先日のクソ長い移籍ニュースエントリに入り切らなかったニュースをお届け。
今回は選手の移籍にまつわらないニュースを。
まずはやっぱりわれらの社長の転職の話題から。
アーセナルCEOアイヴァン・ガジディスがACミランに転職か
最初にこの話題を目にしたときはどうせガセネタだろうと思っていたら、どうも真実っぽい匂いがしてきた。
Milan, Gazidis set to become executive director in September
ガジディスが9月からミランのエグゼクティブ・ディレクターに就任すると指摘しているこの記事を書いているのは、アーセナル情報でTier2のDi Marzio。単なるガセでもなさそうだ。
そしてイタリアで一番読まれている新聞『ラ・スタンパ』が以下のように報じていると。
La Stampa: The new Milan is taking its shape with Gazidis who will take care of the financial & commercial development; Gandini who will oversee the political and sport issues; Leonardo will take the role of Mirabelli who was sacked this morning.https://t.co/uFVXVDH3cM
— Arsènic™ (@MrArsenicTM) 2018年7月24日
新生ミランは。財政やコマーシャル方面に明るいガジディスを迎えて新組織がつくられる。ガンディーニは政治的なこととスポーツ方面の監督をし、レオナルドは今朝解雇されたミラベリの後任となる
おいおい、やけに話しが具体的じゃねえか。
そしてそして昨日遠征中のシンガポールで行われたというアーセナルBBQ懇親会での件。
Arsenal chief executive Ivan Gazidis gave a speech at today’s club barbecue in Singapore, defending Mesut Özil for quitting international football, championing #afc’s commitment to diversity & eradicating racism, in which he received a rousing applause from staff & fans. [Mail] pic.twitter.com/Gijxqcd6a2
— afcstuff (@afcstuff) 2018年7月24日
今日開かれたシンガポールでのBBQパーティで、アーセナルのチーフ・エグゼクティブ、イヴァン・ガジディスがスピーチを行った。代表を引退したメスト・エジルの擁護、AFCのダイバーシティや反レイシズムへのコミットメント、スタッフやファンから熱い拍手が送られた
ちょ、転職の話スルーw 誰か質問しろやという。。
これはありそうだね。
しかし、なぜ、さあこれから新しい体制で船出だというときに、クラブ運営でもっとも重要なポストにいるといっても過言ではない彼が転職するのか。
サンレヒやミズリンタットとはじつはうまくいってなかったのか。
謎は深まるばかりである。
もし本当にガジディスがこの夏にAFCを辞めるとなれば、これもまた大きな混乱を招くことは必至。
続報を待とう。
ウスマノフ氏がアーセナルへの投資を諦める
Billionaire Alisher Usmanov explores sale of 30% Arsenal stake https://t.co/Cb9LEKALSY
— Financial Times (@FinancialTimes) 2018年7月24日
『ファイナンシャル・タイムス』が報じたこの件。ウスマノフは現在の持ち株を売ろうと考えているようだ。※『ファイナンシャル・タイムス』は登録しないと記事は読めないので注意。
アーセナルの大株主になることをもくろんでいたウスマノフは、現オーナーのスタン・クロンキがいくら金を積もうとも株式を譲る気がないことに業を煮やしたということらしい。
ウスマノフの持ち株は30%ということで、彼が株を手放すとなればこれもまた大きな動きが予想されるが、アフリカ一の富豪が早くも手を挙げている。
Dangote: ‘We will go after Arsenal from 2020’
このESPNの記事によれば、アフリカでもっともリッチといわれるアリコ・ダンゴーテ(Aliko Dangote)がアーセナルの買収にやる気満々マンらしい。彼がロイターに語ったところによると。2020年から本格的に動き出すことにしているという。
ウスマノフといえば、ヴェンゲル監督を解任するだとか、ファンがクロンキに対して不満に思っていた部分を改革してみせると宣言してグーナーのハートを掴んだわけだが、彼の心が離れていったのは、もしかしたらヴェンゲル監督が退任したのも影響があるんだろうか。
すでにアーセナルは大改革の真っ最中で、古い体制にそこまで大きな不満を貯めているファンも多くないのかもしれない。
グーナー投資家としてアーセナルを改革することが買収の目的のひとつだったとしたら、モチベーションが多少下がっても不思議はない状況ではある。
ティエリ・アンリがアストン・ヴィラのマネージャーに?
