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【マッチレビュー】18/19UELグループステージ アーセナル vs スポルティングCP(8/Nov/2018)ウェルベックの深刻なけがとホロ苦ドロー

この試合はもうパフォーマンスがどうというよりも、25分のウェルベックのけがのインパクトが大きすぎる。

ウェルベックの思いのほかシリアスな状態を目の当たりにしてどこか集中を欠いたチームは、最後までスポルティングの固い守備を崩すことができなかった。

結果はアーセナルが攻め続けるも両者得点なく90分を終え、アーセナルにとってはUELグループステージで初めてのドローと、クリスタル・パレス、リヴァプールにつづく公式戦3連続ドローとなった。

それでもいいかたを変えれば15戦無敗ということで、週末のPLのために半分のレギュラーメンを休ませて戦ったことを考えれば、この結果は決してネガティヴばかりとはいえない。

2試合を残し、これで3位に7ポインツ差をつけたアーセナルはELグループステージの突破を決めた。

Arsenal v Sporting Lisbon



アーセナルのファースト11

過去最大級に予想を外してしまった。さすがにここまでローテイシュンしてくるとは思わなかった。

中継のグラフィックでは、ミキタリアンとスミス・ロウの位置が逆だったはず。このあたりは頻繁にポジションを変えていた。

ソクラティスが久しぶりの復帰。ホールディングとともに危なげないプレイを披露。

ジェンキンソンも先日のブラックプールにひきつづいてLBで起用され、60分プレイした。3番手か4番手くらいのLBなら及第点では。

マッチスタッツ

ポゼッション71%。シュート14本。コーナー7本。攻めまくりである。しかしSoTの少なさ(2)が試合を物語っている。

スタッツ的には、終始攻めつづけたアーセナルが勝っていなければならない試合だった。

ボスの試合後のみことば

さすがに沈痛の面持ちが見て取れるボス会見。

(ウェルベックのけがが影響したんでしょうか……)

エメリ:グイブニン。今日の最悪のニュースはこのけがだよ。今日ともにプレイした。よくやっていたよ。彼にはいい試合だった。ゴールのチャンスもいくつかあったし。彼のけがは選手たちのメンタリティに影響したかもしれない。大きなけがだったのを眼の前で見たわけだから。フットボールをプレイするなら、コンペティティヴな試合をプレイするなら、起きうることだ。受け入れたくはないだろうが、それがわたしたちの仕事だ。

(ウェルベックは病院へ行った……)

そうだ。いまは病院にいる。詳細については報告を待つことになるが、われわれはあれがシリアスなけがだったと思っている。

(ハーフタイムでのドレッシングルームの雰囲気……)

誰かがあんなけがを負えば、ピッチにいる選手たち全員が目撃することになる。最初に考えることは、選手への同情だろう。しかし選手たちは試合に集中したと思う。それにピッチではけがのことはすぐに忘れた。しかし試合が終われば、彼らはまっさきに彼のけがについて尋ねてきた。

(試合の評価は……)

スポルティングはとても大きく競争力のあるチームだ。とてもオーガナイズされている。試合前やハーフタイムにも話したことだ。ポルトガルのチームはどこもとてもコンペティティヴで、今日の彼らの守備意識の高さはすごかった。われわれは落ち着いて得点チャンスをつくらねばならなかった。しかし彼らのようなチーム相手にチャンスをつくるのは簡単ではない。それが90分のサマリーだと思う。ビッグチャンスをつくることが難しかった。いくつかのチャンスはあったが試合に勝つには足りなかった。

(誰かウェルベックと話したり……)

ノー。

(アンクルのけが……)

アンクル(足首)だ。

(ウェルベックがまたけがをしてしまうのをなんといえば……)

どのけがも異なるものだ。足首のなかで骨折があったのかもしれない。それはほかのけがとは違う。

(スポルティングはドローに値するか……)

そう思うよ。彼らはとても競争力があり組織されていて、とてもハードワークした。わたしは自分のチームにも満足している。なぜならとてもハードワークしたし、とてもいいコミットメントがあった。難しい試合だったよ。リスボンでの試合も難しかった。わたしたちはそこで勝ったのだから、いま考えればとても重要な3ポインツだったといえる。今日のポイントは十分ではないが、わたしたちの目標であるグループ1位でもある。そこに向けてがんばるよ。

(残り2試合は選手を休ませる……)

わたしたちはグループ1位になりたい。どの試合でもすべての選手からベストパフォーマンスを期待したい。試合にふさわしい選手を使っていくつもりだ。そしてつぎの試合を考える。この試合が終わってつぎの日曜のウォルヴァーハンプトンについて考えている。今日の試合はわれわれに集団でも個人でもつづけていかねばならないことを思い出させてくれた。何人かの選手は責任を負うこと、自信を得ることが必要だ。それは今日のポジティヴな点だと思う。

