。
クラブキャリア
シュツットガルト・ユーゲントからシュツットガルトへ。シュツットガルトの生え抜きである。
11/12シーズンをローンでレヴァークーゼンで過ごし、2012年1月にはレヴァークーゼンが7.5Mユーロで買い取り。以降レヴァークーゼンで6シーズン。
インターナショナルキャリア
ジャーマニーU17~21まで各年代でプレイ。2016年にジャーマンNTでデビュー。6試合に出場。今回のロシア・ワールドカップには選ばれず。
オナーズ
2009年 U17ヨーロピアンチャンピオンシップ
2017年 コンフェデレーションズカップ
プレイスタイル
WhoScored.comより。長所とくになし。短所、ロングショットのセービングに難あり。
うーん、もうちょいなんかないのかな(笑い)。
ノイヤーvsレノ。2016年のブンデス公式ヴィデオ。ノイヤーだってミスをする。
果敢な飛び出しから”スイーパー・キーパー”とも呼ばれている。
ベルント・レノって誰だよ?
今回AFCと噂になってからSKY Sportsに掲載された記事をざっくり紹介しよう。
Who is Bernd Leno? We profile the Arsenal transfer target
この26才はジャーマニーのワールドカップスクオッドから漏れてしまったが、過去数シーズンにわたりブンデスリーガのなかでもスタンドアウトなキーパーのひとりであることを証明していた。
レノは2011年にシュツットガルトからレヴァークーゼンに移籍した。数カ月後にパーマネントで移籍する前はローンだった。それからブンデスリーガクラブで304試合出場している。
彼は移籍してから一週間もせずにデビューし、ブンデスリーガで最初の3試合でクリーンシートを達成した史上3人目のGKとなった。
2011年の9月にはレノは19才と193日の若さでCLチェルシー戦にスタートし、当時のCLでプレイした最年少GKとなる。
彼はすぐにレヴァークーゼンのNo.1として頭角を現し、ベイアリーナでの6シーズンで欠場はたった4試合しかない。つまり、彼はこの時代でブンデスリーガのなかではもっともプレイしたGKだった。
それだけでなく、14/15シーズンの始まり以来、レノ(45)よりも多くのクリンシートをキープしたのはマヌエル・ノイヤー(56)だけである。
スペインの影響
レノは今日たくさんの才能あるジャーマンGKのひとりかもしれないが、彼の若い頃のヒーローはオリヴァー・カーンでもアンドレアス・コプケでもなく、イケル・カシージャスだった。
シュツットガルトユースで育った彼は、レアル・マドリッドやスペインのレジェンドをモデルにした。そして彼らの試合には似ているところがある。
レノ:「若い頃はよくカシージャスを観ていたよ。彼はもうピークを過ぎてしまったかもしれないけど、彼はすべてを勝ち取ったし、信じられないくらい安定していた。彼は落ち着いていて、プレイに間違いがないし、ぼくも同じだ。ぼくは自分が傑出した選手だなんて見せびらかす必要はない」
彼のシャープな反応と同じように、レノの勇敢さは彼のプレイの別の側面だ。彼はアタッカーの足が当たりそうになっても自分の身体を投げ出してセーヴしようとすることで称賛されてきた。
ワールドカップの落胆
レノがアイドルとするカシージャスのレヴェルに至るにはまだいくらか道のりがあるだろう。とくに彼の安定性については、なぜ彼がワールドカップを逃したかの説明になるかもしれない。
彼は去年のコンフェデレーションズカップでオーストラリアに3-2で勝った試合で犯したふたつのエラーで批判を浴びた。そしてブンデスリーガの15/16シーズン以来、彼よりも多く失点につながるエラーをやらかしているGKはオリヴァー・バウマンしかいない。レノのエラーは9。
しかし、レヴァークーゼンで7年過ごしたのち、環境を変えることは彼がリフォーカスするために必要だったかもしれない。エラーをせずに、次のレヴェルを目指す。もし移籍が成るならば、アーセナルのファンは確実にそれを望むだろう。
こちらも読んだ。
ブンデスリーガ公式のレノ記事「ベルント・レノについての10の事柄」。一問一答のインタビュー動画ではプレステのことばかりしゃべっているナイスガイ。ゲーム好きすぎだろ(笑い)。