Aston Villa EXCLUSIVE: Arsenal legend Thierry Henry agrees to become new manager
昨日ツイートしたら何にかのひとがリツイートしてくれて、申し訳ない気になった。ゴシップですからね。。
昨シーズン、結局ヴィラはPL昇格に失敗して、18/19シーズンもチャンピオンシップで戦うことになったが、オーナーは現マネージャーのスティーブ・ブルースに満足しておらず、新米監督のアンリ氏に白羽の矢を立てたということらしい。
アンリはワールドカップが終わったあと、改めてクラブでマネージャーをやりたいとコメントしたことがニュースになっていた。
彼は3位に入ったベルギーで、ロベルト・マルティネスのアシスタントとして働いたことに、大きな手応えがあったんだろう。マルティネスはまだ40才(まじか)だというから若い監督に大いに刺激を受けたとしてもおかしくはない。
アーセナルでは、ヴェンゲルにTV解説者かユースコーチかはっきりしろいといわれてパンディットを選んでしまった過去もあるが、今度こそコーチキャリアを進むことになりそうだ。
アストン・ヴィラがいいのかどうかぼくにはよくわからないが、チャンピオンシップから始めるのは悪くない選択かもしれない。
なお、現在のアストン・ヴィラを少しウキペで調べたところ、ぼくが名前を知ってる有名選手はミカ・リチャーズぐらいしかいなかった。そんな古豪である。
エジルの件で代理人がまた反撃
最後に。エジルの事案はアーセナルファンやフットボールファンだけでなく一般的にも大きなニュースになった。
経緯は省略するが、キッカー日本語版がエジルが出した声明を全文日本語訳してくれている。
この一件については、いろんなところでたくさん語られている気もするので、ここでは代理人の反撃についてだけ触れておきたい。
エジル代理人がバイエルン会長の発言に反論「問題の根源は人種差別」「彼らのクラブから8人がドイツで…」 | Goal.com
エジルの代理人がGOALのインタビューに応えて「バイエルンとドイツの人々の顔に泥を塗る」と、ウリ・ヘーネスを痛烈批判したというもので、いつかのキーオンへの反論を想起させるものだ。
エジルが声明を発表して以来、さまざまなフットボーラーがエジル支持を表明しているが、デンバ・バは代理人の姿勢を称賛してツイートした。
I don’t know who that agent is but i resoect how he protects his player. Sacrificing every future deals he could’ve had with bayern. #respect man you a real G https://t.co/1IUhytIIj6
— Demba Ba (@dembabafoot) 2018年7月24日
バ「この代理人が誰なのかは知らない。だが彼の選手をこんなふうに守ることができることをリスペクトするね。彼が将来バイエルンとやれたかもしれないビジネスを犠牲にしてまでだ。本物の漢だよあんた」
おれもそう思うよ。
そういえば、トルコではエジル批判をするひとがすごく増えているそうで。トルコ人グーナーが嘆いていた。
追記:フォーブスが「価値あるスポーツチーム」最新ランキングを発表。アーセナルはフットボール部門で6位に
Full List: The World’s 50 Most Valuable Sports Teams Of 2018
毎年『フォーブス』誌が発表している「世界でもっとも価値あるスポーツチームランキング」。最新のランキングが先日発表された。
アーセナルは、野球やアメフトやホッケーなどが含まれる世界中のすべてのスポーツチームのなかで第39位($2.238 billion)。
フットボールだけだと第6位となっている。
なお、総合1位はNFLのダラス・カウボーイズで$4.8 billion。2、3、4位がそれぞれマンU、マドリー、バルサとなり、以下12位のバイエルンまで、アメリカのプロスポーツチーム(※MLSサッカーは50位以内にひとつも入っていない)がずらりと並ぶ。
国内だけでもそれなりのボリュームになってしまうアメリカのスポーツビジネスがいかに巨大かを物語るデータといえそうだ。
以上。
今回はちょっち政治的な話題でつまんなかったかな。ごめんね。