EPLから今季2018/19シーズンのスクワッドリストが公開された。
アーセナルだけでなく、すべてのEPLクラブのスクワッドリストもこちらでまとめて参照できる。
2018/19 Premier League squads confirmed
18/19プレミアリーグ、アーセナル登録選手リスト
シニア(※25人枠)
以下、シニア登録選手の一覧。*がホーム・グロウン。
Aubameyang, Pierre-Emerick ピエール・エメリク・オバメヤン
Bellerin, Hector* ヘクタ・ベレリン
Bramall, Cohen コーエン・ブラモール
Cech, Petr ペトル・チェフ
Elneny, Mohamed Naser Elsayed モー・エルネニー
Holding, Robert Samuel* ロブ・ホールディング
Iliev, Deyan* デヤン・イリエフ
Iwobi, Alex* アレックス・イウォビ
Jenkinson, Carl Daniel* カール・ジェンキンスン
Kolasinac, Sead セアド・コラシナツ
Koscielny, Laurent ローラン・コシエルニ
Lacazette, Alexandre アレクサンドル・ラカゼ
Leno, Bernd ベルント・レノ
Lichtsteiner, Stephan ステファン・リヒトシュタイナー
Martinez, Damian Emiliano* エミ・マルティネス
Mkhitaryan, Henrikh ヘンリク・ミキタリアン
Monreal, Ignacio ナチョ・モンレアル
Mustafi, Shkodran シュコドラン・ムスタフィ
Ozil, Mesut メスト・エジル
Papastathopoulos, Sokratis ソクラティス・パパスタソプーロス
Ramsey, Aaron James* アーロン・ラムジー
Torreira, Lucas ルーカス・トレイラ
Welbeck, Daniel* ダニー・ウェルベック
Xhaka, Granit グラニト・ジャカ
全24名、ホームグロウンは8名。
U-21
続いて、U-21選手の一覧。
Alebiousu, Ryan
Amaechi, Xavier Casmier
Ballard, Daniel George
Balogun, Folarin Jerry
Barden, Daniel
Bielik, Krystian
Bola, Tolaji
Burton, Robert
Clarke, Harrison Thomas
Cottrell, Ben
Coyle, Trae
Daley-Campbell, Vontae
Dennis, Matthew
Flaherty, Stanley James
Gilmour, Charlie Ian
Greenwood, Sam
Guendouzi, Matteo
Hein, Karl Jakob
John-Jules, Tyreece Romayo
Lopez Salguero, Joel
Maitland-Niles, Ainsley
Martin, Joshua
Matthews, Alfie
Mavropanos, Konstantinos
McEneff, Jordan John
McGuinness, Mark James
Medley, Zechariah Joshua Henry
Nelson, Reiss
Nketiah, Edward
Nwakali, Kelechi
Okonkwo, Arthur
Olayinka, Olujimi James Ayodele
Olowu, Joseph Olugbenga
Omole, Tobi
Osei-Tutu, Jordi
Pleguezuelo, Julio Jose
Saka, Bukayo
Sheaf, Ben
Smith Rowe, Emile
Smith, Matthew Gerrard
Smith, Tom
Spencer-Adams, Bayli Alexander
Swanson, Zak
Thompson, Dominic
Tormey, Nathan Alexander
Willock, Joseph George
Zelalem, Gedion
ゲンドゥージやAMN、ウィロックやマヴロパノスといった選手たちがU-21登録選手としてカウントされ、ブラモールやイリエフがシニアのリストで登録されているという、このあたりの詳しい事情はよくわからない。
なお、ローン中の選手でも、オスピナ、チェンバース、アサノ、メイシーらが登録外なのに対し、ネルソンやビエリクのような選手はリストに含まれているのも謎である。ネルソンはシーズンロングローンだったはずだから、シーズン中に戻ることもないはずなのに。よくわからない。
U-21には、先日ニュースにもなった、新規獲得したグリンウッドやジョエル・ロペスといったプロ契約をまだしていない(スカラシップ契約)選手もここに含まれている。
これだけ長いリストでも、現在アーセナルに所属している選手がすべてここに含まれているというわけではないというのが。どんだけ。
18/19プレミアリーグの選手登録ルール
ついでなので、このブログでも何度かコメントなどでやりとりがあったプレミアリーグの選手登録レギュレーションについて、まとめておさらいしておきたい。ぼくもよくわかってないので。
ちょうどMirrorが今季のルールについてまとめた記事を出していた。
When are Premier League squads revealed and why can clubs only register 25 pros
ありがたくQ&Aの部分だけ引用してみよう。
Q: プレミアリーグクラブは何人の選手を登録できるの?