Bernd Leno: 10 things on the Bayer Leverkusen and Germany goalkeeper | bundesliga.com
SKYの記事にはないペナルティストッパーのことが書いてある。
13/14シーズンに8つのペナルティのうち5つを止めたとのこと。4本連続ストップ含む。
レノ:(ペナルティストップは)ストライカーにとってのゴールみたいなものかもね。ペナルティをセーブするときは、ほんとにアドレナリンがぴょんぴょんするよ
ぴょんぴょんしちゃうんですね。
レノのいいところ悪いところ
レノにも触れている当ブログの過去記事もご覧いただくとして。
ペトル・チェフの後任は誰だ? アーセナルが獲得すべき7人のGKを比較【前半】
ペトル・チェフの後任はオレだ! アーセナルが獲得すべき7人のGKを比較【後半】
No.1ショットストッパーは誰だ? 「セーブ効率」でゴールキーパーを比較する。そしてアーセナルの新GKはレノで大丈夫なのか問題
もろもろを総合すると、ベルント・レノは
いいところ:クリンシート、ペナルティセーブ、鼻折っても構わない勇敢さ、ボールタッチ多い、ディストリビューションよし
悪いところ:エラー多い、セーブ率悪い
こんなところか。
エメリが求めたGK
エメリは後ろからショートパスをつないでビルドアップすることを好む監督なので、フィールドプレイヤーのようにボールを扱える足元のうまいGKを探していたはず。そういう意味では、レノはボールタッチの多いGKだというので納得感はある。
ただ、心配なのはどの記事でも言及されている彼の安定性だ。エラー(ミス)が多い。
なぜわれわれがそこに神経質になるのかといわれれば、安定性の欠如はアーセナルの問題そのものでもあるからだ。チェフのやらかしは17/18シーズンEPLでワーストである。やらかし選手の後釜にまたやらかしが来るという事実をわれわれはどのように受け止めるべきなのか。
ブンデスリーガを穴が空くほど観ていたミズリンタットが彼を選んだということは、彼の長所を誰よりも理解しているはずだし、もしかしたらエラーそのものはコーチングで改善できる類のものだと考えているのかもしれない。
彼のクオリティについては、ナポリやアトレチコも狙っていたという報道もあったし、いまは選択が間違っていなかったことを願うよりない。
チェフにナポリの噂
ところで、ナポリがチェフに興味という噂がある。チェフは売ってますかとお問い合わせが来たらしい。
The Sunによれば、ローンでほしいとか。それはともかく。
なんとなくチェフは来シーズンも残ると漠然と信じていたけれど、彼も残り契約1年で36才と引退が見えてきている年齢でもあり、アーセナルでセカンドで過ごすくらいなら、ファーストでプレイできるクラブに行きたがってもおかしくはない。
オスピナもトルコ行きがさかんに噂されているので、もしかしたらこの夏にチェフとオスピナの両方失うという可能性もあるのかもしれない。絶対ないとはいい切れない。
そうなると、来季のセカンドGKはどうなるんだろう?
まとめ
たぶん、オブラクやアリソンがアーセナルにとって理想のGKだったはずだが、結局アーセナルの限られた予算では手を出すことはできなかった。
彼らを除いて、予算の範囲内で、アーセナルが目指すプレイスタイルとコストパフォーマンスから選ばれたのがベルント・レノだった。
スタッツに現れているように、彼には安定性やシュートセービングといったいくつかの明らかな欠点があるが、欠点のない選手はいないのでそれがどれだけ許容できるか。またコーチングでカバーできるか。それが問題である。
PSGから来た新しいGKコーチに期待しよう。
以上。
ベルント・レノ、ウエルカム・トゥ・アーセナル。
ワールドカップ中はいくぶん退屈なので、この手の話題が出てきて嬉しい限りです。
とりあえず、GKが若返ってくれてよかった。チェフもオスピーもいなくなるとすると随分スクワッドも変わりそうですね。
第二GKは新たに獲得するのか、保有選手で賄うのか。
今年の夏は大忙しで楽しいですよねー。
こんなにファンの希望とクラブの行動が合致したことも久しくなかったと思いますし。