(リヒトシュタイナーのけが……)

リヒトシュタイナーのけがで試合プランを変えなければならなくなった。チャンスを与えるためにエディ・エンケティアを入れるつもりだった。リヒトシュタイナーがけがをしてしまったおかげでRBを入れざるを得なかった。エインズリーにはよかったかもしれない。彼にも自信を与えたいしわれわれのリズムに慣れてもらいたい。けがのせいで最後の25分は戦術のアイディアを変えなきゃならなかった。

(けがしてしまいましたがウェルベックの将来は……)

彼はとてもいい人間だよ。彼のコミットメントは半端ない。彼は、彼の行いやクオリティ、キャパシティでわたしたちを助けてくれる。彼にとっては大きなけがになってしまったが、ここにいるすべてのひとが、ひととして彼を愛している。

(リヒトシュタイナーはどれだけ悪い……)

筋肉だ。明日詳しいことがわかる。

ウェルベックのけがに関する質問が相次いだ。当然か。

ウェルベックのけがと契約延長について

25分、リヒトシュタイナーのいいクロスに飛び込んだときにやってしまったようだ。

映像を見た感じではどうも自損ぽい。ジャンプして着地したときかあるいは同時に競ってゴール前に飛び込んでいる敵DFの足を踏みつけてしまったか。

けがの瞬間にフォーカスした映像はないようで試合中には確認できずよくわからなかったが、今朝ウェルベックが倒れている直後の写真というものをツイッターで見たところ、右足首が明後日の方向を向いてしまっているという非常にショッキングなものだった。RTしようか一瞬だけ迷ったが、さすがにためらわれた。

仮に骨折のように足首を完全にやってしまっていたとすると、今シーズンを棒に振るどころか、1年単位の離脱になる可能性だってあるだろう。

せっかくグッドフォームをキープしていたのに、ここでキャリアを左右しそうな大けがとは本人のこころが一番ダメージを受けているはず。ひどすぎるぜ神さま。

TMのインジャリー・ヒストリーによると、アーセナルに加入して以来の大きなけがもすべて違うところをやっていることがわかる。

最長は、15/16シーズンのCartilage Damage(軟骨ダメージ?)の238日。今回はそれに匹敵するか、あるいはそれよりも長引くことも覚悟しておくべきかもしれない。

ウェルベックにとっては、この4年で3度目のシリアス・インジャリーということで、アーセナルとの契約延長交渉への影響は必至と思われる。

ウェルベックは今シーズンかぎりでアーセナルとの契約が切れるということで、本人以上にアーセナルFCにとって、けががちでさらに深刻なけがを負ってしまった彼と、どのような条件で契約を延長すべきか、あるいは延長自体をするべきかどうか。非常に難しい選択を迫られることになった。

仲間の離脱をモチヴェイションに変えて

おれたちのボスがツイッターでメッセージ。

エメリ:日曜に勝つ大きな理由ができた。アーセナルの全員がキミとともにある。キミのスマイルとエナジーがすぐ見られることを望んでいるよ、ダニー!

つぎは日曜PL、日本時間11/12(月)1:30キックオフのウォルヴァーハンプトン(H)。勝っていやな流れを断ち切りたい。ダニーのためにも。COYG

PS
かわいそうといえば、エンケティアも。せっかくエメリの下で初めてプレイする機会を与えられたのに、恐ろしいくらいのタイミングでリヒトシュタイナーがけが。一転、エンケティアではなくAMNが入ることに。プア・エディ。



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プレヴューエントリでは、試合の結果がわかるようなコメントはお控えください
お互いリスペクトしあって楽しく使いましょう

2 Comments on “【マッチレビュー】18/19UELグループステージ アーセナル vs スポルティングCP(8/Nov/2018)ウェルベックの深刻なけがとホロ苦ドロー

  1. 私もウェルベックの画像見ましたが、あれはヤバいですよ。今回は悪質タックルではなく自分の着地っぽいですけど、酸素マスクと担架が出てくるとエドゥアルドのときを思い出して身震いしてしまいます。ゲンドゥージやイウォビなど心配そうな表情をしてましたが、若い選手のトラウマにならないと良いんですが。

  2. 更新ご苦労様です
    言い方を変えれば、これで1000万ポンドで売却の可能性もなくなってきた。
    となるからここから売却路線を継続か契約延長するのかウェルベックのことを考えれば心が痛いけど、グーナーにとってはいないよくなる可能性もあるのでは

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