A: プレミアリーグのルールでは、どのクラブにおいても、18/19シーズンにプレイする資格のある25人の選手を登録することが許されている。
Q: 登録の期限は?
A: トランスファーウインドウが閉まった翌日まで。※ヨーロッパのウインドウが閉まる8/31の翌日
Q: クラブがスクワッドリストを変更できるのはいつ?
A: スクワッドリストを変更できるのはトランスファーウインドウの期間中だけ。つまりクラブは登録したその日以降は、1月まで選手登録はできない。しかし、特別な事情によっては、クラブはプレミアリーグボードに変更許可をリクエストすることはできる。
Q: プレミアリーグからリストが公開されるのはいつ?
A: プレミアリーグが各クラブの25人スクワッドを公表するのは9/1。
Q: この25人登録制が始まったのはいつから?
A: スクワッドリストシステムは2010/11シーズンの始まりから。
Q: 「ホームグロウン」のノルマがあるんでしょ?
A: どの25人スクワッドも最低でも8人の「ホームグロウン選手」を含めなければならない。つまりあと17人が登録できる。
Q: 「ホームグロウン」選手ってなに?
A: 「ホームグロウン」の選手とは、国籍や年齢に関係なく、21才の誕生日を迎えるまでにフルで3シーズン(または36ヶ月)クラブに在籍していること。ホームグロウンのルールは2010/11シーズンの前からあり、若く才能ある英国人の育成と促進のためにつくられたもの。
期間外でも登録選手の変更ができる「特別な事情」とはなんだろう?
ここにはU-21の選手について触れられていない。EPL公式から。
U-21選手の規則
U-21(21才以下)の選手は、スクワッドごとに25人の選手に加えて登録することができる。2018/19キャンペーンにおいては、U-21選手は1997年1月1日かそれ以降に生まれた選手となる。
人数については言及がないが、基本的には無制限ということらしい。
ホームグロウンが8人に満たなかったら?
当然出てくる疑問だろう。
これについては、GOALの記事で説明されているところによると、HGが8人に満たないからといってとくに罰則があるわけではないらしい。
たとえば、HGが6人しかいなかったという場合、シニアの登録人数を合計で23人にすれば問題ない。
つまり、HG8人+17人という考え方は、非HGの選手を上限17人まで登録可能という意味で、HGが6人しかいなけれれば、単純にHG6人+17人で23人スクワッドにすればいいとのこと。
これをHG6人+19人とすることはできない。非HGが17人を超えるからである。
ホームグロウンになぜ外国人が含まれるか?
プレミアリーグにホームグロウン制度が制定された背景として、外国人選手が多すぎると、自国のとくに若い選手の成長が阻害されるという理由がある。国としてそれではいかんだろうと。日本だと外国人枠などがこれにあたり、どの国のリーグにもたいてい存在するルールである。
ここで疑問があるのは、なぜプレミアリーグのホームグロウンは国籍を問わないのかということ。
自国選手の優遇なら、HGをイングランド選手に限定したほうが有効であるのは明らかだ。現状では、HGはイングランド出身選手に限らない。たとえばセスク・ファブレガスやヴォイチェフ・チェズニーといった外国人も若き日をアーセナルで過ごしたHGである。
わざわざ外国人を含めているのはなぜか。
コスモポリタニズム?
無学なおれに誰か教えてくれると助かります。
一年前の記事にコメントするのもあれですが、イギリス人は「ウィンブルドン現象(ウィンブルドンシステム)」を受け入れているのではないでしょうか。
ウィンブルドンとはテニスのウィンブルドン大会の事ですが、元々はイギリスの国内テニス大会でした。それが後にオープン大会となり外国人選手が参加しはじめるとイギリス人はなかなか優勝できなくなりましたが、単なる国内大会だったものが世界的に注目される大会に成長しました。
外国人に乗っ取られたこの形を「ウィンブルドン現象」と言いますが、単にネガティブに捉えずに世界的な大会を運営することにイギリス人は誇り感じているようです。ビジネス的にもおいしい手法です。
プレミアリーグにおいても「最高の舞台を用意するから選手たちは国籍問わず盛り上げろよ」というスタンスなのでしょう。
(とはいえアーセナルのスタメンにイングランド人が一人もいなかった時は賛否両論だったそうですが)
それを踏まえると、ホームグロウン制については国内選手の優遇というより、各クラブに若手育成を課す意味合いの方が強いのかなと思います。